「うちのサイト、いま何位ですか」と聞かれることがあります。この質問に一言で答えられないのには理由があって、Googleは掲載順位について「すべての検索の平均値です。一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります」と説明しています。順位は1つの数字として存在していません。もう1つ、あまり知られていない話があります。Googleはスパムに関するポリシーのなかで「ランキングの確認を目的としたスクレイピング」を機械生成トラフィックに含め、ポリシー違反だと明記しています。この記事では、この2つをふまえたうえで、実務で何をどう見ればいいのかを整理します。
この記事でわかること
結論。順位を1つの数字で聞くのをやめる
先に、経営判断に必要な結論を置きます。
| よくある聞き方 | なぜ答えられないか | 代わりに聞くこと |
|---|---|---|
| 「いま何位ですか」 | 順位は検索ごとに変わる。1つの数字にならない | 「このキーワードの平均掲載順位は、先月と比べてどう動きましたか」 |
| 「1位を取れますか」 | 誰にとっての1位かが定まらない | 「表示回数とクリック数は増えていますか」 |
| 「毎日順位を測ってください」 | 自動での測定は、Googleがポリシー違反として挙げている行為に触れうる | 「Search Consoleの数字で、どこが伸びましたか」 |
順位を見るなという話ではありません。順位は「1つの正解がある数字」ではなく「平均と変動を見る指標」だと理解して使う、ということです。
この前提を共有していないと、報告のたびに噛み合わなくなります。業者が「5位です」と言い、自分で検索したら8位に見える。どちらも間違っていない、ということが実際に起こります。理由は後半で説明します。
事実1。「その順位」は存在しない
Search Consoleのヘルプに、こう書かれています。
この指標は、Search Console では「平均掲載順位」として示されます。これは、すべての表示について掲載順位の平均をとったものです(リンクの掲載順位は表示されるたびに変わるため)。
括弧のなかを読んでください。「リンクの掲載順位は表示されるたびに変わるため」。これが前提です。
変わる要因として、Googleは検索履歴と場所を挙げています。
一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります。
つまり、自分のパソコンで検索して見えた順位は、自分が見た1回分の結果でしかありません。それを「うちの順位」として扱うと、判断を誤ります。
自社サイトを普段から見ていると、検索履歴の影響でさらに上に出やすくなります。「自分で検索したら1位だった」が最も当てにならないのはこのためです。シークレットウィンドウで見ても、場所の影響は残ります。
もう1点、Googleは計算方法そのものについても注意書きを付けています。
Google 検索での掲載順位は、矢印が示すようにページのメイン部分の上から下、ページのサブ部分の上から下の順に計算されます(左から右に読む言語の場合には左側がメインで、右から左に読む言語の場合は右側がメイン)。ただし、この計算方法は将来変更される可能性がありますので注意してください。
計算方法が変わる可能性があると、Google自身が書いている。長期の順位グラフを比べるときは、この点も頭に入れておく必要があります。
事実2。ランキング確認目的のスクレイピングは公式にポリシー違反
ここは、順位チェックツールを紹介している記事ではあまり触れられていない部分です。
Googleのスパムに関するポリシーに、「機械生成トラフィック」という項目があります。原文を引きます。
機械生成トラフィック(自動生成トラフィックとも呼ばれます)とは、Google に自動生成クエリを送信する行為を指します。ランキングの確認を目的としたスクレイピングや、明示的な許可なく Google 検索に自動アクセスするその他の行為もこれに含まれます。機械生成トラフィックは、リソースを消費し、ユーザーに最適なサービスを提供する妨げとなります。このような行為は、Google のスパムに関するポリシーおよび Google 利用規約 に対する違反となります。
読み違えないように整理します。
| 行為 | ポリシー上の位置づけ |
|---|---|
| 自分でGoogleを検索して順位を見る | 通常の検索。問題にならない |
| Search Consoleで平均掲載順位を見る | Google自身が提供している機能 |
| ランキング確認を目的としたスクレイピング | 機械生成トラフィックに含まれると明記されている |
| 明示的な許可なくGoogle検索に自動アクセスする行為 | 同上 |
世の中にある順位チェックツールが、すべてスクレイピングで動いているわけではありません。正規のAPIやデータ提供元と契約して動いているものもあります。だから「ツールを使うと違反」という単純な話ではない。
ただ、この線引きがあること自体を知らずに「毎日全キーワードの順位を自動取得してください」と発注するのは、判断として危ういと思います。何で動いているのかを聞いてから決めるべきです。
確認の仕方はシンプルです。ツールの提供元に「順位データはどこから取得していますか」と聞いてください。データ提供元との契約に基づく、と答えられるなら明確です。答えが曖昧なら、そのツールに社内のキーワードをすべて登録するのは避けたほうがいい。
Search Consoleの平均掲載順位は、どう計算されているか
では、Google自身が用意している数字はどう読むのか。ここが実務で一番使えます。
Search Consoleの平均掲載順位は、2段階で計算されています。
パフォーマンス レポートに表示される掲載順位値は、検索結果内のプロパティまたはページへのリンクに付与される最上位の掲載順位であり、そのプロパティが表示されるすべてのクエリでの平均です。
Googleが挙げている例をそのまま書きます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| クエリ1 | 2位、4位、6位に出た → 2位としてカウント(最上位を採用) |
| クエリ2 | 3位、5位、9位に出た → 3位としてカウント |
| 平均 | (2 + 3) ÷ 2 = 2.5 |
ここから2つのことが分かります。
1つ目。1つのクエリで複数のページが出ていても、カウントされるのは最上位の1つだけです。だから「関連記事をたくさん出して面を取る」という施策は、この数字には表れません。
2つ目。すべてのクエリで平均されます。だからサイト全体の平均掲載順位を見ても、意味のある数字になりません。ほとんど検索されていないニッチな語で1位を取っていると、平均は良く見えます。サーチコンソールの使い方を整理した記事でも書きましたが、平均掲載順位はキーワード単位、ページ単位で見るものです。
それと、順位が記録されない場合があります。
掲載順位が記録されるためには、そのリンクが実際に表示されなければなりません。ある検索結果が表示されなかった(たとえば検索結果が 3 ページあったのに、ユーザーが 1 ページ目しか見なかった)場合、その検索結果の掲載順位はそのクエリには記録されません。
レポートにダッシュ(-)が出ていたら、そのクエリでは一度も表示されていない、という意味です。順位が悪いのではなく、データがない。ここを混同すると対策を間違えます。
レポートで5位、実際の検索では8位。これは普通に起きる
Search Consoleのヘルプには、この状況がそのまま見出しになっている箇所があります。
パフォーマンス レポートではページの掲載順位が 5 位なのに、実際の検索では 8 位になる
答えはこうです。
掲載順位値はすべての検索の平均値です。一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります。
図1:掲載順位は表示されるたびに変わる。Search Consoleの数字はその平均なので、自分で検索した結果と一致しないのが普通。
この図が、実務で一番役に立つ理解だと思います。「業者の報告と、自分で見た順位が違う」の大半は、これで説明がつきます。
逆に言うと、報告する側も注意が必要です。「1位です」という報告が、特定の条件で1回測った結果なら、それは平均ではありません。どの数字を根拠にしているのかを、はっきりさせておく必要があります。
「11位」が意味しているもの
順位の数字がどれだけ複雑かを、Googleは具体例で説明しています。掲載順位11位になりうる要素として挙げられているのが、次の4つです。
| 状況 | 実際に見えている場所 |
|---|---|
| パソコンでの検索 | 右上のナレッジパネル |
| パソコンでの検索 | 2ページ目の最初の項目(1ページ目に10個、サブ部分なしの場合) |
| パソコンでの画像検索 | 検索結果の2〜3行目(スクロールなしで見える) |
| モバイルでの画像検索 | 検索結果の6行目(スクロールしないと見えない) |
同じ「11位」が、画面のすぐ上に見えている場合と、スクロールしないと出てこない場合の両方を指しています。Googleの結論はこうです。
このように、掲載順位値が何を意味するかは状況によって変化するため、数字だけを見て判断すべきではありません。掲載順位の絶対値に加え、時系列での掲載順位の変動、特に突然の変動を把握することをおすすめします。
絶対値ではなく、時系列の変動。とくに突然の変動。これがGoogle自身の推奨です。ここを施策の基準にしたほうが、実務は安定します。
ナレッジパネルの例も面白いところです。Googleはこう書いています。「上で示した図内のナレッジパネルの掲載順位は 6 位で一番低くなっていますが、実際には非常に目立つ位置に表示されています」。順位の数字と、目立ち方は一致しません。
手で確認する方法と、その限界
それでも、実際の検索結果を目で見る作業には意味があります。数字では分からないことが分かるからです。
手順は単純です。
1つ目。シークレットウィンドウを開く。ログイン状態と検索履歴の影響を減らします。ただし場所の影響は残ります。
2つ目。キーワードを検索して、画面全体を見る。ここで見るのは自分の順位だけではありません。広告がいくつ出ているか、地図の枠があるか、動画や画像の枠があるか、そしてAIによる回答が出ているか。自分の上に何が挟まっているかが本題です。
3つ目。画面を保存しておく。月に一度でいいので、スクリーンショットを残します。検索結果の見た目は変わっていくので、あとから比べられる形にしておくと判断材料になります。
限界も明確です。この方法で分かるのは「いま、ここで、この検索をしたらこう出た」という1点だけ。順位の推移を測る道具にはなりません。
目視で確認するなら、順位よりも「検索結果の構造」を見てください。上に広告が4つ並んでいて、その下に地図の枠がある。この状態で1位を取っても、自然検索の1位はかなり下に押し下げられています。順位が上がっているのにアクセスが増えない、という現象の多くはここが原因です。
有料ツールを入れるかどうかの判断
有料の順位チェックツールを入れるべきかどうか。判断の基準を整理します。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 記事が10本以下 | 不要 | Search Consoleで足りる。順位より記事を増やす段階 |
| 記事が50本以上、複数の担当者がいる | 検討する | キーワードごとの推移を共有する手間が省ける |
| 競合の順位も追いたい | 検討する | Search Consoleでは自社しか見られない |
| 業者の報告を検証したい | 検討する | ただし数字がずれる理由は前述のとおりなので、そこを理解したうえで |
| 「毎日全キーワードを測る」が目的 | 見直す | 日次の変動を追っても打ち手にならない。週次か月次で十分 |
導入するなら、確認する項目が3つあります。
データの取得元。前述のとおり、ランキング確認目的のスクレイピングはポリシー違反として挙げられています。何に基づいて取得しているのかを聞いてください。
測定の条件。どの地域、どのデバイスで測っているか。条件が違えば数字も変わります。条件を明示できないツールのレポートは、比較に使えません。
Search Consoleとの接続。実データと並べて見られるかどうか。順位だけ追っても、クリックが増えているかは分かりません。
順位の代わりに何を見るか
ここが本題かもしれません。順位は手段であって、目的ではありません。
見るべき数字を、優先順に並べます。
1つ目。表示回数。検索結果に出た回数です。これが増えていないなら、順位の話をする前に、そもそも検索されていないか、インデックスに入っていない可能性があります。
2つ目。クリック数。実際に来た数です。順位が上がってもクリックが増えないなら、タイトルと説明文が選ばれていない、あるいは上に別の枠が挟まっています。
3つ目。平均掲載順位の変動。絶対値ではなく、動きです。Googleも「時系列での掲載順位の変動、特に突然の変動を把握することをおすすめします」と書いています。
4つ目。問い合わせ数。最終的にはここです。順位が上がって、アクセスが増えて、問い合わせが増えていないなら、集めている検索語が買う人の語になっていません。
この4つは、順に見ていくと原因が絞れる構造になっています。表示回数が伸びていないのか、クリックされていないのか、来たあとで離れているのか。SEOの効果がいつから出るのかを整理した記事でも同じ順で見ることをすすめました。
順位を追うこと自体が目的化すると、キーワードの選び方まで歪みます。上がりやすい語ばかり狙うようになるからです。競争の少ない語で1位を取るのは簡単ですが、そこに買う人がいるとは限りません。順位の平均値が良くなっていくのに問い合わせが増えない、という状態はここから生まれます。
業者のレポートを受け取るときの確認
月次で順位レポートを受け取っている場合に、見ておきたい点を挙げます。
測定条件が書かれているか。地域、デバイス、測定日。これがないレポートは、前月と比較できません。
キーワードの選び方が変わっていないか。順位が下がった語を静かに外して、上がった語を足す。これをやられると、レポートの平均値は常に良くなります。対象キーワードの一覧を固定して、変更するときは理由を添えてもらってください。
順位だけでなく、表示回数とクリック数が並んでいるか。Search Consoleの実データが入っていれば、順位の話とアクセスの話を突き合わせられます。
順位が上がった理由が書かれているか。何をした結果そうなったのか。書けないなら、再現できません。
これは費用の判断にも直結します。SEO対策の費用相場を整理した記事で触れましたが、成果報酬型の契約では順位が課金の基準になります。その順位がどう測られているかを確認しないまま契約すると、条件の良い測り方で請求されることになりかねません。
測る語を先に決める。ここが抜けていることが多い
順位の測り方の前に、そもそも何を測るかが決まっていない現場が多いです。ここが決まっていないと、数字が動いても意味を読めません。
決めるべきことが3つあります。
1つ目。指名検索と一般検索を分ける。自社名やサービス名での検索は、ほぼ必ず1位になります。これを一般の語と同じリストに入れておくと、平均が良く見え続けます。
指名検索は指名検索で見る価値があります。増えていれば、広告や別の接点で名前が知られてきたということです。ただしSEOの成果として見る数字ではありません。分けてください。
2つ目。買う人の語と、知りたいだけの語を分ける。「SEOとは」と「SEO対策 費用」では、検索している人の状態が違います。前者で順位が上がってもすぐ売上にはつながりませんし、後者は上がりにくい代わりに問い合わせに近い。混ぜて平均すると、どちらの動きも見えなくなります。
3つ目。リストを固定して、変更履歴を残す。測る語を入れ替えると、前月との比較ができなくなります。追加や削除をするときは、日付と理由を残してください。これは自社でやる場合も、業者に任せる場合も同じです。
| 分類 | 例 | 何を期待するか |
|---|---|---|
| 指名 | 会社名、サービス名、店舗名 | 順位ではなく、表示回数の伸びを見る |
| 買う人の語 | 「◯◯ 費用」「◯◯ 依頼」「地域名+業種」 | 順位と問い合わせ数を並べて見る |
| 知りたい語 | 「◯◯とは」「◯◯ やり方」 | 表示回数とクリック数。問い合わせは期待しない |
| 比較の語 | 「◯◯ 比較」「◯◯ おすすめ」 | 上がりにくいが、上がると効く。長期で見る |
この分類をしておくと、レポートを見る時間が短くなります。全部をひとまとめにした平均値は、どの問いにも答えてくれません。記事の文字数を上位実測で決める話と同じ構造で、先に基準を決めてから測る、という順序が要ります。
Search Consoleで条件を揃える手順
Search Consoleは、条件を揃えないと前月と比較できません。フィルタの使い方を整理します。
まず、Googleはレポートの数字がぶれる理由をこう説明しています。
これは、検索が行われた時間、場所、デバイス、ユーザーの最近の履歴に基づいて異なる検索結果が表示されるためです。
だから、条件を固定して見るのが基本になります。実務で使うのは次の3つです。
| 設定 | 何ができるか | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| 検索タイプ | ウェブ、画像、動画、ニュースを切り替えられる | まず「ウェブ」に固定する。画像が混ざると順位の意味が変わる |
| 期間 | 既定は過去3か月 | 前月比を見るなら、同じ日数で揃える。月末と月初では日数が違う |
| 時間粒度 | 1時間ごと、1日ごと、1週間ごと、1月ごと | 傾向は週または月で見る。日次は変動が大きい |
粒度について、Googleの説明はこうです。
1 週間ごと / 1 月ごと: 1 日単位の変動(週末や祝日などによる変動)を平滑化して、長期的な傾向を分析するために使用します。
「週末や祝日などによる変動」を平滑化する、と書かれている点が重要です。業種によっては土日でアクセスが半分になります。日次のグラフを見て「下がった」と騒ぐのは、たいていこれです。
それと、24時間ビューには注意書きがあります。「24 時間ビューを選択すると、グラフのデータポイントは時間単位で、暫定データも含めて表示されます」。暫定データなので、あとから数字が変わります。報告に使う数字ではありません。
報告用のルールを1つ決めるなら、「検索タイプはウェブ、粒度は週、期間は前年同期または前月同日数」で固定してください。これだけで、比較できないレポートが減ります。
地図の順位は、まったく別の仕組み
ここを混同している現場がかなりあります。Googleマップや地図付きの枠での順位は、ここまで説明してきた検索順位とは別の仕組みで決まっています。
Googleはローカル検索の順位について、こう説明しました。
ローカル検索結果は、主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます。これらの要素を組み合わせて、最適な検索結果が表示されます。
関連性、距離、知名度。この3つのうち距離は動かせないので、自然検索とは伸ばし方そのものが変わります。
そして距離について、こう書かれています。
距離とは、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します。ユーザーが現在地を共有していない場合は、Google が現在地について把握している情報に基づいて検索結果が表示されます。
実務上の帰結は2つです。
1つ目。地図の順位はSearch Consoleに出ません。Search Consoleは自社サイトのデータを扱う道具で、ビジネスプロフィールの表示は対象外です。地図の数字はビジネスプロフィール側のパフォーマンス画面で見ます。
2つ目。地図の順位は、測る場所によって大きく変わります。距離が要素に入っている以上、店の前で検索するのと、隣の市で検索するのでは結果が違って当然です。「地図で3位でした」という報告は、どこで測ったかを添えないと意味を持ちません。
この違いを知らないまま、自然検索の順位レポートに地図の順位を混ぜて出しているケースを見ます。仕組みが違うので、混ぜると原因の切り分けができなくなります。MEO対策とは何かを整理した記事で3要素の意味を詳しく書いたので、地図側の話はそちらを見てください。
Googleはローカル検索について、「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」とも明記しています。地図の順位を保証する提案があれば、この記述を根拠に確認してください。
まとめ
整理します。
- 「その順位」は存在しない。Googleは「リンクの掲載順位は表示されるたびに変わる」と書いている
- Search Consoleの平均掲載順位は、クエリごとの最上位を全クエリで平均した数字。サイト全体の平均を見ても意味がない
- レポートで5位、実際の検索で8位は普通に起きる。検索履歴と場所の影響
- ランキング確認目的のスクレイピングは、Googleがポリシー違反として明記している。ツールを入れるならデータの取得元を聞く
- Googleの推奨は、絶対値ではなく時系列の変動、とくに突然の変動を見ること
- 見る順番は、表示回数 → クリック数 → 平均掲載順位の変動 → 問い合わせ数
順位は、状態を知るための材料の1つです。材料を目的に置き換えないことが、この分野では一番効きます。
よくある質問
無料で順位を調べる方法はありますか
Search Consoleが無料で、自社サイトの平均掲載順位をキーワードごとに見られます。Googleが提供している機能なので、取得方法を気にする必要もありません。自社サイトのデータしか見られない点が制約です。
自分で検索して確認するのはだめですか
だめではありません。ただし、それは1回分の結果です。Googleは「一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります」と書いています。推移を測る用途には向きません。
順位チェックツールを使うとペナルティを受けますか
ツールを使うこと自体についてGoogleが何かを書いているわけではありません。書かれているのは「ランキングの確認を目的としたスクレイピング」や「明示的な許可なく Google 検索に自動アクセスするその他の行為」が機械生成トラフィックに含まれる、という点です。ツールの提供元にデータの取得方法を確認するのが確実です。
平均掲載順位にダッシュ(-)が出ています
そのクエリで一度も表示されていない、という意味です。Googleは「該当のクエリではユーザーがプロパティを表示したことがないため、掲載順位が一切記録されていません」と説明しています。順位が悪いのではなく、データがありません。
サイト全体の平均掲載順位が上がりました。良い状態ですか
それだけでは判断できません。すべてのクエリで平均される数字なので、検索数の少ない語で上位を取ると平均は改善します。キーワード単位、ページ単位で、表示回数とクリック数を並べて見てください。
順位は上がったのにアクセスが増えません
検索結果の上に何が挟まっているかを確認します。広告、地図の枠、動画、AIによる回答。自然検索の1位が画面のかなり下にある状態では、順位が上がってもクリックは増えにくくなります。
毎日測ったほうがいいですか
日次の上下を追っても打ち手にはなりません。Googleも「時系列での掲載順位の変動、特に突然の変動を把握することをおすすめします」としています。週次か月次で、急な変動がないかを見るので十分です。
競合の順位はどう調べますか
Search Consoleでは自社のデータしか見られないので、競合を継続的に追うなら外部のツールが要ります。その際も、データの取得元と測定条件を確認してから導入してください。