
商品写真を何枚撮るか。この話は、たいてい「多いほうがいい」で終わります。ただ、撮ったあとに全部は載せられないことがあります。
カートには、1商品あたりに登録できる画像の上限があるからです。各社の公式ヘルプで数字を確かめたところ、4枚から250枚まで、60倍以上の開きがありました。
しかも上限は、同じカートの中でもプランで変わります。無料で始めるつもりなら、ここは撮る前に知っておきたいところです。
この記事では、確かめられた数字と、枚数が決まったあとの並べ方を書きます。ログインが必要で確かめられなかったものは、そう書きます。
上限は、カートによって4枚から250枚まで違った
まず数字から並べます。いずれも各社の公式ヘルプに書かれているものです。同じ「商品画像」でも、扱いがここまで違うとは思っていませんでした。
この数字が効いてくるのは、撮影が終わったあとです。写真を用意してから登録画面を開くと、入らないぶんをその場で削ることになります。どれを残すかを慌てて決めることになるので、あまりいい選び方になりません。
先に上限を知っていれば、撮る枚数のほうを合わせられます。4枚しか入らないなら、4枚で伝わる構成を最初から考えて撮ることになります。
Shopify
英語版の公式ヘルプに「You can add a maximum of 250 images, 3D models, or videos to a product.」とあります
画像・3Dモデル・動画を合わせて250点まで
BASE
「1つの商品につき、20枚まで登録することができます」
STORES
「1つのアイテムに登録可能な画像数はフリープラン15枚まで、ベーシックプランまたはスタンダードプラン30枚までです。」
カラーミーショップ
「1商品あたりの登録可能枚数は、フリー/エコノミー/スモールプランで4枚、レギュラー/ラージ/プラチナ/プレミアムプランで50枚です。」
出典:各社の公式ヘルプ(Shopifyのみ英語版)
楽天とAmazonは、確かめられませんでした
枚数の上限を知りたかったのは、この2つも同じです。ただ、どちらも出店者向けの情報がログインの内側にありました。
楽天市場の画像仕様は「店舗運営Navi」という出店者向けのページにあり、RMSへのログインが必要です。Amazonも同様に、セラーセントラルのヘルプがサインインの内側でした。数字を確かめられなかったので、この記事では書きません。
すでに出店している場合は、自分の管理画面から確かめられます。これから出すなら、営業担当に聞ける段階で聞いておく項目です。
上限は「プラン」でも変わる
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。上限はカートごとに違うだけでなく、同じカートの中でもプランで変わります。
STORESはフリーが15枚で、有料プランが30枚。ちょうど倍です。カラーミーショップは差がもっと大きく、フリーが4枚で、レギュラー以上が50枚。12倍以上の開きがあります。
4枚というのは、正面、斜め、裏、寄り。これで終わりです。サイズ感を見せる写真も、使っている場面の写真も入りません。
順番を間違えないでほしいところ
だから、撮る前にカートとプランを決めておくほうが早いです。写真を10枚用意してから登録画面を開いて、4枚しか入らないと気づく。この順番だと、撮り直しではなく選び直しが発生します。
無料で始めること自体は何も問題ありません。ただ、無料だと何が絞られるのかは知っておく。絞られるのは決済手数料だけではなく、こういう細かいところにも出ます。
なお、カラーミーショップの公式ヘルプには「エコノミー/スモールプランへの変更および新規申込は、受付を終了しております」という注記もありました。これから申し込むなら、実際に選べるのはフリーかレギュラー以上ということになります。
1枚目だけは、商品ページの外に出る
枚数が決まったら、次は順番です。ここには理由があって、1枚目だけ役割が違います。
Shopifyの公式ヘルプが、この点をはっきり書いていました。
The first media item for each product is known as the featured, or main, media item. The main media item is displayed on collection pages, the cart page, the checkout page, and your home page.
(各商品の最初のメディアは、フィーチャードメディア、つまりメインのメディアと呼ばれます。メインのメディアは、コレクションページ、カートページ、チェックアウトページ、ホームページに表示されます)
出典:Shopify 公式ヘルプ(英語版)
つまり1枚目は、商品ページの中だけの画像ではありません。商品一覧、カート、購入手続きの画面、トップページ。どこにでも出ていきます。
カラーミーショップも同じ考え方で、公式ヘルプには「画像は登録した順に『(メインの)商品画像』→『その他画像1』…といった並びで登録されます」とありました。登録した順がそのまま役割になります。
だから1枚目は、小さくても分かる写真にする
一覧に並ぶときの表示は小さくなります。スマホなら、画面に2つか3つ並びます。そのサイズで何の商品か分からない写真は、1枚目に向きません。
具体的には、引きすぎている写真、背景に物が多い写真、商品が斜めに小さく写っている写真。どれも大きく見れば良い写真ですが、縮むと何なのか分からなくなります。
商品を画面いっぱいに、正面から、背景を整理して撮る。1枚目はこれで固定してしまって構いません。凝った写真は2枚目以降に置けます。
並べ替えは、あとからできる
順番を間違えて登録しても、入れ替えられます。Shopifyはパソコンなら画像をドラッグして1枚目の位置に移動、スマホなら「Set as default」を選ぶ、と案内されていました。
カラーミーショップも「こちらは、画像をドラッグ&ドロップすることで入れ替えが可能です」とあります。どちらも登録し直す必要はありません。
登録したあと、自分の店の商品一覧を開いて、1枚目が小さくなった状態を見てみる。そこで違和感があれば入れ替える。この確認を1回入れるだけで、だいぶ変わります。
2枚目以降に、何を入れるか
ここからは公式の仕様ではなく、枚数が限られているときの入れる順番の話です。上から優先度の高い順に並べます。
枚数が4枚しかないなら上から4つ。20枚使えるなら、同じ順番で細かく足していく。そういう使い方ができる並びにしました。
1枚目:正面の全体
一覧に出る画像。小さくしても何の商品か分かることだけを考えます
2枚目:大きさが分かる写真
手に持つ、置いて比べる。サイズ違いは返品の理由になります。数字を書くより、並べて撮るほうが伝わります
3枚目:素材や質感の寄り
縫い目、木目、金具。全体写真では潰れてしまう部分を、ここで見せます
4枚目:使っている場面
部屋に置く、身につける。自分が使ったところを想像してもらうための1枚です
5枚目以降:裏側、内側、同梱物
底面、ポケットの中、届いたときの状態。問い合わせが来た箇所を1枚ずつ足していきます
この並びの考え方は単純です。問い合わせが来る順に、上から埋めていく。 同じ質問が2回来たら、それは写真で答えられる質問です。
枚数に余裕があるカートでも、最初から20枚そろえる必要はありません。売れ始めてから、聞かれたことを足していくほうが、無駄な撮影が減ります。
サイズと形式の制限も、カートごとに違う
枚数の次は、1枚あたりの制限です。ここも公式ヘルプに数字が書かれていました。撮影したままのファイルは重いので、引っかかることがあります。
最近のスマホは高画質で撮れるぶん、1枚のファイルが大きくなります。設定によっては10MBを超えることもあるので、そのまま上げようとして「登録できません」と出る場面が起きます。エラーの文言だけだと原因が分かりにくいところです。
対処は簡単で、縮めてから上げればいいだけです。ただ、どこまで縮めていいのかを知らないと判断できないので、各社の数字を並べておきます。
Shopify
最大20MB、最大25メガピクセル
形式はJPEG・PNG・WEBP・HEIC・GIF(英語版ヘルプ)
BASE
「商品画像の推奨サイズは1280px × 1280pxです」「ファイルサイズは、1枚あたり10MB以下の画像をアップしてください」
拡張子は.jpg、.png、.gif。「PAY IDアプリ」では正方形に自動調整されるため、正方形での登録がすすめられています
STORES
「1枚あたりのファイルサイズは最大10MBまで、画像の横幅と高さの合計が最大20,000ピクセルまでとなります。」
形式はJPEG・PNG・GIF(アニメーションGIFを含む)・webp・avif
カラーミーショップ
公式ヘルプの商品登録の案内に「(5MB以下推奨)」との記載があります
正方形で撮っておくと、迷わない
形式の違いは細かい話に見えますが、ひとつだけ効くことがあります。比率です。
BASEの公式ヘルプには、アプリ側で正方形に自動調整されるという説明がありました。つまり縦長で撮ると、上下が切れる可能性があります。商品が真ん中に収まっていれば問題は起きませんが、端にロゴを置いたような写真だと切れます。
迷ったら、スマホのカメラを正方形に設定して撮ります。あとから縦横を変えるより、撮る時点で正方形にしておくほうが早いです。他のカートに移ったときも、正方形なら大きく崩れません。
動画は、入れられないカートがある
商品画像の欄に動画を置けるかどうかも、カートで分かれていました。ここは差がはっきりしています。
Shopifyは、画像と同じ250点の枠の中に動画を入れられます。一方でBASEは、公式ヘルプに次の記載がありました。
登録可能なファイルの拡張子は、.jpg,. png, .gif です(動画を登録することはできません)
出典:BASE 公式ヘルプ
同じページには、動画を載せたい場合は動画サイトにアップして、そのURLを商品説明に書く、という案内が続いていました。商品画像の欄には入りません。
STORESとカラーミーショップも、それぞれ別のやり方でした。STORESは指定の形式のYouTube動画のURLのみ登録でき、1商品につき1つまで、かつ有料プラン限定とされています。カラーミーショップは動画をアップロードする機能自体がなく、埋め込みコードを貼る形になります。
動画を使う前提なら、この違いはカート選びの材料になります。ただ、先に写真を整えるほうが順番としては先です。動画は、写真で答えきれない動きがあるときに足すもので、写真の代わりにはなりませんでした。
楽天に出すなら、1枚目にガイドラインがある
自社のカートと違って、モールには画像の決まりがあります。楽天市場については、楽天の公式サイトに基本が公開されていました。
商品画像ガイドラインの基本
対象:商品画像欄の第1商品画像とSKU画像
1. 商品画像内に配置するテキスト要素の占有率は20%以下
2. 枠線なしの商品画像を登録
3. 商品画像の背景は、単色白景 または 写真背景 を使用する
4. アニメーションGIFはガイドライン対象画像へ登録しない
出典:楽天市場 RMSサービススクエア
同じページには、サイズについて「画像は正方形で、700×700ピクセル 以上が推奨されています」という記載と、形式はJPEGまたはPNGなどが挙げられる、という説明もありました。
気をつけたいのは1つ目です。テキストの占有率が20%以下という基準があるので、画像に説明文をたくさん載せる作り方は、第1商品画像では使えません。文字で埋めた画像を並べている店をよく見かけますが、それは2枚目以降の話になります。
詳細までは、確かめられませんでした
この基本の下には「詳細は店舗運営Naviにてご確認ください」という案内が付いていました。店舗運営NaviはRMSへのログインが必要なページです。
したがって、違反したときにどうなるのか、対象外の画像はどこまでなのか、といった細かい規定は確かめられていません。 出店しているなら、管理画面から原本を開いて読むのが確実です。
この記事で書いたのは、ログインなしで公開されている範囲の基本だけです。原本のほうが優先されます。
代替テキストは、Shopifyでしか確認できなかった
画像には、代替テキストという項目があります。画像が表示できないときに代わりに出る文章で、読み上げソフトもこれを読みます。
Shopifyの公式ヘルプには、設定する場所と目的の説明がありました。画像が読み込めない場合の代替表示になること、目の不自由な人に向けて読み上げに使われること、検索エンジンからの評価にも関わることが書かれています。
一方、BASE・STORES・カラーミーショップについては、商品画像への代替テキスト設定を説明したヘルプ記事を見つけられませんでした。
「見つからない」と「無い」は違う
機能が無いのかもしれませんし、ヘルプに書かれていないだけかもしれません。この記事では、どちらとも断定しません。
確かめる方法はひとつあります。自分の管理画面で、商品画像を登録する画面を開いてみることです。画像を選んだときに、説明文を入れる欄が出るかどうか。出れば使えます。出なければ、そのカートには無いということになります。
1分で分かることなので、記事の情報を待つよりも早いです。仕様は変わるので、いま自分が使っている画面がどうなっているかのほうが確かでもあります。
この記事で確認した仕様のまとめ
数字だけを並べ直します。枚数は撮影の前に、サイズは登録の前に見ておくと手戻りが減ります。
特に枚数は、あとから増やせないものです。プランを上げれば増えますが、そのために月額を払うかどうかは別の判断になります。撮る前に決めておくほうが、結果として安く済みます。
そしてもうひとつ、公式ヘルプで確かめられなかったものも一緒に並べておきます。書かれていないことを書かれているように扱わないためです。仕様が気になったときに、どこを開けば確かめられるのかも合わせて残します。
1商品あたりの上限
Shopify:画像・3Dモデル・動画あわせて250点
BASE:20枚
STORES:フリー15枚/ベーシック・スタンダード30枚
カラーミーショップ:フリー等4枚/レギュラー以上50枚
1枚あたりの制限
Shopify:20MB/25メガピクセル
BASE:10MB以下。推奨1280×1280px
STORES:10MBまで。横幅と高さの合計20,000pxまで
カラーミーショップ:5MB以下推奨
動画
Shopify:画像と同じ枠に登録できる
BASE:商品画像欄には登録できない。説明欄にURLを書く
STORES:指定形式のYouTube URLのみ。1商品1つ、有料プラン限定
1枚目の扱い
Shopifyでは、一覧・カート・購入手続き・トップに出る
カラーミーショップでは、登録順にメイン画像・その他画像1…と並ぶ
確認できなかったこと
楽天市場とAmazonの枚数・容量の上限(いずれもログインの内側)
楽天の画像ガイドライン原本(店舗運営Navi)の詳細
BASE・STORES・カラーミーショップの代替テキスト機能の有無
※各社の公式ヘルプを確認したものです。Shopifyは日本語ページを開いても英語で表示されたため、英語版からの引用です。仕様とプラン構成は変わります。
よくある質問
商品画像は何枚まで登録できますか
カートとプランによって違います。公式ヘルプで確認できた範囲では、Shopifyが画像・3Dモデル・動画あわせて250点、BASEが20枚、STORESがフリープラン15枚で有料プラン30枚、カラーミーショップがフリー等で4枚、レギュラー以上で50枚でした。最少の4枚と最多の250枚では60倍以上の差があります。楽天市場とAmazonについては、出店者向けの情報がログインの内側にあり、確かめられませんでした。
1枚目には何を置けばいいですか
正面から撮った全体の写真をおすすめします。1枚目は商品ページの中だけに出るものではないからです。Shopifyの公式ヘルプには、最初のメディアがメインとして扱われ、コレクションページ・カートページ・チェックアウトページ・ホームページに表示されると書かれています。一覧に並ぶときは小さくなるので、そのサイズで何の商品か分かることを優先します。凝った構図は2枚目以降に置けます。
登録したあとで順番は変えられますか
変えられます。Shopifyはパソコンなら画像をドラッグして1枚目の位置に移動させる方法、スマホなら「Set as default」を選ぶ方法が案内されています。カラーミーショップも「画像をドラッグ&ドロップすることで入れ替えが可能です」とあります。登録し直す必要はありません。登録が終わったら自分の店の商品一覧を開いて、1枚目が小さく表示された状態を確かめてみると、入れ替えるべきかどうかが分かります。
商品ページに動画を載せられますか
カートによります。Shopifyは画像と同じ250点の枠の中に動画を登録できます。BASEは公式ヘルプに「登録可能なファイルの拡張子は、.jpg,. png, .gif です(動画を登録することはできません)」とあり、載せたい場合は動画サイトのURLを商品説明に書く形になります。STORESは指定形式のYouTube動画のURLのみで、1商品につき1つまで、かつ有料プラン限定です。カラーミーショップはアップロード機能自体がなく、埋め込みコードを貼る方法が案内されています。
写真が重くて登録できません
1枚あたりの上限に引っかかっている可能性があります。BASEとSTORESは10MB、Shopifyは20MB、カラーミーショップは5MB以下推奨と案内されています。スマホの高画質設定で撮ると、1枚が10MBを超えることがあります。スマホの写真アプリやパソコンの標準機能で、長辺を1280pxから2000px程度に縮小してから登録すると通ります。商品ページの表示にはその大きさで足ります。
あわせて読みたい
撮る前に、入る枚数を確かめる
4枚しか入らないカートと、250点入るカートがあります。写真を用意してから気づくと、選び直しが発生します。自分が使うプランの上限を、撮影の前に見ておいてください。