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ChatGPTに学習させない設定の手順|スマホでオフにする場所と、オフにしても消えないもの

ノートパソコンの上でスマートフォンを操作する手元

「AIに入力したことが勝手に学習されて、どこかで出てくるのではないか」。これがAIを使わない一番の理由になっている方は多いです。この記事は、スマホのChatGPTで学習をオフにする手順と、オフにしても消えないものが何かを、公式ヘルプの記述に沿って整理したものです。設定そのものは3分で終わります。

先に結論を3つ書いておきます。1つ目。学習をオフにしても、会話は履歴に残ります。止まるのは「AIの改善に使われること」だけで、送った内容が消えるわけではありません。2つ目。メモリをオフにしても、過去のチャットは削除されません。あとでオンに戻すと、残っている履歴から改めて記憶されることがあります。3つ目。チャットを消しても、そこから作られた記憶は一緒に消えるとは限りません。消したい情報がある場合は、両方に手を入れる必要があります。

この記事の設定項目と仕様は、OpenAIの公式ヘルプで確認した内容です。画面の名称や場所は更新されることがあるので、見つからないときは設定の中を探してみてください。

「学習させない」で止まるのは1つだけ

設定を触る前に、何がどこまで止まるのかをはっきりさせておきます。ここを誤解したまま安心してしまうのが、いちばん危ない状態です。

オフにすると止まること、止まらないこと

「すべての人のためにモデルを改善する」という設定をオフにすると、あなたの会話がAIの改善に使われなくなります。公式ヘルプにも「会話は引き続きチャット履歴に表示されますが、ChatGPTのトレーニングには使用されません」と書かれています。止まるのは学習だけで、送った内容そのものはアカウントの中に残り続けます。

つまり、この設定は「送ってしまった情報をなかったことにする機能」ではありません。個人情報や仕事の機密を送ってしまった場合、オフにしても履歴には残っています。残したくないなら、あとで説明する手順で会話そのものを消す必要があります。

安全のための確認は止まらない

もう1つ、公式ヘルプに明記されていることがあります。学習やメモリをオフにしても、ごくまれな高リスクの状況で、安全に回答するための限定的な情報の利用は無効になりません。また一時チャットについても「不正利用の監視目的でのみ確認される場合があります」と書かれています。

これは、誰かが常に読んでいるという意味ではありません。危険な内容が疑われる限られた場面で、安全のための仕組みが働く余地が残されている、ということです。ここまで含めて「完全に誰にも見えない場所」ではない、と理解しておいてください。だからこそ、次の一文が効いてきます。設定で守るより、入れないほうが確実です。

やること 止まるもの 止まらないもの
学習をオフ AIの改善への利用 履歴に残ること
メモリをオフ 新しく覚えること 過去のチャット
チャットを削除 その会話の表示 保存済みメモリ
一時チャット 履歴・学習・記憶 最長30日のコピー

手順1:スマホで学習をオフにする

ここからが操作です。スマホのChatGPTアプリを開いて、順番に進めてください。3分かかりません。

設定の場所

公式ヘルプに書かれているモバイルの手順は次のとおりです。サイドバーメニューを開く。プロフィールアイコンをタップする。「データコントロール」を選ぶ。「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする。これで完了です。

サイドバーは、画面の左上にある線が並んだアイコンか、画面の左端から右へスワイプすると出てきます。プロフィールアイコンは、その中の下のほうにある自分の名前かメールアドレスの部分です。項目名が少し違って見えることもありますが、「データ」と付く場所を探せばたどり着けます。

この設定はすべての端末に効く

スマホで変えた設定は、パソコンでも有効になります。公式ヘルプには「モデルのトレーニングをオフにすると、使用しているデバイスに関係なく、その設定がアカウント全体に適用されます」と書かれています。スマホとパソコンで別々に設定する必要はありません。

また、オンとオフはいつでも切り替えられます。「一度オフにしたら戻せない」といった制限はありません。公式ヘルプにも「設定はいつでも変更できます。制限はありません」とあります。迷ったら、まずオフにしておくのが安全です。

ログインしていない状態で使っているとき

アカウントを作らずに使っている場合でも、学習の設定は変えられます。ウェブ版の場合、画面右下のはてなマークのアイコンから設定を開いて、同じ項目をオフにします。ただし、ログインしていない状態では、データのエクスポートやアカウントの削除といった項目は使えません。

「アカウントを作らなければ安全」と考える方もいますが、そうとも限りません。ログインしていなくても、初期設定のままだと学習の対象になります。使い始めにこの設定だけは確認してください。

手順2:メモリを確認して、覚えられている内容を消す

学習とは別に、ChatGPTにはメモリという仕組みがあります。会話の中から、あなたの好みや状況を覚えておいて、次の回答に反映するものです。便利ですが、何を覚えられているか把握していないと落ち着かない機能でもあります。

何を覚えられているか見る

設定を開いて「パーソナライズ」を選び、「メモリ」を選びます。ここに「メモリの概要」や「保存したメモリ」といった項目があれば、覚えられている内容を一覧で確認できます。公式ヘルプによると、表示される内容は利用しているプランや地域によって違うことがあります。

項目が見つからないときは、ChatGPTに直接聞く方法もあります。公式ヘルプにも「ChatGPTに自分について何を記憶しているか尋ねることもできます」と書かれています。次の言葉をそのまま送ってみてください。

「あなたが私について記憶している内容を、箇条書きで全部教えてください。推測や補足は書かず、実際に記憶している項目だけを並べてください。」

覚えられている内容を消す

メモリの一覧から、消したい項目を個別に削除できます。また「削除してメモリをオフにする」を選ぶと、概要に出ている記憶をまとめて消したうえで、メモリ自体を止められます。

ここで大事なのは、公式ヘルプのこの記述です。「メモリをオフにしても、過去のチャットは削除されません。後でメモリをオンにすると、ChatGPTが履歴に残っているチャットから新しい情報を記憶する場合があります」。つまり、メモリをオフにしただけでは、元になった会話は残ったままです。オンに戻した瞬間に、また同じことを覚えられる可能性があります。

逆に、チャットを消してもメモリは残る

これがいちばん見落とされる点です。公式ヘルプには「チャットだけを削除しても、そのチャットから別途作成された保存済みメモリが削除されるとは限りません」と書かれています。会話を消したから大丈夫、とはならないということです。

消したい情報がはっきりしている場合は、2か所を両方消してください。保存済みメモリから該当の項目を消す。そして、その情報を書いた会話そのものを消す。公式ヘルプも「メモリとして保存された情報を削除するには、保存済みメモリと、その情報を最初に共有したチャットを削除します」と案内しています。

手順3:残したくない会話を消す

個人情報や仕事の内容を送ってしまった会話は、履歴から消します。ただし、消す前に確認しておくことがあります。

消す順番

先に、その会話からメモリが作られていないかを見ます。手順2の方法で保存済みメモリを確認して、該当する項目があれば先に消します。そのうえで、会話そのものを履歴から削除します。順番を逆にすると、会話を消したあとにメモリの出どころが分からなくなり、探しづらくなります。

削除した会話は元に戻せません。公式ヘルプも、データのエクスポートについて「すでに削除されたチャットを復元することはできません」と書いています。残しておきたいやり取りがある場合は、必要な部分をコピーしてから消してください。

共有リンクを作っていたときは、そちらも消す

会話を他の人に見せるために共有リンクを作った場合、元の会話を消してもリンクが残っていることがあります。設定の中に共有リンクの一覧があるので、使い終わったものは削除してください。リンクを知っている人は誰でも開けるため、社内の情報や家族の話が入った会話では特に注意が必要です。

なお、公式ヘルプによると、共有リンクで会話を共有する場合、メモリの情報は含まれません。共有されるのはその会話の中身だけです。とはいえ、中身に個人情報が入っていれば、そのまま相手に伝わります。

最初から残さない方法(一時チャット)

ここまでは「送ってしまったあと」の話でした。最初から残さない方法もあります。一時チャットです。

一時チャットでできること

新しいチャットを開いて「一時チャット」を選ぶと、その会話は履歴に表示されず、AIの改善にも使われません。最初のメッセージを送る前に「パーソナライズあり」か「パーソナライズなし」を選べます。なしを選ぶと、これまでのメモリやカスタム指示を使わずに答えます。

どちらを選んでも、一時チャットの間は新しくメモリが作られません。覚えられたくない話をするときは、これが一番手早い方法です。ただし、会話を始めたあとでパーソナライズの設定を変えることはできないので、送る前に決めておいてください。

30日間のコピーが残る

一時チャットにも限界があります。公式ヘルプには「OpenAIは、安全上の目的で一時チャットのコピーを最長30日間保持する場合があります」と書かれています。また、データコントロールのページには「不正利用の監視目的でのみ確認される場合があります」ともあります。

完全に痕跡が残らない、というわけではありません。一時チャットは「履歴に残したくない」ための機能であって、「何を入れてもいい場所」ではありません。入れてはいけない情報の線引きは、通常のチャットと同じです。

あとから保存もできる

一時チャットで話していて、やはり残しておきたくなったときは、通常のチャットとして保存できます。ただし保存した瞬間から、アカウントのパーソナライズ設定とモデル改善の設定がその会話に適用されます。メモリがオンなら、保存した会話が今後の回答に使われることもあります。

保存しなかった場合は、その画面を離れた時点で履歴から開き直せなくなります。必要な内容は、離れる前にコピーしておいてください。あとから「あの答えをもう一度見たい」と思っても、戻る方法はありません。

使い分けの目安を書いておきます。名前や住所が出てくる相談、家族や同僚の話、仕事の細かい事情がまじる質問は、最初から一時チャットで始める。料理の相談や言葉の言い換えのように、残っても困らないものは通常のチャットで続ける。この2つを分けておくと、あとで消して回る手間がほとんどなくなります。

自分のデータを全部見たいとき

「結局、何がどれだけ残っているのか」を自分の目で確かめたい場合は、データをまとめて受け取れます。無料版でも使えます。

エクスポートの手順

ChatGPTにログインして、プロフィールメニューから設定を開き、「データ管理」を選びます。「データのエクスポート」から「エクスポート」を選んで、確認画面で進めると受付が完了します。

準備ができると、登録しているメールアドレスかSMSに連絡が届きます。公式ヘルプによるとエクスポートには最大7日かかることがあり、ダウンロードのリンクは受け取ってから24時間で期限切れになります。届いたら早めに受け取ってください。ファイルはZIP形式で、チャット履歴などが入っています。

受け取ったファイルの扱い

公式ヘルプは「ダウンロードしたデータには機密性の高いアカウント情報が含まれる場合があります。ダウンロードリンクとエクスポートしたファイルは安全に管理してください」と注意しています。自分が送ってきた内容がすべて入っているので、共有フォルダやクラウドに無造作に置かないでください。

なお、学習をオフにするだけなら、エクスポートは必要ありません。何が残っているか不安なとき、あるいはアカウントを消す前に中身を確認したいときに使う機能です。

オフにして止まるもの/残るもの学習をオフ止まる:AIの改善への利用/残る:チャット履歴メモリをオフ止まる:新しく覚えること/残る:過去のチャットチャットを削除止まる:その会話の表示/残る:保存済みメモリ一時チャット止まる:履歴・学習・記憶/残る:最長30日のコピーどれも「入れない」に勝る手段ではない

入力してはいけないもの

設定の話はここまでです。最後に、設定では守れない部分を書きます。この記事のなかで、実際にいちばん効くのはここです。

この6つは入れない

入れないものを具体的に挙げます。自分の氏名・住所・電話番号・メールアドレス。マイナンバー、口座番号、クレジットカード番号、保険証券の番号などの番号類。家族や友人の名前、学校名、勤務先。会社の未公開の情報(取引先名、金額、契約条件、人事の話)。診断書や処方薬の内容など、自分の健康に関わる具体的な記録。自分や他人の顔が写った写真、書類を撮った写真。この6つです。

特に見落としやすいのが、3つ目の「他人の情報」です。自分のことなら自分で決められますが、家族や同僚の情報は、その人が入れてよいと言ったわけではありません。「子どもの担任の先生への連絡文を作ってほしい」といった相談のときに、うっかり名前や学校名が入ります。自分以外の人が出てくる話では、いったん手を止めてください。

代わりに、こう書く

入れないと相談にならないように思えますが、そんなことはありません。名前や固有名詞は、記号に置き換えても答えの質はほとんど変わりません。「A社」「担当者B」「長女」「近所の病院」。この程度で十分に通じます。

迷ったときは、送る前に自分でこう確認してください。「この文章を、知らない人が立っているエレベーターの中で声に出して読めるか」。読めないなら、その部分が入れてはいけない情報です。読める形に書き換えてから送ってください。

書き換えるのが面倒なときは、AIに手伝わせることもできます。ただし、その文章には具体的な情報がまだ入っているので、この作業は一時チャットで行ってください。

「次の文章から、個人が特定できる情報を探して、『A社』『担当者B』のような記号に置き換えた文章を作ってください。何をどう置き換えたかの一覧も付けてください。内容の評価や提案は書かないでください。文章はここから:」

健康・お金・法律は「整理」までにする

病気のこと、お金のこと、契約や手続きのこと。この3つは、AIに判断させないでください。整理してもらうのは構いません。加入している制度を表にする、分からない言葉を言い換えてもらう、専門家に聞く質問リストを作ってもらう。ここまでがAIの役割です。

最終的な判断は、必ず人に確認してください。病院の窓口、税務署、役所、保険会社、弁護士や税理士。AIの答えは、その人たちに相談しに行くための準備として使う。整理はAI、判断は人。この線を越えなければ、AIは怖い道具ではなくなります。

まとめ

やることを短くまとめます。スマホでサイドバーからプロフィールアイコン、データコントロールと進み、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。次に設定のパーソナライズからメモリを開いて、覚えられている内容を確認し、消したいものを消します。残したくない会話は、メモリを先に消してから履歴を削除します。最初から残したくない話は、一時チャットで始めます。

そして、この記事でいちばん覚えて帰ってほしいのは、オフにしても消えないものがあるという事実です。学習をオフにしても履歴は残り、メモリをオフにしても過去の会話は残り、会話を消しても記憶は残ることがあります。設定は「これから先の扱い」を変えるもので、「もう送ったもの」を取り消す機能ではありません。

だから結論は、毎回同じところに戻ってきます。設定で守るより、入れないほうが確実です。氏名、住所、電話番号、勤務先、他人の情報、仕事の機密。この6つを入れない習慣をつけたうえで、設定を保険として使ってください。それが、怖さと付き合いながらAIを使う一番現実的なやり方です。

最後に、オフにしたあとの範囲を2つ確かめておきます。公式ヘルプに「モデルのトレーニングをオフにすると、使用しているデバイスに関係なく、その設定がアカウント全体に適用されます」と書かれています。端末ごとにやり直す必要はありません。スマホで切れば、パソコンでも切れています。そしてもう1つ、「会話は引き続きチャット履歴に表示されますが、ChatGPTのトレーニングには使用されません」とのことです。履歴は残ります。消したいなら、学習の設定とは別に、会話を削除する操作が必要です。

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ChatGPTの共有リンクは消しても相手の手元には残る

安全に関わる話なので、あわせて読んでおくと安心です。

よくある質問(FAQ)

学習をオフにすれば、送った内容は消えますか?

消えません。公式ヘルプには「会話は引き続きチャット履歴に表示されますが、ChatGPTのトレーニングには使用されません」と書かれています。止まるのはAIの改善に使われることだけで、送った内容はアカウントに残ります。消したい場合は、会話そのものを履歴から削除してください。

無料版でも学習をオフにできますか?

できます。有料プランでなくても、設定のデータコントロールから「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにできます。ログインしていない状態でも、ウェブ版なら画面右下のはてなマークから設定を開いて同じ項目を変えられます。ただし、ログインしていない状態ではデータのエクスポートやアカウント削除は使えません。

スマホでオフにしたら、パソコンでも有効になりますか?

有効になります。公式ヘルプに「モデルのトレーニングをオフにすると、使用しているデバイスに関係なく、その設定がアカウント全体に適用されます」と書かれています。端末ごとに設定し直す必要はありません。

会話を削除すれば、覚えられた内容も消えますか?

消えるとは限りません。公式ヘルプには「チャットだけを削除しても、そのチャットから別途作成された保存済みメモリが削除されるとは限りません」と明記されています。消したい情報がある場合は、保存済みメモリから該当項目を消したうえで、その情報を書いた会話も削除してください。

一時チャットなら何を入れても大丈夫ですか?

大丈夫ではありません。一時チャットは履歴に残らず学習にも使われませんが、公式ヘルプによると安全上の目的で最長30日間コピーが保持される場合があり、不正利用の監視目的で確認されることもあります。入れてはいけない情報の線引きは、通常のチャットと同じです。

設定をオフにしたら、AIの回答は悪くなりますか?

学習をオフにしても、回答の質は変わりません。この設定は、あなたの会話を今後のAIの改善に使うかどうかを決めるものだからです。一方、メモリをオフにすると、以前話した好みや状況を踏まえた答えは返らなくなります。毎回条件を書き直す手間と引き換えに、覚えられない状態を選ぶ、という関係です。

設定で守るより、入れないほうが確実

これからChatGPTを使い始める方は、1本目の記事「ChatGPTをスマホで始める手順」で、入れ方と最初に変える設定をまとめています。設定項目の名称や場所は更新されることがあるので、見つからないときは公式ヘルプで最新の案内をご確認ください。

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