
クレジットカードを持っていない人や、法人で経理を通す必要がある人に売るなら、銀行振込は避けて通れません。
UTAGEには銀行振込の機能がありますが、「手動対応」と名前が付いているせいで、全部を手でやる機能だと誤解されがちです。
実際は違います。6つの工程のうち、手を動かすのは2つだけです。残りは自動で流れます。
この記事では、どこまでが自動でどこからが手作業なのかを、公式マニュアルの記載にもとづいて切り分けます。
結論:手動なのは着金確認と入金反映だけ
公式が挙げている運用フローは6ステップで、手動が必要な箇所には★が付いています。★が付いているのは4番の振込の確認と5番の入金反映処理の2つです。
自動で流れる4つ
次の4つは、設定さえしておけば人が触りません。
- 1. 申込の受付。決済フォームで「銀行振込」を選んで申し込みが入る
- 2. 振込先の案内メール。振込先と金額がUTAGEから自動送信される
- 3. リマインダ配信。振込が無い場合の催促もUTAGEから自動送信される
- 6. 入金反映後の処理。シナリオ登録・バンドルコース登録・アクション実行が走る
3番のリマインドが自動なのは、地味に効きます。「振り込むつもりで忘れていた」という取りこぼしを、人が追いかけずに拾えます。
止まるのは2つ
一方、次の2つは人がやります。
- 4. 振込の確認。設定した銀行口座を見て、着金しているかを目視する
- 5. 入金反映処理。UTAGEの売上一覧から手動で「入金反映」を実行する
つまり運用設計の要点は1つです。「誰が、どのくらいの頻度で口座を見るか」を決めること。ここが決まっていないと、入金済みのお客様が待たされます。
そして5番を実行しない限り、6番の提供開始が走りません。会員サイトのコース開放も、お礼メールも、全部止まったままです。
手動対応とオート銀振の違い
先に整理しておきます。公式によれば、UTAGEの銀行振込には2つのパターンがあります。
| パターン | 着金確認と入金反映 |
|---|---|
| 手動対応 | 自分でやる |
| UnivaPay/オート銀振決済 | 自動化される |
公式の説明では、オート銀振決済は「振込案内~入金確認~入金反映処理を全て自動化」するものです。
件数が増えてきたらオート銀振に移行する、という順番が現実的です。手動対応は決済代行会社の契約なしで始められるので、まず動かすには向いています。決済代行会社の審査には時間がかかるので、UTAGEの無料お試し14日間のあいだに売上を立てたい場合にも使えます。
この記事で扱うのは手動対応のほうです。
設定の手順
ここからは実際の画面操作です。振込先を登録し、商品を作り、ページに置くまでを順に書きます。
手順1:振込先の口座を登録する
ファネル > 決済連携設定を開きます。画面をいちばん下までスクロールすると「振込先口座設定」があります。
ここに、入金を受け付ける口座情報を入力して【保存】します。銀行名・銀行番号・支店名・支店番号・口座種別・口座番号・口座名義が必要です。
商品ごとに別の口座を使いたい場合は、決済連携設定を新規に作り、【決済アカウント多重化設定】を「利用する」にします。1つの設定には1口座しか登録できないので、口座を分けたいなら設定ごと分けます。
手順2:銀行振込の価格ラインナップを作る
ファネル > 商品管理で商品を選び、「商品詳細(価格ラインナップ)」で【+追加】をクリックします。既存の商品にクレジットカード払いと並べて追加できます。
設定する内容はこうです。
- 支払方法:「銀行振込」を選ぶ
- 決済代行会社:「なし」を選ぶ。ここで会社を選ぶ必要はありません
- 決済連携設定:手順1で作った設定名を選ぶ(多重化設定をしていない場合は表示されません)
- 支払回数:「一回払い」。後述しますが、これ以外は選べません
- 金額:振り込んでもらう金額
- 連携フォームへの表示:「表示する」
商品管理と価格ラインナップの基本的な考え方はUTAGEでEC・D2Cはできるかで解説しています。商品名が「管理上の名前」で購入者に見えない点など、先に読んでおくと迷いません。
手順3:申込後の動作を設定する
同じ画面に▼申込後の動作設定があります。これは「銀行振込を選んで申し込んだ直後」の動きで、入金後ではありません。
ここで「メール自動送信」を「送信する」にします。これが振込先の案内メールになります。
送信元は2つから選べます。
| 送信元 | 指定するもの |
|---|---|
| 独自ドメインのアドレス | DKIM・DMARC認証済みのアドレス |
| システム標準のアドレス | 問い合わせを受けるアドレス(フリーアドレス可) |
独自ドメインを選ぶ場合は、認証設定が必須です。公式は未設定のまま使った場合について、こう書いています。
メール受信サービス側(Gmail/Yahooメール等)で迷惑メールフォルダに振り分けられるまたは「なりすまし」判定により受信拒否される可能性があります
振込先の案内が届かなければ、入金されません。ここは他のメールより実害が大きい箇所です。設定方法はUTAGEのメールが迷惑メールに入る原因にまとめています。
独自ドメインのアドレスを持っていない場合は、「システム標準のアドレスを利用」を選べば、Gmailなどのフリーアドレスでも運用できます。その場合、お客様からの返信はそのアドレスに届きます。
手順4:支払期限を設定する
同じ画面で▼支払期限を設定します。ここを入れると2つのことが自動で起きます。
- 申込時の自動返信メールに支払期限日が差し込まれる
- リマインドメールの配信タイミングとして使われる
ここを空けたままだと、催促が自動で飛びません。手動対応でいちばん省力化が効く部分なので、必ず入れてください。
手順5:入金反映後の動作を設定する
▼入金反映後の動作設定は、着金を確認して入金反映を実行したあとの動きです。
- 登録するシナリオ:商品提供の案内を送るシナリオ
- 開放するバンドルコース:会員サイトでコンテンツを渡すなら必ず指定
- 実行するアクション:任意
- メール自動送信:シナリオ側で登録直後の配信を組んでいるなら不要
会員サイトを使う場合の注意はUTAGEの会員サイトでログイン情報を自動発行する方法で扱っています。
手順6:ファネルページに置く
ファネル > ファネル名 > ページの【編集】を開き、青い「+」から【決済フォーム】要素を配置します。連携商品に手順2で作った商品を選びます。
保存してプレビューを見ると、クレジットカード情報の入力欄が表示されません。これが正しい状態です。カード情報の欄が残っているなら、連携商品の選び間違いか、手順2で支払方法を「銀行振込」にできていません。
決済用のページをまだ持っていない場合は、テンプレートの「決済ページ」を使えます。この場合は最初から【決済フォーム】要素が置かれているので、要素をクリックして連携商品を選ぶだけです。
なお、1つの商品にクレジットカード払いと銀行振込の両方の価格ラインナップがある場合、決済フォームには両方が並びます。お客様がその場で選べるので、支払方法ごとにページを分ける必要はありません。
申込直後のメールで何が送られるか
デフォルトのまま使う場合、申込直後のメールには手順1で登録した口座情報が自動で入ります。
公式が示しているデフォルトの内容には、次の項目が含まれます。
- 注文番号・申込日時・決済金額・商品名
- 振込先口座情報(銀行名・支店名・口座種別・口座番号・口座名義)
- 支払期日
- 請求書のURL
- 問い合わせ先メールアドレス
「恐れ入りますが振込手数料はご負担ください」「振込名義と申込者名が異なる場合はご一報ください」という一文も、デフォルトで入っています。
請求書URLが自動で入る
ここは見落とされやすいところです。「メール自動送信」を「送信する」にしておけば、請求書のリンクが自動でメールに差し込まれます。
法人相手だと請求書を求められることが多いので、これだけで往復が1回減ります。カスタム本文にする場合は、置き換え文字「請求書URL」を自分で入れてください。
なお公式によれば、注文番号と請求書番号は同じ番号です。問い合わせ対応のときに照合しやすくなります。
口座を2つ以上案内したいとき
制約が1つあります。公式の記載です。
振込先の銀行口座情報を2種類以上ご案内する場合は、送信内容で「カスタム」を選択し、本文に振込先銀行口座情報を置き換え文字を利用せずに直接ご入力ください
置き換え文字は1口座ぶんしか差し込めないので、2つ目以降は本文に直接書くことになります。
そして、ここが注意点です。
ただし、請求書URL記載の「お振込先口座」には決済連携設定に設定済みの銀行口座情報(1種類)のみが掲載されます
メール本文には2つ書けても、請求書には1つしか載りません。お客様が請求書のほうを見て振り込むと、意図しない口座に入ります。口座を分けたいなら、メールで併記するのではなく決済連携設定ごと分けるほうが安全です。
入金反映のやり方
着金を確認したら、UTAGE側で反映します。ここを実行しないと何も始まりません。
操作の手順
ファネル > 売上 > 売上一覧を開きます。入金者名やメールアドレスで該当者を検索します。
該当データの右側の三点アイコン(︙)をクリックし、【入金反映】を選びます。「入金日」を入力して【入金反映】をクリックします。
完了すると、ステータスが「振込待ち」から「決済成功」に切り替わります。同時に、手順5で設定した動作(シナリオ登録・バンドルコース開放・アクション実行)が走ります。
アフィリエイト報酬もここで確定する
見落とされやすい連動があります。公式の記載です。
入金反映処理を実行した商品がアフィリエイト用にパートナー機能で案件登録されている場合、紹介パートナー(アフィリエイター)への成約処理(報酬計上)も自動実行されます
入金反映を忘れると、紹介してくれたパートナーの報酬も計上されません。本人からは確認できないので、「成約したはずなのに反映されない」という問い合わせになります。
パートナー機能を使っているなら、入金反映の遅れは自分の提供遅れだけでは済みません。
先に知っておく制約
一回払いしか選べない
公式のFAQにあります。
Q.銀行振込は「一回払い」のみの対応でしょうか。
A.はい、仕様上「一回払い」のみ利用可能です。
分割払いも継続課金も、銀行振込では選べません。分割で売りたいなら、クレジットカード払いの価格ラインナップを別に用意することになります。
継続課金の扱いについてはUTAGEのStripe決済連携方法を参照してください。
着金確認は自分の目でやる
当たり前に聞こえますが、運用としては重要です。UTAGEは口座を見に行きません。公式も「【振込先口座設定】で指定した銀行口座にて着金確認をしてください」と書いています。
現実的な運用としては、次のどちらかになります。
- 時間を決めて確認する。「毎営業日の朝イチで口座と売上一覧を開く」と決める
- 申込の通知を受け取る。▼通知設定で申込時に自分宛のメールを飛ばし、そこから確認に入る
通知設定では、氏名・メールアドレス・金額・商品名・購入元ページURL・紹介パートナー名などを置き換え文字で差し込めます。通知メールの件名に申込者名を入れておくと、受信トレイが未確認リストとして機能します。
テストのやり方
公開前に、必ず一度通してください。公式が案内している手順はこうです。
ファネル > ファネル名 > ファネル共通設定を開き、「決済モード」を「テストモード」に変更します。
作成した決済ページから、銀行振込でテスト申込みをします。ファネル > 売上 > 売上一覧でステータスが「振込待ち」になっているデータを見つけ、三点アイコンから【入金反映】を実行します。
そのうえで、「入金反映後の動作設定」が実際に走ったかを確認します。シナリオに入ったか、コースが開放されたか、メールが届いたか。ここまで見て初めてテスト完了です。
なお、テストモードと本番モードの取り違えは損害が大きい事故です。UTAGEでやってはいけない操作38個にも関連項目があります。テストが終わったら、決済モードを本番に戻すのを忘れないでください。
まとめ
UTAGEの銀行振込(手動対応)は、名前ほど手作業ではありません。
- 自動:申込受付/振込先の案内メール/未入金のリマインド/入金反映後の提供開始
- 手動:着金確認/売上一覧からの入金反映
設定で押さえるところを並べます。
- 振込先口座は決済連携設定の最下部で登録する。口座を分けたいなら設定ごと分ける
- 支払方法は「銀行振込」、決済代行会社は「なし」
- 支払期限を必ず入れる。入れないとリマインドが飛ばない
- 独自ドメインで送るならDKIM・DMARC認証が必須。案内が届かなければ入金されない
- 請求書URLは自動で差し込まれる。法人相手なら往復が1回減る
- 口座を2つ案内しても、請求書には1つしか載らない
- 一回払いのみ。分割も継続課金も選べない
そして運用でいちばん重要なのは、「誰がいつ口座を見るか」を決めておくことです。
入金反映を実行するまで、お客様への提供も、パートナーへの報酬計上も止まったままになります。自動化されていない2工程だからこそ、人の側で仕組みにしてください。
ここで扱った決済連携設定と商品管理の画面は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に実際に触って確認できます。
よくある質問(FAQ)
銀行振込で分割払いはできますか?
できません。公式FAQは「仕様上『一回払い』のみ利用可能です」と回答しています。分割で売りたい場合は、クレジットカード払いの価格ラインナップを別に用意してください。
着金確認も自動にできませんか?
手動対応のパターンではできません。公式によれば、UnivaPayのオート銀振決済なら「振込案内~入金確認~入金反映処理を全て自動化」できます。件数が増えたらそちらへの移行を検討してください。
入金反映を忘れるとどうなりますか?
ステータスが「振込待ち」のまま止まり、入金反映後の動作(シナリオ登録・バンドルコース開放・アクション実行)が走りません。さらに、その商品がパートナー機能で案件登録されている場合、紹介パートナーへの報酬計上も実行されません。
振込先の案内メールはカスタマイズできますか?
できます。商品管理から「銀行振込」の価格ラインナップを選び、申込後の動作設定で「メール自動送信」を「送信する」にしたうえで、送信内容を「カスタム」にしてください。商品名・金額・支払期日・請求書URL・口座情報などを置き換え文字で差し込めます。
請求書は発行できますか?
「メール自動送信」を「送信する」にしておけば、請求書のリンクが自動でメールに差し込まれます。カスタム本文にする場合は、置き換え文字「請求書URL」を入れてください。注文番号と請求書番号は同じ番号です。
振込先の口座を複数案内したいのですが。
メール本文には、置き換え文字を使わず直接書くことで複数案内できます。ただし請求書URLに記載される「お振込先口座」には、決済連携設定に登録した1種類だけが掲載されます。お客様が請求書を見て振り込むと意図しない口座に入るので、口座を分けたいなら決済連携設定ごと分けてください。
独自ドメインのメールアドレスを持っていません。
「システム標準のアドレスを利用」を選べば運用できます。この場合、お問い合わせ先メールアドレスにGmailなどのフリーアドレスを指定でき、お客様からの返信はそこに届きます。
未入金の人に自動で催促できますか?
できます。支払期限を設定しておくと、その日付をもとにリマインドメールが自動配信されます。逆に支払期限を設定していないと配信タイミングが決まらないので、必ず入れてください。
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