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Notionの連携が止まったら、番号を見てください|403は設定、404は共有、400はコード

鍵が差さったドアの錠前。Notionの連携で止まったときの権限と共有の切り分けを表した記事のアイキャッチ

Notionと外部のツールをつないだのに、一部だけがうまくいかない。そういうことがあります。

読み込みはできているのに、コメントだけ取れない。ある画面では動くのに、別の画面では「見つかりません」と出る。

これは止まり方で原因が分かれます。16の操作を実際に投げて、どこで何番が返るかを測りました。

16の操作を試して、止まったのは2つだけ

まず、どこまでできるのかを確かめました。

通ったもの、止まったもの

やろうとしたこと 結果
ページを読む 通る
ページを書き換える 通る
ページの中身を読む 通る
ページに中身を足す 通る
中身を書き換える 通る
中身を消す 通る
データベースを読む 通る
データベースの中身を絞り込む 通る
データベースに列を足す 通る
行を作る 通る
ワークスペース全体を検索する 通る
つないだ側の情報を読む 通る
人の一覧を読む 通る
ファイルの受け入れ先を作る 通る
コメントを読む 止まる
コメントを書く 止まる

消すことまでできるのに、コメントは読むことすらできませんでした。

返ってきたのは、どちらも同じ一文です。「このエンドポイントに対する権限が足りません」という内容でした。読むときも書くときも、まったく同じ文言です。

文言が同じなので、読む権限と書く権限のどちらが足りないのかは、メッセージからは分かりません。設定を開いて確かめることになります。

「読めるのに読めない」が起きています

ここが分かりにくいところです。ページの中身は全部読めています。行も作れます。消すこともできます。

それでもコメントだけは読めません。権限の付け方が、ほかと違うからです。

自分の環境でも、同じ表を作れます

この表は、自分のつなぎ方でも作れます。やることは、使いたい操作を1回ずつ投げて、返ってきた番号を書き留めるだけです。

順番 やること
1 試すための場所を1つ作る(あとで消せるページ)
2 使う予定の操作を、1つずつ投げる
3 番号と、返ってきた文章をそのまま残す
4 止まったものだけ、設定を見に行く

本番の処理を組んでから躓くより、先に「どこまでできるか」を確かめておくほうが早いです。15分ほどで終わります。

とくに、本番でしか通らない処理を含む場合は先にやってください。月に1回しか動かない処理が403で止まると、気づくのが1ヶ月後になります。

コメントは、別の権限になっています

なぜ2つだけ止まるのか。理由がありました。

権限は3つのグループに分かれています

公式の説明によると、つなぐときに渡す権限は3つのグループに分かれています。

グループ 中身
中身についての権限 読む・更新する・足す
コメントについての権限 読む/書く(それぞれ別)
人についての権限 人の情報を読む

つまり、「中身を読む権限」を渡しても、コメントは読めません。別のグループなので、別に渡す必要があります。

コメントは、読むと書くでさらに分かれます

しかも、コメントのグループの中でもう一段分かれています。読む権限と、書く権限が別です。

コメントを読んで集計したいだけなら、書く権限は渡さなくて済みます。逆に、外から通知を書き込むだけなら読む権限は不要です。

渡すのは、使うぶんだけ。これができる作りになっています。

人についての権限では、メールアドレスまで見えます

3つ目のグループも確かめました。人の一覧を読むと、載っている人と、つないだツールで、返ってくる内容が違いました。

相手 返ってくるもの
人 名前、アイコン、メールアドレス
つないだツール 名前、アイコン(メールアドレスは無し)

人にはメールアドレスが付いてきます。この権限を渡すと、ワークスペースにいる人のメールアドレスが外から読める状態になります。

名前だけ欲しい場合でも、メールアドレスは一緒に返ってきます。分けて渡すことはできません。人の情報を使わないなら、この権限は渡さないほうがいいです。

ツールの不具合と思う前に、ここを見てください

外部のツールが「コメントを取得できません」と言うとき、ツールの側に問題があるとは限りません。権限を渡していないだけ、という可能性があります。

この場合、何度やり直しても同じです。つないだ設定を開いて、コメントの権限が付いているかを見てください。

番号で原因が3つに分かれます

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

403・404・400で、直す場所が変わります

止まったときに返ってくる番号は、原因を指しています。

番号 何が起きているか どこを直すか
403 その操作をする権限がない つないだ設定の画面
404 そのページを共有していない Notionのページ側
400 送っている内容がおかしい こちらのコード

403は設定、404は共有、400はコード。この3つで覚えておけば、迷いません。

403と404は、混同しやすいです

どちらも「できない」なので、同じように見えます。ただ、直す場所がまったく違います。

403は、操作そのものが許されていない状態です。どのページに対してやっても止まります。設定を変えないと、一生通りません。

404は、その操作はできるのに、相手のページが見えていない状態です。別のページなら通ります。

見分け方は、別のページで試すことです

手元で切り分けるなら、これがいちばん早いです。

別のページで試すと 原因
そちらも同じように止まる 権限(403の側)
そちらは通る 共有(404の側)

番号が見えない画面でも、この方法なら切り分けられます。

404の本文には、直し方が書いてあります

404のときに返ってくる文章が、親切でした。

どのツールに共有すればいいかまで入っています

実際に返ってきたのは、こういう内容です。

  • このIDのページが見つかりません
  • 関係するページとデータベースを、つないでいる「(ツールの名前)」に共有してください

名前が入っているのが助かります。複数のツールをつないでいるとき、どれに共有すればいいかが一目で分かります。

ページの中身を読もうとしたときも、同じ形の文章が返ってきました。

「存在しない」と「共有していない」は、同じ扱いです

1つ注意があります。本当に存在しないIDを送ったときも、同じ404が返ります。

今回は、全部ゼロのIDを送って試しました。それでも「共有してください」という文章が返ってきます。区別されていません。

つまり、404が出たときに考えることは2つあります。

考えること 確かめ方
共有していないのか ページ側の接続を見る
IDを間違えているのか そのIDを画面で開いてみる

先に共有を疑って直らないときは、IDを疑ってください。消したページのIDを持ち続けているというのが、よくある形です。

400は、こちら側の間違いです

3つ目の番号です。こちらは分かりやすいです。

形が違うときに出ます

IDの形式になっていない文字列を送ったところ、「IDとして正しい形ではありません」という内容が返ってきました。

何がどう違うのかまで書いてあります。送った文字列もそのまま返ってくるので、どこで値が入れ替わったかを追いやすいです。

置き場所を指定しないと、作れません

もう1つ、400で止まったことがあります。置き場所を指定せずにページを作ろうとしたときです。

いちばん上の階層に直接ページを作る、という指定をしました。断られました。親になるページかデータベースを、必ず指定する必要があります。

これは仕様として知っておくと役に立ちます。外からページを作るなら、どこに置くかを先に決めておく必要があるということです。置き場所を作る処理から順に組んでください。

本文に、必要な権限の名前が出てくることもあります

このときのメッセージが、少し変わっていました。「親を指定してください」に続けて、足りない権限の名前が書かれていました。

つまり、エラー本文からどの権限を足せばいいかが分かる場合があります。設定画面の項目名と照らし合わせられます。

ただし、これは全部のエラーで出るわけではありません。コメントの403では、権限の名前は出ませんでした。出たら手がかりにする、という程度に考えてください。

3つの番号の使い分け

最後に整理しておきます。

番号 誰の問題か
403 設定した人(権限を渡していない)
404 Notionを使う人(共有していない)または ID の間違い
400 作った人(送る内容が違う)

誰に聞けばいいかが変わります。400だけは、自分で直せます。

図にすると、こういう分かれ方です

止まったときに返る番号と、直す場所 403 その操作が許されていない つないだ設定の画面を直す どのページでも同じく止まる 404 そのページが見えていない ページ側で共有する 別のページなら通る 400 送る内容がおかしい こちらのコードを直す 自分だけで直せる 切り分けは、別のページで同じ操作を試すだけ そちらも止まる → 権限の側。そちらは通る → 共有の側。 16の操作のうち、権限で止まったのはコメントの読み書きだけ 中身は消すことまでできるのに、コメントは読めない。権限のグループが別だから。 ※ 実際に共有を外したページで404になるかは確かめていません。
16の操作を実際に投げて、返ってきた番号と本文を記録した結果です。

止まったときに見る順番

実務で使える形にまとめます。

上から順に見てください

順番 見ること
1 番号を確かめる。403か404か400か
2 403なら、つないだ設定で権限を見る
3 404なら、ページ側の接続を見る
4 それでも404なら、IDを画面で開いてみる
5 400なら、送っている内容を見る

番号が見えないツールを使っている場合は、別のページで同じ操作を試す。これで403と404は切り分けられます。

よくある症状と、まず疑うもの

症状 まず疑うもの
データは取れるのに、コメントだけ取れない コメントの権限
あるページでは動くのに、別のページで「見つかりません」 そのページの共有
昨日まで動いていたのに、急に「見つかりません」 ページが消されたか、接続が外された
何もかも止まっている つなぐための設定そのもの

3つ目に注意してください。Notion側の操作で止まることがあります。コード側は何も変えていないのに動かなくなった、というときは、まずNotionの画面を見てください。

この場合、原因はコードの中にはありません。探す場所を間違えると、いくら読んでも見つかりません。

つないだ範囲は、思っているより広いです

ついでに測ったことをもう1つ。今回のつなぎ方で、何件まで辿れるのかを数えました。

検索を最後まで送って数えたところ、1,607件のページとデータベースが見えていました。

いちばん上の階層にあるページも含まれます。つまり、1つのページを共有したつもりでも、その下にあるものは全部見えています。

つないだ相手に何が見えているかは、別の記事で詳しく書きました。共有する範囲は、必要なところだけに絞ってください。

権限を渡すときの考え方

使うぶんだけ渡す、が基本です。

やりたいこと 渡す権限
データを読んで集計する 読むだけ
外からデータを入れる 読む + 足す
コメントを集める 読む + コメントを読む
外から通知を書き込む コメントを書く

あとから足せるので、最初は最小で始めて、足りなくなったら足すのがいいと思います。403が出たら足す、という進め方で困りません。

よくある質問(FAQ)

コメントの権限は、あとから足せますか。

設定の画面で切り替えるものなので、あとから足せます。足したあとに同じ操作を投げて、403が消えるかを確かめてください。

403が出ているのに、設定では権限が付いているように見えます。

コメントの権限は「読む」と「書く」で別々に分かれています。読む操作で止まっているなら、付いているのは「書く」のほうかもしれません。どちらが付いているかを見てください。

共有を外したページは、本当に404になりますか。

そこは確かめていません。APIから共有を外せないので、今回は検証できませんでした。返ってくる本文に「共有してください」と書かれていることからの判断です。

404なのに、共有はできているはずです。

IDを疑ってください。「存在しない」と「共有していない」は同じ404になります。よくあるのは、消したページのIDを持ち続けている場合です。そのIDを画面で開いてみるのが早いです。

いちばん上の階層にページを作れないのは、なぜですか。

理由までは分かりません。ただ、必ず親を指定する必要があるのは確かなので、外からページを作るなら置き場所を先に用意する形で組んでください。

権限を広く渡しておくのは、まずいですか。

渡した相手には、共有した範囲の下が全部見えます。今回は1,607件が辿れました。使わない権限は渡さず、共有する範囲も絞るほうが安全です。

403は設定、404は共有、400はコード

止まったときは、まず番号を見てください。直す場所が決まります。番号が見えないときは、別のページで同じ操作を試せば、権限か共有かが分かります。

Notionを使ってみる

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