
Pinterestのピンを、Bufferでまとめて予約したい。結論から言うと、できます。複数アカウントへの投稿にも、プロフィールごとに別のボードを選ぶ操作にも対応しています。
ただし、他のSNSと感覚が違う点が3つあります。コメント返信ができないこと。ハッシュタグがリンクにならないこと。そしてメール未認証だと1日5件しか出せないことです。
さらに、Pinterest特有の失敗があります。ボードを選ばずに予約すると、その投稿は公開されません。
この記事では、Buffer公式ヘルプセンターの記載をもとに、Pinterestの予約でつまずく箇所を順に整理します。
※ 本記事の内容は2026年9月時点でBuffer公式ヘルプセンターに記載されている内容を確認して書いています。
結論:投稿と分析はできる。コメント返信はできない
対応範囲がはっきりしています。公式によると、Pinterestは投稿(Publishing)は「はい」、分析(Analytics)は「はい」、コメント返信(Engagement)は「いいえ」です。
BufferでPinterestにできること
「出して、数字を見る」までがBufferの担当範囲になる
Communityの対応一覧に、Pinterestは入っていない
公式は対応チャンネルを具体的に列挙しています。「Bufferのエンゲージメント機能は、Facebookページ、Threads、Bluesky、LinkedInのプロフィールとページ、X/Twitter、Instagramのプロフェッショナルアカウント、Googleビジネスプロフィール、TikTok、YouTube、Mastodonでのみ利用できます。現時点でPinterestではエンゲージメントを利用できません」
つまり、ピンに付いたコメントへの返信は、Pinterest側で行うことになります。
Pinterestはコメントのやりとりが活発なSNSではないため、実務への影響は限定的です。ただ、他のSNSと同じ感覚でBufferのCommunityを開いても、Pinterestのチャンネルは出てきません。
「best time to post」も対象外
もうひとつ非対応の機能があります。公式は「Analyzeの『best time to post』機能は、現時点でPinterestでは利用できません」としています。
投稿時刻の提案は出ないため、配信時間は自分で決めることになります。
※ ここで言うAnalyzeは、2026年10月7日に終了した旧分析ダッシュボードです。後継はInsightsですが、公式は「オーディエンス属性とベストな投稿時間の推奨は、Insightsではまだ利用できません」としているため、この機能が使えない点は移行後も変わりません。移行の全体像はBufferが対応しているSNS一覧で整理しています。
ただ、Pinterestは他のSNSとタイムラインの性質が違います。投稿した瞬間に流れていくのではなく、検索やおすすめから後日見つけられることが多いプラットフォームです。
そのため、投稿時刻の最適化が成果に与える影響は、XやInstagramほど大きくありません。時刻を細かく詰めるより、検索で見つかる説明文を書くほうが効きます。
ビジネスアカウントは、Pinterest側で切り替えてから繋ぐ
接続でつまずく原因が、はっきり書かれています。公式の注記です。
「Pinterestのビジネスアカウントが個人アカウントに紐づいている場合、まずPinterestにログインして、Bufferに接続したいアカウントがPinterest右上のドロップダウンから現在選択されている状態であることを確認する必要があります。正しいアカウントが選択されたら、Bufferに戻ってPinterestアカウントを接続できます」
「ログインしている」だけでは足りない
ここがPinterest特有です。XやTikTokでは、ブラウザでログインしているアカウントがそのまま繋がります。
しかしPinterestの場合、1つのログインの中に個人アカウントとビジネスアカウントが同居しています。ログイン状態に加えて、右上のドロップダウンでどちらを選んでいるかが結果を決めます。
「ログインしているのに、繋ぎたいアカウントが出てこない」という場合、この切り替えを忘れている可能性が高いです。
複数アカウントを扱う場合
公式は「複数のPinterestアカウントをBufferに接続できます。Bufferがどれを接続したいのかを確実に把握できるよう、接続しようとする前に、別のブラウザタブでそのPinterestアカウントにログインしておいてください」としています。
接続のたびに、Pinterest側で対象アカウントを選び直してから作業する。この手順を守れば取り違えは起きません。
接続まわりの一般的な原因はBufferでSNSと連携できない原因で整理しています。
メール未認証だと、1日5件しか出せない
投稿数の上限が、認証の有無で5倍変わります。公式の記載です。
「Bufferでメールを認証した顧客は24時間あたり25投稿。メールを認証していない顧客は24時間あたり5投稿」
認証を済ませれば25件に増えます。5倍の差なので、まず確認してください。
Pinterestは本数を出すSNS
Pinterestは、1つのコンテンツを複数のボードに展開したり、同じテーマで多数のピンを作ったりする運用が一般的です。
1日5件という上限は、この運用に対してかなり厳しい制限になります。まとめて仕込んだつもりが、6件目以降が出ないという事態が起きます。
認証を済ませれば25件まで出せます。Pinterestを本格的に使うなら、最初にやっておくべき作業です。
認証は無料で、一度済ませれば以降は関係なくなります。5件と25件の差は5倍で、月にならせば600件分の差です。Pinterestを本気で使うなら、ピンを1本も作る前にここを終わらせておいてください。
Pinterestは「Buffer側の認証」と明記されている
この上限は、SNS側ではなくBufferが設けているものです。公式の上限一覧ページは「投稿制限は、各ソーシャルネットワークのガイドラインに従って私たちが実装したものです」と説明しています。
そしてPinterestの欄には、「Bufferでメールを認証した顧客は25件、メールを認証していない顧客は5件」と書かれています。どちら側の認証かが明記されている、数少ないSNSです。
つまりPinterestについては、Bufferのアカウント設定からメール認証を済ませれば上限が外れます。SNS側で何かをする必要はありません。
なお、同じ一覧のYouTube Shortsの欄は「未認証ユーザーは10件」としか書かれておらず、どちら側かの明示がありません。SNSによって記述の粒度が揃っていないため、迷ったら両方済ませておくのが確実です。
ハッシュタグは、Pinterestではクリックできない
他のSNSとの最大の違いがこれです。公式の記載を引用します。
「Pinterestはハッシュタグをハイパーリンクにしないため、Pinterestに送信されたハッシュタグはクリックできるようになりません」
タグを並べても、発見の入り口にならない
他のSNSでは、ハッシュタグは投稿を見つけてもらうための導線です。タグをたどって、関連する投稿に出会う。
Pinterestでは、この動線が機能しません。タグを書いても、ただの文字列として表示されるだけです。
他のSNSと同じ文面を使い回していると、Pinterest側だけ意味のない文字列が並んだ状態になります。説明文の文字数を圧迫するだけで、見返りがありません。
他のSNSと同じ感覚でハッシュタグを並べても、文字数を使うだけになります。
500文字を何に使うか
Pinterestの文字数上限は1投稿500文字です。他のSNSと比べて短めです。
ハッシュタグが効かない以上、この500文字は説明そのものに使うのが合理的です。何のピンなのか、クリックした先に何があるのかを書く。
Pinterestは検索から流入するプラットフォームなので、説明文の言葉選びがそのまま見つけられやすさに影響します。
ハッシュタグに使うより、ピンの内容を説明する文章に使うほうが効きます。
使い道を決めておいてください。
メンションも、トピックのタグ付けもできない
できないことがもう2つあります。公式の記載です。
「現時点で、Buffer経由で予約した投稿の中でPinterestプロフィールをメンション・タグ付けすることはできません。また、Buffer経由でPinterestのトピックをタグ付けする方法もありません」
コラボの告知には向かない
他社やクリエイターとの協業を告知するとき、相手のアカウントをメンションするのが定番です。Pinterestでは、Bufferから予約した投稿でこれができません。
メンションを含むピンを出したい場合、Pinterest側で直接投稿することになります。
相手のアカウントへリンクする手段がないので、コラボの告知だけはPinterest側から出すという運用になります。あるいは、ピンの説明文に相手のアカウント名を文字として書き、リンク先のページで正式に紹介する。どちらにしても、Bufferの予約だけで完結させることはできません。
トピックのタグ付けも非対応
Pinterestには、ピンをトピック(カテゴリ)に紐づける仕組みがあります。これもBufferからは操作できません。
つまり、Bufferから出せるのは「ボードに入れる」までで、それ以上の分類はできないということです。
細かい分類を重視する運用なら、公開後にPinterest側で調整するか、そのピンだけネイティブで出すことになります。
Pinterest側の分類機能は、Buffer経由では使えません。
ボードを選ばないと、公開に失敗する
Pinterestのエラーライブラリには、2つのエラーが載っています。どちらもボードに関するものです。
Pinterest特有の条件です。ボードを指定しないまま予約すると、公開の時点で失敗します。
よくあるエラーを2つ見ていきます。
エラー1:ボードが選ばれていない
メッセージは「この投稿は、Pinterestのボードが選択されていないため公開できませんでした。投稿を編集してボードを選び、もう一度お試しください」です。
公式は理由を明確に説明しています。「すべてのPinterest投稿には、公開先のボードが必要です。ボードを選択せずに予約された投稿は、Pinterestが拒否します」
他のSNSには無い必須項目です。複数SNSへ同時投稿するときに、Pinterestだけボードの選択を忘れるという形で起きやすくなります。
対処は、キューから該当の投稿を開いて、ボードを選んで再試行するだけです。
エラー2:ボードが存在しない
メッセージは「申し訳ありません。このボードはPinterestにもう存在しないようです。別のボードでもう一度お試しいただけますか」です。
公式の説明です。「投稿しようとしているボードが削除されている場合、Bufferは投稿を公開できません」
予約を入れてから公開されるまでの間に、Pinterest側でボードを消すと起きます。先の予定まで仕込んでいる場合、この期間が長くなるため確率が上がります。
防ぎ方は、ボードを整理するときに、そのボード宛ての予約が残っていないかを先に見ることです。先の日付まで仕込んでいる運用ほど、予約と整理の間隔が空いて事故になります。ボードを消す前にキューを確認する、という順番を決めておけば起きません。
ボードの整理は、キューの確認とセットで
実務での対策は単純です。Pinterestのボードを整理・削除するときは、Bufferのキューにそのボード宛ての予約が残っていないか確認する。
削除してから気づくと、その日の投稿が失敗した状態で止まります。キューの確認方法はBufferのキューと投稿スケジュールの仕組みで整理しています。
ボードを消すと、そこに紐づいた予約が失敗します。整理する前に、予約を確認してください。
順番を決めておいてください。
シークレットボードにも出せる
良い知らせもあります。公式のFAQです。「シークレットボードへの投稿に対応していますか。はい、Bufferで投稿を作成し、『シークレット』に設定されたボードへ公開できます」
シークレットボードは、自分と招待した人にしか見えないボードです。ここに予約できるということは、公開前の準備をBufferの中で進められるということになります。
たとえば、発売前の商品のピンを先に作ってシークレットボードに貯めておく。発売日にボードを公開に切り替える、という運用ができます。
Buffer側で「下書きのまま溜める」のではなく、Pinterest側に実物として置いておけるのが違いです。画像の見え方やレイアウトを、公開前に実際の画面で確認できます。
画像・動画の仕様と、サムネイルの決め方
Pinterestは画像・動画・GIFのすべてに対応しています。
Pinterestは縦長の画像が基本になります。条件を押さえておくと、作り直しを避けられます。
他のSNSと共用しにくい部分です。順に見ていきます。
それぞれ1点まで
1投稿につき、動画1本、画像1枚、GIF1枚です。複数枚をまとめて出すことはできません。
動画は4秒から15分、容量は1GB以下。形式はMP4、MOV、AVI、M4Vに対応しています。
画像は10MBまでで、JPG、PNG、WebP、HEICに対応。GIFは3MBまでです。
GIFの3MBは、かなり厳しい上限です。他のSNSより先にここで弾かれることがあります。
1投稿に入るのは1点までなので、複数枚を見せたい場合は、その枚数だけ投稿を作ることになります。1日の上限が5件(認証済みで25件)である点と合わせて考えると、1つのテーマに何枚使うかが、そのまま出せるテーマの数を決めます。
推奨の縦横比
公式は「Pinterestは正方形の動画(1:1)、または2:3、4:5、9:16の縦横比の縦型動画を推奨しています」としています。
Pinterestは縦に長いレイアウトなので、縦型のほうが画面占有率が高くなります。
動画が通らない場合の原因はBufferに動画がアップロードできない原因で整理しています。
縦長が基本です。他のSNSと共用する画像では、Pinterestだけ別に用意することになります。
サムネイルは選べる
YouTube Shortsと違い、Pinterestはカスタムサムネイルに対応しています。
既定の挙動は同じで、「既定では、動画の最初のフレーム(0秒)がサムネイルとして使用されます」です。変更は3ステップです。
- 動画のアップロードが完了したら Edit Thumbnail をクリックします
- スライダーをドラッグして、表紙に使いたい位置まで動かします
- Save をクリックします
サムネイルが選べないYouTube Shortsとの違いはBufferでYouTube Shortsを予約する方法でも触れています。
Canva連携と代替テキスト
Pinterestは動画・画像・GIFのすべてでCanva連携に対応しています。TikTokは動画が非対応、YouTubeは全面的に非対応だったので、この点はPinterestが恵まれています。
代替テキスト(alt text)は画像のみ対応です。動画とGIFには付けられません。
対応範囲が広いチャンネルです。動画とGIFには代替テキストを付けられません。
つまり、Canvaで作った素材はそのまま持ち込めるが、代替テキストを付けられるのは画像だけという組み合わせです。アクセシビリティを意識して代替テキストを入れる運用をしているなら、動画とGIFはその対象外になることを前提に、本文側で内容が伝わるように書いておく必要があります。
分析は90日分入るが、フォロワー履歴は限定的
接続直後の挙動が明記されています。公式の注記です。
「Pinterestは、チャンネルを最初に接続したときに90日分のインプレッションとビューをバックフィルします。フォロワーのデータはより限定的なので、フォロワーの履歴が見えなくても、それは不具合ではなく想定どおりです」
「不具合ではない」と先に書いてある
この書き方が親切です。インプレッションとビューは90日分入るのに、フォロワーだけ入らない。普通なら「何か設定を間違えたのか」と疑います。
先に想定どおりだと書かれているので、調べる時間を使わずに済みます。
YouTubeにも「直近1〜2日が見えないのは正常」という同種の注記がありました。公式ドキュメントのこういう記述は、読んでおくと無駄な調査を減らせます。
この書き方は助かります。調べる時間を使わずに済むからです。
見られる指標
PinterestのInsightsでは、インプレッション・ビュー・保存(saves)を前期間と比較して確認できます。
投稿ごとの表は、インプレッション・保存・クリックで並べ替えられます。Pinterestはサイトへの送客が目的になることが多いので、クリックで並べ替えて成果を見るのが実用的です。
個別のピンの数字は、PublishタブのSentからも確認できます。
Pinterestはサイトへの送客が目的になることが多いので、クリックで並べ替えて成果を見るのが実用的です。
まとめ
BufferでPinterestを運用するときの要点です。
- 投稿と分析は対応。コメント返信(Engagement)は非対応
- Analyzeの「best time to post」も非対応
- ビジネスアカウントは、Pinterest右上のドロップダウンで選択してからBufferで接続する
- Bufferのメールを認証すると1日25件、未認証だと1日5件
- ハッシュタグはPinterestでリンクにならない。タグを並べても発見の入り口にならない
- 文字数は1投稿500文字。説明そのものに使うのが合理的
- メンション・タグ付け、トピックのタグ付けは非対応
- ボードを選ばずに予約すると、公開に失敗する
- 予約後にボードを削除すると、その投稿も失敗する
- シークレットボードへの投稿には対応
- 動画1本・4秒〜15分・1GB、画像1枚・10MB、GIF1枚・3MBまで
- カスタムサムネイルに対応(Edit Thumbnail)
- Canva連携は動画・画像・GIFすべて対応。代替テキストは画像のみ
- 接続時に90日分のインプレッションとビューがバックフィルされる。フォロワー履歴が出ないのは仕様
Pinterestは、予約の仕組み自体は素直です。注意すべきは、ボードの選択という必須項目があることと、他のSNSの常識(ハッシュタグ、メンション)が通用しないことの2点です。
よくある質問(FAQ)
BufferのCommunityにPinterestが出てきません
非対応です。公式はエンゲージメント機能の対応チャンネルを列挙したうえで「現時点でPinterestではエンゲージメントを利用できません」としています。コメントへの返信はPinterest側で行ってください。
繋ぎたいPinterestアカウントが出てきません
Pinterest側でアカウントを選択していない可能性があります。公式には「Bufferに接続したいアカウントがPinterest右上のドロップダウンから現在選択されている状態であることを確認する必要があります」と記載があります。切り替えてからBufferに戻ってください。
1日に6件目以降が公開されません
Bufferのメールアドレスが未認証の可能性があります。公式には「Bufferでメールを認証した顧客は24時間あたり25投稿。メールを認証していない顧客は24時間あたり5投稿」と記載があります。Pinterestについては「Bufferで」と明記されているため、Bufferのアカウント設定から認証してください。
ハッシュタグがリンクになりません
Pinterestの仕様です。公式には「Pinterestはハッシュタグをハイパーリンクにしないため、Pinterestに送信されたハッシュタグはクリックできるようになりません」と記載があります。500文字の上限を圧迫するだけになるため、説明文に使うほうが有効です。
ピンで他のアカウントをメンションできますか
できません。公式には「現時点で、Buffer経由で予約した投稿の中でPinterestプロフィールをメンション・タグ付けすることはできません」と記載があります。トピックのタグ付けも同様に非対応です。
「ボードが選択されていない」と出て公開に失敗しました
Pinterestはボードが必須です。公式には「すべてのPinterest投稿には、公開先のボードが必要です。ボードを選択せずに予約された投稿は、Pinterestが拒否します」と記載があります。キューから投稿を開き、ボードを選んで再試行してください。
「このボードはもう存在しない」と出ました
予約後にそのボードを削除した可能性があります。キューから投稿を開き、存在するボードを選んで再試行してください。ボードを整理するときは、そのボード宛ての予約が残っていないか先に確認すると防げます。
シークレットボードに予約できますか
できます。公式のFAQに「はい、Bufferで投稿を作成し、『シークレット』に設定されたボードへ公開できます」と記載があります。
GIFがアップロードできません
容量の上限が3MBと小さいためかもしれません。公式の仕様表でGIFは「up to 3MB」とされています。画像の10MB、動画の1GBと比べてかなり厳しいので、先にここで弾かれることがあります。
フォロワー数の推移が表示されません
仕様です。公式には「フォロワーのデータはより限定的なので、フォロワーの履歴が見えなくても、それは不具合ではなく想定どおりです」と記載があります。インプレッションとビューは接続時に90日分がバックフィルされます。