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生成AI、10代・20代はプライベートでも68%が活用。まだ知られていない実用的な使い方

スマートフォンでAIチャットアプリを操作している手元のイメージ

仕事や勉強でChatGPTを使ったことはあっても、プライベートで積極的に活用できているかというと、自信がない人も多いのではないでしょうか。「話し相手が欲しいわけではないけど、ちょっと相談したいことがある」というような、中途半端な場面でどう使えばいいか、意外とイメージしづらいものです。
NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、10代・20代のプライベートでの生成AI利用率は68%という結果が出ています。この記事では、まだあまり知られていないプライベートでの具体的な活用法と、使ううえで気をつけたい注意点を、まとめて紹介します。

10代・20代の68%がプライベートでも生成AIを活用

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査(2026年2月実施、2025年2月調査との比較、対象7,223名)によると、10代・20代はプライベートで68%、仕事・学業で63%が生成AIを利用しているという結果が出ています。全年代のプライベート利用率が46%であることと比べると、10代・20代の数字がいかに高いかがわかります。

一方で、同調査では「動画・画像・音楽生成」の週1回以上の利用は全年代で約1割にとどまっており、対話・相談的な使い方に比べると、創作的な活用はまだ広がりきっていないことも見えてきます。つまり、多くの人がAIを使ってはいるものの、活用の幅はまだ限定的というのが実態のようです。「対話・相談」という使い方は、テキストで質問を投げかけ、返ってきた答えをもとにさらに聞き返す、というやり取りが中心です。裏を返せば、画像や動画を作るような凝った使い方をしなくても、チャットで話しかけるだけで十分に活用の余地があるということでもあります。

「AIを使っている」といっても、実際にはChatGPTのような専用アプリだけでなく、スマートフォンに標準搭載されているAIアシスタントや、検索エンジンに組み込まれたAI機能を使っている人も含まれます。特別なアプリをインストールしなくても、すでに手元のスマホでAIに話しかけられる環境が整っている人は多いはずです。

これまでこのメディアでも、ChatGPTを使った面接対策や、AIなりすまし詐欺への対策など、どちらかというと「仕事」や「セキュリティ」に関わる使い方を中心に紹介してきました。もちろんそれらも大切な活用法ですが、調査結果が示すとおり、実際に多くの人がAIと接しているのは、もっと肩の力を抜いた、プライベートな場面です。今回は、そうした普段のちょっとした場面での使い方に焦点を当てて紹介します。

まだあまり知られていない、プライベートでの使い方

スマートフォンでメッセージを操作している手元のイメージ

献立・買い物リストの相談相手にする

「冷蔵庫にある材料で作れる献立を3つ提案して」というように、手持ちの食材を伝えるだけで献立案を出してもらえます。買い物リストの整理や、1週間分の献立をまとめて考えてもらうことも可能です。栄養バランスや、作業時間の目安まで含めて聞くと、より実用的な提案になります。苦手な食材や、避けたい調理法を先に伝えておくと、毎回同じような提案ばかりになるのを防げます。

旅行のたたき台を作ってもらう

行き先・日数・予算感を伝えると、大まかな旅程のたたき台を作ってくれます。もちろん、実際の営業時間や交通機関の最新情報は自分で確認する必要がありますが、「何から調べればいいかわからない」という状態から抜け出すきっかけとして使いやすい使い方です。友人との旅行であれば、それぞれの希望を伝えて、両方の要望を組み込んだプランを考えてもらう、という使い方もできます。

日記や気持ちの整理の壁打ち相手にする

その日あったことを話しかけるように書き出し、「この状況、どう捉えたらいいと思う?」と聞いてみると、客観的な視点からの返答が返ってきます。人に話しづらいモヤモヤを、まず言葉にしてみる練習台として使っている人もいます。頭の中だけで考えていると同じところをぐるぐる回ってしまう思考も、いったん文字にして誰か(あるいは何か)に説明しようとするだけで、少し整理されることがあります。ただし、深刻な悩みや心の不調については、AIはあくまで話し相手であり、専門家への相談の代わりにはならない点は忘れないようにしましょう。

読んだ本や動画の内容を整理する

本を読んだあとや動画を見たあとに、「印象に残った点を3つにまとめて」と頼むと、自分の理解を言語化する手助けになります。感想文や読書メモを書くハードルが下がり、記録としても残しやすくなるでしょう。読んだ直後の記憶が新しいうちに整理しておくと、後から見返したときにも内容を思い出しやすくなります。

プレゼント選びの相談相手にする

「30代の友人へ、誕生日プレゼントの候補を予算5,000円程度で3つ考えて」というように、相手の年齢・関係性・予算を伝えるだけで候補を出してもらえます。一人で悩んで時間をかけるより、たたき台をもらってから絞り込んでいく方が、意外と早く決まることもあります。相手の趣味や最近の話題を伝えておくと、より的を絞った提案が期待できます。実際に購入する前には、レビューや在庫状況を自分の目で確認することも忘れないようにしましょう。

部屋の片付け・収納のアイデアをもらう

「1Kの部屋で、洋服の収納スペースを増やしたい」というように、部屋の状況と困りごとを伝えると、収納のアイデアや手順を提案してもらえます。「まず何から手をつければいいかわからない」という、行動に移す前の心理的なハードルを下げるのに向いた使い方です。手順を、今日やること・今週やること、というように段階的に分けて聞くと、一気に片付けようとして挫折する、という事態を避けやすくなります。

AIをプライベートで使うときの注意点

便利な一方で、気をつけたいポイントもあります。個人情報保護委員会が公表している注意喚起では、生成AIサービスに入力した内容が、意図しない形で学習や応答生成に利用される可能性があることが指摘されています。本名・住所・電話番号といった個人情報や、他人に関する情報は、プライベートな会話の延長であっても、入力しないようにしましょう。

具体的には、家族や友人の名前・連絡先、勤務先や学校名、写真に写り込む住所や車のナンバーといった情報は、プライベートな相談の一部であっても、そのまま入力しないよう気をつけましょう。相談したい内容から、特定の個人が識別できてしまう情報だけを取り除いて伝える、という工夫が有効です。例えば、「職場の〇〇さんとのトラブル」を相談したい場合、実名や部署名を出さずに「職場の同僚とのトラブル」という形で状況を伝えれば、相談の本質は変えずに、個人が特定される情報だけを取り除くことができます。

また、AIが出す情報は、常に正しいとは限りません。旅行のたたき台や献立の提案のように、実害が少ない使い方であれば大きな問題にはなりにくいですが、健康・法律・お金に関わる内容は、AIの回答をそのまま信じず、公的機関や専門家の情報で必ず裏付けを取るようにしてください。特に、実在しない情報をもっともらしく生成してしまう「ハルシネーション」と呼ばれる現象は、AIの仕組み上避けきれない部分があるため、重要な判断をAIの回答だけに頼らないことが大切です。目安としては、「間違っていても被害が小さいこと」はAIに任せ、「間違っていたときに困ること」は必ず自分で確認する、という線引きを意識しておくと、失敗を防ぎやすくなります。

実際に試してみる:3つのプロンプト例

具体的にどう話しかければいいか迷う人のために、そのままコピーして使えるプロンプト例を紹介します。

献立の相談:「冷蔵庫に鶏むね肉、キャベツ、卵があります。この3つを使った平日の夕食メニューを3つ提案してください。調理時間の目安もあわせてお願いします。」

旅行のたたき台:「1泊2日で〇〇県に旅行したいです。20代が楽しめるスポットを中心に、大まかなモデルコースを作ってください。予算は交通費・宿泊費を除いて2万円程度です。」

気持ちの整理:「今日、職場で〇〇ということがあってモヤモヤしています。この状況を客観的に整理する手伝いをしてください。」

プレゼント選び:「30代の友人へ、誕生日プレゼントの候補を予算5,000円程度で3つ考えてください。相手はコーヒーが好きです。」

こうした具体的なプロンプトを2〜3個手元にストックしておくと、「何を聞けばいいかわからない」という最初のハードルを越えやすくなります。プロンプトのコツは2点です。①相手や状況などの前提条件を先に伝えること ②欲しい答えの形式(いくつ挙げてほしいか、何を含めてほしいか)を具体的に指定すること。この2つを意識するだけで、返答の的確さが大きく変わってきます。

AIアプリの選び方

「どのAIアプリを使えばいいのかわからない」という声もよく聞きます。ChatGPTには無料プランと有料プランがあり、無料プランでも、この記事で紹介したような日常の相談用途であれば、十分に実用的な回答が得られます。有料プランは、より複雑な質問への回答精度や、画像の読み取り・生成の回数制限などで違いが出てきますが、まずは無料の範囲で使ってみて、物足りなさを感じたときに検討すれば十分です。いきなり課金してから「思ったより使わなかった」となるよりも、無料の範囲で自分の使用頻度を把握してから判断する方が、結果的に無駄が少なくて済みます。

ChatGPT以外にも、Googleの「Gemini」や、iPhone・Androidに標準搭載されているAIアシスタントなど、選択肢は複数あります。基本的な会話能力に大きな差はなく、すでに使っているスマートフォンやサービスに組み込まれているものから試してみるのが、一番手軽な始め方です。複数のアプリを比較して、自分の話し方や相談内容との相性がよいものを選んでいくとよいでしょう。

アプリによって、過去の会話を記憶して次回に活かす機能があるかどうかも違いのひとつです。毎回ゼロから状況を説明するのが面倒だと感じる場合は、会話履歴を保持できるタイプを選ぶと、2回目以降のやり取りがスムーズになります。一方で、履歴を残したくない相談をする場合は、履歴を保存しない設定や、その場限りのチャットモードを選べるアプリもあるため、用途に応じて使い分けるのもひとつの方法です。

今日からできること

ステップ1(今夜):普段使っているAIアプリを1つ開いてみる
ChatGPTでも、スマホに標準搭載されているAIアシスタントでも構いません。まずは開いて、話しかけられる状態にしておきましょう。無料プランのままで問題ありません。

ステップ2(今週中):この記事のプロンプト例を1つ試してみる
献立・旅行・気持ちの整理・プレゼント選びのいずれか1つを選んで、実際に入力してみてください。返ってきた内容が、自分の生活にどれくらい役立ちそうか、体感してみましょう。物足りなければ、前提条件を追加して聞き直してみるのもおすすめです。

ステップ3(今月中):個人情報を入力していないか振り返る
これまでのAIとのやり取りで、本名や住所、家族・友人の情報などを入力していないか、一度振り返ってみてください。今後は、伝える情報を意識的に選ぶ習慣をつけましょう。

まとめ

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、10代・20代のプライベートでの生成AI利用率は68%と、すでに多くの人が日常生活の一部として活用しています。献立や旅行のたたき台作り、気持ちの整理の壁打ち相手、プレゼント選びや部屋の片付けの相談など、仕事以外でも実用的な使い道は数多くあります。ただし、個人情報の入力は避け、AIの回答はそのまま鵜呑みにせず、必要に応じて公的機関や専門家の情報で裏付けを取る姿勢も忘れないようにしましょう。特別な有料プランやアプリを新しく用意しなくても、すでに手元にあるスマホから、今夜から始められる活用法です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 10代・20代の生成AI利用率はどれくらいですか?

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査(2026年2月実施、対象7,223名)によると、10代・20代はプライベートで68%、仕事・学業で63%が生成AIを利用しています。

Q2. プライベートで生成AIをどう使えばいいですか?

献立や買い物リストの相談、旅行のたたき台作り、日記や気持ちの整理の壁打ち相手、読んだ本や動画の内容整理など、日常のさまざまな場面で活用できます。

Q3. 生成AIに個人情報を入力しても大丈夫ですか?

個人情報保護委員会の注意喚起によると、入力した内容が意図しない形で利用される可能性があります。本名・住所・電話番号などの個人情報や、他人に関する情報は入力しないようにしましょう。

Q4. AIの回答はそのまま信じていいですか?

いいえ。AIの回答は常に正しいとは限りません。特に健康・法律・お金に関わる内容は、AIの回答をそのまま信じず、公的機関や専門家の情報で必ず裏付けを取るようにしてください。

Q5. AIに悩み相談をしてもいいですか?

気持ちを言葉にする練習台として使う分には有効ですが、深刻な悩みや心の不調については、AIはあくまで話し相手であり、専門家への相談の代わりにはなりません。

Q6. 画像や動画の生成はどれくらい使われていますか?

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、動画・画像・音楽生成の週1回以上の利用は全年代で約1割にとどまっており、対話・相談的な使い方に比べるとまだ限定的です。

Q7. 無料プランでも十分に使えますか?

はい。献立の相談や旅行のたたき台作りといった日常的な用途であれば、無料プランでも十分に実用的な回答が得られます。物足りなさを感じたときに、有料プランを検討すれば十分です。

Q8. AIの回答が間違っていることはありますか?

はい。実在しない情報をもっともらしく生成してしまう「ハルシネーション」と呼ばれる現象があり、AIの仕組み上完全には避けられません。重要な判断はAIの回答だけに頼らず、必ず一次情報で確認しましょう。


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