当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。掲載リンクからご購入いただいた場合、当サイトに報酬が発生することがあります。

HubSpotのプロパティーは内部名を後から変えられない|作る前に決める4つと、型を変えたときに起きること

公開 2026年10月1日

ラベルの付いた木製の引き出しが整然と並んだ図書館のカード目録

HubSpotに自社独自の項目を足したい。「契約プラン」「担当エリア」「初回接点の経路」。この作業自体は5分で終わります。

ただし、プロパティーの内部名は、作ったあとに変更できません。オブジェクトタイプも同じです。表示される名前(ラベル)は変えられますが、システムが使う名前は固定されます。

さらに、フィールドタイプを後から変えると、保存されている現在の値が無効になることがあります。「とりあえずテキストで作って、あとで選択式に変えよう」という進め方は、データを失うリスクを伴います。

この記事では、作る前に決めるべきこと、型を変えるときの注意、そして増えすぎたプロパティーの片付け方を扱います。

先に結論:作る前に4つ決めてください

  1. どのオブジェクトに付けるか(コンタクトか、会社か、取引か)。あとで移せません
  2. フィールドタイプ(テキストか、選択式か、日付か)。変えると値が無効になることがあります
  3. 内部名。これが最後まで残ります。日本語でなく英数字で、意味の分かる名前に
  4. 選択式なら、選択肢を最初に出し切る。増やすのは簡単ですが、増えすぎると使われません

作成には「プロパティー設定の編集」権限が必要です。権限がないと画面に入れません。

前提:内部名は後から変更できません

ここが最初に押さえるべき点です。

プロパティーには2つの名前があります。画面に表示されるラベルと、システムが内部で使う内部名です。公式ヘルプには、プロパティーのオブジェクトタイプまたは内部名は編集できないと明記されています。

ラベル(画面に出る名前) あとから何度でも変えられます 「担当エリア」→「営業エリア」への変更は自由 呼び方が変わっても、データは動きません 内部名・オブジェクトタイプ 作成したあとは変更できません コンタクトに作ったものを会社へは移せません 直したいなら、作り直して値を入れ直します だから、作る前の5分がいちばん重要です

直す方法は「作り直し」しかありません

内部名を間違えた場合、正しい名前で新しいプロパティーを作り、値を移し替えて、古いほうを消すことになります。レコードが数百件あれば、それなりの作業になります。

さらに、そのプロパティーを使っているリストやレポートがあれば、すべて作り直しです。作る前の5分をケチると、あとで数時間を使います。

ラベルは変えられる。内部名は変えられない

この非対称は、実務では有利に働きます。

社内での呼び方が変わっても、ラベルだけ直せば済みます。「担当エリア」を「営業エリア」に変えたければ、ラベルを書き換えるだけ。データもリストもレポートも、何も壊れません。

だから、内部名は「変わらない意味」で付ける

ここが設計のコツです。内部名には社内の呼び方ではなく、データの中身そのものを入れてください。

よくない内部名 おすすめの内部名
tanto_area(呼び方が変わる) sales_area(意味が変わらない)
new_plan(いつか新しくなくなる) contract_plan(中身のまま)
property1(何も分からない) first_contact_source(読める)

「新」「旧」「仮」「2026年版」といった語は、内部名に入れないでください。時間が経つと必ず意味が壊れます。

フィールドタイプを変えると値が無効になることがあります

もう1つの落とし穴です。

フィールドタイプ(1行テキスト、ドロップダウン選択、日付など)は変更できます。ただし公式ヘルプには、既存のプロパティーのフィールドタイプを変更すると、保存されている現在の値が無効になることがあると書かれています。

そして、変更する前にエクスポートしておくことが推奨されています。

スコア型と計算型は変更できません

すべての型が変更できるわけではありません。スコア型と計算型については、変更不可とされています。この2つは、作るときに慎重に決めてください。

「とりあえずテキスト」が後で効いてきます

最も多い失敗がこれです。決めきれないので、まず1行テキストで作る。運用しているうちに値が増えて、あとから選択式に変えたくなる。

このとき2つの問題が起きます。1つは、型の変更で値が無効になる可能性。もう1つは、テキストで入力されていた値に表記ゆれが溜まっていることです。

「東京」「東京都」「とうきょう」が混在した状態から選択式に移すのは、ほぼ手作業になります。選択肢が3つ以下で想定できるなら、最初から選択式にしてください。

作る前に決める4つのこと

作成画面を開く前に、紙かメモ帳で決めておくべきことです。

1:どのオブジェクトに付けるか

コンタクト(人)か、会社か、取引か。ここを間違えると移せません。

判断の基準は「その情報は誰のものか」です。「業種」は会社のものなので会社に。「役職」は人のものなのでコンタクトに。「契約プラン」は案件ごとに変わるなら取引に、会社単位で決まるなら会社に付けます。

迷ったときは、その項目が変わるタイミングを考えてください。担当者が代わっても変わらないなら会社、担当者ごとに違うならコンタクトです。

2:フィールドタイプ

入れたい内容 選ぶ型
決まった数個から選ぶ ドロップダウン選択
あてはまるものを複数選ぶ 複数のチェックボックス
日付を入れる 日付選択
金額や件数 数値
自由に書く(集計しない) 1行テキスト/複数行テキスト

判断の軸は1つです。その項目で絞り込みたいか、集計したいか。したいなら選択式か数値、しないならテキストです。

3:内部名

英数字で、意味が読める名前にします。前章のとおり、社内の呼び方ではなくデータの中身で付けてください。

4:選択式なら、選択肢を出し切る

作ったあとで選択肢を足すことはできますが、運用が始まってから足すと、それ以前のデータに空欄が残ります。

目安は3〜5個です。それを超えそうなときは、分類の仕方が細かすぎます。「その他」を1つ入れておけば、想定外は吸収できます。

プロパティーを作る手順

作業には「プロパティー設定の編集」権限が必要です。

  1. 右上の設定アイコンを開きます
  2. 「プロパティー」を選びます
  3. 上部の選択欄で、対象のオブジェクトに切り替えます
  4. 「プロパティーを作成」をクリックします
  5. グループ、ラベル、説明を入力します
  6. フィールドタイプを選び、選択式なら選択肢を入力します
  7. 必要なら「その他のオプションを編集」で詳細を設定します
  8. 作成して保存します

内部名はラベルから自動で作られます

ラベルを日本語で入れると、内部名が自動生成されます。ここを確認せずに保存すると、意図しない内部名が固定されます。

保存する前に、必ず内部名の欄を開いて中身を見てください。自動生成された名前が読めるものになっているか。なっていなければ、その場で書き換えます。この確認が、この記事でいちばん実用的な一手です。

説明欄は必ず埋める

空欄でも作れますが、埋めてください。「誰が、いつ、何のために入れる項目か」を1行書いておきます。

半年後、別の人がこのプロパティーを見たとき、説明がなければ使い方が分かりません。分からない項目は入力されず、入力されない項目は意味を失います。

最初に作るべき項目は4つだけ

「何を作ればいいか分からない」という段階の方向けに、1〜10人の会社で実際に効く項目を挙げます。まずこの4つだけ作って、運用しながら足してください。

項目 付ける先 型
初回接点の経路 コンタクト ドロップダウン
案件区分 取引 ドロップダウン
失注理由 取引 ドロップダウン
次回アクション日 取引 日付選択

初回接点の経路

その人をどこで知ったか。「紹介」「問い合わせフォーム」「展示会」「広告」の4つ程度で足ります。

これがあると、どの経路から来た人が成約しているかが見えます。広告を出すかどうかの判断も、この項目がないとできません。

案件区分

商材やサービスの種類です。取引のパイプラインを分けられないプランでも、この項目があれば絞り込みとレポートで分けられます。

失注理由

いちばん省略されやすく、いちばん効く項目です。「予算」「時期」「他社に決定」「連絡が取れなくなった」の4つ。

「時期」が理由の失注は、将来の見込み客です。半年後に見返すリストを作れるのは、この項目があるときだけです。

次回アクション日

いつ次に動くかを日付で持ちます。自動化が使えないプランでは、この項目がタスク管理の代わりになります。

「次回アクション日が今日以前」という条件でリストを作れば、今日やるべき追客が並びます。毎朝これを開くだけで、放置がなくなります。

この4つの共通点

どれも「後から思い出せない情報」です。経路も、失注理由も、そのときに入れないと永遠に分かりません。

逆に、会社の住所や従業員数のように、あとで調べられる情報は優先度が低い。作る順番は「今入れないと失われるもの」からです。

そもそも作らずに済ませられないかを考える

新しい項目を作る前に、1分だけ考えてほしいことがあります。

既存のプロパティーで足りないか

HubSpotには最初から多くのプロパティーが用意されています。似た名前のものを新規に作ると、データが2箇所に分かれます。

作成画面に入る前に、プロパティーの一覧を検索してください。「エリア」「地域」「都道府県」のように、言い方を変えて何度か探すのがコツです。

その情報を、本当に全件で埋められるか

これがいちばん大事な問いです。半分しか埋まらない項目は、絞り込みにもレポートにも使えません。

「あったら便利そう」で作った項目は、たいてい最初の数件しか入力されません。そして空欄だらけの項目が一覧に並び、画面が読みにくくなります。

作る基準は「この項目がないと困る場面が、月に1回以上あるか」です。答えがノーなら、作らないでください。

作る前のチェックリスト

ここまでの内容を、作成画面を開く前に通す順番に並べます。所要5分です。

1 既存のプロパティーを検索する 言い方を変えて何度か探します 2 月に1回以上使うか自問する 「あったら便利」なら作りません 3 どのオブジェクトに付けるか決める あとから移せません 4 型と選択肢を紙に書き出す 選択肢は3〜5個+その他 5 保存前に内部名を目で見る ここを飛ばすと作り直しになります

5番だけは、どれだけ急いでいても飛ばさないでください。他の4つは失敗しても運用でなんとかなりますが、内部名だけは作り直しになります。

増えすぎたプロパティーを片付ける

1年運用すると、使われていない項目がたまります。片付け方には順番があります。

手順1:使用状況を確認する

そのプロパティーが、リスト・レポート・フォーム・ワークフローのどこかで使われていないかを確認します。使用中のものを消すと、そちらが壊れます。

手順2:値が入っている件数を数える

コンタクト一覧のフィルターで「値が不明でない」を条件にすると、実際に埋まっている件数が分かります。0件、または数件しかないものが削除の候補です。

手順3:消す前にエクスポートする

削除の前に、その列を含めてエクスポートしておきます。数件でもデータはデータです。消してから「あれ必要だった」となっても戻せません。

手順4:まず非表示にしてから消す

いきなり削除せず、レコード上で非表示にする設定があれば、まずそちらを使ってください。1か月ほど様子を見て、誰も困らなければ削除します。

削除は最後の手段です。表示されなくなるだけで、たいていの目的は達成できます。

命名の型を決めておく

最後に、増えても混乱しないための工夫です。命名規則を1つ決めて、社内で共有してください。

ラベルは「日本語・接頭辞つき」

自社で追加したプロパティーは、ラベルの頭に印を付けると一覧で見分けられます。「◆契約プラン」「◆営業エリア」のような形です。

HubSpotの既定のプロパティーと、自社で作ったものが混ざると、どれを触っていいか分からなくなります。記号1つで、その迷いがなくなります。

内部名は「英小文字+アンダースコア」

contract_plan sales_area first_contact_source のように統一します。大文字やハイフンを混ぜると、将来データを外部と連携するときに扱いづらくなります。

グループを分ける

プロパティーはグループにまとめられます。自社で追加したものを「自社項目」のようなグループに集めておくと、レコード画面でもまとまって表示されます。

既定のグループに混ぜないでください。混ぜると、あとから自社分だけを見直すのが難しくなります。

すでに作ってしまった項目をどうするか

ここまでは「これから作る場合」の話です。すでに運用が始まっていて、内部名が変な名前になっている、似た項目が複数ある、という状態の方も多いはずです。3つのケースに分けて答えます。

内部名が読めない。作り直すべきか

判断の基準は1つです。その項目を外部と連携する予定があるかどうか。

社内で人が見るだけなら、内部名が多少読みにくくても実害はありません。ラベルさえ分かりやすければ、日々の運用では困らないからです。読めないという理由だけで作り直すのは、割に合いません。

一方、外部のツールとデータをやりとりする予定があるなら、直しておいたほうがいい。連携の設定画面では内部名で表示されるので、読めない名前だと毎回迷います。

作り直す場合の順番は次のとおりです。新しい正しい名前のプロパティーを作る。古い項目の値を書き出す。レコードIDと新しい項目をひも付けて取り込む。リストやレポートで古い項目を使っているものを、新しいほうに差し替える。そのうえで古い項目を非表示にし、しばらく様子を見てから削除します。

いちばん抜けやすいのが、4つ目の差し替えです。ここを忘れると、リストの条件が古い項目のままになり、新しい値が反映されません。しかもエラーは出ないので、件数が合わないことに気づくまで放置されます。

似た項目が3つある。どれを残すか

「エリア」「地域」「担当地域」。三つとも似たような内容が入っている。これは、作る前に検索する習慣がなかった結果です。

残すものを先に決めてください。基準は単純で、いちばん値が埋まっているものを残します。そこに他の項目の値を寄せて、残りを消します。

そして、残した項目の説明欄に「エリア情報はここに入れる」と書いておく。次に誰かが同じものを作ろうとしたとき、検索で見つかります。統合したあとに説明を書かないと、半年後にまた4つ目が増えます。

項目が多すぎて、誰も入力してくれない

レコードの画面に項目が20個も並んでいると、営業担当は上から順に埋める気をなくします。これは入力する人の問題ではなく、画面の問題です。

対処は、画面に表示する項目を絞ることです。よく使う項目だけを上に出して、残りは折りたたんでおく。この設定は変更できます。

項目を消さなくても、見える数を減らすだけで入力率は上がります。削除の検討はそのあとで構いません。まずここを試してください。

まとめ

プロパティーは、作る前の5分で結果が決まります。

  1. 内部名とオブジェクトタイプは、あとから変更できません。直すには作り直すしかありません
  2. ラベルは自由に変えられます。だから内部名には、呼び方ではなくデータの中身を入れてください
  3. フィールドタイプを変えると、値が無効になることがあります。変更前にエクスポート。スコア型と計算型は変更不可です
  4. 保存する前に、自動生成された内部名を必ず確認してください。これがいちばん効く一手です
  5. 作る基準は「月に1回以上、ないと困るか」。あったら便利そう、では作らないでください

次に項目を追加するときは、作成画面を開く前に、紙に4つ書き出してください。オブジェクト、型、内部名、選択肢。それだけで、作り直しはほぼなくなります。

よくある質問(FAQ)

プロパティーの名前を間違えました。直せますか

画面に表示されるラベルは変更できます。ただし内部名とオブジェクトタイプは変更できません。内部名を直したい場合は、正しい名前で新しく作り、値を移し替えて、古いほうを削除することになります。

コンタクトに作った項目を、会社に移せますか

移せません。オブジェクトタイプは作成後に変更できないためです。会社側に新しく作り直して、値を入れ直す必要があります。だから作る前に「その情報は誰のものか」を決めておいてください。

テキストで作った項目を、あとから選択式にできますか

フィールドタイプの変更自体はできますが、保存されている現在の値が無効になることがあります。変更前にエクスポートしておいてください。また、テキストで入力された値には表記ゆれが溜まっているため、移行はほぼ手作業になります。選択肢が想定できるなら、最初から選択式にするのが安全です。

変更できないフィールドタイプはありますか

スコア型と計算型は変更できません。この2つは作成時に慎重に決めてください。

プロパティーは何個まで作れますか

上限は契約しているサブスクリプションによって異なり、公式ヘルプでは具体的な数値ではなく製品・サービスのカタログを参照するよう案内されています。1〜10人の会社で上限に触れることはまずありませんが、実務上は「使われない項目を増やさない」ほうが重要です。

使っていない項目を削除しても大丈夫ですか

先に、リスト・レポート・フォーム・ワークフローで使われていないかを確認してください。使用中のものを消すと、そちらが壊れます。そのうえで値が入っている件数を数え、削除前にエクスポートしておいてください。可能なら、まず非表示にして1か月様子を見るのが安全です。

参考にした公式ドキュメント

HubSpotは無料で始められます

コンタクト管理・フォーム・メール配信・商談管理を1つにまとめたCRMプラットフォームです。プロパティーの作成と編集は、無料の範囲でも試せます。プランごとの違いと料金は公式サイトでご確認ください。

HubSpot公式サイトを見る

上部へスクロール