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Notionでページを消したとき、どこまで戻せるかを正確に言えるでしょうか。
ゴミ箱から戻せる、というところまでは知られています。ただ、親のページを戻したときに、下にぶら下がっていたページがどうなるかまで把握している人は少ないと思います。
ここに1つ、知らないと詰む挙動がありました。実際にページを消したり戻したりして確かめた結果を書きます。
この記事に、あとから分かったことを足しています
この記事では「ゴミ箱に入れると本文は読めなくなる」と書きました。部品を1つずつ取る道では、いまも読めません。ただし、ページを丸ごと取る道が別にあり、そちらなら消えたあとでも中身が全部読めます。子ページには「消されています」という印まで付きました。
読めるようになったぶん、新しい注意点もあります。消えたページと生きているページで、返り方がまったく同じでした。それから、データベースはページと同じやり方では消えません(通るのに消えていません)。詳しくは 処理から消したときに何が追えるかの記事 に書きました。この記事の内容は、画面から操作する場合の話として読んでください。
削除は、消すことではない
まず前提から確認します。
消したページは、まだ取得できる
ページを削除したあと、そのページの情報を外から取りにいってみました。取得できます。タイトルも、いつ誰が作ったかも、そのまま返ってきます。
返ってくる情報には、ゴミ箱に入っているという印が付いています。つまり、消えたのではなく印が付いただけということです。
ただし、本文は読めなくなる
ここが少し変わっていました。ページの情報は取れるのに、そのページの中身を読もうとすると見つからないと返ってきます。
| 取りにいったもの | ゴミ箱に入れたあと |
|---|---|
| ページの情報(タイトルなど) | 取得できる |
| ページの中身(本文) | 見つからない |
| 検索結果への表示 | 出てこない |
戻せば本文も元どおり読めるようになりました。中身が消えたわけではなく、ゴミ箱にある間は読み出せない、という作りです。
親を消すと、子もまとめて入る
次に、階層のあるページで試しました。
下にぶら下がっているページも一緒に入る
親のページを削除すると、その下にあった子のページも自動的にゴミ箱に入ります。1つずつ消す必要はありません。
これは便利なようでいて、注意が必要なところでもあります。プロジェクトのページを1つ消したつもりが、その下にあった議事録や資料も全部まとめて入っている。消した本人が、何が入ったかを把握できていないことがあります。
親を戻せば、子も一緒に戻る
では戻すとどうなるか。親を復元すると、一緒に入っていた子も復元されました。階層もそのままです。
ここまでは素直な動きです。まとめて入って、まとめて戻る。
親を戻しても、戻らないものがある
ここが今回いちばん伝えたいところです。
先に消した子は、置いていかれる
順番を変えて試しました。先に子のページだけを消し、そのあとで親を消して、親だけを戻す。
| 順番 | 親 | 子 |
|---|---|---|
| 子だけを消す | 通常 | ゴミ箱 |
| そのあと親を消す | ゴミ箱 | ゴミ箱 |
| 親を戻す | 通常 | ゴミ箱のまま |
親は戻りましたが、子はゴミ箱に残ったままでした。
なぜこうなるのか
理屈としては筋が通っています。子は「親につられて入った」のではなく「自分の意思で入った」からです。親を戻したからといって、勝手に戻すべきではない。
言われてみればそのとおりなのですが、画面上では区別がつきません。どちらもゴミ箱の中で同じように並んでいます。
何が起きるか
実際に困るのはこういう場面です。
先月、いらなくなった議事録を1つ消した。今月、プロジェクトごと消した。あとで「やっぱり戻して」と言われて親を復元した。ページは戻ってきたけれど、先月消した議事録だけが入っていない。
しかも、気づきにくいのが厄介です。親は戻っていますし、大半のページも揃っています。足りないことに気づくのは、その議事録を探したときです。数ヶ月後かもしれません。
図にすると、こういう違いです
ゴミ箱の中では何ができないか
ゴミ箱にあるページに対して、どこまで操作できるのかも確かめました。
編集は一切できない
ゴミ箱にあるページの名前を変えようとしたら、断られました。ゴミ箱にあるものは編集できない、戻してから編集してほしい、というメッセージです。
中身の追記も同じく断られます。ゴミ箱の中身は、読むことも書くこともできない状態で保管されていると考えるのが正確です。
完全に消す操作は、外から実行できない
もう1つ確かめたのが、完全削除です。ゴミ箱から永久に消す操作を外から呼べるかどうか。
呼べませんでした。そういう入り口が用意されていません。ゴミ箱に入れる操作はありますが、そこから先に進む手段がない。
つまり、完全に消すのは、画面から人が操作したときだけということです。自動化の処理が暴走しても、ゴミ箱まで、という線があります。
裏を返すと、完全に消したものは戻せません。ここだけは慎重にしてください。
データベースの行を消した場合
ページだけでなく、データベースの行でも試しました。
一覧からは消えるが、残っている
3行あるデータベースで、1行を削除しました。一覧を取得すると2行になります。想定どおりです。
ところが、消した行を直接取りにいくと取得できました。ページと同じで、印が付いているだけです。
集計にも入りません。合計も平均も、残っている行だけで計算されます。見た目の上では、きれいに消えています。
データベースごと消すと、行も全部入る
データベース自体を削除すると、どうなるか。
まず、そのデータベースの一覧を取りにいっても見つからないと返ってきます。ページと違って、こちらは情報も取れません。
中にあった行を1つずつ確かめると、全部ゴミ箱に入っていました。データベースを消せば、中身も丸ごと入るということです。
行の復元は1つずつ
ここも確かめました。データベースを戻すと、一緒に入っていた行は戻ります。ただし先に個別で消していた行は、戻りませんでした。ページとまったく同じ挙動です。
3行あるうち1行を先に消してから、データベースごと消して戻したところ、一覧に出てきたのは2行でした。
行数が多いデータベースほど、この差に気づきにくくなります。100行あるうちの3行が足りないことは、数えないと分かりません。
消す前・消したあとの手順
ここまでを踏まえて、実際にどう扱うかをまとめます。
1. 親を消す前に、下を開いて見る
いちばん効くのがこれです。消そうとしているページの下に何があるかを、消す前に見ます。
まとめて入るので操作は1回ですが、入るものは1回ぶんではありません。下に20ページぶら下がっていれば、20ページが入ります。
見てから消せば、あとで「あれも入っていたのか」と焦ることがなくなります。
2. 親を戻したら、中身を数える
復元したときは、戻ってきた親の下を開いて、あるはずのものが揃っているかを確かめます。
先に個別で消していたページは戻ってきません。足りないものがあったら、ゴミ箱をもう一度探して、個別に戻します。
この確認を入れておくだけで、数ヶ月後に困ることがなくなります。
3. 消す前に、リンクを確認する
他のページから参照されているページを消すと、そのリンクが行き先を失います。ゴミ箱にあるページは読めないからです。
消す前に、そのページがどこから参照されているかを見ておきます。参照が多いページは、消すのではなく移動するほうが安全なこともあります。
4. 完全削除は、日をあけてから
ゴミ箱からの完全削除は戻せません。外からの操作でもできない、人が画面で押したときだけの操作です。
消してすぐに完全削除するのは、やめておいたほうがいいと思います。しばらく置いておいても、誰も困りません。ゴミ箱に入っているぶんには、一覧にも検索にも出てきません。
なお、ゴミ箱に何日まで残るのかは確かめられていません。今回の検証は数分の範囲なので、期限があるかどうかは分かっていません。期限を当てにせず、戻す必要があるなら早めに戻すのが確実です。
よくある質問(FAQ)
消したページは、いつまで戻せますか。
期限については確かめられていません。今回の検証は数分の範囲で、その間は取得も復元もできました。長く置いた場合にどうなるかは分かっていないので、戻す必要があるなら早めに戻してください。なお、誰かが画面から完全削除すれば、その時点で戻せなくなります。
親を戻したのに、一部のページが戻ってきません。
そのページを、親より先に個別で消していた可能性が高いです。親につられて入ったページは一緒に戻りますが、自分で消したページは戻りません。ゴミ箱をもう一度探して、個別に戻してください。
ゴミ箱にあるページの中身を見たいです。
戻してから見ることになります。ゴミ箱にある間は、ページの名前は分かっても中身が読めない状態でした。編集も同じく断られます。
データベースの行を消すと、集計はどうなりますか。
消した行は集計から外れます。合計も平均も、残っている行だけで計算されます。行自体は残っているので、戻せば集計にも戻ります。
自動化の処理で、誤ってページを全部消してしまいました。
ゴミ箱に入っているだけなので、戻せます。外からの操作で完全削除はできないので、その点は安心していいと思います。ただし数が多いと戻すのも作業なので、先にどれが入ったかを控えておくと早く済みます。
完全に削除したページを戻す方法はありますか。
ありません。ゴミ箱からの完全削除は取り消せないので、迷っているならゴミ箱に置いたままにしておくのが安全です。
親を戻したら、中身を数えてください
復元したページの下を開いて、あるはずのものが揃っているかを確かめる。先に個別で消していたものは戻ってきません。この一手間で、数ヶ月後に探しても見つからない、という事態を防げます。