当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。掲載リンクからご購入いただいた場合、当サイトに報酬が発生することがあります。

HubSpotのトラッキングコードは契約した日に入れる|設置場所と、動かないときの4つの原因

公開 2026年10月2日

砂の上に残された、いくつもの足あと

HubSpotを契約して、まず何をするか。フォームでも、メールでもありません。トラッキングコードをサイトに入れることです。

地味な作業に見えますが、これを入れていないと、フォームが動かず、訪問の記録も残らず、流入元も分かりません。HubSpotの機能の多くが、このコードを前提に作られています。

作業そのものは10分で終わります。問題は、入れたつもりで入っていないケースと、二重に入っているケースが意外と多いことです。

この記事では、取得から設置、確認、そして動かないときの切り分けまでを扱います。

先に結論:3手で終わります

  1. 設定の「トラッキングとアナリティクス」からコードをコピーします
  2. サイトの全ページの、終了 body タグの直前に貼ります
  3. 自分でサイトを開いて、記録が残るか確認します

トラッキングコードは、すべての製品とプランで使えます。無料ツールのみのアカウントでも入れてください。

前提:これを入れないと、ほぼ何も動きません

最初に、なぜ優先度が高いのかを整理します。

トラッキングコードは、サイトに訪れた人の動きをHubSpotに送るための仕組みです。これが入っていないと、次のことができません。

  • フォームが正しく動かない……外部サイトに埋め込んだフォームは、このコードに依存します
  • 訪問したページの記録が残らない……誰がどのページを見たかが分かりません
  • 流入元が記録されない……検索から来たのか、広告から来たのかが分かりません

後から入れても、過去は取れません

ここが重要です。トラッキングコードを入れる前の期間の記録は、あとから復元できません。入れた日以降のデータだけが残ります。

「まだ本格的に使い始めていないから、あとでいい」と後回しにすると、その間の訪問データを永遠に失います。契約した日に入れるのが正解です。

コードを取得する手順

  1. 画面右上の設定アイコンをクリックします
  2. 「トラッキングとアナリティクス」の設定に移動します
  3. 「埋め込みコード」のセクションを開きます
  4. 「コピー」ボタンをクリックします

自分でサイトを触らない場合

同じ画面に、「ウェブ開発者にEメール送信」という選択肢があります。コードと設置手順をまとめて、担当者に送れます。

制作会社にサイトを任せている場合は、コードをコピーして貼り付けるより、この機能を使うほうが早く正確です。「このコードを全ページに入れてください」と口頭で伝えるより、事故が減ります。

貼る場所は「終了タグの直前」です

設置場所は決まっています。サイトの各ページのHTMLの中、終了の body タグの直前です。

<html> <head> … </head> <body> ページの中身 (見出し・本文・画像など) ここにトラッキングコード </body> 全ページに入れてください トップページだけでは意味がありません サイト共通の footer に入れるのが確実です

なぜ終了タグの直前なのか

ページの中身が読み込まれたあとにコードが動くので、表示速度への影響が小さく済みます。先頭に置くと、読み込みが終わるまでページの表示が待たされることがあります。

全ページに入れる

1ページだけに入れても、ほとんど意味がありません。訪問者がどのページを見たかを追うのが目的なので、全ページに必要です。

多くのサイトは、ヘッダーやフッターのテンプレートが全ページで共通になっています。そこに1回入れれば、全ページに反映されます。ページを1枚ずつ編集する必要はありません。

WordPressへの入れ方

WordPressの場合、方法は3つあります。上から順に検討してください。

方法 向いている人
HubSpotの公式プラグイン コードを触りたくない人
テーマの設定欄 テーマに入力欄がある場合
子テーマのテンプレート 自分で編集できる人

テーマ本体を直接編集しない

3つ目を選ぶ場合の注意です。テーマ本体のファイルを直接書き換えると、テーマの更新で消えます。

更新のたびにトラッキングが止まり、しかも気づきません。子テーマを使うか、プラグインで入れてください。

キャッシュを消してから確認する

WordPressでキャッシュ系のプラグインを使っている場合、コードを入れても古いページが表示され続けます。設置後は必ずキャッシュを削除してから確認してください。

「入れたのに動かない」の何割かは、これが原因です。

入れたあとに必ず確認すること

設置して終わりにしないでください。順に確認します。

1:自分でサイトを開く

ブラウザーで自社サイトの複数のページを開きます。トップだけでなく、下層ページも含めて3〜4ページ回ってください。

2:HubSpot側で記録を見る

しばらく待ってから、HubSpotのトラフィック関連の画面を開き、訪問が記録されているかを確認します。記録が出ていれば、コードは動いています。

3:フォームを1回送信する

フォームを設置しているなら、テスト送信も行ってください。コンタクトが作られ、そのコンタクトの記録に「どのページを見たか」が残っていれば、トラッキングとフォームが連動しています。

ここまで確認して、はじめて設置完了です。

広告ブロッカーを切って確認する

自分のブラウザーに広告ブロッカーが入っていると、自分の訪問が記録されません。「入れたのに記録が出ない」と思ったら、まず拡張機能を切って試してください。

トラッキングコードで何が見えるようになるか

入れる手間に見合う価値があるのかを、具体的に書きます。1〜10人の会社で実際に効くのは3つです。

1:問い合わせた人が、その前にどのページを見たか

これがいちばん実用的です。問い合わせフォームから連絡が来たとき、そのコンタクトのレコードを開くと、送信するまでに見ていたページが時系列で並びます。

料金ページを何度も見ていたなら、予算の話が論点です。導入事例ばかり見ていたなら、自社に合うかどうかを気にしています。初回の打ち合わせの準備が、これだけで変わります。

相手に「どのページを見ましたか」と聞く必要がありません。聞かれるほうも、正確には覚えていません。

2:どこから来た人が成約しているか

検索から来た人、紹介から来た人、広告から来た人。それぞれの流入元が自動で記録されます。

数十件たまると、「成約しているのはどの経路か」が見えてきます。感覚では「広告が効いている」と思っていたのに、実際は検索からの問い合わせのほうが決まっていた、ということが起きます。

広告費を増やすか減らすかの判断は、この記録がないとできません。

3:過去の見込み客が、また見に来たこと

半年前に商談して失注した相手が、ある日また料金ページを見ている。これはかなり強い再アプローチの合図です。

トラッキングコードが入っていれば、そのコンタクトのレコードに新しい訪問が記録されます。定期的にレコードを眺めるだけで、この合図に気づけます。

逆に、期待しすぎないほうがいいこと

まだ問い合わせをしていない匿名の訪問者については、細かく特定できるわけではありません。「どの会社の人が見に来たか」を常に把握できる、と考えないでください。

価値が出るのは、フォーム送信などで身元が結びついた「後」です。だからこそ、フォームとセットで入れることに意味があります。

動かないときの4つの原因

公式に挙げられている原因は4つです。上から確認してください。

原因 確認するところ
複数のコードが入っている ページのソースで重複していないか
コードが入っていない そもそも反映されているか
広告ブロッカー 拡張機能を切って再確認
単一ページアプリ 別途の設定が必要

単一ページアプリの場合

ページを切り替えても実際には画面が再読み込みされない作りのサイトでは、そのままだと最初の1ページ分しか記録されません。別途の設定が必要になります。

自社サイトがこの作りかどうかは、制作会社に聞くのが早いです。WordPressの一般的なテーマであれば、まず該当しません。

いちばん多いのは「二重に入っている」

4つの原因のうち、実務でいちばん多いのがこれです。しかも気づきにくい。

なぜ二重になるのか

典型的なのは、プラグインで入れたことを忘れて、テンプレートにも貼ったというケースです。担当者が変わったときにも起きます。

「動いていないかもしれない」と思った人が、念のためもう1回入れる。これで二重になります。

確認方法

ブラウザーでサイトを開き、ページのソースを表示して、HubSpotのトラッキングコードに含まれる文字列で検索します。2箇所以上ヒットしたら二重です。

もし二重だった場合は、どちらか1つを残して消してください。消す前に、どこに入っているかをメモしておくと、次に確認するときに早く済みます。

10分で終わる設置の手順まとめ

ここまでを、実際に手を動かす順番に並べます。中断せずにやれば10分です。

1 設定からコードをコピー トラッキングとアナリティクス → 埋め込みコード 2 共通テンプレートの末尾に貼る 終了bodyタグの直前。全ページに反映されます 3 キャッシュを削除する ここを飛ばすと、古いページが出続けます 4 自分でサイトを回って記録を見る 広告ブロッカーは切っておきます 5 フォームを1回テスト送信する 閲覧ページが記録に紐づけば完了です

途中で中断しないでください

この作業でいちばん多い失敗は、2番まで終えて確認を後回しにすることです。そして数か月後に「記録が取れていない」と気づきます。

貼ったら、その場で4番と5番までやってください。確認まで含めて10分です。

入れる前に決めておくこと

最後に、設置とあわせて考えておきたいことを2つ挙げます。

クッキーの扱いをどうするか

トラッキングコードは訪問者の情報を扱います。自社サイトのプライバシーポリシーや、クッキーに関する案内が現状のままでよいかを、設置と同じタイミングで確認してください。

この記事では法律面の判断には踏み込みません。扱う情報の種類や、対象となる訪問者の地域によって求められる対応が変わるため、必要に応じて専門家に確認してください。「あとで考える」ではなく、設置のタイミングで一度は検討しておく、というのが趣旨です。

誰が管理するかを決める

トラッキングコードは、一度入れたら普段は触りません。だからこそ、サイトをリニューアルしたときに消えるという事故が起きます。

制作会社にリニューアルを頼むときは、依頼書に「HubSpotのトラッキングコードを新サイトにも入れること」と明記してください。口頭だと、まず抜けます。

そして、リニューアル後に自分で確認してください。訪問の記録が止まっていることに気づくのは、たいてい数か月後です。その間のデータは戻りません。

他の計測ツールとの併用

すでにアクセス解析を入れているサイトも多いはずです。「両方入れて大丈夫か」「どちらを見ればいいか」という疑問に答えます。

併用して問題ありません

一般的なアクセス解析ツールと同時に入れても、互いに干渉しません。見ているものが違うので、両方入れるのが普通です。

見たいこと 見るツール
サイト全体の訪問数の推移 アクセス解析
どのページがよく読まれたか アクセス解析
この問い合わせた人が何を見たか HubSpot
どの経路の人が成約したか HubSpot

ざっくり言えば、全体の傾向はアクセス解析、個人の動きはHubSpotです。名前が分かっている人の行動を追えるのが、CRM側のトラッキングの強みになります。

数字が一致しなくても気にしない

両方入れると、訪問数が一致しません。これは正常です。集計の区切り方も、除外の条件も、ツールごとに違うためです。

「どちらが正しいのか」を突き止めようとすると、時間だけが消えます。それぞれのツールの中で、前月と比べる。これが実務的な見方です。

コードを増やしすぎない

ただし、計測用のコードを次々に足していくと、ページの表示が重くなります。使っていないツールのコードが残っていないか、年に一度は確認してください。

とくに、過去に試して使わなくなったツールのコードは、消されずに残りがちです。ページのソースを見て、身に覚えのないコードがあれば、誰がいつ何のために入れたかを確認してください。

複数サイト・テスト環境・社内アクセスの扱い

サイトが1つだけなら、ここまでで設置は終わりです。ただ、実際には「コーポレートサイトとサービスサイトが別ドメイン」「本番を複製したテスト環境がある」という会社が少なくありません。この3つだけ、先に押さえておいてください。

複数のドメインを計測するときは、登録が必要です

同じアカウントで複数のドメインを計測できます。ただし、設定でそのドメインを登録しておく必要があります。登録していないドメインからのデータは、うまく記録されないことがあります。

コーポレートサイトとサービスサイトを別ドメインで運営しているなら、両方を登録してください。片方だけだと、もう片方の訪問が見えません。しかも、見えていないことに気づきにくい。コードは正しく入っているので、設置ミスを疑っても原因にたどり着けないからです。

サブドメインで分けている場合も同じです。サイトを増やしたら、そのたびに登録を追加する。この1手順を、サイト公開の手順書に書き加えておいてください。

テスト環境には入れないでください

開発用・確認用のサイトにコードが入っていると、自社の作業による訪問が本番のデータに混ざります。制作会社が確認のために何十回も開けば、そのぶん訪問数が膨らみます。

とくに注意が必要なのが、本番サイトを複製してテスト環境を作る場合です。複製した時点でコードも一緒にコピーされます。意識して外さないかぎり、そのまま動き続けます。

テスト環境を作ったら、公開前に「トラッキングコードが入っていないか」を確認する。リニューアルのときの確認項目に、これを1行足しておくと事故が減ります。

社内からのアクセスは、数字を見始めたら除外する

自社の社員がサイトを見るたびに記録されると、訪問数が実態より多く見えます。件数が少ないうちは気にしなくて構いません。

ただし、訪問数を判断材料にし始めたら、社内のアクセスを除外する設定を検討してください。設定画面から、特定の条件のアクセスを除外できます。

順番としては、まず入れる、次に確認する、数字を見るようになってから除外を設定する。最初から完璧に整えようとすると、設置そのものが先送りになります。

まとめ

トラッキングコードは、HubSpotを使ううえでの土台です。

  1. 入れないと、フォームも訪問記録も流入元も機能しません。契約した日に入れてください
  2. 過去のデータは取れません。後回しにした期間は、永遠に空白になります
  3. 貼る場所は終了 body タグの直前。全ページに必要です。共通のテンプレートに1回入れれば足ります
  4. 入れたら自分で確認する。サイトを回り、記録が出るか、フォーム送信が紐づくかを見ます
  5. 動かないときは、まず二重を疑う。ソースを検索して2箇所以上あれば、1つに減らします

まだ入れていないなら、今日入れてください。10分で終わって、失うデータが今日から減ります。

よくある質問(FAQ)

無料版でもトラッキングコードは使えますか

使えます。すべての製品とプランで利用できます。無料ツールのみのアカウントでも、必ず入れてください。フォームがこのコードに依存しているため、入れていないとフォームも正しく動きません。

どこに貼ればいいですか

各ページのHTMLの中、終了の body タグの直前です。ページの中身が読み込まれたあとに動くので、表示速度への影響が小さく済みます。全ページに必要ですが、共通のテンプレートに1回入れれば全ページに反映されます。

入れる前のデータは取れますか

取れません。記録されるのは、コードを入れた日以降の訪問だけです。後回しにするほど、失うデータが増えます。

入れたのに記録が出ません

まず自分のブラウザーの広告ブロッカーを切って試してください。次に、キャッシュ系のプラグインを使っているならキャッシュを削除します。それでも出ない場合は、ページのソースを見てコードが実際に出力されているかを確認してください。

二重に入っているか、どう確認しますか

ブラウザーでページのソースを表示し、トラッキングコードに含まれる文字列で検索します。2箇所以上ヒットしたら二重です。どちらか1つを残して消してください。

サイトが複数あります。1つのアカウントで計測できますか

できます。ただし、設定でそれぞれのドメインを登録しておく必要があります。登録していないドメインからのデータは、うまく記録されないことがあります。コーポレートサイトとサービスサイトを別ドメインで運営しているなら、両方を登録してください。なお、テスト環境や開発用のサイトには入れないでください。自社の作業による訪問が本番のデータに混ざります。

サイトをリニューアルする予定があります

依頼書に「HubSpotのトラッキングコードを新サイトにも入れること」と明記してください。口頭だと抜けます。そして公開後に自分で確認してください。記録が止まっていることに気づくのは、たいてい数か月後です。

参考にした公式ドキュメント

HubSpotは無料で始められます

コンタクト管理・フォーム・メール配信・商談管理を1つにまとめたCRMプラットフォームです。トラッキングコードの設置は、無料ツールのみのアカウントでも行えます。プランごとの違いと料金は公式サイトでご確認ください。

HubSpot公式サイトを見る

上部へスクロール