当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。掲載リンクからご購入いただいた場合、当サイトに報酬が発生することがあります。

「静かな退職」の20代は50.5%で世代最多。後悔しない働き方・キャリアの選び方【2026年最新調査】

デスクでノートPCのキーボードに手を置いているイメージ

「与えられた仕事はこなしているけれど、それ以上のことは求めていない」。
そんな働き方をしている20代が、いま半数を超えていることが最新の調査で分かりました。
これは「静かな退職(Quiet Quitting)」と呼ばれる働き方で、決して珍しいことでも、悪いことと決めつけられるものでもありません。
この記事では、20代の実態データから、静かな退職のメリット・デメリット、そして後悔しないためのキャリアの考え方までをまとめました。

「静かな退職」とは何か

「静かな退職」とは、実際に会社を辞めるわけではなく、やりがいやキャリアアップを積極的には求めず、決められた仕事を淡々とこなす働き方を指す言葉です。
マイナビキャリアリサーチLab「正社員の静かな退職に関する調査2026年(2025年実績)」でもこの定義が使われており、単に「やる気がない」というより、仕事とプライベートの境界線を意識的に引く働き方と捉えるほうが実態に近いといえます。
残業や自主的な業務範囲の拡大はせず、契約・評価基準で求められている範囲の仕事はきちんとこなす。そうした働き方をする人が、いま急速に増えています。

【2026年最新調査】20代の50.5%が実践、全世代で最多

同調査は2025年11月18〜21日に20〜59歳の正社員3,000人を対象に実施されたもので、正社員全体の46.7%が「静かな退職をしている」と回答しました(前年から2.2ポイント増加)。
年代別に見ると、20代が50.5%と全世代で最も高い割合になっています。

年代 静かな退職の実施率
20代 50.5%
30代 49.1%
40代 42.3%
50代 46.7%
全体 46.7%

さらに、静かな退職をしている人のうち73.7%が「今後も続けたい」と回答しており(前年70.4%から増加)、その中でも「働いている間はずっと続けたい」と答えた人は28.8%にのぼります。
「一時的な気分転換」ではなく、働き方として定着しつつあることがうかがえるデータです。

なお、マイナビの前年調査(正社員の静かな退職に関する調査2025年、2024年実績)では、20代の実施率は46.7%でした。今回の50.5%と比べると、1年で3.8ポイント上昇しており、これは全体の伸び(2.2ポイント)を上回るペースです。「静かな退職」は一部の世代だけでなく社会全体に広がりつつありますが、その広がり方は20代でとりわけ速いことが分かります。

なぜ20代に「静かな退職」が広がっているのか

同調査では、静かな退職をしている人のきっかけを4つのタイプに分類しています。

  • 無関心タイプ:20.6%。そもそも仕事そのものへの強い関心・意欲を持っていない
  • 損得重視タイプ:18.8%。給与や待遇に見合った分だけ働けばよいと考えている
  • 評価不満タイプ:17.0%。頑張っても正当に評価されないと感じている
  • 不一致タイプ:16.0%。会社の方針や評価基準と、自分の考え方が合わないと感じている

さらにマイナビは、この4タイプを「外発型」と「内発型」という2つの大きな傾向にも分類しています。

  • 外発型(不一致タイプ・評価不満タイプ):会社や職場とのミスマッチがきっかけになっているタイプ。40代・50代でこの傾向が強く出ています
  • 内発型(損得重視タイプ・無関心タイプ):会社側の問題というより、個人の価値観がベースになっているタイプ。20代・30代ではこちらの傾向が強く、なかでも20代は「損得重視タイプ」の割合が顕著です

つまり40代・50代の静かな退職が「頑張っても評価されなかった経験からくるあきらめ」に近いのに対して、20代の静かな退職は「仕事はお金を稼ぐための手段であり、プライベートを優先したい」という価値観からくる、いわば「それなり感」が背景にあるとマイナビは分析しています。
会社への不満というより、そもそも「一つの会社に人生を懸ける」という前提そのものを持っていない人が20代には多いということです。
終身雇用や年功序列を前提とせず、転職やキャリアの選択肢が当たり前になった世代にとって、この価値観は自然な帰結ともいえます。

あなたはどのタイプ?4つの「静かな退職」パターン

自分がどのタイプに近いかを考えることは、次にどう動くべきかのヒントになります。前述のとおり、20代は「内発型(損得重視・無関心)」の傾向が強いですが、もちろん「外発型」に当てはまる人もいます。

  • 無関心タイプ(内発型)に近いなら:仕事内容そのものへの興味を失っている可能性があります。今の業務が自分の適性と合っているか、一度立ち止まって考える価値があります
  • 損得重視タイプ(内発型)に近いなら:割り切って働くこと自体は合理的な選択です。ただし「割に合う」働き方を維持できているか、定期的に見直す視点は持っておきましょう
  • 評価不満タイプ(外発型)に近いなら:今の会社の評価制度そのものに構造的な問題がある可能性があります。評価基準を上司に確認したうえで、変わらないようなら環境を変える選択肢も検討に値します
  • 不一致タイプ(外発型)に近いなら:会社の方向性と自分の価値観のズレは、時間が経っても解消しにくいことが多いです。早めに見切りをつけるか、部署異動などで折り合いをつけられないか探るとよいでしょう

一般的に、内発型(価値観がベース)は本人の考え方が変わらない限り続きやすく、外発型(会社とのミスマッチがベース)は転職や異動で状況が変わる可能性があるという違いがあります。自分がどちらに近いかを意識しておくと、次の一手を考えやすくなります。

静かな退職のメリット・デメリット

メリット ストレスが軽減される プライベートの時間が 確保しやすくなる 燃え尽き(バーンアウト) を避けやすい 自分のペースで 仕事と向き合える デメリット 昇進・昇給の機会を 逃しやすい スキルアップの機会が 減りやすい 周囲から意欲が低いと 見られることがある 重要な仕事を任される 機会が減る可能性がある

静かな退職には、ストレスの軽減やプライベート時間の確保といった個人にとってのメリットがある一方、長期的には昇進・昇給やスキルアップの機会を逃しやすいというデメリットも存在します。
どちらが正解というものではなく、今の自分にとって何を優先したいかによって選ぶべきバランスは変わってきます。

同じマイナビの調査では、企業の中途採用担当者807人にも意見を聞いています。
「人それぞれに合った仕事をしてほしい」「決められたことをきちんとこなせる社員も必要」といった容認派が42.2%いる一方、「企業としての成長や技術への適応が遅れる」「生産性や職場の雰囲気に悪影響がある」と懸念する反対派も30.1%存在し、企業側の受け止め方も割れているのが実情です。
つまり、静かな退職への評価は会社や上司によって大きく異なる可能性があり、自分の職場がどちらの傾向に近いかを見極めておくことも大切です。

後悔しないための3つの選択肢

カフェのような空間でノートPCを操作している手元のイメージ

静かな退職をしている自覚があるなら、次に考えたいのは「このままでいいのか、それとも動くべきか」という点です。現実的な選択肢は主に3つあります。

選択肢 向いている人 メリット 注意点
今の会社で静かな退職を続ける 損得重視タイプ・無関心タイプに近い人 ストレスが少なく、プライベートを優先できる 昇進・昇給の機会は限定的になりやすい
転職を検討する 評価不満タイプ・不一致タイプに近い人 評価制度や価値観が合う環境を選び直せる 準備不足のまま動くと同じ悩みを繰り返すリスクがある
副業を試す 今の会社への不満は少ないが、収入や別のやりがいを増やしたい人 本業を辞めずに新しい選択肢を広げられる 会社の副業規定・確定申告など事前確認が必要

「今のままでいい」と思えるなら、静かな退職を続けること自体は合理的な選択です。ただし、前述のとおり企業側には反対派も一定数(30.1%)いるため、評価や人間関係で不利益が出ていないかは定期的にセルフチェックしておくと安心です。

評価や会社の方向性への不満が根本にあるなら(外発型に近いなら)、環境を変えない限り不満は解消しにくい傾向があります。すぐに転職しないとしても、転職活動の準備を少しずつ始めておくと、いざという時に慌てずに動けます。準備不足のまま勢いだけで転職すると、同じ不満を繰り返すリスクがある点には注意が必要です。

今の会社に大きな不満はないが、収入や別のやりがいを増やしたいなら、副業から始めてみるという道もあります。本業の静かな退職を続けながら、別の場所で新しいスキルや収入源を育てるという組み合わせ方も、20代であれば十分に選択肢に入ります。

3つの選択肢に共通して大切なのは、今の働き方を「なんとなく」続けるのではなく、自分で選んでいる状態にしておくことです。同じ「静かな退職」でも、選んでいる人と流されている人とでは、数年後の納得感が大きく変わってきます。

まとめ:「静かな退職」は悪いことではない、ただし選び続けているか

ノートに手書きでメモを取っている手元のイメージ

20代の50.5%が実践している「静かな退職」は、もはや一部の人だけの特別な働き方ではありません。
ストレスを減らし、プライベートを大切にできるという点で、合理的な選択肢の一つです。
一方で、昇進・昇給やスキルアップの機会を逃しやすいというデメリットもあるため、「なんとなく」ではなく、自分で選んで続けている状態かどうかを、時々振り返ってみることをおすすめします。

働き方への熱量をどう置くかとあわせて、自己啓発の実態を公的統計で見ておくと判断材料が増えます。実施率・時間・効果・つまずく場所は20代のスキルアップガイドで整理しました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「静かな退職」は本当に退職するという意味ですか?

いいえ、実際に会社を辞めるわけではありません。やりがいやキャリアアップを積極的には求めず、決められた業務の範囲内で淡々と仕事をこなす働き方を指す言葉です。

Q2. 静かな退職をしていると、会社から悪く思われますか?

職場によって受け止め方は分かれます。マイナビの調査では、中途採用担当者の42.2%が「人それぞれに合った仕事をしてほしい」と容認派である一方、30.1%は「生産性や技術への適応に悪影響がある」と懸念しています。自分の職場がどちらの傾向に近いかを踏まえて判断するとよいでしょう。

Q3. 静かな退職をしたまま、この先ずっと働き続けても大丈夫ですか?

それ自体が悪いわけではありませんが、昇進・昇給やスキルアップの機会を逃しやすいというデメリットは理解しておく必要があります。今の働き方に納得できているかを定期的に振り返り、必要であれば転職や副業など別の選択肢も検討するとよいでしょう。

Q4. なぜ20代に「静かな退職」をしている人が多いのですか?

マイナビの調査によると「無関心」「損得重視」「評価不満」「会社との考え方の不一致」の4つが主な理由として挙げられています。20代・30代は特に「損得重視」「無関心」といった、個人の価値観がベースになる「内発型」の傾向が強く、終身雇用を前提とせず転職やキャリアの選択肢が当たり前になった世代であることが背景にあると考えられます。

Q5. 評価に不満があって静かな退職をしています。転職するべきでしょうか?

評価制度への不満が根本にある場合、その職場にいる限り解消されにくい傾向があります。まずは評価基準を上司に確認し、それでも納得できる説明が得られないようなら、転職活動を少しずつ始めておくことをおすすめします。

Q6. 静かな退職と燃え尽き症候群(バーンアウト)は違うものですか?

異なるものです。燃え尽き症候群は心身が限界に達して働けなくなる状態を指すのに対し、静かな退職は意図的に業務範囲を決められた分だけに留める働き方の選択です。むしろ静かな退職は、燃え尽きを避けるための手段として選ばれることもあります。

Q7. 20代の「静かな退職」は、40代・50代のそれと何が違うのですか?

背景にある理由の傾向が異なります。マイナビの分析では、40代・50代は「頑張っても評価されなかった」という経験からくる外発型(会社とのミスマッチ)の傾向が強いのに対し、20代は「仕事はお金を稼ぐための手段」という価値観からくる内発型の傾向が強いとされています。会社の問題というより、そもそも仕事に対する前提の置き方が世代で異なっている可能性があります。


上部へスクロール