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YouTubeの概要欄・タグ・チャプター|公式が「ごく小さなもの」と書いている作業に時間をかけない

動画の一覧が表示されたノートパソコンの画面

動画編集の副業を続けていると、編集以外の作業を頼まれるようになります。概要欄を書く、タグを入れる、チャプターを打つ。「ついでにお願いします」と言われる範囲です。

ここで多くの人が、効果があるかどうかを確かめないまま作業を増やしています。タグを30個入れる、概要欄にキーワードを並べる。時間はかかりますが、効いているのかは分かりません。

この記事では、YouTubeの公式ヘルプに何が書かれているかを確認します。扱うのは、周辺作業の全体像、タグの位置づけ、説明欄の使い方、公式が重要としているもの、チャプターの要件、自動生成との関係、使えない場合、優先順位、受注時に決めること、時間の想定モデル、つまずく場所です。

引用は、YouTubeヘルプの「動画のチャプター」「YouTube動画にタグを追加する」「動画の設定を編集する」の各ページを、取得して確認したものです。これらのページには「AI技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」という注記もあります。仕様は変わるので、実際の作業時は最新のページをご確認ください。

編集者が任される周辺作業は、思ったより多い

まず、範囲を整理します。

編集の外にある作業

カットとテロップだけで終わる案件は、そう多くありません。サムネイルの作成、概要欄の文章、タグの設定、チャプターの設定、公開の予約。

これらは編集ではありませんが、動画を出すには必要な作業です。そして、どこまでが編集の範囲かが曖昧なまま始まることが多い。だから「ついでに」が増えていきます。

数えてみると、意外に多い。1本あたり5つか6つの作業が、編集の後ろにぶら下がっています。1つずつは短くても、合計すると1時間を超えます。まず、全部を書き出してみてください。

時間の割に、評価されにくい

概要欄の文章を丁寧に書いても、相手には見えません。タグを30個考えても、作業時間としては認識されない。

編集は、できあがった動画を見れば分かります。周辺作業は、やったことが見えにくい。だから、単価にも反映されにくくなります。

だから、やったことを伝える工夫が要ります。納品の連絡に、何をしたかを箇条書きで添える。3行書くだけで、作業量が伝わります。黙っていると、やっていないのと同じに見えます。

そして、見えない作業ほど削られやすい。相手には作業量が見えていないので、悪気なく減らされます。伝える側の工夫で防げる部分です。

効いているかどうかも分からない

さらに問題なのは、効果が確かめにくいことです。再生数が伸びても、何が効いたのかは分かりません。

だから、なんとなく全部やる、という状態になります。全部やれば安心ですが、時間は有限です。効かない作業に時間を使うほど、時間あたりの条件は悪くなります。

効果が測れないものは、優先順位もつけられません。だから、測れるものではなく、書かれているもので判断します。提供元が何を重要としているかは、調べれば分かります。

公式の記述で、仕分けできる

ここで役に立つのが、提供元のヘルプページです。どの要素がどれだけ効くのかについて、公式が書いていることがあります。

推測ではなく、書かれていることで判断する。そして、書かれていることは相手にも示せます。これが、作業の範囲を話し合うときの材料になります。

そして、書かれていることには日付があります。いつ時点の記述かを控えておいてください。仕様は変わるので、半年後には別のことが書かれている可能性があります。

タグについて、公式は「ごく小さなもの」と書いている

いちばん意外に感じる記述から見ます。

ヘルプページの定義

「YouTube動画にタグを追加する」というページには、こうあります。「タグとは、コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです」。

ここまでは、想像どおりです。問題は、その次の一文です。

定義そのものは、想像どおりの内容です。検索でヒットしやすくするためのキーワード。ここで読むのをやめると、タグは重要だという理解のままになります。続きに、位置づけが書かれています。

公式の文章は、定義から入って位置づけに進む構成になっています。最初の一文だけを読むと、逆の印象を持つことがある。段落の最後まで読んでください。

タイトル・サムネイル・説明のほうが重要

公式はこう続けます。「動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします」。

タグより重要なものが、名指しで3つ挙げられています。タイトル、サムネイル、説明。そして「こうした主要な情報は、視聴者が動画を見るかどうかを決めるときの判断材料になります」とも書かれています。

「などの」という言い方なので、3つで全部ではありません。ですが、名指しされている3つは確実に重要とされています。時間配分を考えるときの、最初の手がかりになります。

タグが役に立つ場面も、限定して書かれている

次の一文が決定的です。「タグは、スペルを間違えられやすいものが動画のコンテンツである場合に役に立つことがあります。その場合を除けば、動画の検索時にタグが果たす役割はごく小さなものです」。

役に立つ場面が1つだけ示され、それ以外は「ごく小さなもの」とされています。提供元自身が、この表現を使っています。

スペルを間違えられやすいもの、という例が挙がっているのも具体的です。人名、商品名、専門用語。そういう語が動画の中心にあるなら、タグを入れる理由があります。該当しないなら、急ぎません。

だから、タグに時間をかけない

タグを30個ひねり出すのに20分かけているなら、その20分の使いどころを考え直す余地があります。同じ20分をタイトルの検討に使うほうが、公式の記述に沿っています。

もちろん、入れるなとは書かれていません。「ごく小さなもの」と書かれているだけです。だから、数分で済ませて次に進む、という扱いが妥当になります。

相手がタグを重視している場合もあります。その場合は、入れたうえで、公式の記述を情報として伝える。説得する必要はありません。知らせるだけで十分です。

説明欄にタグを並べるのは、違反になると明記されている

同じページに、注意書きがあります。

公式の注記

こう書かれています。「注: 動画の説明にタグを過度に追加すると、スパム、欺瞞行為、詐欺の禁止に関するポリシーに違反することになります」。

タグの欄ではなく、「動画の説明に」タグを過度に追加する場合の話です。概要欄の末尾にキーワードを並べる書き方が、これに当たり得ます。

この注記は、タグのページに置かれています。タグの話を読みに来た人が、必ず目にする位置です。提供元が注意を促したい内容だということが、配置からも分かります。

そして、注記は本文より短いぶん、見落とされやすい。「注:」で始まる行は、必ず読んでください。重要な制約が、注記に置かれていることがあります。

語尾に注目する

「違反することになります」という言い切りです。推奨しません、ではありません。

そして、参照先は「スパム、欺瞞行為、詐欺の禁止に関するポリシー」と名指しされています。別のポリシーページに飛ぶ構造になっている、ということです。詳しく知りたい場合は、そちらを読むことになります。

ポリシーの名前まで書かれているのも特徴です。どの規定に当たるのかが特定できます。曖昧に「よくありません」と書くのではなく、参照先が示されている。それだけ明確な扱いだということです。

「過度に」の線は書かれていない

何個からが過度なのか、という数字は示されていません。だから、ここは自分で線を引くことになります。

安全側に寄せるなら、説明欄はキーワードの置き場ではなく、視聴者への説明として書く。この方針にしておけば、過度かどうかを毎回悩まずに済みます。

線が書かれていないときは、安全側に寄せるのが基本です。ぎりぎりを狙う理由がありません。判断が分かれる場所に自分から近づかない、という考え方です。

そして、数えられる形にしておくと判断しやすい。説明欄に並ぶ語が何個あるか、目で数えられるか。数えきれないほど並んでいるなら、見直す合図です。

受注時に伝えておく

相手から「概要欄にキーワードを50個並べてください」と指示されることもあります。そのときに、公式の記述を示せるかどうかです。

言い方は決めておいてください。「公式のヘルプに、説明にタグを過度に追加するとポリシー違反になるという記述があります」。判断は相手に委ねつつ、情報は渡す形です。

伝え方は、情報提供の形にしてください。こちらが判断するのではなく、判断材料を渡す。アカウントの持ち主は相手なので、決めるのも相手です。

公式が何と書いているかで、順番が決まる タイトル・サムネイル・説明 「タグよりも重要な役割を果たします」/視聴者が見るかどうかの判断材料 チャプター 要件は3つ:00:00から/3つ以上を昇順/最短10秒 タグ 「その場合を除けば……役割はごく小さなものです」 説明にタグを過度に追加すると、ポリシーに違反することになります
公式の記述にもとづく、作業の優先順位

では、公式が重要としているのはどれか

順番を入れ替えます。

名指しされている3つ

もう一度引用します。「動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします」。

タイトル、サムネイル、説明。この3つが、公式に名前を挙げられています。周辺作業に使える時間があるなら、まずここに配分することになります。

この3つのうち、どれに時間を使えるかは案件によります。サムネイルが別契約なら、説明欄に集中する。使える枠の中で、いちばん重要なものを選んでください。

視聴者の判断材料と書かれている

続く一文も重要です。「こうした主要な情報は、視聴者が動画を見るかどうかを決めるときの判断材料になります」。

検索に出るかどうかだけでなく、出た後に見てもらえるかどうかにも関わる、と書かれています。だから、キーワードを詰め込むのではなく、人が読んで分かる文にする理由があります。

この一文があるおかげで、書き方の方針も決まります。検索エンジン向けではなく、人向けに書く。読んで意味が分かる文になっているかを、最後に確認してください。

編集者が手を出せる範囲

このうち、編集者が任されやすいのはサムネイルと説明です。タイトルは、発注側が決めることが多い。

ですが、案を出すことはできます。「タイトル案を3つ添えます」という一手間が、提案として効きます。公式が重要と書いている要素だからです。

案を出すときは、理由も添えると伝わります。「冒頭の話題を先頭に置いた案です」。選ばれなくても、考え方が伝われば次につながります。

提案を続けていると、任される範囲も広がります。タイトルまで任されるようになれば、単価の交渉もしやすい。小さな提案が、役割を変えていきます。

サムネイルは別の論点がある

サムネイルについては、別の回で扱っています。サムネイル制作の回を参照してください。

ここで押さえておきたいのは、公式が重要な要素として名前を挙げている、という事実です。サムネイル制作を別料金にする根拠にもなります。

サムネイルは作業量も多い部分です。編集料金に含めるかどうかは、最初に決めておいてください。後から「ついでに」で入ってくると、金額の話がしにくくなります。

そして、サムネイルは差し替えが効く部分でもあります。公開後に変更できるので、改善の提案がしやすい。編集本体より、動かせる余地が大きい領域です。

チャプターには、3つの要件が書かれている

次に、チャプターです。

チャプターとは何か

公式の説明はこうです。「動画チャプターは動画を複数のセクションに分割する機能です。チャプターごとにプレビューが表示されます」。

そして「各チャプターには動画の部分ごとの情報やコンテキストを追加できるため、視聴者は視聴したい部分を簡単に見つけることができます」と続きます。視聴者が探しやすくなる機能、という位置づけです。

この説明から分かるのは、チャプターが視聴者のための機能だということです。検索対策の道具としてではなく、探しやすさのために作られている。区切り方を決めるときの基準にもなります。

手順の中に、3つの要件がある

ここが実務で効きます。手動で追加する手順の中に、こう書かれています。「リストの最初のタイムスタンプは00:00で始まるようにします」「3つ以上のタイムスタンプを昇順でリストする必要があります」「動画チャプターの最短の長さは10秒です」。

3つとも、満たさないと機能しない条件です。タイムスタンプを書いたのにチャプターにならない、という現象の原因は、ほぼこの3つのどれかです。

要件が手順の中に埋まっているので、読み飛ばしやすい部分です。手順を読むときは、条件が混ざっていないかを見てください。操作の説明と条件が、同じ段落に並んでいることがあります。

よくある失敗は、最初のタイムスタンプ

導入部分を飛ばして「00:15 オープニング」から始めると、条件を満たしません。最初は00:00でなければならない、と書かれています。

この1点を知っているだけで、動かない原因を探す時間がなくなります。作業の前に読んでおく価値がある記述です。

00:00には、導入や挨拶の部分を当てることになります。「オープニング」でも「はじめに」でも構いません。名前より、00:00から始まっていることが要件です。

そして、要件を満たしているかは公開前に確認できます。保存した後、表示を見れば分かります。書いて終わりにせず、反映を目で確かめてください。

10秒未満の区切りも作れない

細かく区切りたくなりますが、「動画チャプターの最短の長さは10秒です」とされています。

短い動画で細かく区切ろうとすると、ここに当たります。区切りの数を増やすより、意味のある単位で区切るほうが要件にも合います。

逆に言えば、10秒以上あれば要件は満たします。短い区切りが必要な場面では、10秒を下回らないかだけ確認してください。秒数を計算するのが面倒なら、余裕を持って区切ります。

区切りの数を決めるときは、視聴者が探す単位で考えてください。話題が変わるところ。秒数ではなく、内容で区切るほうが結果として要件にも合います。

手動で入れると、自動生成は無効になる

見落とされやすい記述です。

自動生成が無効になる注記

手動で追加する手順の最後に、こうあります。「注: この操作を行うと、動画チャプターの自動生成は無効になります」。

手動と自動が併存するのではなく、手動を入れた時点で自動生成が止まる構造です。

この注記は、タグのページに置かれています。タグの話を読みに来た人が、必ず目にする位置です。提供元が注意を促したい内容だということが、配置からも分かります。

そして、注記は本文より短いぶん、見落とされやすい。「注:」で始まる行は、必ず読んでください。重要な制約が、注記に置かれていることがあります。

自動生成という機能がある

公式には、自動生成についてもこう書かれています。「クリエイターはアップロードした動画ごとに手動で動画チャプターを追加できます。また、動画チャプターの自動生成機能を利用することもできます」。

そして「動画チャプターの自動生成機能は、YouTube Studioでいつでも無効にすることができます」とも。2つの方法が用意されていて、切り替えられる、ということです。

2つの方法があると知っていると、提案の幅も広がります。「自動生成に任せる選択肢もあります」と言える。作業を減らす提案も、根拠があれば通ります。

自動生成には条件がある

ただし、こうも書かれています。「注: すべての動画でチャプター自動生成機能を利用できるわけではありません。また、チャプター自動生成機能を利用できる動画であっても、チャプターが自動生成されないこともあります」。

使えるとは限らず、使える場合でも生成されないことがある。だから、自動生成に任せる前提で見積もるのは危険です。

この記述があるので、自動生成を前提にした納品はできません。生成されなかった場合に誰が対応するのかを、決めておく必要があります。

デフォルトの設定も書かれている

自動生成をオンにする手順には、「デフォルトでは、新しくアップロードするすべての動画でこのチェックボックスがオンになります」とあります。

つまり、何もしなければ自動生成が試みられる設定になっている。手動でチャプターを入れる作業を受ける前に、相手が今どちらを使っているかを確認する理由がここにあります。

相手が設定を変えていれば、状況は違います。だから、聞くのがいちばん早い。「チャプターは自動生成をお使いですか、手動で入れますか」。この1問で決まります。

チャプターが使えない場合もある

作業を受ける前に知っておくべき記述です。

機能へのアクセス

公式には、こう書かれています。「注: チャプター機能を利用できない場合は、上級者向け機能へのアクセス権を申請してください」。

誰のチャンネルでも最初から使えるとは限らない、ということです。申請という手続きが必要になる場合がある。そして、その申請はチャンネルの持ち主が行うことになります。

申請という言葉が出てくるということは、手続きに時間がかかる可能性もあるということです。納期を決める前に、使える状態かを確認してください。

使えなくなる場合も明記されている

さらに、こうあります。「違反警告があるチャンネルや、一部の視聴者に対して不適切なコンテンツの場合、動画チャプター機能は利用できません」。

チャンネルの状態によって、機能自体が使えない。こちらの作業の問題ではなく、チャンネル側の状態の問題です。

こちらから状態を聞くのは、立ち入った質問に感じるかもしれません。ですが、機能の可否を聞くだけなら自然です。「チャプターの設定画面は表示されていますか」と聞けば足ります。

だから、着手前に確認する

チャプターの設定を含む案件を受けるなら、先に確認してください。「チャプターの設定はすでに使える状態でしょうか」。

作業して反映されなかったときに、原因がこちらにあるのか、チャンネル側にあるのかで話が変わります。先に確認しておけば、その議論自体が起きません。

確認は、作業の見積もりを出す前にしてください。使えないなら、その作業は見積もりから外れます。含めてから外すより、最初から分けるほうが簡単です。

確認の結果は、見積もりの前提として書いておきます。「チャプター機能が利用可能であることを前提としています」。前提を書いておけば、使えなかった場合の扱いも決まります。

確認したことは記録に残す

口頭で聞いただけだと、後から確認できません。メッセージで聞いて、答えをもらう形にしてください。

これは他の回でも繰り返している話です。記録は、責めるためではなく、原因を切り分けるための材料になります。

記録といっても、やりとりを消さずに残しておくだけです。特別な作業は要りません。後から探せる場所にあることが条件です。

そして、記録を見返す機会は実際には多くありません。ほとんどの案件では、使わずに終わります。使わずに済むことのほうが多いからこそ、残す手間は小さくしておいてください。

だから、作業の優先順位が決まる

ここまでを整理します。

時間をかける順番

公式の記述に沿うなら、順番はこうなります。サムネイルと説明。次にチャプター。最後にタグ。

タイトルは発注側が決めることが多いので、こちらは案を添える形で関わります。公式が重要と書いている要素に、時間を寄せるという考え方です。

この順番は、相手に説明してもよい内容です。「公式が重要としている順に時間を配分しています」。作業の方針を説明できる人は、値引きの対象になりにくい。

順番が決まると、迷う時間もなくなります。どれから手をつけるかを毎回考えなくてよい。作業の順番を固定することが、そのまま時短になります。

説明欄は、人が読む文として書く

公式が「視聴者が動画を見るかどうかを決めるときの判断材料になります」と書いている以上、読んで分かる文にする意味があります。

そして、説明にタグを過度に追加することについてはポリシー違反になると明記されています。キーワードの置き場にしない、という方針が公式の記述と整合します。

構成も決めておくと速くなります。冒頭に動画の内容、次にチャプターのリスト、最後に定型のリンク。型があれば、毎回の判断が減ります。

チャプターは、要件を満たすことが先

凝った区切り方を考える前に、3つの要件を満たしてください。00:00から始める、3つ以上を昇順、最短10秒。

要件を満たさなければ、どんなに丁寧に考えても機能しません。チェックリストにして、毎回確認するのが確実です。

確認は30秒で済みます。最初の行、数、最短の間隔。3つを見るだけです。この30秒を惜しむと、反映されない原因探しに30分かかります。

チェックリストは、メモ帳に3行書いておくだけで足ります。凝った仕組みは要りません。見る場所が決まっていることが大事です。

タグは、数分で済ませる

入れないという判断もありますが、相手が求めるなら入れます。ただし、そこに20分かけない。

公式が「ごく小さなもの」と書いている作業に、大きな時間を割く理由がありません。浮いた時間は、説明欄やサムネイルに回します。

短く済ませる代わりに、内容は動画に即したものにしてください。関係のない語を入れる理由はありません。数を減らすことと、雑にすることは別です。

動画の内容から、そのまま言葉を拾うのがいちばん早い。タイトルと説明で使った語を、いくつか入れる。ゼロから考える必要はありません。

受注時に決める5項目

周辺作業を含む案件で、着手前に決めることです。

  • 作業の範囲:編集のほか、どこまでを含むか
  • 公開の操作:アップロードや公開設定まで行うか
  • アカウントの扱い:誰の権限で作業するか
  • チャプターの可否:その機能が使える状態か
  • タグの方針:数と、説明欄に入れるかどうか

1つ目が、いちばん曖昧になりやすい

「編集をお願いします」だけで始まると、後から追加が増えます。サムネイル、概要欄、タグ、チャプター。それぞれ含むのかを、項目で確認してください。

聞き方は簡単です。「サムネイル・概要欄・タグ・チャプターについて、どこまでお任せいただけますか」。列挙して聞けば、抜けません。

そして、範囲は途中で増えることがあります。増えたときに、追加として扱えるかどうか。最初に項目を列挙しておくと、増えたことが分かります。

3つ目は、別の論点につながる

相手のアカウントにログインして作業する場合、権限の話になります。この論点はSNS運用代行の回で詳しく扱っています。

編集だけのつもりが、アカウントを預かる話になっていることがあります。範囲が変わるので、早めに確認してください。

権限を預かる場合は、終わった後の扱いも決めておいてください。契約が終わったときに、どうするか。始めるときに決めておかないと、後で言い出しにくくなります。

そして、権限の範囲も確認してください。アップロードまでか、公開まで押すのか。公開を押す役割は、責任の重さが違います。

5つ目を項目にする理由

タグの方針を決めておくと、毎回悩まずに済みます。数の目安と、説明欄に入れないという方針。

そして、相手から大量に指示された場合は、公式の記述を伝えたうえで、判断を委ねます。こちらが勝手に減らすのも、言わずに全部入れるのも避けたい対応です。

方針を決めておくと、作業も速くなります。毎回どうしようかと考える時間がなくなる。判断の回数を減らすことが、周辺作業では特に効きます。

方針を決めた理由も、あわせて残しておいてください。公式にこう書かれているから、という根拠。理由を忘れると、方針も崩れます。

単価に反映させる

5項目のうち、含める範囲が広いほど作業は増えます。編集料金とは別に、周辺作業の料金を立ててください。

項目ごとに金額を出すと、相手も選べます。全部込みの金額だけ示すより、話が進みやすくなります。

金額を出すときは、時間の根拠も添えてください。「概要欄は25分程度かかるため」。時間が見えると、相手も判断しやすくなります。

そして、項目を分けておくと、減らす相談もできます。「概要欄をご自身で書かれるなら、その分を引きます」。選べる形にすると、話が前に進みます。

1本あたりの周辺作業の想定モデル

周辺作業の時間に公的な統計はありません。以下は、10分程度の動画1本を想定した本メディアの想定モデルで、統計ではありません。

作業 時間 備考
説明欄の文章 25分 視聴者向けの説明として書く
チャプターの設定 20分 区切りを決め、3要件を確認
タイトル案を出す 10分 3案を添える
タグの設定 5分 公式の記述を踏まえて短く
公開設定と確認 10分 反映を目視で確認

合計70分

編集とは別に、1時間10分かかります。10分の動画1本に対して、この時間です。

サムネイルの制作は含めていません。それを入れると、さらに30分から60分が乗ります。周辺作業だけで2時間近くになることもあります。

この70分は、慣れた人の時間です。初めてのチャンネルなら、もっとかかります。最初の1本は、1.5倍を見ておいてください。

そして、この時間は編集の後に来ます。編集で疲れた後の1時間です。集中力が落ちる時間帯なので、チェックリストの価値が上がります。

「ついでに」で受ける量ではない

編集が3時間の案件で、周辺作業が70分。全体の約3割を占めます。

これを無料で引き受けると、実質の時間単価が3割下がります。だから、範囲を決めて、料金を分けることになります。

断るという話ではありません。やるなら、料金に入れるという話です。作業を引き受けることと、無料で引き受けることは別です。

最初の1本で範囲を決めておけば、後は繰り返すだけです。2本目からは、同じ条件で進みます。決めるのは1回だけです。

タグに5分しか置いていない理由

公式が「ごく小さなもの」と書いているからです。そして、説明欄に過度に追加することは違反になると明記されています。

この2つを踏まえると、時間をかける作業ではないという結論になります。浮いた時間は、説明欄の25分に回しています。

この配分自体が、提案の材料になります。なぜその時間なのかを説明できる。根拠のある配分は、相手も納得しやすい。

そして、5分でも短すぎるなら入れない判断もあります。相手が求めていないなら、確認したうえで省く。省いた理由を伝えておけば、手抜きには見えません。

2本目以降は短くなる

同じチャンネルの2本目からは、説明欄の型ができています。チャプターの区切り方の感覚もつかめる。

70分が40分程度に縮むでしょう。型を作っておくことが、そのまま単価を上げることになります。チャンネルごとにテンプレートを持っておいてください。

テンプレートは、チャンネルごとに分けてください。語り口も対象も違うので、共通化しすぎると使えません。共通部分と個別部分を分けて持つのが現実的です。

テンプレートは、使いながら直していきます。最初から完成させようとしないでください。3本目くらいで、形が決まってきます。

つまずく場所は5つに決まっている

この分野でつまずくのは、ほぼ5つです。

つまずく場所 公式に書かれていること
タグに時間をかける その場合を除けば……役割はごく小さなものです
説明欄にタグを並べる 過度に追加すると……ポリシーに違反することになります
00:00以外から始める 最初のタイムスタンプは00:00で始まるようにします
細かく区切りすぎる 動画チャプターの最短の長さは10秒です
範囲を決めずに受ける (記載外。契約の問題)

1・タグに時間をかける

公式は「動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします」としています。

時間の配分を、この記述に合わせてください。重要と書かれているほうに時間を寄せる。単純な話です。

そして、タグを入れないという選択もあります。公式が「ごく小さなもの」と書いている以上、必須ではありません。相手の方針を聞いたうえで決めてください。

そして、時間の配分は記録しておくと見直せます。どの作業に何分使ったか。感覚では、効かない作業に時間を使っていることに気づけません。

2・説明欄にタグを並べる

「動画の説明にタグを過度に追加すると、スパム、欺瞞行為、詐欺の禁止に関するポリシーに違反することになります」と明記されています。

相手の指示であっても、この記述を伝えたうえで判断してもらうのが妥当です。黙って従うのも、黙って減らすのも避けてください。

これは、こちらの作業がチャンネルに影響する場面です。編集の品質とは別の種類のリスクになります。だから、情報として伝える義務があると考えてください。

そして、過去の動画にも同じ書き方が残っている場合があります。新しい分だけ直しても、過去分は残ります。気づいたら、その旨も伝えてください。

3・00:00以外から始める

「リストの最初のタイムスタンプは00:00で始まるようにします」。導入部分を飛ばした書き方だと、この条件を満たしません。

チャプターが反映されない原因として、いちばん多い部分です。まず最初の行を見てください。

そして、時間の表記も揃えてください。0:00と00:00のどちらでも動く場合がありますが、統一しておくほうが見やすい。見た目の統一は、チャプターが並んだときに効きます。

そして、タイムスタンプは動画の実際の時間と合っている必要があります。編集で尺が変われば、全部ずれます。チャプターを打つのは、編集が確定した後にしてください。

4・細かく区切りすぎる

「動画チャプターの最短の長さは10秒です」。数を増やそうとすると、この条件に当たります。

意味のある単位で区切るほうが、要件にも視聴者にも合います。数を競うものではありません。

目安としては、10分の動画で5つから8つ程度。これは公式の記述ではなく、私の置いている目安です。視聴者が探しやすいかどうかで決めてください。

そして、区切りの名前も短くしてください。一覧で表示されるので、長いと読みにくい。何の話かが一目で分かる長さに収めます。

5・範囲を決めずに受ける

これは公式の話ではなく、契約の問題です。周辺作業は、編集の3割程度の時間を占めます。

「ついでに」で積み上がると、時間単価が知らないうちに下がります。項目で確認して、料金を分けてください。

途中から範囲を決め直すのは、始めるときに決めるより難しい。すでにやってしまっているからです。最初の案件で決めておくのが、いちばん楽です。

そして、断れない空気になってからでは遅い。関係ができる前のほうが、条件の話はしやすいものです。最初のやりとりで済ませてください。

30代につながるのは、効く作業を見分ける目

このメディアは、20代の副業を「30代に何が残るか」で選ぶ立場で書いています。この分野で残るのは、操作の手順ではありません。

提供元が何と言っているかを確かめる習慣

残るのは、効果の話を、推測ではなく提供元の記述で確かめる習慣です。タグが効くかどうかは、想像ではなくヘルプに書かれていました。

30代になると、施策の優先順位を決める場面が増えます。根拠を持って「これは後回しでよい」と言える人は、限られた時間を正しく使えます。

この習慣は、調べる時間を短くもします。ヘルプページを1つ読むのに、10分もかかりません。推測で悩む時間のほうが、ずっと長い。

そして、読んだ内容は日付つきでメモしておいてください。後から「いつ時点の情報か」を聞かれることがあります。日付があるだけで、情報の扱いが変わります。

やらない判断を、説明できること

作業を減らす提案は、手を抜いていると受け取られることがあります。だから、根拠が要ります。

「公式のヘルプにこう書かれているので、こちらに時間を使います」。この一文が言えるかどうかが、信頼の差になります。

そして、やらない分の時間を何に使うかも示してください。「その分、説明欄に時間を使います」。減らすだけの提案は通りにくく、振り替える提案は通ります。

そして、根拠を示す習慣は、言いにくいことを言う助けにもなります。自分の意見ではなく、書かれていることとして伝えられる。対立にならずに済みます。

見えない作業を、見える形にすること

周辺作業は、やったことが見えません。だから、見える形にする工夫が要ります。

項目ごとに時間と料金を示す。納品時に何をしたかを書く。見えない仕事を見える化できる人は、正当な評価を受けやすくなります。これはどの職種でも同じです。

書き方は簡単です。納品の連絡に、やったことを3行で書く。報告というより、確認してもらうための情報として書いてください。

そして、続けていると相手の見方も変わります。編集をする人から、動画を出す人へ。役割の見え方が変わると、依頼の内容も変わってきます。

まとめ

  • 編集の周辺作業は量が多く、評価されにくく、効果も確かめにくい。だから、公式の記述で仕分ける
  • タグについて公式は「動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします」とし、「その場合を除けば、動画の検索時にタグが果たす役割はごく小さなものです」と書いている(YouTubeヘルプ)
  • さらに「動画の説明にタグを過度に追加すると、スパム、欺瞞行為、詐欺の禁止に関するポリシーに違反することになります」と明記されている
  • チャプターの要件は3つ。「リストの最初のタイムスタンプは00:00で始まるようにします」「3つ以上のタイムスタンプを昇順でリストする必要があります」「動画チャプターの最短の長さは10秒です」
  • 手動で追加すると「動画チャプターの自動生成は無効になります」。また「すべての動画でチャプター自動生成機能を利用できるわけではありません」とも書かれている
  • 「違反警告があるチャンネルや、一部の視聴者に対して不適切なコンテンツの場合、動画チャプター機能は利用できません」。着手前に、使える状態かを確認する
  • 優先順位はサムネイルと説明 → チャプター → タグ。タイトルは案を添える形で関わる
  • 想定モデルでは周辺作業だけで70分。編集3時間の案件なら約3割を占めるので、範囲を決めて料金を分ける

よくある質問(FAQ)

タグは何個くらい入れるのがよいですか。

公式のヘルプには個数の目安は書かれていません。書かれているのは「動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします」ということ、そして「タグは、スペルを間違えられやすいものが動画のコンテンツである場合に役に立つことがあります。その場合を除けば、動画の検索時にタグが果たす役割はごく小さなものです」ということです。個数を増やすことに時間をかけるより、公式が重要としている要素に時間を配分するほうが記述には沿っています。

概要欄の最後にキーワードを並べる書き方は問題ありませんか。

公式のヘルプには「注: 動画の説明にタグを過度に追加すると、スパム、欺瞞行為、詐欺の禁止に関するポリシーに違反することになります」という記述があります。何個からが「過度」なのかという線は示されていないため、この記事では具体的な数を示しません。安全側に寄せるなら、説明欄はキーワードの置き場ではなく視聴者への説明として書く、という方針にしておくと、毎回悩まずに済みます。相手から指示された場合は、この記述を伝えたうえで判断してもらってください。

タイムスタンプを書いたのに、チャプターになりません。

公式が挙げている要件は3つです。「リストの最初のタイムスタンプは00:00で始まるようにします」「3つ以上のタイムスタンプを昇順でリストする必要があります」「動画チャプターの最短の長さは10秒です」。最初が00:00になっていない、数が2つしかない、10秒未満の区切りがある、のいずれかに当たっていないかを確認してみてください。また「違反警告があるチャンネルや、一部の視聴者に対して不適切なコンテンツの場合、動画チャプター機能は利用できません」という記述もあり、チャンネル側の状態による場合もあります。

周辺作業は編集料金に含めるべきですか。

この記事の想定モデルでは、10分の動画1本あたり70分でした。編集が3時間の案件なら、全体の約3割を占めます。これを無料で引き受けると、実質の時間単価が3割下がることになります。項目ごとに金額を立てておくと、相手も選べるので話が進みやすくなります。「サムネイル・概要欄・タグ・チャプターについて、どこまでお任せいただけますか」と列挙して聞けば、抜けもなくなります。

副業として始めるとき、確定申告や会社への影響はどうなりますか。

この記事では周辺作業の進め方だけを扱っています。副業全般の論点は姉妹メディア「20代の放課後」で扱っています。確定申告と20万円ルール、副業の始め方を参照してください。動画編集の周辺では、修正対応の回や素材のライセンスの回もあわせてどうぞ。


作業を増やす前に、提供元の記述を確かめる

チャプターの要件も、タグの位置づけも、公式のヘルプに書かれています。仕様は変わるので、実際の作業時は最新のページをご確認ください。ページには、AI技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があるという注記もあります。

YouTubeヘルプ「動画のチャプター」を見る

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