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UTAGEのメール配信を始める前に|7ステップと、DKIMを飛ばすと起きること

番号の付いた集合ポストが並ぶ様子。届く場所が決まっているイメージ

UTAGEのメール配信は、申し込んだその日には始められません。独自ドメインとレンタルサーバーの契約、そして認証設定が先に必要です。

公式マニュアルは、この準備を「【重要】メール配信機能ご利用前に必ずお読みください」という記事にまとめています。タイトルのとおり、読まずに始めると届きません。

理由は、Gmailなどの受信側がメール配信事業者に認証を求めるようになったからです。公式はこう説明しています。

昨今のスパムメール配信者による「なりすましメール」防止のため、メール受信サービス(Gmail等)側でSPF/DKIM/DMARC認証がメール配信事業者(UTAGEユーザーが該当)に求められるようになりました

「UTAGEユーザーが該当」と書かれています。認証を用意する責任は、UTAGEではなく使う側にあります。

結論:7ステップのうち5つはUTAGEの外

配信を始めるまでの7ステップ 1 独自ドメインを契約する UTAGEの外で行う 2 レンタルサーバーを契約する UTAGEの外で行う 3 ネームサーバーを設定する UTAGEの外で行う 4 サーバーにドメインを追加する UTAGEの外で行う 5 メールアドレスを作る UTAGEの外で行う 6 UTAGE専用のDKIM認証設定 UTAGE専用 7 DMARC認証設定 UTAGE専用 6と7を飛ばすと、ほぼ確実に迷惑メールに入る SPFレコードだけはUTAGE側で対応済み

公式が示す手順は7ステップです。そして1〜5はUTAGEの管理画面では行いません。

  1. 独自ドメイン契約(お名前.com、エックスサーバードメインなど)
  2. レンタルサーバー契約(DNSレコードの追加操作が可能なもの)
  3. 独自ドメインのネームサーバー設定
  4. レンタルサーバー側で独自ドメイン名の追加
  5. メールアドレスの新規作成
  6. UTAGE専用のDKIM認証設定
  7. DMARC認証設定

公式は明記しています。

UTAGEではメールアドレスの作成を行うことはできません

UTAGEはメールを送る道具であって、メールアドレスを持っているわけではありません。送信元のアドレスは自分で用意します。

費用と時間を先に見積もる

ドメインとレンタルサーバーはどちらも有料の外部サービスです。UTAGEの月額とは別に発生します。

そして、ネームサーバーの設定変更は反映に時間がかかります。「今日契約して明日から配信」という段取りは組めません。

無料お試しの14日間でメール配信まで確認したいなら、ドメインとサーバーは申し込みと同時に手配してください。この点はUTAGEの無料お試し14日間でも扱っています。

SPFだけはUTAGE側で済んでいる

認証は3種類ありますが、SPFだけは自分で設定する必要がありません。

UTAGEでは、UTAGEサーバー側でSPF認証が「PASS」となる設定を行っているため、UTAGEユーザー様側で別途SPFレコードの追加設定をして頂く必要はございません

やるのはDKIMとDMARCの2つだけです。

他社のメール配信サービスから移ってきた人は、SPFレコードを触る癖があります。ここで不要な追記をすると、かえって設定を壊すことがあります。触らないのが正解です。

DKIM・DMARCの具体的な設定手順はUTAGEのメールが迷惑メールに入る原因で解説しています。

ドメインとサーバーの組み合わせで詰む

公式が★印を付けて2回繰り返している注意があります。

ご契約の「ドメイン取得サービス」と「レンタルサーバー」の組み合わせによっては、ご利用レンタルサーバー側の仕様(DNSレコード追加操作不可)により、UTAGEのメール配信がご利用頂けないケースがございます

組み合わせによっては、契約してから使えないと分かります。

先に組み合わせ表を見る

公式は「【DKIM/DMARC】ドメイン取得 × レンタルサーバー組み合わせ表」というPDFを配布しています。ステップ1とステップ2の両方で、契約前に確認するよう指示しています。

順番が重要です。ドメインを取ってからサーバーを選ぶのではなく、組み合わせ表を見てから両方を決めてください。

判断の基準は1つで、そのレンタルサーバーでDNSレコードを追加できるかです。できなければ、DKIMもDMARCも設定できません。

すでに契約してしまっている場合

ドメインもサーバーも持っている状態で組み合わせが対象外だった場合、選択肢は2つです。

  • ネームサーバーを別のサービスに向ける。DNSレコードを操作できる先に移す
  • 配信専用に別のドメインを取る。既存の環境を触らずに済みます

後者のほうが安全です。稼働中のサイトが乗っているサーバーのDNSを触ると、サイトごと落ちる可能性があります。

サーバーの自動DKIMとは別に設定が要る

ここが最も誤解されやすい箇所です。公式の記載を引きます。

レンタルサーバー側でメールアドレス作成時に自動的にDKIM認証設定がされますが、それとは別にUTAGE専用のDKIM認証設定を実施頂く必要がございます

レンタルサーバーが自動でDKIMを付けてくれても、それはUTAGEからの配信には効きません。

なぜ別の設定が要るのか

DKIMは「このドメインから出たメールであること」を署名で証明する仕組みです。署名するのは実際に送信したサーバーです。

レンタルサーバーのメール機能から送るならサーバーの署名で足りますが、UTAGEから送るならUTAGEの署名が必要です。だから専用の設定が別に要ります。

公式はこの設定を飛ばした場合をこう書いています。

この設定を実施しないと、ほぼ確実に配信メールが迷惑メールフォルダに振り分けられる、または迷惑メールフォルダにも振り分けられずメール自体を受信拒否をされる恐れがあります

「ほぼ確実に」と書かれています。そして怖いのは後半です。迷惑メールフォルダにすら入らず、受信拒否される可能性があります。

受信拒否されると、読者側では「届いていない」ことにすら気づけません。迷惑メールフォルダを探してもらう、という案内も通用しません。

DMARCは設定済みのことがある

DMARCについては、公式に補足があります。

ご利用のレンタルサーバーサービスによっては、メールアドレス作成時点で既にDMARC設定が実施されている可能性もあります

DKIMと違って、DMARCはサーバー側の設定がそのまま効くことがあります。先に確認して、入っていれば追加の作業は不要です。

既存のメールアドレスを流用しない

公式が推奨しているのは「UTAGE配信専用のメールアドレスを新規作成すること」です。既存のアドレスも使えますが、リスクが書かれています。

他サービスで利用中の既存メールアドレスを利用することも可能ですが、その場合UTAGE経由でのメール配信を行うと配信元IPアドレスが変更となるため、メール受信サービス(Gmail)側で迷惑メール判定を受けやすい状況が発生します

何が起きているか

受信側は、「このアドレスからのメールは、いつもこのIPアドレスから来る」という情報を蓄積しています。

他社の配信サービスで使っていたアドレスをUTAGEに移すと、ある日突然、別のIPアドレスから同じ名前で届くようになります。これはなりすましの典型的なパターンと同じ形です。

移行のときこそ、新しいアドレスを作ってください。既存の評価を引き継げると考えるのは逆効果です。

公式もGmailのガイドラインを参照するよう案内しています。

この設定が効く機能の範囲

DKIM・DMARCの設定は、メール配信機能だけの話ではありません。公式が挙げている対象は4機能にまたがります。

機能 対象のメール
メール・LINE配信 一斉送信/ステップ配信/リマインダ配信
イベント・予約 各種メール配信(連携配信シナリオ経由)
ファネル 領収書メール/銀行振込の案内とリマインド/課金失敗時の通知
パートナー 成約通知メール

「メルマガを出さないから関係ない」とはなりません。

たとえばUTAGEの銀行振込では、振込先の案内メールが届かなければ入金されません。個別相談の予約でも、リマインダ配信にDKIM・DMARCが必須です。

お金と予定に直結するメールが、すべてこの設定の下にあります。

配信を始めてからの5つの注意

7ステップが終わっても終わりではありません。公式は運用上の注意を5つ挙げています。

  • 他社システムから移行時に大量にインポートしない
  • 配信数を1日に2通以上送信するなど一気に増やさない
  • DKIM認証、DMARC認証は必ず通す
  • 定期的に配信し続ける
  • リアクションが無い方には送らない

1日2通以上は遅延の原因になる

2つ目には補足が付いています。

1日に2回以上送信する運用(例えばカウントダウンメール等)を行うと、UTAGE側では正常にメール配信処理が完了しても、Gmail等のメール受信サービス側でメール配信遅延処理が発生する可能性が高まります

締切前のカウントダウンメールが、まさにこれに当たります。1日3通送るような設計は、受信側で止められます。

公式は「その場合のメール配信遅延の原因はUTAGE起因ではなくメール受信サービス側起因」としています。UTAGEに問い合わせても解決しません。

遅延しているかを確認する方法

公式が具体的な確認手順を示しています。Gmailで遅れて届いたメールを開き、次の操作をします。

  1. メール右上の縦三点アイコンをクリック
  2. 「メッセージのソースを表示」をクリック
  3. 「作成日」に表示されている「◯◯秒後に配信済み」を確認

ここに出ている秒数が、Gmail側で遅延処理された時間です。この数字が出ていれば、原因はUTAGEではありません。

読者から「メールが遅れて届く」と言われたときに、原因の切り分けができる唯一の方法です。覚えておいて損はありません。

リアクションがない人に送り続けない

5つ目は、リストを持っている人ほど抵抗がある項目です。

ただ、開封もクリックもしない宛先に送り続けると、配信全体の評価が下がります。反応する人にも届かなくなる、という形で跳ね返ります。

絞り込みの方法はUTAGEのセグメント配信で扱っています。ラベルで反応のある層を切り出して、そちらに配信を寄せる形になります。

まとめ

UTAGEでメール配信を始める前に押さえる点です。

  • 7ステップのうち1〜5はUTAGEの外。ドメインとサーバーの契約が先
  • UTAGEではメールアドレスを作れない
  • SPFは設定不要。UTAGE側で対応済み
  • ドメインとサーバーの組み合わせを契約前に確認する。DNSレコードを追加できないと詰む
  • サーバーの自動DKIMとは別に、UTAGE専用のDKIM設定が要る
  • これを飛ばすと「ほぼ確実に」迷惑メール、または受信拒否
  • 既存アドレスを流用しない。配信元IPが変わると迷惑メール判定されやすい
  • 設定の対象はメール配信だけでなく、イベント・ファネル・パートナーにも及ぶ

この記事で扱った内容は、すべて配信を始める前の話です。あとから直せますが、その頃には「届かないメール」を何百通も送ったあとになります。

送信履歴には成功と出ていて、それでも読者には届いていない。これがいちばん気づきにくい状態です。最初に済ませてください。

ここで扱ったDKIM・DMARC認証設定の画面は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に確認できます。

よくある質問(FAQ)

UTAGEでメールアドレスは作れますか?

作れません。公式は「UTAGEではメールアドレスの作成を行うことはできません」と明記しています。独自ドメインとレンタルサーバーを契約し、サーバー側でメールアドレスを作成する必要があります。

SPFレコードの設定は必要ですか?

不要です。公式は「UTAGEサーバー側でSPF認証が『PASS』となる設定を行っているため、UTAGEユーザー様側で別途SPFレコードの追加設定をして頂く必要はございません」としています。設定するのはDKIMとDMARCの2つです。

レンタルサーバーが自動でDKIMを設定してくれました。これで大丈夫ですか?

不十分です。公式は「レンタルサーバー側でメールアドレス作成時に自動的にDKIM認証設定がされますが、それとは別にUTAGE専用のDKIM認証設定を実施頂く必要がございます」としています。UTAGEから送るメールにはUTAGEの署名が必要だからです。

DKIM設定をしないとどうなりますか?

公式は「ほぼ確実に配信メールが迷惑メールフォルダに振り分けられる、または迷惑メールフォルダにも振り分けられずメール自体を受信拒否をされる恐れがあります」としています。受信拒否されると、読者は届いていないことにも気づけません。

今使っているメールアドレスをそのまま使えますか?

使えますが推奨されていません。公式は、既存アドレスをUTAGEで使うと配信元IPアドレスが変わるため、Gmail側で迷惑メール判定を受けやすくなると説明しています。UTAGE配信専用のアドレスを新規作成するのが推奨です。

ドメインとサーバーはどこで契約してもいいですか?

組み合わせによってはUTAGEのメール配信が使えません。レンタルサーバー側でDNSレコードの追加操作ができないと、DKIM・DMARCを設定できないためです。公式が配布している「ドメイン取得 × レンタルサーバー組み合わせ表」を、契約前に確認してください。

1日に複数回メールを送ってはいけませんか?

公式は、1日に2回以上送信する運用を行うとGmail等の受信サービス側で配信遅延処理が発生する可能性が高まる、としています。カウントダウンメールなどが該当します。遅延の原因はUTAGE側ではなく受信サービス側になるため、UTAGEに問い合わせても解決しません。

メールが遅れて届きます。UTAGEの問題ですか?

確認方法があります。Gmailで遅れて届いたメールを開き、右上の縦三点アイコンから「メッセージのソースを表示」をクリックし、「作成日」の「◯◯秒後に配信済み」を見てください。ここに秒数が出ていれば、Gmail側の遅延処理によるものです。

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