
Shopifyの料金は、公式の料金ページに大きく出ています。月額と、カードの手数料。ここまでは分かりやすい部分です。
ただ、日本で使う場合はもう1つの手数料が効いてきます。同じ料金ページの比較表の中に、別の行として置かれているものです。
この記事では、公式ページから確かめた数字を並べたうえで、月額以外に何がかかるのかを整理します。金額は変わることがあります。
月額とカード手数料は、公式にそのまま出ている
まず、分かりやすいほうから並べます。日本語の公式料金ページに表示されている金額です。
プラン名は英語のままで、Basic、Grow、Advanced、Plusと並んでいました。日本語のページですが、カタカナの表記は使われていません。
月額は年払いと月払いで変わります。年払いのほうが1か月あたりは安くなりますが、まとめての支払いになります。
月額(年払いの1か月あたり)
Basic:3,650円/月 「個人事業主に最適」と説明されています
Grow:10,100円/月 「小規模チームに最適」
Advanced:44,000円/月 「グローバル展開に」
オンラインの標準カード料率
Basic:3.55% + 0円
Grow:3.4% + 0円
Advanced:3.25% + 0円
出典:Shopify 公式料金ページ(日本語)。月払いの場合はBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円と表示されていました
「+0円」の意味
率のうしろに「+0円」と書かれています。これは、1件あたりの固定額がないという意味です。
カートによっては、率のほかに1注文あたり数十円が加わるものがあります。Shopifyのカード手数料には、その加算がありません。単価が低い商品を扱う店にとっては、ここが効いてきます。
なお、料金ページの全文を「税込」「税別」「消費税」で探しましたが、該当する記載を見つけられませんでした。 月額も率も、税の扱いが書かれていません。ここは確認できなかったこととして扱います。
別のところに「外部サービスの取引手数料」がある
ここからが本題です。同じ料金ページの比較表に、カード手数料とは別の行がありました。
行の名前は「外部サービスの取引手数料」です。名前だけを見ても、何のことか分かりにくい項目でした。
ただ、日本で運営する場合はここが効いてきます。率はプランによって違い、上のプランほど低くなる作りになっていました。
まず数字を引きます。
外部サービスの取引手数料
Basic:2%
Grow:1%
Advanced:0.6%
Plus:0.2%
出典:Shopify 公式料金ページ(日本語)
Shopify ペイメントを使えば、かかりません
この手数料がいつ発生するのかは、公式ヘルプに書かれていました。
Shopify ペイメントのみを決済サービスとして使用する場合、注文に対する外部サービスによる取引手数料は発生しません。
出典:Shopify 公式ヘルプ「Shopify ペイメントの費用」(日本語)
逆に言えば、Shopify ペイメント以外の決済サービスを通した注文には、この率が上乗せされます。
別のヘルプページには、免除される決済方法として、Shopify ペイメント、Shop Pay、Shop Payの分割払い、PayPalエクスプレスチェックアウト、そして現金・代引き・銀行送金などの手動の決済方法が挙げられていました。
日本のコンビニ払いやPayPayは、ここに当たる
ここが、日本で使うときに効いてくる部分です。
Shopify ペイメントで扱えるカードとして、公式ヘルプにはAmerican Express、JCB、Mastercard、Visaが挙げられていました。Apple Pay、Google Pay、Shop Payも、Shopify ペイメントを有効にすると使えるとされています。
一方で、コンビニ払いやキャリア決済、コード決済といった日本でよく使われる手段は、この一覧に入っていません。 これらを入れるなら、外部の決済サービスを使うことになります。
Basicプランで外部の決済を通すと
外部サービスの取引手数料 2%がShopifyに発生
これとは別に、その決済サービス自体の手数料もかかります
二重にかかる形になります
ここが誤解しやすいところです。外部の決済サービスを使った場合、その会社に払う手数料と、Shopifyに払う2%の両方がかかります。
カード決済だけで運営するなら、Shopify ペイメントで完結するので3.55%のままです。ただ、日本ではコンビニ払いを求める人が一定数います。そこを入れるかどうかで、実質の負担が変わります。
なお、公式ヘルプには「Shop Payや現地の決済方法など、Shopify ペイメント経由で処理される取引には、標準のShopify ペイメント手数料に加えて1.25%の追加手数料が請求されます」という記載もありました。決済手段ごとに、条件を確かめてから入れてください。
カードブランドでも率が変わる
カード手数料も、1つの率ではありませんでした。比較表には、ブランド別の行が並んでいます。
標準の率と同じもの、高いものがあります。カード手数料は1つの率だと思っていると、ここでずれます。
どのブランドを使われるかは、こちらでは選べません。だから、率が高いブランドがどれくらいの割合かを知っておく必要があります。
Basicプランの場合
オンラインの標準カード料率:3.55%
JCBオンラインクレジットカード手数料:3.55%(標準と同じ)
オンラインAmexカード手数料:3.9%
オンラインの海外カード料率:3.9%
出典:Shopify 公式料金ページ(日本語)
JCBが標準と同じなのは、日本では大きい
JCBの率が標準と同じでした。日本で運営するなら、ここは見ておいてよい部分だと思います。
一方でAmexと海外発行のカードは0.35ポイント高くなります。海外から買われることがある店では、この差が乗ります。
どのブランドがどれくらい使われているかは、注文の履歴から分かります。標準の率だけで計算すると、実際より低く見積もることになります。
無料トライアルのあとに、150円の期間がある
始めるときの費用についても、公式ページに説明がありました。ここは知っておくと計画が立てやすくなります。
始めてすぐに月額が発生するわけではありませんでした。無料の期間と、安く使える期間が用意されています。
公式のよくある質問から引きます。ここは条件が変わりやすい部分なので、確認した日付も一緒に書いておきます。
Shopifyは3日間の無料トライアルから始められます。クレジットカードは必要ありません。トライアル終了後、ほとんどのプランは最初の3か月間、月額150円で利用できます。その後は標準の月額料金に切り替わります。
出典:Shopify 公式料金ページ(日本語)
3か月は、ほぼ費用をかけずに試せます
無料トライアルが3日というのは短く感じますが、そのあと3か月間は月額150円です。合計450円で、3か月ぶん動かせることになります。
この期間にやっておくことを決めておくと、無駄がありません。商品を登録して、決済を通して、自分で1件買ってみる。本格的な費用が発生する前に、使い勝手を確かめられます。
ただし、この条件は変わる可能性があります。申し込む前に、公式ページで現在の案内を見てください。
プランの違いは、機能より人数と分析
どのプランを選ぶかも整理します。比較表を見ると、差がついているのは機能の有無より別のところでした。
プランが4つあると、どれを選べばいいのか迷います。ただ、比較表を読むと判断の材料は多くありませんでした。
基本的な機能は、どのプランでも使えます。差がついているのは、使える人数と、分析の細かさでした。
公式の比較表から、差が出ている項目を挙げます。
スタッフアカウントの追加
Grow:5件/Advanced:15件/Plus:無制限
200種類以上のリアルタイムレポート
Basic・Grow:含まない/Advanced・Plus:含む
在庫ロケーション
Basic・Grow・Advanced:10/Plus:200
出典:Shopify 公式料金ページの比較表(日本語)
1人で運営するなら、Basicで足ります
スタッフの人数とレポートの種類が主な違いなので、1人で運営していて分析を細かくやらないなら、上のプランに行く理由が薄くなります。
上げる理由になるのは手数料の差です。Basicの3.55%とGrowの3.4%で0.15ポイント。月額の差は6,450円です。この差を埋めるには、月商が430万円ほど必要になります。
外部の決済を使うなら話は変わります。取引手数料が2%から1%に下がるので、そちらの比重が大きい店では早く逆転します。自分がどの決済を使うかで、計算が変わります。
ドメインとアプリとテーマ
月額と手数料のほかにかかるものも見ておきます。ここは公式に金額が出ていないものが多くありました。
ドメイン、アプリ、テーマ。この3つは、使うかどうかで費用が変わる部分です。
ただ、公式ページで具体的な金額を確かめられたものは多くありませんでした。順番に書きます。書かれていないものは、書かれていないと明記します。
独自ドメイン
「Shopifyを通じて購入するドメインの正確な価格は、選択するTLD(トップレベルドメイン)拡張子によって異なります」
「ドメインの更新料金は、Shopifyプランのサブスクリプション料金とは別に請求されます」。固定の金額は書かれていませんでした
アプリ
「サブスクリプション料金のあるアプリは、独立した30日間の請求サイクルで請求されます」
定期料金プランと従量制料金プランがあると説明されています。個別の価格は、それぞれのアプリで確認することになります
テーマ
「Shopifyの管理画面から無料テーマを追加できます」「Shopify Theme Storeの有料テーマを試すことができます」
「Shopify Theme Storeからテーマを購入すると、そのテーマのライセンスは、最初に購入したストアにのみ付与されます」
出典:Shopify 公式ヘルプ(日本語)
テーマのライセンスは、ストアに紐づきます
3つ目に注意があります。有料テーマを買うと、そのライセンスは最初に購入したストアにだけ付与される、とされています。
別のストアを作ったときに、同じテーマを使い回せないということです。複数のショップを持つ予定があるなら、先に知っておく項目になります。
なお、テーマの追加できる数はプランによって違い、Basic・Grow・Advancedでは最大20個、Plusでは最大100個と案内されていました。
結局、月にいくらかかるのか
数字を並べたので、組み合わせて考えます。前提によって変わるので、2つの場合で計算します。
どちらもBasicプラン、月商50万円で計算しました。違うのは、決済の構成だけです。
この2つを並べると、外部の決済を入れるかどうかで負担がどう変わるかが見えます。
なお、実際にはカードのブランドによる差もあります。ここでは標準の率だけで計算しているので、Amexや海外カードが多い店は少し上がると考えてください。
カード決済だけの場合
月額 3,650円
カード手数料 50万円 × 3.55% = 17,750円
合計 21,400円(月商に対して約4.3%)
半分が外部決済の場合
月額 3,650円
カード分 25万円 × 3.55% = 8,875円
外部サービスの取引手数料 25万円 × 2% = 5,000円
合計 17,525円+その決済会社の手数料
外部の決済会社の分は、別に調べます
2つ目の計算は、そこで終わりではありません。外部の決済サービスに払う手数料が、この上に乗ります。その率は各社で違うので、入れる前に必ず確かめてください。
つまり、Shopifyの料金だけを見て判断すると、実際の負担より低く見積もることになります。日本で使うなら、決済の構成を先に決めてから計算するほうが確実です。
カード決済だけで始めて、必要になってからコンビニ払いを足す。この順番なら、最初から余計な費用は発生しません。
この記事で確認した料金のまとめ
公式ページと公式ヘルプで確かめた数字を並べ直します。金額は変わることがあります。
それから、確かめられなかったことも分けて書きます。とくに税の扱いは、公式ページに記載が見当たりませんでした。
料金は変わります。申し込む前に、必ず公式ページで現在の数字を見てから計算し直してください。
とくに手数料まわりは、日本で使うときに構成が変わりやすい部分です。決済を1つ足すたびに、率を確かめる習慣にしておくと、あとから驚かずに済みます。
月額(年払いの1か月あたり)
Basic 3,650円/Grow 10,100円/Advanced 44,000円
月払いはBasic 4,850円/Grow 13,500円/Advanced 58,500円
手数料
オンラインの標準カード料率:Basic 3.55%/Grow 3.4%/Advanced 3.25%(いずれも+0円)
Amexと海外カード:Basic 3.9%。JCBは標準と同じ
外部サービスの取引手数料:Basic 2%/Grow 1%/Advanced 0.6%。Shopify ペイメントのみなら発生しない
始めるとき
3日間の無料トライアル。その後「ほとんどのプランは最初の3か月間、月額150円」
確認できなかったこと
月額と手数料が税込か税別か(料金ページに記載を見つけられませんでした)
独自ドメインの具体的な金額(TLDによって異なるとの説明のみ)
有料テーマの価格帯(公式ヘルプに金額の記載なし)
※Shopifyの日本語の公式料金ページと公式ヘルプを確認したものです。料金は変わります。この記事の計算例は確認した数字をもとにしたもので、実際の請求額とは差が出ます。
よくある質問
Shopifyは月にいくらかかりますか
公式の料金ページによると、年払いの1か月あたりでBasicが3,650円、Growが10,100円、Advancedが44,000円です。月払いならBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円と表示されていました。これに加えて、オンラインの標準カード料率がBasicで3.55%かかります。月商50万円をカード決済だけで売った場合、月額3,650円と手数料17,750円で合計21,400円、月商に対して約4.3%という計算になります。ただし外部の決済サービスを使うと、別の手数料が加わります。
外部サービスの取引手数料とは何ですか
Shopify ペイメント以外の決済サービスを通した注文にかかる手数料です。料金ページの比較表に、Basic 2%、Grow 1%、Advanced 0.6%、Plus 0.2%と表示されていました。公式ヘルプには「Shopify ペイメントのみを決済サービスとして使用する場合、注文に対する外部サービスによる取引手数料は発生しません」とあります。日本でコンビニ払いやキャリア決済を入れる場合は外部のサービスを使うことになるので、その会社への手数料とShopifyへの2%の両方がかかる形になります。
カードのブランドによって手数料は違いますか
違います。Basicプランの場合、オンラインの標準カード料率は3.55%で、JCBオンラインクレジットカード手数料も3.55%と同じです。一方でオンラインAmexカード手数料と、オンラインの海外カード料率は3.9%と表示されていました。0.35ポイント高くなります。海外から買われることがある店では、この差が乗ります。どのブランドがどれくらい使われているかは注文の履歴から分かるので、標準の率だけで計算しないでください。
無料で試せますか
公式ページには「Shopifyは3日間の無料トライアルから始められます。クレジットカードは必要ありません。トライアル終了後、ほとんどのプランは最初の3か月間、月額150円で利用できます。その後は標準の月額料金に切り替わります」と書かれています。無料期間は3日と短いですが、そのあと3か月は月額150円なので、合計450円で3か月ぶん動かせる計算になります。この期間に商品を登録して、決済を通して、自分で1件買ってみるところまでやっておくと無駄がありません。条件は変わる可能性があるので、申し込む前に公式ページを確認してください。
上のプランに変える目安はありますか
カード決済だけで運営しているなら、Basicの3.55%とGrowの3.4%で差は0.15ポイント、月額の差は6,450円です。この差を埋めるには月商が430万円ほど必要になります。ただし外部の決済サービスを使っている場合は、取引手数料が2%から1%に下がるので、そちらの比重が大きい店では早く逆転します。プランの差はほかに、スタッフアカウントの数と、200種類以上のリアルタイムレポートが含まれるかどうかです。1人で運営していて分析を細かくやらないなら、Basicで足ります。
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