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GEO対策とは|LLMO・AIOとの違いと、Googleが公開している評価ガイダンス

GEO、LLMO、AIO、AEO。呼び方が4つに増えて、提案書ごとに違う言葉が使われています。この状況について、Googleは専用のページを公開して名指しで答えています。「回答エンジン最適化(AEO)や生成エンジン最適化(GEO)と呼ばれることもあります」としたうえで、「Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません」。さらに、そうしたツールやサービスを評価する基準まで書かれています。「サードパーティ ツールは、Google の内部ランキング データにアクセスすることも、パフォーマンスを保証することもできません」。この記事では、4つの言葉を整理したうえで、提案書をどう読むかを扱います。

結論。呼び方は4つあるが、公式が認めている区別はない

先に結論を置きます。

呼び方元の言葉Googleの扱い
AEO回答エンジン最適化名指しで言及。SEOであることに変わりはない
GEO生成エンジン最適化名指しで言及。SEOであることに変わりはない
LLMO大規模言語モデル最適化公式ドキュメントに記載を確認できない
AIOAI最適化公式ドキュメントに記載を確認できない

GoogleがドキュメントのなかでAEOとGEOに触れているのは事実です。ただし、それは「別の施策である」と認める文脈ではありません。逆です。

「AEO」は「回答エンジン最適化」、「GEO」は「生成エンジン最適化」の略です。どちらも、AI 検索エクスペリエンスでの視認性の向上に特化した作業を説明するために使用されることがある用語です。Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません。

LLMOとAIOについては、2026年9月時点でGoogleの公式ドキュメントに記載を見つけられませんでした。業界で使われている言葉であって、プラットフォーム側が定義した用語ではない、ということです。

4つの言葉を、誰が使っているかで並べる

言葉の定義を比べても差が出ないので、誰が使っているかで並べ直します。ここを見ると、実態が分かります。

呼び方主に使っている場所指している対象
GEO海外の研究・業界記事生成AIの回答に引用されること全般
AEO海外の業界記事質問に対する回答として選ばれること
LLMO日本の業界記事、提案書大規模言語モデルに拾われること
AIO日本の業界記事、提案書AI検索全般への最適化

4つとも、プラットフォームが「この作業をこう呼ぶ」と決めた言葉ではありません。だから、業者ごとに定義が違うのは当然です。

そして、定義が業者ごとに違うということは、「GEO対策」と書かれた提案書を見ても、何をやるのかは分からないということでもあります。言葉ではなく、作業の中身を確認する必要があります。

この記事では、以降「AI検索向けの最適化」という言い方で統一します。どの略語を使っても、Googleの観点では同じものを指しているからです。

GoogleはAEOとGEOを名指しして「SEOである」と書いている

Googleは2026年に、生成AI向けの最適化ガイドを公開しました。そのなかに「「AEO」と「GEO」に対しても有効ですか?」という項目があります。

答えは前章で引いたとおりです。そして、この項目はこう締められています。

サードパーティ「AEO」または「GEO」のアドバイスやサービスを検討している場合は、サードパーティ SEO アドバイスの評価に関するガイダンスをご覧ください。

「検討している場合は、評価に関するガイダンスを見てください」。ここが実務で効きます。Googleは、AEO/GEOサービスを検討している事業者に向けて、別ページへ誘導しているわけです。

そして、根本の質問にもこう答えています。

手短に言えば、有効です。Google 検索の生成 AI 機能は、コアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているため、SEO のベスト プラクティスは引き続き有効です。

AI検索向けの作業の中身については、AIO対策のやり方で、公式ガイドの内容を手順に落として整理しました。

「GEOツール」への向き合い方まで公開されている

誘導先のページが、この記事の本題です。タイトルは「サードパーティの SEO ツール、サービス、アドバイスの使用に関する Google 検索のガイダンス」。最終更新は2026年6月10日です。

そこに、こう書かれています。

インターネット上には、SEO、検索結果、AI 機能(回答エンジン最適化(AEO)や生成エンジン最適化(GEO)と呼ばれることもあります)に関連する第三者の SEO に関するアドバイスが多数あります。有益なアドバイスもありますが、「Google が言っていること」や Google のランキング システムの仕組みについて誤解していたり、異議を唱えたりする人もいます。

「「Google が言っていること」について誤解している人もいる」。Google自身がこう書いています。

そのうえで、サービスの種類も具体的に列挙されています。

Googleが挙げているサービスの例
サイトマップの生成を支援する
インデックス登録ディレクティブを確立する
「SEO 最適化」されたコンテンツの生成を提案する
既存のコンテンツのランキングを改善すると主張するアドバイスを提供する
AI エクスペリエンスと検索形式(「AEO」または「GEO」ツールとも呼ばれる)の改善が期待できる

最後の行に「AEO」「GEO」が入っています。Googleはこのカテゴリのツールの存在を認識したうえで、評価の仕方を書いている。

注意点も明示されています。

こうしたサービスの中には、作業に役立つものもあれば、Google 検索によってなんらかの形で「容認」または「承認」されていると主張したり、ほのめかしたりするものもあります。Google はサードパーティ サービスを評価していないため、そのような主張やほのめかしを行うサービスには注意してください。サービスやツールを使用しても、ランキングで上位に表示されるとは限りません。

「Google はサードパーティ サービスを評価していない」。つまり、「Google公認」「Googleパートナー」といった表現を根拠に上位表示を語るサービスがあれば、その主張自体が成り立ちません。

「優れたアドバイス」の定義が書かれている

同じページに、判断の基準が書かれています。これが一番使えます。

一般的に、優れたアドバイスとは、データや経験に基づいて主張を意見として位置づけたものや、Google 検索の公式ガイダンスを引用して主張を裏付けたものです。

2つの型が示されています。

Googleが書いている「優れたアドバイス」の型信用できる型データや経験に基づいて、主張を「意見」として位置づけるまたは、公式ガイダンスを引用して裏づける注意すべき主張Googleに「容認」「承認」されているとほのめかす内部ランキングデータを持っているかのように見せる

図1:Googleが示している判断基準。断定しているか、出典があるかで分かれる。

この基準は、提案書だけでなく記事やセミナーにもそのまま使えます。「Googleはこう言っています」と書かれていたら、出典があるかを見る。なければ、それは意見です。意見が悪いわけではありませんが、意見として扱う必要があります。

Googleは実装についても、こう添えています。

実装を検討しているアドバイスについては、公式の SEO ガイド(生成 AI 向けに最適化するためのガイダンスを含む)と照らし合わせて慎重に評価し、ご自身の判断で決定することをおすすめします。

サードパーティのスコアはGoogleのデータではない

ここは、ツールを入れている会社に効く記述です。

一部のサードパーティ サービスは、一部のツールユーザーが Google からのものと誤解するようなデータを提供しています。サードパーティ ツールは、Google の内部ランキング データにアクセスすることも、パフォーマンスを保証することもできません。予測はすべてサードパーティ ツール独自の予測であり、一般的な予測と同様に、必ずしも実現するとは限りません。

3つのことが書かれています。

1つ目。Googleからのものと誤解するようなデータを提供しているサービスがある。

2つ目。サードパーティツールはGoogleの内部ランキングデータにアクセスできない。各社のスコアは、そのツールが独自に計算した数字です。

3つ目。予測はすべてそのツール独自の予測。実現するとは限らない、と明記されています。

実務での意味はこうです。レポートに出てくるスコアを、Googleの評価だと思って社内で共有しないでください。ツール間で数字が違うのは当然で、どれが正しいという話でもありません。

そしてGoogleは、代わりに何を見るべきかまで書いています。

サードパーティ ツールを使用するかどうかに関係なく、Google 検索自体から直接重要な情報とデータを入手できる Google のファーストパーティ ツールである Google Search Console を使用することを強くおすすめします。

「強くおすすめします」。Search Consoleの数字とサードパーティのスコアが食い違ったら、前者が一次情報です。2つのツールの役割分担はサーチコンソールとアナリティクスの違いで整理しました。

OpenAIは「GEO」という言葉を使っていない

Google以外のプラットフォームはどうか。ChatGPTを提供しているOpenAIのドキュメントを確認しました。

「GEO」「AEO」「LLMO」「AIO」という言葉は、いずれも使われていません。書かれているのは、クローラーの設定の話だけです。

OpenAI uses OAI-SearchBot and GPTBot robots.txt tags to enable webmasters to manage how their sites and content work with AI. Each setting is independent of the others

そして、検索結果に出したい場合の推奨がこれです。

To help ensure your site appears in search results, we recommend allowing OAI-SearchBot in your site’s robots.txt file and allowing requests from our published IP ranges below.

拒否した場合に何が起きるかも明記されています。

Sites that are opted out of OAI-SearchBot will not be shown in ChatGPT search answers, though can still appear as navigational links.

「検索の回答には出ないが、ナビゲーション用のリンクとしては出ることがある」。完全に消えるわけではありません。

反映までの時間も書かれています。「it can take ~24 hours from a site’s robots.txt update for our systems to adjust」。robots.txtを直してから約24時間。

つまり、OpenAI側で公式に求められているのはrobots.txtの設定だけです。文章の書き方や構造化データについて、OpenAIは何も要求していません。この点はLLMO対策とは何かで詳しく扱いました。

呼び方が違っても、作業が変わるのはここだけ

ここまでを整理すると、プラットフォームごとに実際に求められていることの差が見えてきます。

プラットフォーム公式に求めていること特別な最適化
Google(AIによる概要・AIモード)インデックス登録、スニペット表示、技術要件を満たす不要と明記
ChatGPT(検索機能)robots.txtでOAI-SearchBotを許可、公開IP範囲を許可記載なし

差があるのはrobots.txtの1点だけです。それ以外は、どちらも「通常の検索で評価される状態を作る」という話に収束します。

Googleの記述をもう一度引きます。

LLMS.txt ファイルやその他の「特別な」マークアップ: Google 検索(生成 AI 機能を含む)で表示されるようにするために、機械可読ファイル、AI テキスト ファイル、マークアップ、またはマークダウンを新たに作成する必要はありません。Google 検索自体がこれらを使用しないためです。

AI専用のファイルもマークアップも要らない。これが公式の立場です。

だから、「GEO対策」という名前で別料金の見積もりが出てきたら、SEOと何が違うのかを項目単位で聞いてください。費用の分解の仕方についてはSEO対策の費用相場で、見積書を6つに分ける方法を書きました。

AIで記事を作る場合の公式ガイダンス

AI検索の話とセットでよく出てくるのが、AIで記事を作る話です。ここにも公式のガイダンスがあります。

生成 AI は、あるトピックを調査したり、オリジナル コンテンツに構造化データを追加したりする際に特に便利です。しかし、生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すると、大量生成されたコンテンツの不正使用に関する Google のスパムポリシーに違反してしまう可能性があります。

使うこと自体は否定されていません。「調査」と「構造化データの追加」は便利だとまで書かれています。問題になるのは、価値を付加せずに大量生成することです。

そして、読者への開示についても言及があります。

コンテンツがどのように作成されたかについての情報を共有することで、読者にコンテキストを伝えやすくなります。自動的にコンテンツを生成している場合は、どのような自動化を使用したかに関する背景情報を提供したり、画像メタデータを追加したりするなど、どのような方法でコンテンツを作成したかに関する情報を、読者にわかりやすい形で追加することを検討します。

ECサイトについては、より具体的な要求があります。「AI 生成の画像は IPTC の DigitalSourceType TrainedAlgorithmicMedia メタデータを含んでいる必要があります。AI が生成したタイトルや説明属性などの商品データは、個別に指定したうえで、AI が生成したとしてラベル付けする必要があります」。

Merchant Centerを使っているなら、これは「検討します」ではなく要求です。

提案書を読むときのチェックリスト

ここまでの公式記述から、確認項目を組み立てます。

確認すること根拠になる公式の記述
SEOと何が違うのか、項目単位で説明できるか「SEO であることに変わりはありません」
主張に出典があるか。意見なら意見と言っているか「優れたアドバイスとは…公式ガイダンスを引用して主張を裏付けたもの」
Googleに認められていると言っていないか「Google はサードパーティ サービスを評価していない」
提示されるスコアの出どころはどこか「サードパーティ ツールは、Google の内部ランキング データにアクセスすることも…できません」
AI専用のファイルやマークアップを作ると言っていないか「追加する必要がある特別な schema.org マークアップもありません」
ページを量産する計画になっていないか「大量生成されたコンテンツの不正使用に関する…スパムポリシーに違反」
効果をどこで測るか。Search Consoleで足りないか「Google Search Console を使用することを強くおすすめします」

7項目とも、Googleの公式記述をそのまま根拠にできます。相手を否定するためではなく、前提をそろえるために使ってください。

それと、外注先そのものの選び方については、Googleが別に「会社の選び方と作業の評価方法」というガイドを用意していると案内しています。SEO業者を検討している段階なら、そちらも読んでおく価値があります。

結局、どの言葉を使えばいいのか

実務的な答えを書きます。

社内では、呼び方を1つに決めてください。どれでも構いません。重要なのは、社内で同じものを指していることです。

そのうえで、言葉ではなく作業のリストで管理します。「GEO対策をやる」ではなく、次のような形です。

作業費用根拠
robots.txtの確認と修正ほぼゼロOpenAIが明示的に推奨
Search Consoleへの登録と、生成AIレポートの確認ゼロGoogleが「強くおすすめします」
インデックス登録・スニペット表示の確認ゼロAI機能表示の技術要件
独自の材料を持つ記事を作る制作費「他のどの提案よりも」と書かれている
画像・動画を足す制作費リンク以外でも表示される機会が増える
ビジネスプロフィールの情報を最新にするゼロ公式ガイドの技術項目に含まれる

この6つが、公式に裏づけのある作業のほぼ全部です。呼び方が4つに増えても、やることは増えていません。

逆に、この6つに当てはまらない項目が見積書にあるなら、それが「その業者独自の仮説」の部分です。仮説が悪いわけではありませんが、仮説として価格がついているのか、確立した施策として価格がついているのかは、区別して判断してください。

まとめ

整理します。

  • GoogleはAEOとGEOを名指しで扱っている。ただし「SEOであることに変わりはありません」という文脈
  • LLMOとAIOは、Googleの公式ドキュメントに記載を確認できない
  • Googleは「AEO」「GEO」ツールの評価ガイダンスまで公開している(最終更新2026年6月10日)
  • 「Google はサードパーティ サービスを評価していない」。公認をほのめかすサービスには注意
  • サードパーティのスコアはGoogleのデータではない。「内部ランキングデータにアクセスできない」
  • 優れたアドバイスの定義は「意見として位置づける」か「公式ガイダンスを引用する」
  • OpenAIは4つの略語をいずれも使っていない。求めているのはrobots.txtの設定だけ
  • プラットフォーム間で作業が違うのは、robots.txtの1点だけ

呼び方が増えたぶん、判断が難しくなったように見えます。ただ、公式が出している基準に照らすと、確認すべき項目はむしろ減っています。

よくある質問

GEOとLLMOとAIOは違うものですか

Googleの公式ドキュメントでは、AEOとGEOについて「Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません」とされています。LLMOとAIOについては、2026年9月時点で公式ドキュメントに記載を確認できませんでした。

GEO対策ツールを入れるべきですか

Googleは「AI エクスペリエンスと検索形式(「AEO」または「GEO」ツールとも呼ばれる)の改善が期待できる」サービスの存在に触れたうえで、「Google はサードパーティ サービスを評価していないため、そのような主張やほのめかしを行うサービスには注意してください」としています。まずSearch Consoleで足りるかを確認してください。

ツールが出すスコアは信用できますか

Googleは「サードパーティ ツールは、Google の内部ランキング データにアクセスすることも、パフォーマンスを保証することもできません。予測はすべてサードパーティ ツール独自の予測であり」と書いています。Googleの評価ではなく、そのツールの計算結果です。

SEOとGEOで別々に見積もりが来ました

項目単位で何が違うのかを聞いてください。Googleは「SEO であることに変わりはありません」としており、AI専用の構造化データやファイルについても「追加する必要もありません」と明記しています。

ChatGPTに出るには何が必要ですか

OpenAIは「To help ensure your site appears in search results, we recommend allowing OAI-SearchBot in your site’s robots.txt file and allowing requests from our published IP ranges」としています。文章の書き方や構造化データについての要求は、ドキュメントに記載がありません。

AIで記事を書くのは避けたほうがいいですか

Googleは「生成 AI は、あるトピックを調査したり、オリジナル コンテンツに構造化データを追加したりする際に特に便利です」としたうえで、「ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すると」スパムポリシーに違反する可能性があるとしています。使い方の問題です。

社内ではどの呼び方を使えばいいですか

どれでも構いません。1つに決めて、同じものを指していることを共有してください。そのうえで、言葉ではなく作業のリストで管理するほうが判断しやすくなります。

Google公認と書いてある業者は信用できますか

Googleは「Google はサードパーティ サービスを評価していないため、そのような主張やほのめかしを行うサービスには注意してください」と明記しています。公認という表現そのものが、公式の説明と食い違います。

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