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HubSpotのミーティングリンクは無料版で1本だけ|1対1ページの作り方と、複数人で受けるときの条件

公開 2026年9月29日

白い机に置かれた、余白の多い卓上カレンダー

「日程調整のメールを何往復もするのをやめたい」。ミーティングリンクを使い始める理由は、たいていこれです。

実際に効果は大きいのですが、使い始める前に知っておくべき制約があります。無料ツールで作れる日程設定ページは、1対1のものが1本だけ。しかもHubSpotのブランド表示が入ります。

「初回相談用」「既存顧客の定例用」「採用面談用」と使い分けたくなりますが、無料版ではできません。そして複数人で受けるグループやラウンドロビンのページは、Sales HubかService Hubの有料シートが必要です。

この記事では、その前提のうえで1本を最大限に使う設計を扱います。

先に結論:3点を押さえれば迷いません

  1. 無料ツールは「1対1のページを1本」まで。用途別に作り分けることはできません
  2. グループ・ラウンドロビンはSales HubかService HubのStarter以上。加えてSalesまたはServiceのシート割り当てが必要です
  3. カレンダーの接続が前提です。接続していないと空き状況が出せず、リンクが機能しません

1本しか作れない以上、「誰が来ても困らない設計」にするのが正解です。7章で具体的に書きます。

前提:無料版で作れるのは「1対1が1本」だけ

日程設定ページの作成そのものは、すべての製品とプランで使えます。ただし無料ツールの利用者とコアシートの保有者が作れるのは、HubSpotの既定のブランド表示が入った1対1のページが1本です。

「作り分けられない」の意味

ここが実務で効きます。よくある「用途別に分けたい」という要望は、無料版では通りません。

やりたいこと 無料版で可能か
30分の初回相談用リンク 1本目として作れます
15分の簡易相談用を別に作る 作れません
既存顧客の定例用を別に作る 作れません
複数人のうち空いている人に振る 作れません(有料シートが必要)

ブランド表示が入ります

無料ツールで作ったページには、HubSpotの既定のブランド表示が入ります。相手はそれを見ながら予約することになります。

気にならない場面がほとんどですが、取引先向けの正式な日程調整に使う場合は、事前に確認しておくとよいでしょう。ブランド表示を外せるかどうかは、契約しているプランによります。

複数人で受けるにはSales Hubなどの有料シートが要ります

1対1以外のタイプは2つあります。どちらも有料です。

タイプ 動き 必要なもの
1対1 自分の空き枠だけを出す 全プラン(無料は1本)
グループ 全員が空いている枠を出す Sales/Service Hub Starter以上
ラウンドロビン 誰か1人が空いている枠を出す Sales/Service Hub Starter以上

加えて、チームメンバーとして追加するユーザーにも、SalesまたはServiceのシートを割り当てる必要があります。プランを上げるだけでは足りず、人数分のシートが要る点に注意してください。

1〜10人の会社なら、まず1対1で足ります

2人以上で受ける必要が本当にあるかを、先に考えてください。「誰でもいいから話を聞きたい」という相手は、実はそれほど多くありません。多くの場合、相手は特定の担当者と話したがっています。

営業が2人いるなら、それぞれが自分の1対1リンクを持てば済みます。無料ツールでも、ユーザーごとに1本ずつ作れます。「アカウントで1本」ではなく「ユーザーで1本」という理解で問題ありません。

最初にやること:カレンダーの接続

ミーティングリンクは、カレンダーの空き状況を見て予約枠を出します。カレンダーを接続していないと、そもそも機能しません。

接続すると、関連する受信トレイも自動的に連携されます。個人のメールへのアクセス設定が有効になっている必要があります。

接続していないカレンダーの予定は考慮されません

ここが事故の元です。HubSpotに接続していない別のカレンダーに予定を入れていると、その時間も「空いている」として相手に表示されます。

会社のカレンダーは接続したが、個人の予定は別のカレンダーで管理している。この状態だと、私用の予定の上に予約が入ります。予定を管理しているカレンダーをすべて接続するか、すべての予定を接続したカレンダーに寄せるか、どちらかに決めてください。

日程設定ページを作る手順

  1. 左メニューの「セールス」から「ミーティングスケジューラー」を開きます
  2. 「日程設定ページを作成」をクリックします
  3. ミーティングのタイプを選びます(無料版では1対1のみ)
  4. 「概要」タブで名前や説明を入力します
  5. 「日程設定」タブで空き枠や所要時間を設定します
  6. 「フォーム」タブで、予約時に聞く項目を決めます
  7. 「自動化」タブで、確認メールなどを設定します
  8. 保存して、リンクを共有します

タブが複数あるので、最初に全部のタブを一周してから作り込むのがおすすめです。あとから「あのタブに設定があった」と戻ることになります。

最初に決めるべき4つの設定

設定できる項目は多いのですが、結果を左右するのは4つです。

所要時間 初回は30分。60分にすると予約が減ります 相手にとって重い約束になるためです バッファ(前後の余白) 15分は入れる。連続で埋まると疲弊します 移動や記録の時間もここで確保します 最低通知時間 24時間が目安。短いと準備できません 長すぎると今日話したい相手を逃します 予約可能枠 全部開けない。午後だけ、など枠を決める 作業時間を守るための設定でもあります

所要時間は30分から始める

初回の相談で60分を提示すると、相手は「そんなに時間を取れない」と感じて予約をやめます。30分なら心理的な負担が小さく、実際にはたいてい30分で足ります。

足りなければ、その場で次回を設定すればいい話です。最初の1回を取ることを優先してください。

バッファは必ず入れる

バッファを0にすると、予約が連続して埋まります。1件終わって即次、が続くと、記録を残す時間も、次の準備をする時間もなくなります。

前後に15分ずつを目安にしてください。これだけで、打ち合わせの直後にメモを残す習慣が作れます。

最低通知時間は24時間

「今から30分後」に予約が入ると、準備ができません。かといって「3日前まで」にすると、急いでいる相手を取り逃します。

24時間が落としどころです。前日までに分かっていれば、たいていの準備は間に合います。

予約可能枠は全部開けない

営業時間をそのまま予約可能にすると、1日が打ち合わせで埋まります。「火・水・木の13時〜17時」のように、あえて狭く設定してください。

枠が少ないと予約が入らないのでは、と心配になりますが、逆です。枠が少ないほうが「早く押さえなければ」と思われます。そして自分の作業時間が守られます。

フォームの質問は2つまで

予約の画面では、相手に質問を出せます。テキストの入力欄と、コンタクトのプロパティーの両方が使えます。

ここで質問を増やすのは、予約率を下げるいちばん簡単な方法です。日程調整の手間を減らすために導入したのに、入力の手間を増やしては本末転倒になります。

聞くのは「相談したいこと」だけ

名前とメールアドレスは既定で入ります。それ以外で追加するなら、「当日相談したいこと」を自由記述で1つ。これだけです。

会社名も、電話番号も、予算も、当日聞けます。事前に聞く必要があるのは、こちらが準備するために必要な情報だけです。

自由記述は、準備の質を決めます

「相談したいこと」の回答があるだけで、当日の進み方が変わります。何も分からないまま30分を使うのと、論点を知って臨むのとでは、相手の満足度が違います。

ここに書いてもらうために、質問文を工夫してください。「ご相談内容」より「当日いちばん聞きたいことを1行で教えてください」のほうが、具体的な回答が返ってきます。

1本しか作れない前提での使い回し方

ここが本題です。用途別に作り分けられない以上、1本を「誰が来ても困らない設計」にします。

名前は用途を限定しない

「無料相談」「初回商談」のように用途を名前に入れると、既存顧客が使いにくくなります。「打ち合わせのご予約」のような中立的な名前にしてください。

説明文で用途を分岐させる

ページの説明文に、想定する使い方を並べておきます。

  • サービスについてのご相談(初めての方)
  • ご契約中の内容についての打ち合わせ
  • お見積もりのご説明

そして「当日相談したいこと」の欄に、どれに当たるかを書いてもらいます。ページは1本でも、事前に用件が分かれば準備は変えられます。

所要時間は長いほうに合わせない

用途が複数あると、いちばん長い用件に合わせて60分にしたくなります。逆です。短いほうに合わせて30分にしてください。

長い打ち合わせが必要な相手は、事前にそう言ってくれます。そのときだけ個別に調整すれば済みます。1本のリンクは、いちばん頻度の高い用件に合わせるのが正解です。

どうしても分けたくなったら、そこが判断のタイミング

運用してみて、本当に2本目が必要だと感じたら、そのときがプランを検討するタイミングです。先に上げるのではなく、1本で運用して不足を確かめてからにしてください。

1〜10人の会社では、1本で足りることのほうが多いはずです。

リンクをどこに置くか

作っただけでは使われません。置き場所を決めてください。効果の大きい順に4つ挙げます。

1位:メールの署名

これが圧倒的に効きます。日々のやりとりの末尾に常に表示されるので、相手が「一度話したい」と思った瞬間に押せます。

書き方は「日程調整はこちらからどうぞ」の1行とURLで十分です。長い説明は要りません。社内の全員が署名に入れれば、それだけで機会が増えます。

2位:フォームのサンクスページ

問い合わせフォームを送信した直後は、相手の関心がいちばん高い瞬間です。ここに「お急ぎの場合は、こちらから直接ご予約いただけます」と置いておくと、返信を待たずに予約が入ります。

返信の目安を書いたうえで、その下に置くのがおすすめです。「3営業日以内にご連絡します」だけだと、急いでいる相手は他社へ行きます。

3位:サイトの問い合わせページ

フォームと並べて置きます。「フォームで送る」と「直接予約する」の2つを見せると、決めている相手は後者を選びます。

注意点として、ボタンを2つ並べると迷わせることがあります。メインはフォーム、予約はテキストリンクで小さく、くらいのバランスが無難です。

4位:名刺やSNSのプロフィール

効果は限定的ですが、コストもゼロです。QRコードにしておくと、対面で「あとで日程を送ります」と言わずに済みます。

予約が入ったあとの運用

予約が入ってからの動きも決めておくと、リンクの価値が上がります。

予約と同時にコンタクトが作られます

予約した相手のメールアドレスが未登録なら、新しいコンタクトが作られます。すでに登録があれば、そのレコードに紐づきます。日程調整の副産物として、顧客データが増えていきます。

だからこそ、フォームの質問を増やさないことが効きます。少ない項目で確実に予約してもらったほうが、結果として集まるデータは多くなります。

前日にひと言送る

無断キャンセルを減らすのに、いちばん効くのがこれです。前日に「明日◯時からよろしくお願いします」と1行送るだけで、当日の出席率が変わります。

自動化のワークフローが使えないプランでは手作業になりますが、1日1〜2件なら手で送れます。予約の一覧を朝に見る習慣にしてください。

終わったらその場で記録する

打ち合わせが終わったら、バッファの15分で記録を残します。話した内容を3行、次にやることを1行。これだけで十分です。

バッファを設定した本当の目的はここにあります。時間を空けておかないと、記録は永遠に後回しになります。

予約が入らないときに見るところ

リンクを作ったのに使われない。原因は3つに絞れます。

原因1:リンクが相手の目に触れていない

いちばん多いのがこれです。作っただけで、どこにも置いていない状態。

メールの署名に入れてください。これが最も効きます。日々のやりとりの末尾に常に表示されるので、相手が「話したい」と思った瞬間に押せます。あわせて、サイトの問い合わせページと、サンクスページにも置いてください。

原因2:空き枠が出ていない

カレンダーが予定で埋まっていると、相手の画面には空き枠が表示されません。相手からは「予約できないページ」に見えます。

リンクを共有する前に、自分でリンクを開いて、実際に枠が出ているか確認してください。作った本人が一度も相手の画面を見ていない、というのはよくあります。

原因3:予約までの手数が多い

フォームの質問が多い、所要時間が長い、選べる日が2週間先しかない。どれも離脱の理由になります。

前章までの設定を見直してください。「日時を選んで、名前とメールを入れて、1行書いて終わり」が理想形です。

それでも改善しないときの切り分け

1 そもそも見られているか メールの署名に入っていますか ここが抜けている例がいちばん多い ↓ 2 枠が出ているか 自分でリンクを開いて確認します 相手の画面を一度も見ていない例が多い ↓ 3 手数が多くないか 質問の数、所要時間、選べる日の近さ 日時を選んで1行書いて終わりが理想です

3つを順に見ても改善しない場合、そもそも日程調整が障害になっていなかった可能性があります。つまり、相手が「話したい」と思っていない。

その場合、直すのはリンクではなく、その手前です。何を提供する会社なのかが伝わっているか、話す価値があると思える材料を渡せているか。ミーティングリンクは、意思のある相手の手間を減らす道具であって、意思を生む道具ではありません。

キャンセルと日程変更は、先に案内しておく

もう1つ、予約が入ったあとに困りやすいのがキャンセルと日程変更です。相手が自分で変更できる状態にしておかないと、その都度メールのやりとりが発生します。日程調整の手間を減らすために入れたのに、変更のたびに手間が戻ってくる。

予約完了後に相手へ届く案内に、変更とキャンセルの方法が含まれているかを、自分で一度テスト予約して確認してください。自分宛に予約を入れて、届いたメールをそのまま読む。これだけです。

あわせて、直前のキャンセルが続く場合は、選べる日を近くしすぎていないかを見てください。今日や明日の枠は、予約は入りやすいがキャンセルも増えます。数日先から選べるようにすると、来ない予約が減ります。

まとめ

ミーティングリンクは、制約を知ったうえで設計すれば、1本でも十分に機能します。

  1. 無料ツールで作れるのは1対1のページが1本。用途別の作り分けはできず、HubSpotのブランド表示が入ります
  2. グループ・ラウンドロビンはSales/Service HubのStarter以上+シートの割り当てが必要です
  3. カレンダーの接続が前提。接続していないカレンダーの予定は考慮されないので、予定を寄せるか全部接続してください
  4. 決めるべきは所要時間30分、バッファ15分、最低通知24時間、予約枠は狭く。この4つで大半が決まります
  5. フォームの質問は「当日相談したいこと」の1つだけ。増やすほど予約が減ります

まず、自分のリンクを自分で開いてみてください。空き枠が出ていなければ、そこから直すのが最短です。

よくある質問(FAQ)

無料版でミーティングリンクは何本作れますか

無料ツールの利用者とコアシートの保有者は、HubSpotの既定のブランド表示が入った1対1のページを1本作れます。用途別に複数作ることはできません。ただしユーザーごとに1本なので、営業が2人いればそれぞれが持てます。

複数人で予約を受けたいのですが

グループまたはラウンドロビンのページが必要で、Sales HubかService HubのStarter以上が要ります。加えて、チームメンバーとして追加するユーザーにもSalesまたはServiceのシート割り当てが必要です。プランを上げるだけでは足りません。

予約枠が表示されません

カレンダーが接続されているかを確認してください。接続していないと空き状況が出せません。接続済みでも、カレンダーが予定で埋まっていれば枠は表示されません。共有する前に、自分でリンクを開いて相手の画面を確認してください。

接続していないカレンダーの予定はどうなりますか

考慮されません。その時間も「空いている」として相手に表示されるため、私用の予定の上に予約が入ります。予定を管理しているカレンダーをすべて接続するか、すべての予定を接続したカレンダーに寄せてください。

所要時間は何分がいいですか

初回は30分をおすすめします。60分にすると相手が「そんなに時間を取れない」と感じて予約をやめます。足りなければその場で次回を設定すれば済みます。最初の1回を取ることを優先してください。

予約時の質問は何を聞くべきですか

「当日いちばん聞きたいことを1行で教えてください」の1つだけで十分です。会社名も電話番号も当日聞けます。質問を増やすほど予約率が下がるので、事前に必要なのはこちらが準備するための情報だけに絞ってください。

参考にした公式ドキュメント

HubSpotは無料で始められます

コンタクト管理・フォーム・メール配信・商談管理を1つにまとめたCRMプラットフォームです。1対1のミーティングリンクは無料の範囲で1本作れます。複数人で受けるページはSales HubまたはService HubのStarter以上です。プランごとの違いと料金は公式サイトでご確認ください。

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