
「朝食を抜くと太る」とも聞くし、「抜いたら痩せた」という話も聞く。どちらが本当なのか、はっきりしないまま、今日も朝はコーヒーだけ、という20代は多いと思います。私もそうでした。
この記事では、農林水産省と厚生労働省が公表している資料だけを使って、朝食を抜くと何が起きるのか、20代のどれくらいが抜いているのか、そしてお金をかけずに戻すにはどうするかを整理します。先に言っておくと、公的な資料は「太る」とも「痩せる」とも断定していません。代わりに、もっと具体的で、もっと厄介なことが書かれています。
特定の食品や商品をすすめる記事ではありません。数字はすべて、2026年9月10日時点で公式ページを確認したものです。
「朝食を抜くと太る/痩せる」に、公的な資料はどう答えているか
「太る」とも「痩せる」とも書いていない
まず、この疑問に正面から答えておきます。厚生労働省の健康情報サイト(旧e-ヘルスネット)の「肥満と健康」のページには、体重の管理について「食事のリズム(欠食、食事時間など)を見直すことも重要です」と書かれていますが、「朝食を抜くと太る」という断定は出てきません。逆に「抜けば痩せる」という記述もありません。
つまり、ネットで見かける「抜くと太る」「抜けば痩せる」のどちらも、公的な資料の言葉ではないということです。体重は、朝食1食で決まるものではなく、1日と1週間の食べ方の合計で決まります。朝食を抜いて1日の合計が減れば体重は減るし、朝食を抜いたぶん夜に食べ過ぎれば増える。当たり前の話ですが、ここを飛ばして「朝食」だけを議論しているから、答えが出ないのです。
代わりに書かれているのは「体内時計」の話
公的な資料が朝食について書いているのは、体重よりも「リズム」のことです。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、朝食が体内時計の調整に寄与すること、そして1週間程度朝食を抜くと体内時計が後退(遅寝・遅起き化)することが報告されている、と書かれています。同じサイトの別のページには、体内時計のうち脳の中枢時計は毎朝の光で、末梢時計は朝食などの摂食活動で調節される、という説明もあります。
「朝食を抜く」の本当の問題は、太るかどうかではなく、体の時計がずれることです。時計がずれると何が起きるかは、3章で順番に見ていきます。その前に、20代の実態を数字で確認しておきます。
20代の3〜4人に1人が朝食を抜いている
若い世代の欠食率は28.2%。国の目標は15%以下
農林水産省が2026年3月に公表した「食育に関する意識調査報告書」によると、若い世代(20〜39歳)で朝食を「ほとんど毎日食べる」人は61.6%、「週に2〜3日食べる」人は8.1%、「ほとんど食べない」人は20.1%でした。国の定義では「週2〜3日」と「ほとんど食べない」を合わせて欠食とするので、若い世代の朝食欠食率は28.2%です。全世代では「ほとんど毎日食べる」が77.0%なので、若い世代だけが目立って低いことが分かります。
| 朝食の頻度 | 若い世代(20〜39歳) | 全世代 |
|---|---|---|
| ほとんど毎日食べる | 61.6% | 77.0% |
| 週に2〜3日食べる | 8.1% | — |
| ほとんど食べない | 20.1% | 11.0% |
| 欠食率(週2〜3日+ほとんど食べない) | 28.2% | — |
出典:農林水産省「食育に関する意識調査報告書」(2026年3月公表)。2026年9月10日確認。全世代の「週に2〜3日」は同報告書の集計区分が異なるため省略。
国はこの数字を問題視していて、第4次食育推進基本計画では「朝食を欠食する若い世代の割合」を2025年度までに15%以下にする目標を掲げていました。計画策定時(2020年度)の現状値は21.5%です。最新の28.2%は、目標に届かないどころか、悪化しています。
抜き始めるのは「20代から」がいちばん多い
同じ調査には、朝食を食べないことがあるようになった時期も載っています。最も多いのが「20〜29歳から」で23.0%、次が「高校を卒業した頃から」で19.9%でした。つまり、朝食を抜く習慣は、生まれつきでも家庭環境でもなく、一人暮らしと社会人生活が始まる時期に、自分で作ってしまう習慣だということです。
これは悪い知らせではありません。自分で作った習慣は、自分で戻せます。しかも、戻すのに必要なのはお金ではなく、次の章で説明する「夜の設計」です。
朝食を抜くと、体の中で何が起きるか
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。公的な資料に書かれている内容を順番につなげると、朝食を抜く習慣は、1つの悪循環を作ります。
①体内時計が後ろにずれて、夜型になる
睡眠ガイド2023によると、朝食を1週間程度抜くと体内時計が後退し、遅寝・遅起きの方向にずれます。朝の光を浴びることと朝食を食べることは、体内時計を「今が朝だ」とリセットする2つの合図です。片方を抜くと、リセットが弱くなります。すると、夜になっても眠くなる時刻が後ろにずれ、気づかないうちに夜型の生活に移っていきます。平日に「なんとなく寝るのが遅い」と感じている人は、朝食の有無を一度疑ってみてください。
②寝つきが悪くなり、睡眠が足りなくなる
同じガイドは、朝食の欠食が、体内時計の後退に伴う寝つきの悪化を介して睡眠不足を生じやすくすること、さらに睡眠休養感(睡眠で休養がとれている感覚)の低下と関連することも、最近の調査研究で明らかになっている、と書いています。朝ごはんを抜いた日の夜は、寝つきが悪い。心当たりがある人は多いはずです。睡眠の記事で確認したとおり、成人の目安は6時間以上、7時間前後が最もリスクの低い睡眠時間です。朝食を抜くことは、その時間を後ろから削っていく行為でもあります。
③夜が長くなり、夜食が増える
夜型になって起きている時間が長くなると、夜食や間食が増えます。睡眠ガイドは、就寝前の夜食や間食が朝食の欠食と同じように体内時計を後退させ、翌朝の睡眠休養感や主観的な睡眠の質を低下させること、夜食や間食の過剰摂取が糖尿病や肥満をもたらすことを挙げています。しかも夜食は、朝食と違って「腹が減っている状態」で食べるので、量が増えやすい。朝に食べなかった分を夜に取り返しているつもりで、合計では上回っていることが珍しくありません。
④翌朝、食欲がなくて、また抜く
夜遅くに食べれば、翌朝はお腹が空きません。4章で見るとおり、朝食を食べられない理由の1位は「朝、食欲がないこと」です。こうして、朝食を抜く→夜型になる→夜食が増える→朝の食欲がない→朝食を抜く、という輪が閉じます。「朝食を抜くと太る」という言葉があるとすれば、その正体はこの輪です。朝食そのものではなく、朝食を抜いたあとの夜の食べ方が、体重に効いてきます。
⑤日中の集中力にも効いてくる
農林水産省の「朝ごはんを食べないと?」というページには、朝ごはんを抜くと脳のエネルギーが不足して、集中力や記憶力の低下などにつながる、と書かれています。20代のうちに身につけたい仕事のスキルや資格の勉強は、午前中の集中力で進みます。睡眠の記事でも書きましたが、睡眠と朝食を削って作った時間は、その集中力を削って払っているようなものです。
食べられない理由は「意志」ではなく「時間と食欲」
「分かっているけど食べられない」という人のために、なぜ食べられないのかを数字で見ます。農林水産省の同じ調査には、朝食を週4〜5日以下しか食べない人に「朝食を食べるために必要なこと」を聞いた結果が載っています。
| 順位 | 朝食を食べるために必要なこと | 回答率 |
|---|---|---|
| 1 | 朝、食欲があること | 44.5% |
| 2 | 自分で朝食を用意する時間があること | 43.7% |
| 3 | 朝早く起きられること | 40.4% |
| 4 | 朝食を食べる習慣があること | 39.2% |
| 5 | 自分で朝食を用意する手間がかからないこと | 36.8% |
出典:農林水産省「食育に関する意識調査報告書」(2026年3月公表)。複数回答。若い世代(20〜39歳)では「用意する時間」「早起き」の割合が高いと報告されています。2026年9月10日確認。
上位3つは、すべて「前の夜」で決まる
この表をよく見ると、1位の食欲、2位の時間、3位の早起きは、どれも朝の努力では変えられません。食欲は前夜に何時に何を食べたかで決まり、時間と早起きは前夜に何時に寝たかで決まります。「朝食を食べよう」と朝に決意しても続かないのは、意志が弱いからではなく、決める場所が違うからです。
だから、この記事の方針はシンプルです。朝食を戻したいなら、朝ではなく夜を変える。具体的には次の2つです。
- 寝る前の夜食・間食をやめる。睡眠ガイドが体内時計の後退と睡眠の質の低下の原因に挙げているもので、これをやめると翌朝の食欲が戻ります。夕食が遅くなる日は、量を減らして早めに済ませる
- 起きる時刻を固定し、寝る時刻を逆算する。睡眠の記事で書いた「起床時刻をそろえる」と同じです。起きる時刻が決まれば、朝の10分が生まれます
4位の「習慣」と5位の「手間」は、次の章で解決します。用意に手間がかからない朝食を決めておけば、習慣は勝手についてきます。
お金をかけない朝食の作り方(10分・準備なし)
「何を食べればいいか」で止まる人が多いので、原則を先に決めます。朝食に必要なのは、栄養バランスの完璧さではなく、体内時計を動かす合図になること、そして続けられることの2つです。
原則:主食+たんぱく質。野菜か果物が足せれば十分
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18〜29歳のたんぱく質の推奨量は男性65g、女性50g(1日あたり)です。これを3食に分けると、1食あたり17〜22gほど。朝食を抜くと、この分を昼と夜で取り返す必要があり、実際には取り返せないことが多い。だから、朝食にたんぱく質を1品入れることを最優先にします。
主食(ごはん・パン・オートミールなど)は脳のエネルギー源、たんぱく質(卵・納豆・豆腐・ヨーグルト・牛乳・魚の缶詰など)は体を作る材料、野菜や果物は足せれば足す。この3段階で考えると、コンビニでもスーパーでも選べます。
「用意する手間がかからない」朝食の例
すべて、調理器具を使わないか、電子レンジだけで済むものです。金額は書きません。どれもスーパーで買える一般的な食品で、外食1回より安く1週間分がそろいます。
| 型 | 組み合わせの例 | 準備時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ごはん型 | ごはん(冷凍ストック)+納豆または卵+味噌汁(インスタント可) | 3分 | 冷凍ごはんを週末にまとめて作っておく |
| パン型 | 食パン+チーズまたはゆで卵+牛乳か豆乳 | 3分 | ゆで卵は前夜に3個まとめて作る |
| ヨーグルト型 | ヨーグルト+バナナ+オートミールまたはグラノーラ | 2分 | 食欲がない朝でも入る。たんぱく質はヨーグルトで確保 |
| 缶詰型 | ごはん+サバ缶やツナ缶+カット野菜 | 3分 | 買い置きできるので「切らした」がない |
| 最低限型 | バナナ+牛乳、または おにぎり1個+ゆで卵 | 1分 | 何も食べないより体内時計の合図になる |
大事なのは、この中から1つだけ決めて、平日はそれしか食べないことです。毎朝メニューを考えると続きません。飽きたら次の型に変える。それで十分です。
「食欲がない朝」の処方
夜食をやめても、しばらくは朝に食欲が出ないことがあります。その間は、最低限型(バナナと牛乳、ヨーグルト)から始めてください。噛む必要のないものなら、食欲がなくても入ります。体内時計が戻るのに1〜2週間かかると考えて、量ではなく「毎朝、何かを口に入れる」ことを優先します。食欲が戻ってきたと感じたら、そこで初めてごはん型やパン型に移ります。順番を逆にして最初から量を食べようとすると、続かなくてやめてしまう人が多いので、最初の2週間は「少なく、毎日」で通してください。
20代の食事で、朝食以外に足りていないもの
朝食の話をしたついでに、20代の食事で公的な統計がはっきり「足りていない」と示しているものを2つ挙げておきます。どちらも朝食に1品足すだけで、少し改善します。
野菜:目標350gに対して、20代は約230g(全年齢で最少)
厚生労働省の「令和5年 国民健康・栄養調査」によると、20〜29歳の1日の野菜摂取量は男性230.9g、女性211.8gで、男女とも全年齢の中で最も少ない年代です。国の「健康日本21(第三次)」の目標は1日350gなので、120g前後足りていません。
120gというのは、小鉢1皿が約70gなので、小鉢2皿分です。朝食にカット野菜やミニトマト、味噌汁の具を足すだけで、その半分は埋まります。「サラダを作る」と考えると続かないので、「切ってあるものを足す」と考えてください。
たんぱく質:朝に取らないと、1日の合計が届きにくい
5章で書いたとおり、18〜29歳の推奨量は男性65g、女性50gです。朝食を抜くと、この量を昼と夜の2食で取ることになり、実際には届かない日が増えます。卵、納豆、豆腐、ヨーグルト、牛乳、魚の缶詰のどれか1品を朝に入れるだけで、1日の合計に近づきます。
出典:厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」(野菜摂取量)、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(たんぱく質推奨量)。2026年9月10日確認。
朝食と運動はセットで考える
このメディアのカテゴリは「食事・運動」です。朝食だけで終えず、運動も同じ考え方で整理しておきます。理由は、公的な資料が示す「足りていない量」と「必要な量」の差が、食事と同じくらい大きいからです。
国の推奨は「1日8,000歩、息が弾む運動を週60分、筋トレを週2〜3日」
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が成人に推奨しているのは、次の3つです。
- 歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上に相当)
- 息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上
- 筋力トレーニングを週2〜3日(自重の腕立て伏せやスクワットも含む)
同じガイドには、筋トレを実施している人は、していない人と比べて、総死亡や心血管疾患、全がん、糖尿病の発症リスクが10〜17%低いという研究の要約が載っています。また、1日あたり10分の身体活動を増やすことで、生活習慣病の発症や死亡のリスクが約3%低下すると推測されている、とも書かれています。週2〜3日という頻度は、休息日を前提にした目安で、やりすぎは逆効果の可能性があるとも明記されています。
20代の実態:運動習慣があるのは男性26.5%、女性14.5%
令和5年の国民健康・栄養調査では、20〜29歳で運動習慣のある人(1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上継続)は男性26.5%、女性14.5%でした。1日の歩数は男性7,714歩、女性6,516歩で、推奨の8,000歩に少し届きません。
スポーツ庁の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(令和6年度)では、20代で週1日以上運動する人は49.3%。運動できなかった理由の上位は「面倒くさいから」38.1%、「仕事が忙しいから」36.5%で、男性の20〜30代では「仕事が忙しい」が5割を超えています。
出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」、「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」、スポーツ庁「令和6年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」。2026年9月10日確認。
お金のかからない順に、ここから始める
朝食と同じで、始めるのはジムの契約ではありません。順番はこうです。
- 歩数を足す。今の歩数に1,500〜2,000歩足せば推奨に届きます。通勤で一駅分歩く、昼休みに10分外に出る。ガイドの「10分増やすとリスク約3%低下」は、ここに当てはまります
- 自重の筋トレを週2日。腕立て伏せとスクワットを、朝食の前か帰宅後に10分。ガイドは、胸・背中・腹・臀部・下肢などの大きな筋群を全身まんべんなく、少しずつ負荷を高める、としています。器具はいりません
- 息が弾む運動を週60分。早歩き30分を週2回でも届きます。睡眠の記事で書いたとおり、就寝の2〜4時間前までに終えると、睡眠にも効きます
「面倒」「忙しい」が理由の上位なら、対策は意志ではなく設計です。朝食と同じように、やる時刻と場所を先に決めて、メニューは固定する。それだけで、20代の「運動習慣あり」の側に入れます。
2週間で試す「朝の家計簿」
睡眠の記事と同じ形式で、2週間のチェック表を作りました。前の夜と朝にやったことを記録し、朝の食欲と午前中の集中力を3段階でメモします。お金がかかる項目は1つもありません。
| 順 | やること | タイミング | 費用 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 寝る前の夜食・間食をやめる | 前夜 | 0円(減る) | 睡眠ガイド2023 |
| 2 | 起きる時刻を固定し、寝る時刻を逆算する | 前夜 | 0円 | 睡眠ガイド2023 |
| 3 | 朝食の「型」を1つ決めて買い置きする | 週末 | 食費の範囲 | 意識調査(手間・習慣) |
| 4 | 起きたらカーテンを開けて光を浴びる | 朝 | 0円 | 睡眠ガイド2023 |
| 5 | 食欲がなくても、最低限型を口に入れる | 朝 | 食費の範囲 | 体内時計の合図 |
| 6 | たんぱく質を1品入れる | 朝 | 食費の範囲 | 食事摂取基準2025 |
| 7 | 切ってある野菜か果物を足す | 朝 | 食費の範囲 | 国民健康・栄養調査 |
| 8 | 通勤で歩数を1,500歩足す | 日中 | 0円 | 運動ガイド2023 |
| 9 | 自重の筋トレを週2日・10分 | 朝か夜 | 0円 | 運動ガイド2023 |
| 10 | 朝の食欲と午前の集中力を3段階で記録 | 朝・昼 | 0円 | 自分の実測 |
2週間たって、朝の食欲が「ある」の日が増えていれば、体内時計が戻ってきた証拠です。そこから先は、朝食は努力ではなく習慣になります。
まとめ
- 「朝食を抜くと太る/痩せる」のどちらも、公的な資料の言葉ではない。書かれているのは、朝食を抜くと体内時計が後退し、寝つきが悪くなり、夜食が増え、翌朝の食欲がなくなるという輪の話
- 若い世代(20〜39歳)の朝食欠食率は28.2%。国の目標15%以下に対して悪化している。抜き始める時期は「20代から」が最多
- 食べられない理由の上位(食欲・時間・早起き)は、すべて前の夜で決まる。朝食を戻したいなら、夜食をやめて、起きる時刻を固定する
- 朝食は「主食+たんぱく質、足せれば野菜か果物」。型を1つ決めて固定する。準備は3分でいい
- 20代は野菜が約120g、たんぱく質が朝の分だけ足りていない。朝食に1品ずつ足す
- 運動は「歩数を足す→自重の筋トレを週2日→息が弾む運動を週60分」の順。ジムの契約より先にやることがある
食事と運動は、20代が持てる資産の中で、睡眠の次に安く手に入り、次に長く効くものです。口座の残高を増やす前に、朝の10分を先に確保してください。
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よくある質問(FAQ)
朝食を抜いて痩せた人がいるのは、どういうことですか?
1日の合計の食べる量が減れば体重は減ります。朝食を抜いて、昼と夜を増やさなければ、そうなります。ただし公的な資料は、朝食の欠食が体内時計を後退させ、寝つきの悪化や夜食の増加につながることを指摘しています。短期の体重より、睡眠と集中力への影響のほうが20代には大きい、というのがこの記事の立場です。
コーヒーだけでも「朝食を食べた」ことになりますか?
体内時計の合図としては弱いと考えてください。厚生労働省の資料が挙げているのは「摂食活動」で、エネルギーになるものを食べることが前提です。最低限型(バナナと牛乳、おにぎりとゆで卵)を目安にしてください。なお、睡眠ガイドはカフェインの1日の摂取量を400mg以内に、夕方以降は控えるように、としています。
朝は本当に時間がありません。どうすればいいですか?
時間がないのは朝の問題ではなく、起きる時刻の問題です。起きる時刻を10分早めるために、寝る時刻を10分早める。それが難しいなら、準備1分の最低限型から始めてください。冷凍ごはん、ゆで卵、カット野菜のように、週末に用意しておけば、朝の作業は「出す」だけになります。
夜勤やシフト勤務で、朝食の時間が決まりません。
厚生労働省の資料には、体内時計のうち末梢時計は朝食などの摂食活動で調節される、という説明があります。「起きて最初の食事」を、時刻ではなく「起床後の合図」として一定のリズムで取ることが現実的です。シフトの人の食生活については、健康日本21アクション支援システム(旧e-ヘルスネット)に専用のページがあります。
筋トレは週2日・10分で意味がありますか?
運動ガイド2023は、筋トレを全く実施していない群と比べると、わずかな時間であっても実施していた群は、総死亡や心血管疾患などのリスクが低い値を示したという報告を紹介しています。同時に、週あたりの実施時間が長くなりすぎると逆効果の可能性も示されているため、休息日を挟んだ週2〜3日が推奨されています。まず10分から始めて問題ありません。
朝食を戻したら、体重は増えませんか?
朝食を足しただけで、夜の食べ方が変わらなければ、1日の合計は増えます。この記事の順番は、先に夜食をやめ、そのぶんを朝に移す、という考え方です。合計を増やさずに、時刻を動かす。その結果として朝の食欲が戻り、夜の食べ過ぎが減る人が多い、というのが公的資料から読み取れる方向です。
朝ごはんと体の関係を、国の資料で確かめる
農林水産省が公開している「朝ごはんを食べないと?」のページに、脳のエネルギーと集中力の関係がまとまっています。この記事の根拠を、ご自身の目で確認してみてください。