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HubSpotの配信カテゴリーは無料では作れません|分けておくと「全部停止」を防げます

公開 2026年10月16日

種類ごとに仕切られたケースに入ったねじ

メールの配信停止は、一度されるとこちらの操作では戻せません。本人に戻してもらうしかない、というのは以前に書いたとおりです。

その前提で効いてくるのが、配信カテゴリーです。お知らせ、案内、事例。種類を分けておけば、相手は1つだけを止められます。

分けていなければ、選択肢は「全部受け取る」か「全部止める」かの2つだけ。1通が気に入らなかっただけで、すべての接点が切れます。

この記事では、分け方と作る手順を扱います。

先に結論:分ける目的は「全停止を防ぐこと」です

  1. 対象はMarketing HubのStarter以上、またはContent HubのProfessional以上。無料では作れません
  2. コンタクトは、カテゴリーごとに個別に解除できます。1つ止めても他は残ります
  3. 最大1,000件まで作れますが、3つで足ります。増やすほど選ばれません

配信停止そのものは、こちらの操作では戻せません。だから、止められる範囲を狭くしておきます。

前提:無料では作れません

公式ヘルプの冒頭には、対象としてMarketing HubのStarter、Professional、Enterprise、そしてContent HubのProfessional、Enterpriseが挙げられています。

無料ツールのみのアカウントでは、この設定がありません

つまり、無料の状態で送っているメールは、止められるときに全部が止まります。

件数が少ないうちは問題になりません。ただ、配信を本格的に始めるなら、この制約は知っておいてください。

送信ドメインと同じ線引きです

以前の記事で書いたとおり、送信ドメインの接続もStarter以上でした。メール配信を本格的にやるなら、同じ線の上にあります。

配信を仕組みとして回すつもりなら、この2つはセットで考えてください。片方だけ整えても、片方が欠けます。

分けておくと「全部停止」を防げます

この機能の価値は、1点に尽きます。

公式には、コンタクトが配信設定のページで個別に配信解除済みの状態に変更できると記載されています。

分けていない場合に起きること

月に1回のお知らせと、年に2回のセミナー案内を、同じ扱いで送っているとします。

セミナーに興味がない人が、案内を受け取って「配信停止」を押す。この瞬間、月次のお知らせも届かなくなります。

そして、この媒体で書いたとおり、こちらの操作では戻せません。本人に戻してもらうしかない。

分けていれば、1つだけが止まります

セミナー案内のカテゴリーだけを解除できれば、月次のお知らせは届き続けます。

相手にとっても、こちらにとっても、合理的な結果です。「興味のないものだけ止める」という選択肢を、こちらから用意できます。

止める理由の多くは「内容が合わない」だけ

会社そのものが嫌われて止められることは、実はあまりありません。多くは、その1通が自分に関係なかっただけです。

だから、分けるだけで防げる。相手の意思は「この種類は要らない」であって、「この会社から何も要らない」ではないことが多い。

作る手順

公式の手順に沿って書きます。

  1. 右上の設定アイコンをクリックします
  2. 左のメニューから、マーケティングのEメールを開きます
  3. サブスクリプションタイプのタブをクリックします
  4. 配信カテゴリーを作成、をクリックします
  5. 言語、名前、説明を入力します
  6. データプライバシーの設定が有効な場合は、追加の項目を設定します

説明の欄が、相手に見えます

ここが重要です。入力した説明は、相手が配信設定のページを開いたときに表示されます。

社内向けのメモを書く欄ではありません。相手が「これは受け取りたい」「これは要らない」を判断する材料になります。

作る前に、何を分けるかを決めてください

画面を開いてから考えると、思いつきで増えます。紙に3つ書いてから、設定画面に入ってください。

書くときの順番も決まっています。いちばん止められたくないものを1つ目に、いちばん止められてもいいものを2つ目に。この順で考えると、迷いません。

いくつ作るか:3つが上限の目安

公式には、1つのアカウントで最大1,000件まで作成できると記載されています。

ただし、増やすほど選ばれません

相手の画面に10個のチェックボックスが並んだら、読まずに「すべて解除」を押されます。

細かく分けるのは、管理する側の都合です。受け取る側にとっては、選択肢が増えるほど面倒になります。

「送る側の分類」で分けないでください

よくある失敗が、社内の部署や担当者で分けてしまうことです。営業部からのメール、サポート部からのメール、というふうに。

相手にとって、こちらの組織図は関係ありません。受け取る側が判断できるのは、内容の種類だけです。

同じように、配信のツールや手段で分けるのも意味がありません。「何が届くか」で分けてください。

3つが実務の上限です

1〜10人の会社なら、3つで足ります。4つ目を作りたくなったら、既存のどれかに含められないかを考えてください。

分けるべきかどうかの基準は1つ。「この2つを、別々に止めたい人がいるか」です。いないなら、分ける必要はありません。

1〜10人の会社での分け方

具体的な3つを挙げます。

1. お知らせ 営業時間、年末年始、サービスの変更 既存顧客には、これだけでも届けたい 2. 案内・キャンペーン セミナー、新しいサービス、値引き いちばん止められやすいのが、ここ 3. 事例・お役立ち 導入事例、業界の話、ノウハウ 読み物として残る。解除は少なめ

1. お知らせ

営業時間の変更、年末年始の案内、サービスの仕様変更。相手にとって、知らないと困る内容です。

説明欄には「サービスのご利用に関わる重要なお知らせをお送りします」のように書きます。止める理由がない内容だと分かれば、残ります。

2. 案内・キャンペーン

セミナー、新しいサービス、値引きの案内。いちばん止められやすいカテゴリーです。

それでいい、と考えてください。このカテゴリーが止められることで、1つ目が守られます。逃がす場所を作るのが目的です。

3. 事例・お役立ち

導入事例、業界の動き、実務のノウハウ。売り込みではない内容です。

意外と解除が少ないのがこのカテゴリーです。読み物として価値があれば、止める理由がありません。

アーカイブは、使うと戻ってきます

仕様として知っておくべき点です。

公式には、カテゴリーはアーカイブできるが、1対1のメール送信などで使用すると「自動的にアーカイブから復元される」と記載されています。

「消した」つもりが、戻ります

使わなくなったカテゴリーをアーカイブしても、どこかでそのカテゴリーを指定してメールを送れば、復活します。

整理したはずの一覧に、また出てくる。アーカイブは「完全に消す」操作ではないと理解してください。

整理するなら、使っている場所も探す

アーカイブする前に、そのカテゴリーを使っている設定がないかを確認してください。テンプレート、自動化、1対1のメールの既定値。

使っている場所が残ったままアーカイブしても、いずれ戻ってきます。先に使用箇所を切り替えてから、アーカイブしてください。

名前と説明の書き方

相手に見える文章なので、ここに時間をかける価値があります。

名前は、受け取る側の言葉で

「メルマガA」「配信タイプ1」のような社内の呼び方を、そのまま出さないでください。相手には意味が分かりません。

「サービスに関するお知らせ」「イベントのご案内」。読んだだけで中身が分かる名前にしてください。

説明には「頻度」を書く

これが効きます。「月に1回程度」「年に数回」と書いておくと、解除の判断が変わります。

どれくらい届くか分からないものは、とりあえず止めておこうと判断されます。頻度が書いてあれば、その負担を想像できます。

売り込みの言葉を入れない

説明欄は、受け取るかどうかを判断する場所です。ここで売り込むと、警戒されます。

事実だけを書いてください。「何を」「どれくらいの頻度で」送るか。これだけで足ります。

分けたあとに起きること

解除の件数は、むしろ増えて見えます

カテゴリーを分けると、「1つだけ解除」が増えます。数字の上では、解除の件数が増えたように見えることがあります。

ここで慌てないでください。見るべきは、全部を止めた人の数です。そちらが減っていれば、分けた効果が出ています。

送る内容を間違えられなくなります

分けると、「この内容は、どのカテゴリーで送るか」を毎回考えることになります。

これは良い制約です。お知らせのカテゴリーで売り込みを送ると、相手の期待と食い違います。そして、いちばん止められたくないカテゴリーを失います。

既存の連絡先の扱いを決める

分ける前から登録されている人を、どのカテゴリーに入れるか。ここは慎重に決めてください。

勝手に全部のカテゴリーに入れると、受け取る量が増えます。最初は1つ目だけに入れて、他は本人に選んでもらうのが丁寧です。

業種別の分け方

3つに分ける、と書きましたが、その3つの中身は業種で変わります。実際の例を挙げます。

業種 1つ目(残す) 2つ目(逃がす)
工務店・リフォーム 点検・保証のご案内 キャンペーン・見学会
士業事務所 法改正・期限のお知らせ セミナー・研修の案内
受託開発・制作 保守・障害のご連絡 新サービス・事例の紹介

工務店・リフォーム

1つ目は点検や保証に関する案内です。引き渡しから数年経った顧客にとって、これは知らないと損をする情報です。

2つ目に、見学会やキャンペーンの案内を置きます。今すぐ工事の予定がない人は、ここを止めます。それでいい。

点検の案内が届き続ければ、次のリフォームのときに思い出してもらえます。10年単位で付き合う業種なので、接点を切らないことが何より重要です。

士業事務所

1つ目は法改正や期限に関するお知らせ。顧問先にとって、これは受け取らない理由がありません。

2つ目に、セミナーや研修の案内。参加する余裕がない先は、ここを止めます。

この分け方の利点は、1つ目が「価値のある情報」として認識されることです。売り込みと混ざっていないぶん、開かれやすくなります。

受託開発・制作会社

1つ目は保守や障害に関する連絡。これは業務に直結するので、止められません。

2つ目に、新しいサービスや事例の紹介を置きます。追加の発注を考えていない先は、ここを止めます。

共通しているのは「1つ目に何を置くか」

3業種とも、1つ目は相手にとって実利がある情報です。止めると相手が損をする内容。

ここを間違えて、1つ目に売り込みを入れると、全部が止まります。1つ目は、こちらが売りたいものではなく、相手が知りたいものを置いてください。

分けたあとに見る数字

設定して終わりにせず、3か月後に見る数字を決めておいてください。

1. すべてを止めた人の数

いちばん重要な数字です。分ける前と比べて、この人数が減っていれば成功です。

減っていないなら、分け方が実態に合っていません。止められているカテゴリーに、本来1つ目に置くべき内容が混ざっていないかを見てください。

2. カテゴリーごとの解除率

どのカテゴリーが止められているか。2つ目が多いのは想定どおりです。

問題は、1つ目が止められている場合です。これは、1つ目の中身が相手の期待と違っています。売り込みが混ざっている可能性が高い。

3. 残った人の開封の変化

分けたあと、各カテゴリーの開封率は上がるのが自然です。受け取りたい人だけが残るからです。

上がっていないなら、解除されていないだけで、読まれてもいない状態かもしれません。惰性で残っている人は、いずれ止めます。

分けても解決しないこと

期待しすぎないための話です。

ハードバウンスは、カテゴリーと関係ありません

アドレスが存在しない場合の除外は、カテゴリーを分けていても起きます。これは別の仕組みです。

内容がつまらなければ、全部止められます

分けることは、逃がし場所を作る工夫です。送っているものに価値がなければ、結局すべて止められます。

カテゴリーの設計より、1通ごとの中身のほうが重要です。順番を間違えないでください。

分けることで稼げるのは、時間です。中身を良くするまでの猶予が少し延びる。それ以上のものではありません。

すでに全停止された人は、戻りません

分ける前にすべてを止めた人は、こちらの操作では戻せません。本人に戻してもらうしかない。

だからこそ、配信を本格化する前に分けておくことに意味があります。あとからでは、失った分は戻りません。

ただし、今から分けることには意味があります。これから先に止められるはずだった人を、守れるからです。

既存の連絡先を、どう移すか

すでに配信している状態からカテゴリーを分ける場合、移し方に段取りが要ります。

1 まず1つ目だけに入れる 全部に入れると、受け取る量が増えます ↓ 2 変更を1通で案内する 何が変わるかを、先に伝えます ↓ 3 他は本人に選んでもらう 勝手に増やすと、全部止められます

1. まず1つ目だけに入れる

すべてのカテゴリーに一括で登録しないでください。相手から見れば、届く量が急に増えたことになります。

いちばん実利がある1つ目にだけ入れて、他は空けておく。これが、いちばん反発の少ない形です。

2. 変更を1通で案内する

カテゴリーを分けたことを、先に伝えてください。「配信の種類を分けました。必要なものだけ選べます」と書いた1通です。

この1通には、配信設定のページへの案内を入れます。受け取る側にとっては、選べるようになった、という良い知らせです。

3. 他は本人に選んでもらう

2つ目、3つ目に入るかどうかは、相手の判断です。こちらで勝手に増やすと、面倒に思われて全部止められます。

結果として、2つ目の登録数は少なくなります。それでいい。受け取りたい人だけが入っている状態のほうが、開封も反応も高くなります。

まとめ

配信カテゴリーは、失う範囲を狭くするための設定です。

  1. 対象はMarketing HubのStarter以上、Content HubのProfessional以上。無料では作れません
  2. コンタクトはカテゴリーごとに個別に解除できます。全停止を防げます
  3. 最大1,000件まで作れますが、3つで足ります。増やすほど読まれません
  4. 説明欄は相手に見えます。頻度を書いておくと、解除の判断が変わります
  5. アーカイブしても、使えば復元されます。先に使用箇所を切り替えてください

止められること自体は避けられません。止められる範囲を、こちらで設計できるかどうかです。

今から配信を始めるなら、1通目を送る前に3つ作ってください。先に分けておけば、失うものがありません。すでに送っている場合でも、今日が、これから先でいちばん早い日です。

よくある質問(FAQ)

無料版でも配信カテゴリーを作れますか

作れません。公式ヘルプの対象はMarketing HubのStarter、Professional、Enterprise、およびContent HubのProfessional、Enterpriseです。無料のまま送っているメールは、止められるときに全部が止まります。

いくつ作るのがいいですか

3つで足ります。最大1,000件まで作成できると記載されていますが、相手の画面にチェックボックスが10個並ぶと、読まずに「すべて解除」を押されます。4つ目を作りたくなったら、既存のどれかに含められないかを考えてください。

説明の欄には何を書きますか

相手に見える文章です。何を、どれくらいの頻度で送るかを書いてください。とくに頻度を書くと解除の判断が変わります。どれくらい届くか分からないものは、とりあえず止めておこう、と判断されます。

使わなくなったカテゴリーを消せますか

アーカイブできます。ただし公式には、1対1のメール送信などで使用すると自動的にアーカイブから復元されると記載されています。先に、そのカテゴリーを使っている設定を切り替えてからアーカイブしてください。

分けたのに解除が増えました

見る数字を変えてください。カテゴリーを分けると「1つだけ解除」が増えるため、件数としては増えたように見えます。確認すべきは、すべてを止めた人の数です。そちらが減っていれば効果が出ています。

既存の連絡先は、どのカテゴリーに入れればいいですか

まず1つ目だけに入れてください。すべてのカテゴリーに一括で登録すると、相手から見れば届く量が急に増えたことになります。そのうえで、変更を1通で案内し、他のカテゴリーは本人に選んでもらってください。

1つ目には何を置くべきですか

相手にとって実利がある情報です。止めると相手が損をする内容。点検や保証の案内、法改正のお知らせ、保守や障害の連絡など。ここに売り込みを入れると、全部が止まります。こちらが売りたいものではなく、相手が知りたいものを置いてください。

すでに全部止めた人はどうなりますか

こちらの操作では戻せません。本人に戻してもらうしかありません。だからこそ、配信を本格化する前に分けておくことに意味があります。

参考にした公式ドキュメント

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コンタクト管理・フォーム・メール配信・商談管理を1つにまとめたCRMプラットフォームです。配信カテゴリーの設定はMarketing HubのStarter以上の機能です。プランごとの違いと料金は公式サイトでご確認ください。

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