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AIでブログ記事を書く手順|下書きから公開までで、人が必ず触る4か所

ノートパソコンとメモ帳を並べて記事の構成を書き出している机の上

AIで記事が書けるようになって、ブログ副業のやり方は変わりました。ただ、変わったのは「どこに時間を使うか」であって、「時間が要らなくなった」わけではありません。

この記事では、AIを使ってブログ記事を1本仕上げるまでの手順を、工程ごとに書きます。そして、人が必ず自分で触らないといけない4か所をはっきりさせます。ここを飛ばすと、公開しても読まれない記事になります。

根拠は推測ではありません。Googleが「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」という公式ドキュメントで、何を評価して何をスパムとみなすかを明記しています。そこから逆算します。

※本記事のGoogle公式ドキュメントの記述は公式ページで確認したものです。方針は更新されることがあるため、実際に運用する前にご自身で最新の内容をご確認ください。


先に、Googleが何と言っているかを確認する

手順の前に、ここを押さえます。ここを知らずに書き方を決めると、あとで全部やり直しになります。

AIを使うこと自体は禁止されていない

Googleの公式ドキュメントには、こう書かれています。

検索ランキングを操作することを目的に AI 生成などの自動化を使用してコンテンツを作成している場合、その行為は Google のスパムに関するポリシーに違反している

出典: Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

よく読むと、禁止されているのは「検索ランキングを操作することを目的に」使うことです。AIを使うこと自体ではありません。

ここを取り違えて「AIで書いたらペナルティ」と思い込む必要はありませんし、逆に「AIで書いてもいいんだ」と量産に走ると、まさにその「操作することを目的に」のほうに当たります。

評価される側の条件も、同じページに書いてある

同じドキュメントには、自己評価のための質問が並んでいます。そのうち、AIで書くときに効いてくるものを挙げます。

  • 「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか」
  • 「コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか」
  • 「このコンテンツは、確実にトピックを熟知している専門家または愛好家によって執筆され、レビューされていますか」
  • 「コンテンツに明らかな事実誤認はありませんか」

そして、避けるべき側の質問がこちらです。

  • 「いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか」
  • 「多くのトピックについてコンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用していますか」
  • 「Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか」

最後の1つは、意外と刺さります。「SEOには8,000字必要」と聞いて字数を目標にすると、この質問にそのまま当てはまります。

E-E-A-Tのうち、信頼性が最も重要

同じページには、こうも書かれています。

エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。中でも、信頼性は最も重要なものです

最初の「エクスペリエンス(経験)」は、AIが持てないものです。ここが、人が触らないといけない場所のヒントになります。

人が必ず触る4か所

ここまでを踏まえて、AIに任せてよい工程と、人が触る工程を分けます。

記事1本の工程と、人が触る場所 緑の枠が、AIに任せられない4か所 ① テーマと切り口を決める 誰の、どのつまずきを解くのか。ここを外すと全部やり直しになる 人 ② 一次情報を自分で取る 公式ページ・公的資料・自分で試した結果。AIの記憶を出典にしない 人 ③ 構成を作る 叩き台はAI。並び替えと削除だけ人がやる AI ④ 初稿を書く ②で集めた材料の範囲だけで書かせる AI ⑤ 経験と判断を書き足す 自分が試した結果、つまずいた場所、選ばなかった理由 人 ⑥ 事実を1つずつ確認する 数字・制度名・日付・リンク先。出典に実際に当たる 人

①②⑤⑥が、人が触る4か所です。順に見ていきます。

① テーマと切り口を決める

ここはAIに丸投げしないでください。「ブログ 記事 ネタ 100個」と頼めば100個返ってきますが、返ってくるのはすでに大量に書かれているテーマです。学習した内容から出しているので、当然そうなります。

需要が実在するかを、サジェストで確かめる

思いついたテーマが検索されているかどうかは、検索窓に入れて候補を見るだけでわかります。候補が出てこない言葉は、検索する人がほとんどいないということです。

もう1つ、候補の中身も見てください。「稼げない」「詐欺」「やめた」のような後ろ向きの言葉が並んでいたら、そのテーマは不信が溜まっているということです。そこに正直な内容を出すと、差がつきます。

「誰の、どのつまずき」まで絞る

テーマが「AI ブログ」では広すぎます。AIに書かせるときも、広いまま渡すと当たり障りのない一般論が返ってきます。

絞りの段階 例 書けるか
広すぎる AIとブログ 一般論しか書けない
まだ広い AIでブログを書く方法 他所と同じ内容になる
使える AIで書いた記事を、公開前にどこまで直すか 自分の手順が書ける
使える AIが出した数字を、どの順番で確認するか 具体的な手順が書ける

下2つは、自分が実際にやっていないと書けないテーマです。だから他所と同じにならないし、Googleの言う「独自の情報」に当たります。

② 一次情報を自分で取る

ここが4か所のうち、いちばん時間がかかります。そしていちばん省略されやすいところです。

AIの記憶を出典にしない

AIに「この制度の内容を教えて」と聞くと、それらしい答えが返ってきます。ただ、それは学習した時点の情報で、いま正しいとは限りません。料金や制度は変わります。

やることは単純です。AIが出した内容を、公式のページで1つずつ確認する。確認できないものは書かない。

情報の種類 当たるべき場所
サービスの料金・プラン そのサービスの公式料金ページ(確認日をメモする)
機能の有無・仕様 公式のヘルプ・ドキュメント
法律・制度・統計 省庁・公的機関のページ(国税庁、消費者庁、文化庁など)
実際にどう動くか 自分で試す。画面の名前や所要時間をメモする

最後の行が、Googleの言う「エクスペリエンス(経験)」に当たります。ここだけはAIに代われません。

確認日を本文に書く

料金や仕様を書くときは、「確認した日」を添えてください。3つ効果があります。

  1. 読者が、情報の鮮度を自分で判断できる
  2. 改定されたときに、どの記事を直せばいいかが自分でわかる
  3. 調べた事実であることが伝わる

逆に、確認日のない料金表は、書いた本人も更新のタイミングがわからなくなります。

③④ 構成と初稿はAIに任せる

ここは任せていい工程です。ただし、渡し方で結果がまったく変わります。

材料を先に渡して、範囲を区切る

いちばん重要な一文がこれです。

使ってよい情報は、このメモに書いた内容だけです。ここにない数字・制度名・日付は書かず、「要確認」と書いて止めてください。

この一文を入れると、AIは知らないことを埋めようとしなくなります。そして「要確認」と書かれた場所が、自分で調べるべき箇所の地図になります。

逆に、印がまったくない状態で返ってきたときのほうが危ないです。全部を自分で疑いながら読む必要が出てきます。

構成を頼むときの文面

次のメモをもとに、記事の見出し構成を作ってください。
読者は【誰】で、【どのつまずき】を解決したい人です。
H2を6〜8個、それぞれにH3を2〜3個。
本文はまだ書かないでください。見出しだけ返してください。
——(ここに②で集めた材料を貼る)

「本文はまだ書かないでください」を入れるのが要点です。構成と本文を一度に出させると、構成を直したいときに全部書き直しになります。

返ってきた構成は、削ってから使う

AIが出す構成は、たいてい網羅的です。「メリット」「デメリット」「注意点」「まとめ」が並びます。

ここで2〜3個を削ってください。全部残すと、どこにも山がない記事になります。読者が知りたいのは1つか2つのはずなので、そこを厚くして、残りは削るか1行にまとめます。

⑤ 経験と判断を書き足す

ここが差になります。そして、ここを飛ばすとGoogleの言う「単なるコピーや書き換え」に近づきます。

書き足す4種類

種類 具体例
自分で試した結果 「実際にやったら、この工程だけ45分かかった」
つまずいた場所 「日付が文字列で入っていて、合計がゼロになった」
選ばなかった理由 「別の方法も試したが、設定が複雑で続かなかったのでやめた」
うまくいかなかった話 「3回同じところで止まった。原因は混雑ではなく、待つ時間を決めていなかったこと」

4つめが特に効きます。うまくいかなかった話は、実際にやった人しか書けません。検索する人は、成功例より「どこで詰まるか」を知りたいことのほうが多い。

体験していないことを、体験風に書かない

逆の注意です。AIに「体験談風に書いて」と頼むと、それらしい文章が返ってきます。これは使わないでください。

試していないなら、「試していないのでわからない」と書くか、その話題を外す。Googleが最も重視すると明記しているのは信頼性です。一度でも作り話が混ざると、そこが崩れます。

⑥ 事実を1つずつ確認する

最後の工程です。AIを使うと、この工程はむしろ増えます。自分が書いていない文章を確認することになるからです。

確認する順番

  1. 数字(金額、件数、パーセント、日数)— 出典のページを開いて、目で照合する
  2. 固有名詞(制度名、サービス名、機能名)— 正式名称かどうかを公式で見る
  3. 日付(施行日、公表日、改定日)— 年まで含めて合っているか
  4. リンク先— 実際にクリックして開く。リダイレクトされていないか、404になっていないか
  5. 言い切りの表現— 「必ず」「絶対に」「全員が」が入っていたら、根拠があるか確かめる

4番目は、実際に開いてください。URLの形が正しくても、ページが移動していることがあります。これは文面を読んでいるだけではわかりません。

AIっぽい言い回しを外す

もう1つ、公開前にやることがあります。AIが書いた文には、特徴的な言い回しが残ります。

残りやすい言い回し どうするか
「〜と言えるでしょう」「〜ではないでしょうか」 言い切るか、根拠を足す。ぼかしたままにしない
「いかがでしたか」 削る
「〜することが重要です」の連発 なぜ重要なのかを1文足す。足せないなら削る
同じ接続詞(「また」「さらに」)の繰り返し 文の順番を変えて、接続詞なしで繋がる形にする
抽象的な言い換えの繰り返し 具体例か数字に置き換える

この作業は、声に出して読むといちばん速く見つかります。読みにくいところが、だいたい直すところです。

この手順で起きやすい、3つの失敗

手順どおりにやっても、最初のうちは引っかかります。よくある形を書いておきます。

① 「要確認」がゼロで返ってきて、安心してしまった

材料の範囲を区切る指示を入れると、印がまったくない原稿が返ってくることがあります。「材料だけで書けたのか」と思って確認を軽くすると、数字の違いを見落とします。

原因は、材料のメモ自体に古い数字が入っていたことです。AIは指示どおり材料の範囲で書いていて、間違っていたのは材料のほうでした。

この指示は「材料の外を書かせない」ためのもので、「材料が正しい」ことは保証しません。②の工程で公式に当たっておく必要が、やはりあります。

② 構成を直したら、本文と噛み合わなくなった

構成と本文を一度に出させて、あとから見出しの順番を入れ替えたときです。見出しは動いたのに、本文の中の「先ほど説明したとおり」「次の章で触れます」が元の順番のまま残りました。

読み返すまで気づきませんでした。構成を確定させてから本文を書かせるのは、この手戻りを防ぐためです。順番を変える可能性が少しでもあるなら、分けたほうが速いです。

③ リンク先が移動していた

URLの形は正しく、文面にも不自然なところはない。でも実際に開いたら、別のページに転送されていて、引用した記述がそこにありませんでした。

公式サイトの改装で、ページが統合されたためでした。これは本文を読んでいるだけでは絶対にわかりません。公開前に1つずつ開く、という手間を省けない理由がここにあります。

あわせて、開いたページに引用した文が本当にあるかも見てください。ページは開くが、記述が消えている、ということもあります。

1本にかかる時間

工程ごとの目安です。テーマや分野によって変わりますが、配分の感覚として。

工程 AIなし AIあり
① テーマと切り口 20分 20分(変わらない)
② 一次情報を取る 40分 35分(あたりは早いが裏取りは残る)
③ 構成 25分 8分
④ 初稿 80分 35分
⑤ 経験と判断を足す (初稿に含まれる) 25分(新たに発生)
⑥ 事実確認と直し 20分 45分
合計 185分 168分

減ったのは17分です。「半分になる」と思って始めると、がっかりします。

ただし、これは初めてこの手順をやったときの数字です。②で集めた材料をそのまま渡す形に慣れると、⑥の確認が減ります。材料の範囲外を書かせないので、確認する場所が最初から限定されるからです。

時間の測り方そのものは、生成AI副業が「稼げない」と言われる理由に書きました。記録を自動で集計する手順はスプレッドシートの集計をAIに任せるにあります。

画像を自分で用意する場合は、売る場所ごとの条件が別にあります。AI画像生成で副業は成立するかにまとめています。

この手順を回す前に、2つ確認しておくと手戻りが減ります。案件でAIを使ってよいかの線は生成AIの規約違反になりやすい使い方、無料の範囲で何本こなせるかはAIの無料枠でどこまで副業できるかです。時間が取れない場合の入れどころは副業に使える時間が週5時間しかない人の、AIの入れどころにあります。

まとめ

AIでブログ記事を書くときに、人が必ず触るのは4か所です。

  1. テーマと切り口 — 「誰の、どのつまずき」まで絞る。AIに丸投げすると、すでに大量に書かれているテーマが返ってくる
  2. 一次情報 — 公式ページ・公的資料・自分で試した結果。AIの記憶を出典にしない。確認日を本文に書く
  3. 経験と判断 — 試した結果、つまずいた場所、選ばなかった理由、うまくいかなかった話。体験していないことを体験風に書かない
  4. 事実確認 — 数字・固有名詞・日付・リンク先・言い切りの表現。リンクは実際に開く

構成と初稿はAIに任せて問題ありません。ただし、材料を先に渡して「ここにない数字は書かず、要確認と書いて止めて」と範囲を区切ること。これを入れるかどうかで、⑥の時間が大きく変わります。

字数を目標にしないでください。Googleは自己評価の質問として「特定の文字数になるように記事を書いていますか」を挙げています。長く書くことではなく、読む人のつまずきが1つ解けることを目標にしてください。

よくある質問

AIで書いた記事だと検索で不利になりますか?

AIを使ったこと自体で不利になる、とは書かれていません。Googleの公式ドキュメントが問題にしているのは「検索ランキングを操作することを目的に」自動化を使うことです。独自の情報があり、事実が正しく、実際に読む人の役に立つ内容であれば、書き方の道具は問われていません。逆に、内容が薄いまま大量に出す使い方は、AIかどうかに関係なく評価されません。

AIを使ったことを記事に書く必要はありますか?

Googleの自己評価の質問には「AI による生成などの自動化を使用していることを、開示などの方法でユーザーに対して明確にしていますか」という項目があります。義務として書かれているわけではありませんが、読者にとって有益だと判断したなら書く、という位置づけです。判断に迷うなら、書いておくほうが信頼性の面では安全です。

1日に何本まで出していいですか?

本数の基準は公式には示されていません。ただ、自己評価の質問に「いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか」という項目があります。ここに当てはまる作り方をしていないか、が判断軸になります。本数を決めるより、1本ずつ①②⑤⑥を通せる範囲に収めるほうが確実です。

「要確認」と書かせる指示は、どのAIでも使えますか?

使えます。特定のサービスの機能ではなく、ただの指示文だからです。ただし、指示に従う精度はサービスやモデルによって差があります。最初の数回は、本当に範囲外を書いていないかを確認してください。材料に書いていない固有名詞が出てきたら、その指示が効いていないということです。

事実確認まで自動化できませんか?

現状はおすすめしません。確認とは「出典に当たって、目で照合する」ことなので、それ自体をAIに任せると、確認の正しさを確認することになります。ただし確認する場所を絞ることは自動化できます。材料の範囲を区切る指示がそれです。全文を疑うのではなく、印が付いた箇所だけを見る形に持っていくのが現実的です。

ブログ以外(納品案件)でも同じ手順でいいですか?

工程の分け方は同じですが、納品する場合はクライアント側のAI利用ルールの確認が先に入ります。プラットフォームごとに方針が違うので、応募前に確認してください。その点はAIライティング副業のやり方に整理しました。

書き始める前に、評価の基準を読んでおく

Googleは「何を評価するか」を自己評価の質問という形で公開しています。書き終えてから読むより、テーマを決める前に一度通しておくほうが手戻りが少なくなります。

Google検索セントラルの公式ガイダンス

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