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Notionを使っていると、たまに「入らない」場面に出くわします。長い文章を貼ったら途中で切れた。画像がアップロードできない。選択肢を追加しようとしたら弾かれた。
エラーは出るのですが、何文字までなのか、何MBまでなのかは画面に書かれていません。そのたびに調べ直すのも面倒です。
そこで、実際にNotionのAPIへ少しずつ大きい値を投げて、どこで弾かれるかを測りました。数字はすべて手元で確かめたものです。
実測した6つの上限
先に結果を並べます。1つずつ境目まで試して、通った最大値と、弾かれた最小値を確認しています。
| 対象 | 上限 | 超えたときの返り |
|---|---|---|
| 1つの文章ブロック | 2,000字 | 2,001字でエラー |
| ページ名(タイトル) | 2,000字 | 2,001字でエラー |
| URLの長さ | 2,000字 | 2,001字でエラー |
| 一度に追加するブロック | 100個 | 101個でエラー |
| セレクトの選択肢 | 100個 | 101個以上でエラー |
| 1ファイルの容量 | 5MB | 無料プランの場合 |
2,000と100という2つの数字が繰り返し出てきます。Notionの上限は、だいたいこの2つに集約されます。これだけ覚えておけば、ほとんどの場面で見当がつきます。
困っている症状から、どの上限かを引く
エラーの文面を読むより、症状から逆に引いたほうが早いことが多いので、対応表にしておきます。
| 症状 | 効いている上限 | すぐできる対処 |
|---|---|---|
| 貼った文章が途中で分かれた | 1ブロック2,000字 | 貼る前に段落を分ける |
| 画像・動画が上げられない | 1ファイル5MB | 縮めるか、外部に置く |
| 選択肢が追加できない | セレクト100個 | 別DBにしてリレーション |
| 自動化が途中で止まる | 一度に100ブロック | 100件ずつに区切る |
| URLが保存できない | URL2,000字 | 短縮するか短いURLに |
この表の3行目だけは、対処が「設計のやり直し」になります。あとから移すのがいちばん大変なのがセレクトです。ここだけは最初に決めておく価値があります。
テキストは2,000字で切れる
いちばん遭遇しやすいのがこれです。
1つの文章ブロックに入るのは2,000字
1,999字は通り、2,000字も通り、2,001字で弾かれました。境目はきれいに2,000字です。
ここでいう1つのブロックとは、Notionで改行を入れずに書いた1つのかたまりのことです。段落を分ければ、それぞれが別のブロックになるので、2,000字の制限は段落ごとにかかります。
つまりページ全体で2,000字までという意味ではありません。普通に書いていれば、まず引っかかりません。
長い文章をまとめて貼ると、勝手に分かれる
引っかかるのは、外部からまとめて貼り付けたときです。議事録やログを改行なしの1つのかたまりで貼ると、2,000字を超えた分がどうなるかが問題になります。
画面から貼った場合、Notionは適当な位置でブロックを分けてくれます。ただし分かれる位置は文章の切れ目とは限りません。あとから読み返すと、変なところで段落が割れているという状態になります。
長い文章を貼るときは、先に自分で段落を分けておくほうがきれいに収まります。
ページ名も2,000字で止まる
ページのタイトルも同じでした。2,000字までは作れて、2,001字でエラーになります。
タイトルに2,000字を入れる場面はまずありませんが、自動化でタイトルを組み立てているときには効いてきます。外部のデータをそのままタイトルに流し込む処理を書いていると、長いデータが来た日に止まります。
URLも2,000字まで
URLプロパティに入れられる文字数も2,000字でした。
外部ツールと連携している場合に引っかかることがあります。計測用のパラメータをたくさん付けたURLや、認証トークンを含んだ長いURLを保存しようとすると、超えることがあります。
ファイルは1つ5MBまで(無料プランの場合)
ここが、実務でいちばん困るところです。
実測でも5MBだった
APIが返すワークスペースの設定値を見たところ、1ファイルあたりの上限は5,242,880バイト、つまりちょうど5MBでした。
これは無料プランの数字です。公式の料金ページによると、有料プランに上げると1ファイルあたり5GBまで扱えるようになります。1,000倍の差です。
なお、ファイルの合計容量はどのプランでも制限がありません。制限がかかるのは1ファイルのサイズだけです。
5MBで困る場面は、思ったより早く来る
5MBと聞くと十分に思えますが、実際に当たるのはこのあたりです。
- スマホで撮った写真… 最近の端末は1枚で3〜8MBある
- 画面録画… 1分でも数十MBになる
- スキャンしたPDF… 契約書1件で10MBを超えることがある
- プレゼン資料… 画像を多く貼ったものは数十MB
議事録に録画を添付する、契約書をスキャンして保管する、といった使い方をしようとすると、無料プランでは最初の数件で止まります。
回避するなら、外部に置いてリンクする
有料プランに上げない場合の回避策は、ファイル本体を別の場所に置いて、Notionにはリンクだけを持たせる形です。
画像なら、先に圧縮してから貼る方法もあります。写真は長辺を1,600ピクセル程度に縮めるだけで、多くの場合1MB以下になります。資料の添付であれば、それで足りることも多いです。
ただし、リンクで運用するとNotionの中だけで完結しなくなります。リンク先の権限が切れれば見られなくなりますし、検索にも引っかかりません。保管が目的なら、有料プランに上げてNotionの中に置いたほうが結果的に楽です。
まとめて入れられるのは100個まで
もう1つの数字、100のほうです。こちらは自動化を組んでいる人に効きます。
ブロックは一度に100個まで
1回の追加で入れられるブロックは100個でした。100個は通り、101個で弾かれます。
手で書いているぶんには関係ありませんが、外部のデータをまとめて流し込むときに当たります。100行のリストを作るのは1回で済みますが、101行あると2回に分ける必要があります。
セレクトの選択肢も100個まで
セレクトのプロパティに登録できる選択肢も100個でした。120個を一度に登録しようとしたら弾かれています。
これは設計に関わります。取引先名や商品名をセレクトで管理しようとすると、100件で頭を打ちます。件数が増える種類のものは、セレクトではなく別のデータベースを作ってリレーションでつなぐほうが安全です。
100を超えるときの分け方
自動化で100を超えるデータを扱うときは、100個ずつに区切って複数回に分けます。
気をつけるのは順番です。分けて送ると、後から送ったぶんが後ろに付きます。元の並び順を保ちたいなら、送る順番をそのまま維持してください。並べ替えてから送ると、Notion側の並びも変わります。
上限に見えて、上限ではなかったもの
測ってみて意外だったものも書いておきます。
プロパティ名は2,000字を超えても通った
データベースの列名は、2,001字でも作れました。ページ名が2,000字で止まるのに、列名は止まりません。
同じ「名前」なのに扱いが違います。実用上はどちらも困らない長さですが、「Notionの名前はぜんぶ2,000字」と一般化してはいけないということです。
ファイルの合計容量に上限はない
1ファイルは5MBで止まりますが、何ファイル置いても合計には制限がかかりません。
つまり「容量が足りなくなる」心配は要らず、気にするのは1ファイルのサイズだけです。ここを誤解して、古いファイルを消して回っている人がいますが、その作業に意味はありません。
図にすると、こうなります
有料に上げるかどうかの、判断の線
上限の中で、お金で解決できるのは1ファイルの容量だけです。ほかの上限はプランを上げても変わりません。
プランを上げても変わらないもの
テキストの2,000字も、ブロックの100個も、選択肢の100個も、プランに関係なく同じです。これらは仕様なので、設計や書き方で付き合うしかありません。
逆に言えば、「上限が邪魔だから有料にする」という判断が成り立つのは、ファイル容量のときだけです。ほかの理由で詰まっているなら、課金しても解決しません。
ファイル容量で上げる価値があるかの見分け方
判断はシンプルで、Notionに何を置きたいかで決まります。
テキストと画像のスクリーンショットが中心なら、5MBでほとんど困りません。スクリーンショットは1枚数百KBです。この使い方なら、上限が理由で有料にする必要はありません。
一方で、録画・スキャンしたPDF・撮影した写真を貯めていきたいなら、5MBは最初の数件で尽きます。外部に逃がす運用は、そのたびにリンクを管理することになるので、置きたいファイルが月に数件でも出るなら、上げたほうが手間は減ります。
迷ったら、1ヶ月ぶんの実績で決める
いま判断がつかないなら、1ヶ月だけ外部に逃がす運用をやってみて、何件逃がしたかを数えるのが確実です。
0〜2件なら、そのままで問題ありません。5件を超えるようなら、リンク切れや権限の管理コストのほうが月額を上回ります。実際の件数を見てから決めれば、迷いません。
上限にぶつかる前にやっておくこと
あとから直すのが大変な順に3つ挙げます。
1. 増え続けるものをセレクトで持たない
いちばん手戻りが大きいのがこれです。取引先、商品、担当者。こういう「これからも増える種類」をセレクトで管理すると、100件で止まります。
判断の目安は単純で、将来100件を超える可能性があるならセレクトを使わない。別のデータベースを作って、リレーションでつなぎます。
リレーションにしておくと、件数の上限がなくなるだけでなく、それぞれの項目にメモや担当者などの情報を持たせられます。セレクトは名前しか持てません。あとから移行するのは手間なので、最初に決めておく価値があります。
2. 画像は貼る前に縮める
スマホで撮った写真をそのまま貼ると、5MBを超えることがあります。貼ってからエラーになると、撮り直しか圧縮のやり直しになります。
先に長辺1,600ピクセル程度に縮めておけば、ほとんどの写真が1MB以下になります。画面のスクリーンショットであれば、そのままでも問題になることは少ないです。
動画は圧縮しても5MBに収まらないことが多いので、最初から別の場所に置く前提で考えたほうが早いです。
3. 自動化では100件ずつに区切る
外部のデータをNotionに流し込む処理を書くときは、最初から100件ずつに区切る作りにしておきます。
最初は数十件しかなくても、運用しているうちに増えます。あとから区切りを入れるより、最初から入れておくほうが楽です。区切ったあとは、送った順番がそのまま並び順になることも覚えておくと、並びが崩れません。
困ったときは、エラーの文面を読む
上限に引っかかったとき、Notionは何が何文字までなのかを具体的に返します。「2,000以下にしてください、実際は2,001でした」という形です。
この記事の数字も、その返り方を1つずつ記録して確かめたものです。自分の環境で違う数字が出たら、そちらが正しいので、エラーの文面をそのまま読んでください。
よくある質問(FAQ)
長い文章を貼ったら途中で切れました。
1つの文章ブロックに入るのは2,000字までです。画面から貼った場合は自動で複数のブロックに分かれますが、分かれる位置は文章の切れ目とは限りません。きれいに収めたいなら、貼る前に自分で段落を分けておいてください。
画像がアップロードできません。
無料プランでは1ファイル5MBまでです。スマホで撮った写真は3〜8MBあるので、ここに当たります。長辺を1,600ピクセル程度に縮めれば、多くの場合1MB以下になります。有料プランに上げると1ファイル5GBまで扱えます。
容量がいっぱいになることはありますか。
ファイルの合計容量に制限はありません。どのプランでも無制限です。制限がかかるのは1ファイルのサイズだけなので、古いファイルを消して回る必要はありません。
セレクトの選択肢が追加できなくなりました。
選択肢の上限は100個です。取引先名や商品名のように増え続けるものをセレクトで持つと、ここで止まります。別のデータベースを作ってリレーションでつなぐ形に変えると、件数の上限がなくなります。
自動化でまとめてデータを入れたらエラーになります。
一度に追加できるブロックは100個までです。101個以上を送ると弾かれるので、100件ずつに区切って複数回に分けてください。分けて送ると後から送ったぶんが後ろに付くので、並び順を保ちたいなら送る順番をそのまま維持します。
ページ名に長い文字列を入れても大丈夫ですか。
2,000字までです。2,001字でエラーになります。手で入力する範囲では困りませんが、外部データをそのままタイトルに流し込む自動化を書いていると、長いデータが来たときに止まります。
5MBの壁に当たっているなら、プランを見直す
写真や録画をNotionの中に置いて運用したいなら、1ファイル5GBまで扱える有料プランのほうが結果的に手間が少なくなります。外部にファイルを逃がすたびに、検索も権限も分断されていきます。