
スタッフや外注にUTAGEを触らせたい。ただし売上は見せたくない。こういうとき使うのがオペレーター管理です。
機能ごとに「利用可」「利用不可」を選べるので、必要な範囲だけを渡せます。
ただし1つだけ、他とまったく性質の違う権限があります。これを知らずに渡すと、「利用不可」にしたはずの売上データが読まれます。
結論:API権限だけは性質が違う
公式マニュアルの注意書きを、そのまま引きます。
オペレーターアカウントに「API権限」を付与すると、API及びMCP接続時にUTAGEアカウント全体のデータへのアクセスが可能となります。API及びMCP経由であれば、他の権限設定を無効化する非常に強力な権限です
「他の権限設定を無効化する」と公式が書いています。
管理画面からログインする分には、権限設定どおりに制御されます。売上機能を「利用不可」にしていれば、売上一覧は開けません。
しかしAPI・MCP経由では、その設定が効きません。公式が対象として挙げている機能は8つです。
- ファネル機能
- 売上機能
- 決済連携設定
- メール・LINE配信機能
- 会員サイト機能
- イベント機能
- パートナー機能
- メディア管理・動画管理・音声管理
事実上、全機能です。API権限を渡すということは、管理画面側の権限設定を全部「利用可」にするのと変わりません。
公式も「権限を付与する対象者は必要最小限に留め、設定時は十分にご注意ください」と書いています。
オペレーター管理とは何か
先に基本を押さえます。ここを飛ばすと、あとの話が読みにくくなります。
契約アカウントとは別のログインを発行する機能
公式の説明はこうです。
オペレーター管理を利用すると、UTAGE契約アカウントとは別に作業担当者用のログインアカウント(オペレーターアカウント)を発行できます
つまり契約者のIDとパスワードを共有するのではなく、担当者ごとに別のログインを作るということです。
これには2つの意味があります。1つは、機能ごとにアクセス範囲を絞れること。もう1つは、担当者が抜けたときにそのアカウントだけ削除すればいいことです。パスワードを共有していると、1人抜けるたびに全員分を変えることになります。
なお公式は「お一人でUTAGEを運用される場合は、オペレーター管理の設定は不要です」としています。1人運用なら触る必要はありません。
ログインURLが契約アカウントと別になる
ここが最初につまずくところです。オペレーター専用のログインURLは、契約アカウント用のログインURLとは別物です。
公式が挙げている形はこうです。
| 種類 | URLの形 |
|---|---|
| 契約アカウント用 | https://utage-system.com/login |
| オペレーター用 | https://utage-system.com/operator/XXX/login |
XXXの部分は契約アカウントごとに変わります。契約アカウント用のURLでは、オペレーターアカウントはログインできません。
確認する場所はオペレーター管理 > ログインページです。独自ドメインを設定している場合は、このURLのドメイン部分を独自ドメインに置き換えてもログインできます。独自ドメインの設定はUTAGEの独自ドメイン設定方法で解説しています。
オペレーター管理を開けるのは契約アカウントだけ
公式の記載です。
「オペレーター管理」メニューはUTAGE契約アカウントでのみ操作できます。オペレーターアカウントでログインした場合は「オペレーター管理」メニューは表示されません
オペレーター自身が自分の権限を変えることはできません。追加・編集・削除はすべて契約アカウントからです。
これは解約時にも効いてきます。UTAGEの解約方法でも触れましたが、解約手続きも契約アカウントでしか行えません。
渡せる権限の一覧と、連動して消える権限
権限は機能ごとに「利用可」「利用不可」を選びます。公式が挙げている項目を整理します。
| 権限項目 | 範囲 |
|---|---|
| ファネル機能 | ファネル機能全体 |
| 売上機能 | 売上一覧・継続課金一覧・月別/日別売上集計 |
| 決済連携設定 | 決済代行会社との連携設定 |
| メール・LINE配信機能 | メール・LINE配信機能全体 |
| 会員サイト機能 | 会員サイト機能全体 |
| イベント機能 | イベント機能全体 |
| パートナー機能 | パートナー機能全体 |
| メディア・動画・音声 | 各管理画面 |
| オペレーター管理 | オペレーターの追加操作 |
| API設定 | API・MCP機能 |
ファネルを止めると、売上と決済連携も一緒に止まる
公式の注記です。
ファネル機能全体へのアクセス(「利用不可」にすると売上機能・決済連携設定も自動的に利用不可になります)
ファネル機能を「利用不可」にすると、売上機能と決済連携設定も自動で「利用不可」になります。
逆は成立しません。ファネル機能を「利用可」のまま、売上機能だけを「利用不可」にすることはできます。公式のFAQでも、こう答えています。
Q. オペレーターに売上データを見せずに、ファネルの編集だけを許可できますか?
A. はい、可能です
外注のLP制作者に渡すなら、この組み合わせが基本形です。ファネル機能だけ「利用可」、売上機能は「利用不可」。
全部「利用不可」にするとログインできなくなる
公式の注意書きです。
すべての機能を「利用不可」に設定すると、そのオペレーターはログインしても「権限がないためこの操作を行うことができません」というエラーが表示されます。最低でも1つの機能を「利用可」に設定してください
一時的に止めたい場合は、全部を「利用不可」にするのではなく削除してください。中途半端に止めると、担当者は「ログインできない」と言ってきます。原因が権限にあると気づくまで時間を使います。
API権限が権限設定を無効化する
本題に戻ります。API設定の権限だけは、他の9項目と性質が違います。
なぜこうなるのか
API・MCPは、管理画面を通らずにデータへ直接アクセスする経路です。管理画面の権限チェックは管理画面の中でしか働かないので、別の入口から入られると効きません。
公式は「通常のUTAGE管理画面からログインする場合は各機能のアクセス権限は個別に制御可能ですが、API権限を付与した場合、以下の権限設定項目が『利用不可』に設定されていても、API及びMCPを経由してデータにアクセス可能」と説明しています。
いつ渡すことになるか
実際にAPI権限が必要になるのは、オペレーターがMCPクライアントからUTAGEにつなぐときです。
公式マニュアルには、オペレーターアカウントでMCP連携を行う手順が用意されています。API権限が付いていない状態で接続しようとすると「403 | APIへのアクセス権限がありません。」というエラーが出ます。
この403を解消する方法が「API設定を利用可にする」なので、エラーメッセージに従って作業すると、気づかないうちに全データへのアクセスを渡すことになります。
渡す前に決めておくこと
API権限を渡すかどうかは、機能の話ではなく信頼の範囲の話になります。判断の目安を挙げます。
- 渡していい:社内の担当者で、売上も顧客リストも見てよい立場の人
- 渡さないほうがいい:特定の作業だけを依頼している外注先、期間限定のスタッフ
どうしても外注にMCP連携をさせる必要があるなら、作業が終わった時点でAPI設定を「利用不可」に戻す運用にしてください。付けっぱなしにしない、というだけで大きく違います。
作成の手順
ここからは実際の画面操作です。アカウントを作り、権限を絞り、担当者に渡すまでを順に書きます。
手順1:オペレーターアカウントを追加する
契約アカウントでUTAGEにログインします。オペレーターアカウントではこの操作はできません。
画面右上のアカウント名をクリックし、メニューから【オペレーター管理】を開きます。【+追加】をクリックして、3つを入力します。
- 名前:オペレーターの名前
- メールアドレス:オペレーターのメールアドレス
- パスワード:ログイン用のパスワード
【保存】をクリックすれば追加されます。
ここで守るべき条件が1つあります。公式の注意書きです。
同じメールアドレスで複数のオペレーターアカウントを作成すると、正常にログインできなくなる場合があります。オペレーターごとに異なるメールアドレスを使用してください
1人に複数の役割を持たせたいからといって、同じメールアドレスで2つ作ってはいけません。権限を分けたいなら、メールアドレスも分けてください。
手順2:権限を設定する
【オペレーター管理】の画面で、対象のオペレーターの【編集】をクリックします。三点アイコン(︙)から【オペレータ情報編集】を開く経路もあります。
前掲の10項目それぞれに「利用可」「利用不可」を設定して【保存】します。
設定するときの順番は、全部「利用不可」から始めて、必要なものだけ「利用可」に上げるのが安全です。逆から始めると、消し忘れが残ります。
そしてAPI設定は、明確な必要がない限り「利用不可」のままにしてください。ここまで説明したとおり、この1項目だけで他の設定が意味を失います。
手順3:ログインURLを共有する
【オペレーター管理】の画面で【ログインページ】をクリックすると、オペレーター専用のログインページが開きます。
このページのURLをコピーして、担当者に渡します。あわせて手順1で設定したメールアドレスとパスワードも伝えます。
公式も念を押しています。
オペレーターには必ずオペレーター専用のログインURLを案内してください。契約アカウント用のログインURLではオペレーターアカウントでログインできません
渡すときは、URLとIDとパスワードを3点セットで送ってください。URLを省くと、ほぼ確実に「ログインできません」と返ってきます。
手順4:不要になったら削除する
契約終了や担当変更でアカウントが不要になったら、【オペレーター管理】の画面で対象の三点アイコン(︙)から【削除】を選びます。確認メッセージが出たら実行します。
前述のとおり、権限を全部「利用不可」にして止める方法は取らないでください。ログインエラーになるだけで、アカウント自体は残ります。
ログインできない7つの原因
オペレーターから「ログインできない」と連絡が来たときの切り分けです。公式が7つの原因を挙げているので、その順に確認します。
| 原因 | 確認すること |
|---|---|
| 1. 専用ログインページを使っていない | 契約アカウント用URLを渡していないか |
| 2. 同じブラウザで別アカウントにログイン中 | 他のUTAGEアカウントを開いていないか |
| 3. 同じメールアドレスで重複作成 | 同一アドレスのアカウントが2つ以上ないか |
| 4. パスワードの入力違い | リセットを試したか |
| 5. 契約者がアカウントを削除した | 一覧に残っているか |
| 6. 契約が解約・強制解約になっている | 契約アカウント側の状況 |
| 7. 全機能が「利用不可」 | 最低1つ「利用可」があるか |
いちばん多いのは1番と2番
原因2は仕様です。公式の記載を引きます。
セキュリティ上の理由から、同じ端末・同じブラウザで複数のUTAGEアカウントに同時ログインすることはできません
自分の契約アカウントを開いたまま、同じブラウザでオペレーターの動作確認をしようとすると入れません。一度ログアウトしてブラウザを閉じるか、シークレットモードを使ってください。公式も別ブラウザかシークレットモードを案内しています。
6番は本人にはどうにもできない
契約アカウントが解約済み、または月額料金の未払いで強制解約になっている場合、オペレーターのログイン画面には「メールアドレスとパスワードの組み合わせに対応するログイン情報が登録されていません。」と表示されます。
アカウントが消されたときのメッセージと区別がつきません。オペレーター側からは原因が判別できないので、契約者に確認してもらうしかありません。
そして公式は、オペレーター本人からの問い合わせには対応しないと明記しています。
オペレーター担当の方から直接UTAGEサポートへお問い合わせ頂いたとしても、UTAGE契約者の契約状況確認及びオペレーターアカウント発行に関する一切の対応はできかねます
窓口は契約者です。外注に作業を任せる場合は、この点を最初に伝えておいたほうがいいです。
行動ログは取得できない
権限を設計するうえで、先に知っておくべき制約があります。
UTAGEサポートでは、オペレーターアカウントの行動ログ等の取得ならびに情報開示サービスは提供しておりません
誰がいつ何をしたかを、あとから確認する手段がありません。
これは権限設計の考え方を変えます。「問題が起きたら記録を見て特定する」という運用が成立しないので、最初から触らせない範囲を決めるしかありません。
具体的には次のようになります。
- 消えると困るものを触れる権限は、最初から渡さない
- 渡すなら作業期間だけにして、終わったら削除する
- API権限は特に慎重に。全データに届くうえ、記録も残らない
消せると困る操作についてはUTAGEでやってはいけない操作38個にまとめています。どの権限を渡すか決める前に、一度目を通しておくと判断しやすくなります。
アカウント数には上限がある
最後に補足を1つ。登録プランによって、オペレーターアカウントの登録上限数が決まっています。
スタンダードプランの場合、公式によればデフォルトで5アカウントまでです。6アカウント以上が必要な場合は追加オプション(5アカウント単位)を申し込む形になります。金額を含む詳細は、公式マニュアルの「オペレーターアカウント上限追加手続き」に記載があります。
まとめ
オペレーター管理は、契約アカウントを共有せずに人を増やすための機能です。押さえるべき点を並べます。
- ログインURLが別。契約アカウント用URLでは入れない
- オペレーター管理を開けるのは契約アカウントだけ。本人は自分の権限を変えられない
- ファネル機能を「利用不可」にすると、売上機能と決済連携設定も一緒に落ちる
- 全部「利用不可」にするとログインエラーになる。止めたいなら削除する
- 同じメールアドレスで2つ作らない
- 同じブラウザで複数アカウントに同時ログインできない
- 行動ログは取得できない。あとから追えない前提で権限を決める
そして、いちばん重要なのはここです。
API設定の権限は、他の権限設定を無効化します。管理画面で「利用不可」にした売上も顧客リストも、API・MCP経由なら読めます。公式が「非常に強力な権限」と書いているとおりです。
MCP連携で403エラーが出たときに、深く考えずにこの権限を付けてしまうのがいちばん危ない流れです。付けるかどうかは、機能の問題ではなく信頼の範囲の問題として決めてください。
ここで扱ったオペレーター管理の画面は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に実際に触って確認できます。
よくある質問(FAQ)
オペレーターに売上を見せずにファネルだけ触らせられますか?
できます。権限設定で「ファネル機能」を利用可、「売上機能」を利用不可にすれば、ファネルの編集はできて売上データは閲覧できない状態になります。公式FAQでも同じ回答が示されています。ただしAPI設定を利用可にすると、この制限はAPI・MCP経由では効かなくなります。
API権限を渡すと何が変わりますか?
公式は「API及びMCP経由であれば、他の権限設定を無効化する非常に強力な権限です」と明記しています。管理画面で「利用不可」にした機能でも、API・MCP経由ならデータにアクセスできます。対象はファネル・売上・決済連携設定・メール/LINE配信・会員サイト・イベント・パートナー・メディア管理の8機能です。
オペレーターがログインできません。
公式は7つの原因を挙げています。専用ログインURLを使っていない、同じブラウザで別のUTAGEアカウントにログイン中、同じメールアドレスで重複作成、パスワード違い、アカウントが削除済み、契約者側が解約・強制解約、全機能が「利用不可」。この順に確認してください。
一時的にアクセスを止めたいのですが。
全機能を「利用不可」にするとログイン自体がエラーになり、担当者は原因が分かりません。一時停止の用途ではなく、削除を選んだほうが混乱がありません。
誰が何を操作したか、あとから確認できますか?
できません。公式は「オペレーターアカウントの行動ログ等の取得ならびに情報開示サービスは提供しておりません」としています。あとから追えない前提で、最初から触らせる範囲を決めてください。
自分の契約アカウントとオペレーターを同時に開けますか?
同じ端末・同じブラウザでは同時ログインできない仕様です。一度ログアウトしてブラウザを閉じるか、別のブラウザ・シークレットモードを使ってください。
オペレーターアカウントは何人まで作れますか?
登録プランによって上限が異なります。公式によれば、スタンダードプランはデフォルトで5アカウントまでです。それ以上が必要な場合は追加オプション(5アカウント単位)の申し込みになります。
オペレーター用のログインURLが分かりません。
契約アカウントでログインし、オペレーター管理 > ログインページ から確認できます。独自ドメインを設定している場合は、URLのドメイン部分を独自ドメインに置き換えてもログインできます。
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