
商品写真の背景をどうするか。白い紙を敷けばいい、とよく言われます。
ただ、その写真を広告や検索結果に出すなら、背景の条件は公開されています。好みではなく、要件として書かれていました。
この記事では、Google Merchant Centerのヘルプにある画像のガイドラインを引きます。そこに、背景を消すときの注意もありました。
背景の色は、好みで決める話ではありません
まず、なぜ要件があるのかという話です。商品の画像は、自分のショップの中だけで表示されるとは限りません。
Googleの無料リスティングや広告に出す場合、その画像はGoogle側の画面に並びます。背景の色や余白の取り方がそろっていないと、並べたときに見え方が崩れます。
だから、条件が決められています。守っていないと、どうなるかも書かれていました。
商品を表示するには、次の要件を満たす必要があります。これらの要件を満たしていない場合は商品が不承認となり、Merchant Center アカウントの [診断] セクションに通知が表示されます。
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
要件と、おすすめの方法が分かれています
同じページの中で、満たさないと不承認になる「最小要件」と、効果を上げるための「おすすめの方法」が分けて書かれていました。
背景の話が出てくるのは、おすすめの方法のほうです。つまり、白でなければ不承認になるわけではありません。
ただ、そのすぐ下に具体的な注意が書かれていて、そこが効いてきます。順番に見ていきます。
Googleは「白一色または透明」と書いています
おすすめの方法のところに、背景についての1行がありました。短いので、そのまま引きます。
理由も添えられています。自分の画面での見え方ではなく、並べられたときの見え方を基準にした書き方でした。
ここが、白い背景が推奨される根拠になります。自分の写真だけを見ていると気づけない理由でした。
そして、最後に例外も添えられています。
背景は白一色または透明にします。ほとんどの場合、背景の色をこのようにすると、さまざまなデザイン要素で画像を適切に表示することができます。商品をはっきりと示す、小道具などで演出された画像や商品使用イメージ画像も使用できます。
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
演出した写真が禁止されているわけではありません
最後の一文に注目してください。小道具などで演出された画像や、使用イメージの画像も使用できると書かれています。
つまり、白背景が推奨されているだけで、生活のなかで使っている写真が使えないわけではありません。
ただし、最小要件のほうには「演出は最低限または一切含まれないようにします」という記述もありました。商品全体が正確に表示されていることが前提になります。
明るい商品に透明背景を使うな、という注意
ここが、知らないと失敗する部分です。背景を透明にする方法は、いまは簡単になりました。
スマホのアプリでも、ボタン1つで背景を抜けます。ただ、抜いたあとの表示先によっては、思っていた見え方にならないことがあります。
同じページに、そのための注が入っていました。短い1行ですが、条件がついています。
どんな商品のときに避けるかが書かれていました。
注: 背景が黒になる可能性があるため、明るい色の画像には透明な背景を使用しないでください。
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
白い商品を透明背景にすると、消えます
透明な背景は、表示する側の画面の色になります。暗い画面に出れば、背景は暗くなります。
白いカップを透明背景で登録して、黒い背景に表示されたとします。輪郭は残りますが、商品の白と背景の黒がぶつかって、意図しない見え方になります。
明るい色の商品なら、透明ではなく白一色にしておくほうが安全です。背景を抜くツールを使うときは、抜いたあとに白で塗りつぶす手順を足してください。
商品は、画像の75%以上90%以下
背景と一緒に決まるのが、余白の取り方です。ここも数字で書かれていました。
商品を大きく写しすぎても、小さく写しすぎてもいけない、という指定です。上限と下限の両方があります。どちらか片方だけではありませんでした。
引用します。パーセントで範囲が示されているので、迷う余地が少ない項目です。
撮るときにも、切り抜くときにも使えます。
商品の大きさ(おすすめの方法)
「画像全体の 75% 以上 90% 以下を占めるように、商品を画像内に収めます」
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
切り抜きが自動で行われる場合があります
同じページに「商品が最適な形で表示されるよう、自動的に画像の切り抜きが行われる場合があります」という記述もありました。
商品のまわりに余白がありすぎると、自動で切られることがあるということです。逆に、端いっぱいまで商品を写していると、切られたときに欠けます。
75%から90%という数字は、その両方を避けるための範囲だと読めます。撮るときに、ファインダーの中で商品がどれくらいを占めているかを意識してください。
画像に入れてはいけないものの一覧
ここは最小要件のほうです。満たしていないと不承認になる項目として、宣伝要素が挙げられていました。
一覧が具体的だったので、そのまま並べます。商品ページ用に作った画像を、そのまま登録すると引っかかる項目が入っています。
とくに、価格や送料無料の文字を入れている人は確かめてください。商品ページでは効く見せ方でも、ここでは対象になります。
宣伝要素に含まれるもの
行動を促すフレーズ(「ご購入ください」など)/サービス関連の情報(延長保証など)
送料無料/価格情報/宣伝に関する形容詞(「最高の」、「安い」など)
状態または互換性(「新品」「2 個入り」「適合」など)
オーバーレイ(透かし、ブランド名、ロゴなど)(商品自体に固有の要素である場合を除く)
バーコード/ブランド、メーカー、販売店の名前とロゴ(商品自体に固有の要素である場合を除く)
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
自分の店のロゴも入れられません
オーバーレイの項目に、透かしとブランド名とロゴが並んでいます。写真を勝手に使われないようにロゴを入れる人がいますが、それも対象でした。
例外として「商品自体に固有の要素である場合を除く」と書かれています。商品そのものにロゴが入っているのは問題ありません。 後から重ねたものが対象です。
この一覧は、検索結果に並べたときに公平に見えるようにするためのものだと読めます。自分の画像だけが目立つ作りは、そろえる側から見ると崩れる原因になります。
枠をつけないでください、とも書かれています
もう1つ、見落としやすい項目がありました。画像のまわりの枠です。
テンプレートを使って画像を作ると、細い線の枠が入ることがあります。商品ページでは整って見えますが、ここでは避ける項目とされていました。意図して入れたものでなくても対象です。
理由も書かれています。背景の話と、根っこは同じでした。
そのまま引きます。
枠付きの画像は使用しないでください。さまざまなデザイン要素で画像が適切に表示されるようにするため、画像の周りに枠を追加しないでください。
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
表示される場所の形は、自分では決められません
枠も、背景の色も、余白の取り方も、理由は同じでした。表示される枠の形や大きさが、その場その場で変わるからです。
自分の画面で整って見えることと、並んだときに整って見えることは別です。
商品ページ用の画像と、登録用の画像を分けて作るのがいちばん確実だと思います。同じ写真から、装飾のないものを1枚用意しておいてください。
AIで背景を消した画像には、条件があります
ここが、いまいちばん知っておきたい部分だと思います。背景を消すツールの多くは、生成AIを使っています。
Googleのガイドラインには、AIで作った画像についての項目がありました。禁止ではなく、条件がついています。
そのまま引きます。ここは、おすすめの方法ではなく最小要件のほうに入っていました。
つまり、満たしていないと不承認になる項目です。
生成 AI を使用して作成されたすべての画像には、その画像が AI で生成されたことを示すメタデータ(IPTC DigitalSourceType TrainedAlgorithmicMedia メタデータタグなど)が含まれている必要があります。
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
メタデータを消さないでください、と書かれています
続きにも記述がありました。生成AIのツールで作った画像から、埋め込まれたメタデータタグを削除しないように、というものです。
ここが実務で効いてきます。画像を軽くするために変換をかけると、メタデータが落ちることがあります。
AIで背景を消したあと、別のツールでサイズを変えたり圧縮したりする人は多いと思います。その工程で消えていないかを、一度確かめてください。なお、この項目は最小要件のほうに入っていました。
サイズの最小要件
背景の話から少し離れますが、同じページにサイズの要件もありました。これは満たさないと不承認になる項目です。
下限と上限の両方が書かれています。スマホで撮った写真なら、下限は問題なく超えます。気をつけたいのは、書き出すときに縮めてしまう場合です。
数字を並べます。下限と上限、それに推奨の大きさが書かれていました。
自分が書き出している大きさと比べてください。
サイズ要件
500 x 500 ピクセル以上
「可能であれば、すべてのリスティング フォーマットで最高のパフォーマンスを確保するために、1,500 x 1,500 ピクセル以上の画像を提供することをおすすめします」
画像のサイズ:64 メガピクセル以下
画像ファイルのサイズ:16 MB 以下
出典:Google Merchant Center ヘルプ「商品画像リンク [image_link]」
小さくしすぎないでください
ページを軽くしたくて、画像を小さく書き出す人がいます。500ピクセルを下回ると、要件を満たさなくなります。
推奨は1,500ピクセル以上です。圧縮するなら、大きさではなくファイルサイズを落とす方向で調整してください。
なお、画像を差し替えるときの注意もありました。同じURLのまま中身を変えると、Googleが気づくまで最大6週間かかることがあるとされています。差し替えるときは、新しいURLで登録するほうが早いと書かれていました。
自宅で白い背景をつくる
ここからは、公式の記述ではなく、手を動かすときの話です。要件に合う写真を、家にあるもので撮る方法を書きます。
必要なのは、白い面と、光の入る窓だけでした。専用の機材がなくても、要件のほうは満たせます。
順番に並べます。ここに書くのは、公式の記述ではなく自分で試した手順です。
機材を買う前に、これで足りるかを確かめてみてください。
家にあるもので白背景を作る
1. 白い画用紙か模造紙を用意する。折り目をつけず、机から壁へなだらかに立ち上げます
2. 窓の光が横から当たる位置に置く。直射日光は影が強く出るので、レースのカーテン越しにします
3. 反対側に白い紙をもう1枚立てて、影を弱める
4. 商品が画面の8割くらいを占めるように寄って撮る
影を全部消す必要はありません
完全な白にしようとして明るくしすぎると、商品の色も飛びます。商品の色が正しく出ていることのほうが大事です。
この媒体の別の記事で書いたとおり、加工で明るくしても彩度そのものは変わりません。撮る段階で色が合っているかを見てください。
背景が少しグレーになる程度なら、あとで明るさを調整できます。逆に、色が飛んだ商品は戻せません。
まとめと、確認できなかったこと
確かめた内容を並べ直します。どれもGoogle Merchant Centerのヘルプに書かれていたものです。
そして、確かめられなかったことも書きます。モールの画像ガイドラインについては、公開されているページを見つけられませんでした。
要件は変わります。登録する前に、最新のページを確かめてください。とくに、AIに関する項目は追加されたばかりの部分だと思います。
確かめたこと(Google Merchant Center ヘルプ)
背景は白一色または透明。ただし明るい色の画像に透明背景は使わない
商品は画像全体の75%以上90%以下
宣伝要素(価格、送料無料、ロゴ、透かしなど)と枠は入れない
AI生成画像はメタデータを保持する
500×500ピクセル以上(推奨1,500×1,500以上)、64メガピクセル以下、16MB以下
確認できなかったこと
Amazonの商品画像のガイドライン。出品者向けの案内ページを開こうとしましたが、該当のページが見つかりませんでした
楽天市場の商品画像登録ガイドライン。公開されているページを見つけられませんでした
※Google Merchant Center ヘルプの日本語ページを確認したものです。要件は変わります。
よくある質問
背景は白でないといけませんか
Google Merchant Centerのヘルプでは「背景は白一色または透明にします」とされていますが、これは要件ではなくおすすめの方法のほうに書かれています。同じ箇所に「商品をはっきりと示す、小道具などで演出された画像や商品使用イメージ画像も使用できます」ともあります。ただし最小要件には「商品全体を正確に表示し、演出は最低限または一切含まれないようにします」とあるので、商品がはっきり分かることが前提です。
アプリで背景を透明にしてもいいですか
商品の色によります。ヘルプには「注: 背景が黒になる可能性があるため、明るい色の画像には透明な背景を使用しないでください」と書かれています。透明な背景は表示する側の画面の色になるので、白いカップのような明るい商品では、暗い画面に出たときに見え方が崩れます。明るい色の商品なら、背景を抜いたあとに白で塗りつぶしておくほうが安全です。
画像にロゴや「送料無料」を入れてもいいですか
入れられません。Googleのヘルプには、宣伝要素を含む画像は使用しないでくださいとあり、その一覧に「送料無料」「価格情報」「オーバーレイ(透かし、ブランド名、ロゴなど)」が挙げられています。ただし「商品自体に固有の要素である場合を除く」とされているので、商品そのものにロゴが入っているのは問題ありません。後から重ねたものが対象です。商品ページ用の画像と、登録用の画像を分けて作ってください。
AIで背景を消した画像は使えますか
使えますが、条件があります。ヘルプには「生成 AI を使用して作成されたすべての画像には、その画像が AI で生成されたことを示すメタデータ(IPTC DigitalSourceType TrainedAlgorithmicMedia メタデータタグなど)が含まれている必要があります」とあり、続けて、生成AIツールで作成した画像から埋め込みメタデータタグを削除しないように、と書かれています。圧縮やサイズ変更の工程でメタデータが落ちることがあるので、そこを確かめてください。
画像はどれくらいの大きさにしますか
Googleの最小要件は500×500ピクセル以上です。「可能であれば、すべてのリスティング フォーマットで最高のパフォーマンスを確保するために、1,500 x 1,500 ピクセル以上の画像を提供することをおすすめします」とも書かれています。上限は64メガピクセル以下、ファイルサイズ16MB以下です。ページを軽くしたい場合は、大きさを小さくするのではなく、ファイルサイズのほうを落としてください。
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