
UTAGEで会員サイトを作った。コースもレッスンも登録した。では、購入した人はどうやってログインするのか。
ここでつまずく人がとても多いポイントです。会員サイトは作れば勝手に開くものではなく、「誰に、どのコースを、いつ開放するか」を別途つなぎ込む必要があります。
そしてこの記事でいちばんお伝えしたいのが、ログイン情報を渡すルートが2つあり、それぞれ設定する場所がまったく違うということです。片方のやり方を覚えて、もう片方でも同じ場所を探すと、必ず迷います。
UTAGE公式マニュアルの記載にもとづいて、順番に整理します。
会員サイトの構造|4つの階層を先に理解する
手順に入る前に、構造を押さえます。ここが曖昧なままだと、後の設定でどれを指定すればいいのか分からなくなります。
コースとレッスン
コースは、会員サイト内で提供する教材や講座の大きなまとまりです。1つのテーマやプログラム単位で作成し、複数のレッスンを内包する「入れ物」の役割を持ちます。
レッスンは、コース内の個別のコンテンツ単位です。動画・テキスト・音声・画像といった実際の教材は、すべてレッスン単位で登録します。会員が実際に見るのはこのレッスンです。
【重要】バンドルコースは1コースでも必ず作る
バンドルコースは、複数のコースをまとめたグループです。「バンドルコースAの中にコース1〜3が入っている」という関係になります。
ここが最初の落とし穴です。開放したいコースが1つだけでも、バンドルコースの作成は必須です。公式マニュアルも「解放させるコース数が1個だとしても、必ずバンドルコースを作成してください」と明記しています。
なぜかというと、後の設定で指定できるのがバンドルコースだけだからです。商品の設定画面にもシナリオのアクションにも、「コースを指定する」という選択肢は出てきません。バンドルコースを作っていないと、そもそも紐づけができません。
なお、バンドルコース名は会員サイト上には表示されません。管理のための入れ物なので、受講者に見せる名前を考える必要はありません。
ログイン情報を渡すルートは2つある
会員サイトのアカウントを自動発行する方法は、大きく2つあります。
| ルート | どんなとき |
|---|---|
| A:商品購入後に発行 | UTAGEのファネルで決済して販売する場合 |
| B:登録フォームから発行 | 無料提供する場合/UTAGE以外で決済済みの人に渡す場合/特定の対象者だけに渡す場合 |
Bは「無料配布用」と思われがちですが、公式マニュアルは「既にUTAGE以外の外部決済システム等で決済済み」の相手に案内するケースを明示的に挙げています。他社サービスからの移行や、対面で販売した分の受け渡しにも使えるということです。
ルートA|商品購入後に自動発行する
UTAGEのファネルで決済して販売する場合の手順です。
Step1|会員サイトを作り、2つの情報を控える
会員サイト機能でサイトを作成したら、次の2つを必ず控えておいてください。後のステップでメール本文に書き込みます。
| 控えるもの | 場所 |
|---|---|
| ログインURL | URL管理 > ログインURL |
| アカウント自動発行時仮パスワード | サイト設定 > アカウント自動発行時仮パスワード |
仮パスワードは、デフォルトでランダムな文字列が設定されています。任意のものに変更することも可能です。
Step2|バンドルコースを作る
コースとレッスンの作成を済ませたうえで、バンドルコースを登録します。前述のとおり、開放するコースが1つでも必要です。
ここで公式マニュアルが、わざわざ注意書きを入れている箇所があります。「追加ボタンの押下を忘れるケースが多いため、ご注意ください」。
コースを選んだだけでは登録されません。追加ボタンを押して、コース名一覧に該当のコースが表示されて初めて完了です。ここを飛ばすと、後の設定をすべて正しくやっても、購入者に何も開放されません。
Step3|シナリオとステップ配信メールを作る
商品購入時に登録されるシナリオを作成し、そのステップ配信でログイン情報を通知するメールを設定します。
メール本文に書く内容は次の3つです。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| ログインURL | Step1で控えたURL |
| メールアドレス | %mail%(置き換え文字) |
| パスワード | Step1で控えた仮パスワード |
メールアドレスは置き換え文字を使うので、購入者ごとに手で書き換える必要はありません。配信時にその人のアドレスに置き換わります。
なお、この設定がすでに入った「購入者シナリオ」テンプレートも用意されています。ゼロから組むより早いので、急ぐ場合は活用してください。
Step4|商品の「購入後の動作設定」で2つを指定する
販売する商品を作成し、商品ラインナップ詳細画面の「購入後の動作設定」で、次の2つを必ず設定します。
- 購入後に登録するシナリオ → Step3で作ったシナリオ
- 購入後に開放するバンドルコース → Step2で作ったバンドルコース
この2つがルートAの心臓部です。片方だけだと片手落ちになります。シナリオだけ設定するとメールは届くのにログインできず、バンドルコースだけ設定すると開放はされるのに案内が届きません。
なお、商品を登録するには前提として決済連携の登録が必要です。
Step5|販売ファネルを作る
商品を販売するファネル(商品販売ページ)を作成し、決済フォーム要素にStep4で作った商品を設定します。
ここまでで、次の流れが完成します。
商品販売ページから購入 → 購入と同時にバンドルコース開放(会員サイト登録) → 購入後に登録されるシナリオからログイン情報を送付
ルートB|登録フォームから自動発行する
決済を伴わずに、名前とメールアドレスの登録だけでアカウントを発行する方法です。
使うのは「アクション」
ルートAとの最大の違いがここです。ルートBでは、バンドルコースを開放するための「アクション」を先に作ります。
メール・LINE配信 > 該当アカウント > アクション管理 から、バンドルコース登録のアクションを作成してください。
必要に応じて「バンドルコースへ登録」と「ラベル付与」など、複数のアクションを同時に実行させることもできます。受講者にラベルを付けておけば、後から一斉配信の対象を絞り込めます。
ステップ配信の「送信後に実行するアクション」で指定する
次に、登録フォーム用のシナリオを作り、登録直後の自動返信メールを作成します。
ここが最も重要な設定です。配信の作成画面にある【送信後に実行するアクション】に、先ほど作ったバンドルコース登録のアクションを必ず指定してください。
ここを指定し忘れると、メールは届くのにアカウントが作られない、という状態になります。ログイン情報が書かれたメールが届いているのに、そのURLでログインできない——問い合わせにつながりやすい失敗です。
メールに書く3つの情報(ログインURL・%mail%・仮パスワード)は、ルートAと同じです。
必ずテスト登録する
公式マニュアルは、登録フォームからテスト登録を行い、自動返信メールが届くか、会員サイトにログインできるかの2点を確認するよう案内しています。
メールが届くかどうかだけでなく、実際にログインまでやってください。アクションの設定漏れは、ログインを試して初めて分かります。
2つのルートの決定的な違い
ここまでの内容を、設定場所の観点で整理します。同じ「バンドルコースを開放する」という目的なのに、指定する場所がまったく違います。
| ルートA(購入後) | ルートB(フォーム) | |
|---|---|---|
| 開放の指定場所 | 商品の「購入後の動作設定」 | アクション管理で作ったアクション |
| アクションの作成 | 不要 | 必要 |
| メール送信のきっかけ | 購入後に登録されるシナリオ | 登録フォームからの登録 |
| 決済連携 | 必要 | 不要 |
ルートAを先に構築した人が、後から無料コンテンツを配ろうとして「購入後の動作設定」に相当する場所を探しても見つかりません。ルートBではアクションを作る、と覚えてください。
見落とすと事故になる3つの注意点
1. 同一端末から複数人を登録フォームで登録しない
これは知らないとデータを壊します。公式マニュアルの記載を引用します。
「同一端末(パソコン/IPアドレス)から複数の方のお名前、メールアドレスを登録フォーム経由で登録すると、LINE情報が登録作業者のデータで紐づく恐れがあります」
受講者から集めたリストを、自分のパソコンから代理で1件ずつ登録していく——という作業をやりたくなりますが、これをやるとLINE情報が全部あなたのものとして紐づく可能性があります。
公式は、登録フォームからの登録作業は動作確認時のみにするよう案内しています。
2. 大量登録はCSVで、100件ずつ
では、他システムから移行してきた会員をまとめて登録したい場合はどうするか。CSV一括追加を使います。作成済みのシナリオに読者情報をCSVで追加すると、登録直後のメール送信とバンドルコース開放が実行されます。
ただしここにも制約があります。公式マニュアルは「リスト数が数百件〜数千件になる場合は、一度に大量読者登録後にメール配信を行うと、メール受信サービス側からご利用UTAGEアカウント経由での全てのメール配信がスパム判定される可能性があります」としています。
対処法は明快で、100件ずつインポートするなど、徐々に追加していくことです。
注意していただきたいのは、影響範囲が「そのアカウント経由の全てのメール配信」に及ぶ点です。一度スパム判定を受けると、移行した会員だけでなく、既存の読者への配信まで届かなくなります。急いで一括登録して、メディア全体の到達率を失うのは割に合いません。
メールの到達率については、UTAGEのメールが迷惑メールに入る原因もあわせてご確認ください。
3. 仮パスワードは全員共通になる
アカウント自動発行時の仮パスワードは、サイト設定に登録した1つの文字列です。つまり自動発行された会員は全員、同じ初期パスワードでログインすることになります。
ログインURLと仮パスワードが分かれば、あとはメールアドレスだけで入れてしまうということでもあります。運用としては、案内メールの中で「ログイン後にパスワードを変更してください」と促すのが現実的な対応です。
まとめ
- 構造は サイト > バンドルコース > コース > レッスン。開放の単位はバンドルコース
- バンドルコースは1コースでも必ず作る。設定画面で指定できるのはバンドルコースだけ
- コースを選んだあと、追加ボタンを押す。公式が「忘れるケースが多い」と注意している
- ルートA(購入後)は商品の「購入後の動作設定」で、シナリオとバンドルコースの2つを指定
- ルートB(フォーム)はアクションを作り、ステップ配信の「送信後に実行するアクション」で指定
- メールにはログインURL・
%mail%・仮パスワードの3つを書く - 同一端末から複数人を登録フォームで登録しない。LINE情報が作業者に紐づく
- 大量登録はCSVで100件ずつ。一括配信はアカウント全体のスパム判定を招く
- 仮パスワードは全員共通。案内メールで変更を促す
会員サイトは、作る作業より「誰にどう開放するか」をつなぎ込む作業のほうが間違えやすいのが実情です。2つのルートで設定場所が違うことさえ押さえておけば、迷う場面はかなり減ります。
なお、ここで解説した会員サイトのほか、LP・メール配信・LINE・決済・ウェビナーまでの機能は、14日間の無料お試し期間中に実際の管理画面で確認できます。
よくある質問(FAQ)
開放したいコースが1つでもバンドルコースは必要ですか?
必要です。公式マニュアルに「解放させるコース数が1個だとしても、必ずバンドルコースを作成してください」と明記されています。商品やアクションで指定できるのはバンドルコースのみです。
バンドルコース名は受講者に見えますか?
見えません。会員サイト上には表示されない管理用の名称です。
UTAGE以外で決済した人に会員サイトを開放できますか?
できます。登録フォーム経由のルートBを使います。公式も「既にUTAGE以外の外部決済システム等で決済済み」のケースを想定して案内しています。
会員のメールアドレスは1件ずつ入力するのですか?
いいえ。置き換え文字を使うため、メール本文には固定の文字列を書いておくだけで、配信時に各人のアドレスに置き換わります。
受講者のリストを自分のパソコンからまとめて登録してもいいですか?
やめてください。同一端末から登録フォーム経由で複数人を登録すると、LINE情報が登録作業者のデータで紐づく恐れがあります。大量登録にはCSV一括追加を使い、100件ずつなど分割して行ってください。
メールは届くのにログインできません。
ルートBの場合、ステップ配信の「送信後に実行するアクション」にバンドルコース登録のアクションが指定されているか確認してください。ルートAの場合は、商品の「購入後の動作設定」でバンドルコースが指定されているかを確認してください。
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