
広告からLINE登録を取っている場合、「どの広告から友だちが増えたか」を広告側に返さないと、最適化がかかりません。
UTAGEには広告連携設定があり、MetaのコンバージョンAPIとGoogle広告のオフラインコンバージョンに、LINE登録をイベントとして送れます。
ただ、テストしたのに計上されない、という相談が多い機能でもあります。原因のほとんどは、イベントが飛ぶタイミングの誤解です。
結論:送信されるのは登録完了の瞬間だけ
公式マニュアルに、明確な注記があります。
ボタンクリックのみではイベントデータは送信されず、以下のタイミングでデータ送信されます
公式が挙げている流れは5段階です。
- Meta広告をタップ
- UTAGEまたは外部ページ
- ボタンをタップ → LINEアプリの認証画面
- 認証ボタンをタップ → LINEの友だち追加画面
- 追加ボタンをタップ → シナリオ登録。ここでデータ送信
テストで引っかかる理由
動作確認をするとき、ボタンを押して画面が切り替わった時点で「動いた」と判断してしまいます。ところがイベントはまだ飛んでいません。
実際に友だち追加を完了して、シナリオに登録されるところまでやらないと計測されません。
さらに、反映にも時間がかかります。公式は「広告管理画面への反映には広告側で30分~1日ほどかかる場合がございます」としています。
押した直後に管理画面を見て「入っていない」と判断するのは、二重に早すぎます。
すでに友だちの人ではテストできない
もう1つ、テストで気づきにくい点があります。5段階目の「友だち追加」は、すでに友だちになっているアカウントでは発生しません。
自分のスマホで確認する場合、一度ブロックを解除してからやり直すか、別のアカウントを使う必要があります。UTAGEとLINE公式アカウントの連携方法で触れているとおり、LINEまわりのテストはこの制約が常につきまといます。
設置できる場所は2つ
公式は、計測方法を2通り挙げています。どちらを使うかは、ファネル機能を使っているかどうかで決まります。
| 導線 | 設定する場所 |
|---|---|
| ファネルページから登録させる | LINE友だち追加ボタン |
| ファネルを使わず直接登録させる | シナリオの登録経路 |
ファネルを使う場合
ファネル > ファネル一覧から対象ページの編集画面を開き、青い「+」マークからLINE > 友だち追加ボタンを追加します。
追加したボタンを選択すると、左のサブメニューに「広告連携設定」と「イベント」が出ます。両方を設定してファネルを保存します。
ファネルを使わない場合
メール・LINE配信 > アカウント > シナリオ > 登録経路から該当の登録経路を開きます。
種類で「LINE」を選ぶと、広告連携メニューが表示されます。ここで「広告連携設定」と「イベント」の両方を選んで保存します。
登録経路そのものの考え方はUTAGEのファネル分析で数字が合わない理由で扱っています。登録経路を分けていないと、どの広告から来たかを後から分離できません。
HTML形式のページでは設置できない
ここは、自分でLPを作り込んでいる人ほど引っかかります。公式の記載です。
HTML形式で作成したページでは「LINE友だち追加ボタン」の設置が行えないため、広告連携設定は不可となります
ページをHTML形式で作っていると、そもそも広告連携ができません。
回避方法
公式は対処も書いています。
HTMLでの編集を行いたい場合は通常のページ形式で作成し、ページ要素【カスタムHTML】【LINE友だち追加ボタン】の両方を設置してご対応ください
ページ全体をHTML形式にするのではなく、通常形式のページの中にカスタムHTML要素を置く、という形にします。
デザインの自由度はカスタムHTML要素の中で確保しつつ、友だち追加ボタンだけはUTAGEの要素として置く。こうすれば計測できます。
既存のLPをHTML形式で作ってしまっている場合、計測を入れるには作り直しになります。広告を回す予定があるなら、最初から通常形式で作ってください。
Meta広告の設定手順
MetaのコンバージョンAPIと連携する場合の流れです。
手順1:広告連携設定を作り、ボタンを置く
先にファネル > 広告連携設定でMetaとの連携を作ります。UTAGEの広告連携設定を使う方法が公式マニュアルに用意されているので、そちらの手順でコンバージョンAPIとつなぎます。
連携ができたら、ファネルページにLINE > 友だち追加ボタンを設置します。ファネル > ファネル一覧から対象ページの編集画面を開き、青い「+」マークから追加します。
ここで注意が1つあります。すでにHTML形式でページを作っている場合、この操作ができません。後述しますが、通常のページ形式で作り直す必要があります。広告を回す予定があるなら、ページを作る段階で形式を決めておいてください。
手順2:ボタンにイベントを紐づける
設置した友だち追加ボタンを選択すると、左のサブメニューに「広告連携設定」と「イベント」という2つの項目が出ます。両方を設定して、ファネルを保存します。
イベントは、Meta側で使っている名前(登録完了、リードなど)に合わせます。ここがずれていると、送信自体はされているのに、目的のイベントとして数えられません。
広告の最適化は「どのイベントを目標にするか」で動くので、広告セットで指定しているイベントと同じものを選んでください。片方だけ直しても噛み合いません。
手順3:テスト登録して確認する
実際に登録したうえで、次の場所を見ます。
Meta広告イベントマネージャー > データセット > 該当のデータセット > 概要 > 該当のイベント
ここに「サーバーから受信したイベント」として計上されていれば連携完了です。
「サーバーから受信した」という表記が重要です。コンバージョンAPIはブラウザではなくサーバーから送る仕組みなので、ブラウザ側のピクセルで受けた数とは別に表示されます。ここに出ていなければ、そもそも届いていません。
そして、前述のとおり友だち追加を完了するところまでやらないと送信されません。認証画面で止めたテストでは、いつまで待っても計上されません。
Google広告の設定手順(β版)
Google広告への送信も可能ですが、前提を先に確認してください。公式の記載です。
(本機能はβ版機能となります。)※Google広告にてMCCアカウントをご利用の場合には本機能は十分な検証ができておらず、動作しない場合がありますのでご了承ください
β版であること、そしてMCCアカウントでは動かない可能性があることが明記されています。代理店経由でMCC配下に入っている場合は、動かない前提で計画してください。
なお公式は「UTAGEの広告連携設定を利用しなくてもGoogle広告の利用は可能であり、必須ではありません」とも書いています。連携しなくても広告は出せます。オフラインコンバージョンを送りたい場合だけの設定です。
Google広告側で取得する2つの値
Google広告の目標 > コンバージョン > 概要から、次の2つを控えます。
- カスタマーID:Google広告にログインして右上に表示されているもの
- コンバージョンアクションID:オフラインコンバージョンのアクションを作り、そのページのアドレスバーにある「ctid=◯◯」の部分
コンバージョンアクションの作り方は少し独特です。公式の手順では、「オフラインコンバージョン」にチェックを入れ、「データソースを編集」から「この手順を省略し、後でデータソースを設定する」を選ぶ形になります。
その後、カテゴリを選び、「後で接続するデータソース」を選択して保存します。作成後、目標の一覧から「オフライン(アップロード)」を開いて、URLの「ctid=」以降をコピーします。
UTAGE側の設定
ファネル > 広告連携設定 > 【追加】で、種類に「Google広告」を選びます。
「Google広告と連携」を開いてアカウントを選択し、「アクセスを許可しますか?」の画面では全ての項目にチェックを入れて許可します。
連携したら、控えておいたカスタマーIDとコンバージョンアクションIDを入力し、管理名称を付けて保存します。
あとはMetaと同じく、LINE友だち追加ボタンまたはLINE登録経路で、作成した広告連携設定とイベントを選んで保存します。
ハイフンを外さないと反映されない
Google広告連携で、最も多いつまずきがこれです。公式が繰り返し注意しています。
※ハイフン「-」は不要のため削除してご記入ください。ハイフンが含まれる場合、データが反映されません。
×:customer id「000-000-0000」
〇:customer id「0000000000」
Google広告の画面にはハイフン付きで表示されているので、そのままコピーすると入ってしまいます。
そしてエラーは出ません。保存はできてしまい、データだけが反映されません。
確認する場所と、テストできない問題
反映を確認する場所は目標 > コンバージョン > 概要 > 目標から、該当カテゴリ内の「オフライン(アップロード)」です。「すべてのコンバージョン」に反映されているかを見ます。
反映されるまでは、ステータスが「無効」表示のままです。ここも、見た瞬間に「設定を間違えた」と判断しないでください。
そして、Google広告側には制約があります。
※テスト機能はありませんので、実際に出稿してご確認いただく必要がございます
出稿する前に検証する手段がありません。少額で回して確認してから本格的に出す、という進め方になります。
動かないときの確認順
計測されないときに見る順番を、原因の多い順に並べます。
まず疑うのは、確認のしかた
上位2つは設定の問題ではありません。確認の手順が早すぎるだけです。
1. そもそもシナリオ登録まで完了しているか。いちばん多い原因です。ボタンを押しただけ、認証画面まで進んだだけでは送信されません。友だち追加を完了して、シナリオに登録されるところまで確認してください。テストに使うLINEアカウントがすでに友だちになっていると、この工程自体が発生しません。
2. 時間を置いたか。公式は反映に30分〜1日かかるとしています。押した直後に広告管理画面を見ても入っていません。「設定して、登録して、翌日見る」が基本の流れです。
次に疑うのは、設定そのもの
3. ページがHTML形式になっていないか。HTML形式のページには友だち追加ボタンを設置できないため、広告連携そのものができません。通常のページ形式で作り直し、カスタムHTML要素と友だち追加ボタンを併用してください。既存のLPをHTML形式で作っている場合、ここは作り直しになります。
4. カスタマーIDにハイフンが入っていないか。Google広告の場合だけの確認です。保存はできてしまい、エラーも出ないので、目視で確認するしかありません。Google広告の画面にはハイフン付きで表示されているため、コピー&ペーストでそのまま入っているケースがほとんどです。
5. イベント名が広告側と合っているか。送信されていても、広告側で目標にしているイベント名と違えば、コンバージョンとして数えられません。イベントマネージャーで「サーバーから受信したイベント」の中身を確認してください。
設定項目そのものが見えないとき
登録経路の設定で、種類「LINE」を選んでも広告連携設定の項目が出てこないことがあります。公式が案内している対処は2つです。
- ブラウザのアップデート
- ブラウザの拡張機能をオフにする
広告ブロック系の拡張機能が影響することがあります。設定項目が見えないときは、シークレットモードで開いてみるのが早いです。拡張機能を1つずつ切って原因を探すより、先に切り分けられます。
まとめ
UTAGEから広告へLINE登録を返す設定で、押さえる点を並べます。
- イベントはボタンを押した時ではなく、シナリオ登録が完了した瞬間に送信される
- 反映に30分〜1日かかる。直後に見ても入っていない
- 設置場所は2つ。ファネルなら友だち追加ボタン、使わないなら登録経路
- HTML形式のページには設置できない。通常形式+カスタムHTMLで作る
- Google広告連携はβ版。MCCアカウントでは動作しない場合がある
- カスタマーIDのハイフンを外す。入っているとエラーなしで反映されない
- Google広告側にテスト機能はない。実際に出稿して確認するしかない
この機能で失敗する人の多くは、設定を間違えているのではなく、確認のしかたを間違えています。
ボタンを押した直後に管理画面を開いて、入っていないから設定を作り直す。そしてまた押して、また見て、また作り直す。この往復で時間を使うのがいちばんもったいないパターンです。
友だち追加まで完了させて、1日待ってから判断してください。
ここで扱った広告連携設定の画面は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に実際に触って確認できます。
よくある質問(FAQ)
ボタンを押したのにイベントが飛びません。
仕様です。公式は「ボタンクリックのみではイベントデータは送信されず」と明記しています。広告タップ→ページ→ボタンタップ→LINE認証→友だち追加→シナリオ登録、という流れの最後、シナリオ登録の時点で送信されます。友だち追加を完了させてください。
登録したのに広告管理画面に出てきません。
反映に時間がかかります。公式は「広告管理画面への反映には広告側で30分~1日ほどかかる場合がございます」としています。時間を置いてから確認してください。
HTMLで作ったLPに計測を入れられますか?
そのままでは入れられません。HTML形式のページには「LINE友だち追加ボタン」を設置できないため、広告連携設定が不可になります。通常のページ形式で作成し、ページ要素の【カスタムHTML】と【LINE友だち追加ボタン】の両方を置いてください。
ファネルを使っていなくても計測できますか?
できます。メール・LINE配信 > アカウント > シナリオ > 登録経路 から該当の登録経路を開き、種類で「LINE」を選ぶと広告連携メニューが表示されます。広告連携設定とイベントの両方を選んで保存してください。
Google広告のデータが反映されません。
カスタマーIDにハイフンが含まれていないか確認してください。公式は「ハイフンが含まれる場合、データが反映されません」としています。エラーは出ないので目視で確認するしかありません。またGoogle広告連携はβ版で、MCCアカウントでは動作しない場合があると明記されています。
Google広告連携のテストはできますか?
できません。公式は「テスト機能はありませんので、実際に出稿してご確認いただく必要がございます」としています。少額で出稿して確認する形になります。
登録経路で種類「LINE」を選んでも広告連携設定が出ません。
公式はブラウザのアップデートと、ブラウザの拡張機能をオフにすることを案内しています。広告ブロック系の拡張機能が影響することがあるので、シークレットモードで開いてみるのが早いです。
Meta側のどこで確認すればいいですか?
Meta広告イベントマネージャー > データセット > 該当のデータセット > 概要 > 該当のイベント(登録完了、リードなど)で、「サーバーから受信したイベント」として計上されていれば連携完了です。
UTAGEは14日間、無料で試せます
LP・メール配信・LINE・決済・会員サイト・ウェビナーを1つに統合したオールインワン・マーケティングシステムです。初期費用は無料、月額21,670円(税込)。ここで扱った広告連携設定の画面は、14日間の無料お試し期間中に実際に触って確認できます。