この記事の内容
「意味ない」と言われる3つの理由
ロープレについて調べると、やり方の解説と並んで「意味ない」という言葉が出てきます。やっている側から出ている言葉です。
そして多くの場合、言っている人は正しい。形だけのロープレは、時間を使って何も変わりません。
3つの理由
| よくある形 | 何が起きるか |
|---|---|
| お題を、その場で思いついた想定で作る | 実際には言われない断り文句の練習になる。本番で使えない |
| 相手役が、自分の言葉で断る | 相手役の人柄に合わせた受け答えがうまくなる。本番の相手は別人 |
| 終わったあと、全員が思ったことを言う | 指摘が5つ以上出て、どれも直らない。やった感だけが残る |
共通しているのは、実際の通話から離れたところで練習しているという点です。
恥ずかしい、苦手、という感想も出てきます。ただしこれは練習の中身とは別の話で、見られていることが混ざっています。後半で、見ないでやる形に触れます。
直す順番
3つのうち、効くのは1つ目です。お題が実際の通話から来ていれば、残りの2つは後から直せます。
逆に、評価シートや進行の形式から直そうとすると、お題が想定のままなので、きれいに回るのに本番が変わりません。
だからこの記事は、お題の作り方から始めます。
やる前に確かめること
その前に1つ。本番の量が足りていない段階では、ロープレをやらないでください。
練習は、本番で起きたことを材料にします。材料が無い状態で練習すると、想定を相手に話す時間になる。これが「意味ない」の一番大きな原因です。
| 状態 | やること |
|---|---|
| まだ20件も掛けていない | ロープレをやらない。先に20件掛けて記録を取る |
| 20件掛けたが記録が無い | 記録の項目を決めてから、もう20件掛ける |
| 記録があり、同じ断りが3回以上出ている | それをお題にして始める |
| 記録はあるが断りがばらばら | まだ件数が足りない。100件まで待つ |
4つ目が分かりにくいところです。断り文句が毎回違うなら、それは相手の反応ではなく、リストの条件がばらついている合図です。
この場合に練習しても、次の通話では別の断りが来ます。先にリストを揃えてください。
お題は記録から作る
お題を思いつきで作らないでください。通話の記録から取ります。
記録の取り方は架電の記録項目で書きました。通話中に書く4項目のうち、ここで使うのは相手の言葉です。
2つの軸で選ぶ
記録から断り文句を数えると、どれが多いかが分かります。ただし多いものが練習すべきものとは限りません。
多くても通せているなら、練習の必要がない。だから出た回数と、通せなかった率の2つで見ます。
左上の1つだけをお題にする。右下に時間を使うと、やっただけで終わる。
お題は1回に1つです。2つ以上やると、どちらも直りません。
断り文句をどう数えるか
記録の言葉は、同じ意味でも表記が違います。そのまま数えると、すべて1件ずつになって順位が出ません。
| 記録に残っていた言葉 | まとめる先 |
|---|---|
| 「間に合ってます」「足りてます」「もう入れてる」 | 現状で足りている |
| 「今は忙しい」「期末なので」「落ち着いたら」 | 時期が合わない |
| 「担当が不在」「私では分からない」「上に確認します」 | 決める人ではない |
| 「結構です」「いりません」(即切り) | 用件を聞いていない |
まとめる作業は、1か月に1回で足ります。元の言葉を消さないでください。お題にするのは元の言葉のほうです。
まとめた分類は数えるためだけに使います。練習で使うのは「間に合ってます」という実際の形です。
お題の例を3つ
例1 「間に合ってます」(受付が言う/用件を聞く前)
合格の条件 受付が担当部署の名前を1つ言う
例2 「今は特に困っていないので」(担当者/話し始めて20秒)
合格の条件 相手が自社の現状を1つ話す
例3 「資料を送ってください」(担当者/用件を伝えた直後)
合格の条件 送る先と、次に連絡する日が決まる
3つとも、記録にあった言葉のまま。整えると本番で出てこない形になる。
例3のように、断りに見えない返答もお題になります。資料を送ってくださいは、通ったように見えて終わる返答です。
記録が無い場合
始めたばかりで記録が無いなら、先に20件掛けてください。20件の記録のほうが、1時間の議論より正確です。
それも難しければ、断りの4つの型から選びます。型の分け方は架電の切り返しで整理しました。反射、現状維持、時期、権限の4つです。
この場合も、型の名前ではなく実際の言葉をお題にしてください。「現状維持の断り」ではなく「間に合っています」と、言われる形のまま書きます。
お題の書き方
お題 「今は特に困っていないので」 場面 受付を通ったあと、担当者と話し始めて20秒 相手の状況 他社のサービスを使っている。乗り換えの予定はない 合格の条件 相手が自社の現状を1つ話す 合格の条件を書いておく。 「うまく返す」では、できたかどうかが決まらない
4行で足りる。場面を書くのは、同じ言葉でも返し方が変わるから。
合格の条件が要点です。これが無いと、終わったあとに感想を言い合うだけになります。
条件は、相手の行動で書いてください。自分が何を言えたかではなく、相手が何を返したかで決めます。
相手役は自分の言葉で断らない
相手役を頼まれると、つい自分の言葉で断ってしまいます。ここが2つ目の失敗です。
記録の言葉を、そのまま読む
相手役がやるのは、記録に残っている言葉を読むことです。言い換えず、丁寧にせず、そのまま。
実際の断り文句は、文章になっていません。途中で切れたり、理由が無かったりします。整った断りを練習すると、本番の雑な断りで止まります。
| 相手役がやること | やらないこと |
|---|---|
| 記録の言葉をそのまま読む | 自分だったらこう言う、に直す |
| 2回目の断りまで用意しておく | 1回で折れる、あるいは最後まで折れない |
| 返答の良し悪しを顔に出さない | うなずく、笑う、困った顔をする |
| 合格の条件を満たしたら止める | 時間いっぱい続ける |
2回目の断りを用意する
1回目の切り返しが通ったあと、相手役はもう一度断ってください。
本番では、1回通っても終わりません。1回で折れる相手役だと、1回目だけうまい人ができます。
2回目も記録から取ります。同じ会社の通話で、続けて何を言われたかが残っているはずです。
折れない相手役もやらない
逆に、何を言っても断り続ける相手役も意味がありません。
合格の条件を満たしたら、そこで止めてください。止めないと、どこまでが正しかったのかが分からなくなります。
相手役の台本を1枚にする
1回目 「間に合ってます」 2回目 「いや、特に困ってないので」 3回目 (何も言わず、沈黙を3秒) 止める条件 相手が自社の現状を1つ話したら、そこで終わり この4行だけ持つ。 それ以外のことは言わない
3回目に沈黙を入れておく。本番で最も多い反応で、練習しにくい。
3回目の沈黙を入れておくのが要点です。本番では、断られずに黙られる場面があります。記録の自由記述に沈黙と書いた行がいくつあるかで、自社での頻度は確かめられます。
黙られたときに話し続けてしまう人と、こちらも黙ってしまう人に分かれます。どちらも練習で直ります。
そして相手役は、台本に無いことを言わないでください。聞かれたことに答える必要もありません。本番の相手も答えません。
評価は1ブロックだけ見る
3つ目の失敗が、全員が思ったことを言う形です。指摘が5つ出ると、1つも直りません。
見る場所を先に決める
スクリプトは5つのブロックで持つのが扱いやすい。この分け方はトークスクリプトの作り方で書きました。
ロープレでは、そのうち1ブロックだけを見ます。今日は用件の言い方だけ、今日は切り返しだけ、という形です。
| 見るブロック | そのとき見ない |
|---|---|
| 名乗り | 用件の言い方、切り返し、締め |
| 用件を一言で言う | 名乗りの速さ、締めの日付 |
| 相手に話してもらう | 言葉選びの細かい点 |
| 切り返し | 全体の時間 |
| 締めと次の約束 | 導入の印象 |
見ないと決めた場所に気づいても、その場では言いません。次回のお題にします。
指摘は1つだけ出す
見る人が複数いても、出す指摘は1つに絞ってください。一番効くものを1つ選んで、言葉にします。
1日に1か所だけ変える、という考え方は架電の改善と同じです。複数を同時に変えると、どれが効いたか分かりません。
言い方を揃える
出す指摘 「用件の一言が14秒かかっていた。7秒に収める」 出さない指摘 「もっと自信を持って話したほうがいい」 直せる形で言う。 時間、語数、順番。測れるものに落とすと、次回に効く
印象を伝えても直りません。何をどう変えるかを言います。
「自信を持って」「もっと自然に」は、受け取った側が何をすればよいか分かりません。
測れる形に落としてください。秒数、文の数、話す順番。どれも次回に確かめられます。
ブロックごとに、何を測るか
| ブロック | 測るもの | 目安 |
|---|---|---|
| 名乗り | 社名と氏名を言い終わるまでの秒数 | 5秒以内 |
| 用件を一言で言う | 文の数と秒数 | 1文・7秒以内 |
| 相手に話してもらう | 相手が話した時間の割合 | 半分以上 |
| 切り返し | こちらが話した文の数 | 2文以内 |
| 締めと次の約束 | 日付が決まったかどうか | 決まる/決まらない |
目安の数字は、自社の通話記録から決め直してください。ここに挙げたのは出発点で、どこかの平均ではありません。
3番目が最も効きます。相手が話した時間の割合は、録音があれば測れます。半分を切っているなら、こちらが説明しすぎています。
架電のロープレは、顔を見ないでやる
ここが架電に特有の点です。向かい合ってやらないでください。
背を向けるか、別の部屋から掛ける
本番の通話では、相手の顔が見えません。うなずきも、表情も、間の取り方の合図も無い。
向かい合って練習すると、見えている情報を使って話してしまいます。その情報は本番で消えます。
やり方は2つ。椅子を背中合わせにするか、別の席から実際に電話を掛ける。後者のほうが本番に近く、録音も残せます。
恥ずかしさも、ここで減る
ロープレが苦手だ、恥ずかしい、という感想には、見られていることが混ざっています。
顔を見ない形にすると、これがかなり減ります。人前で演じる作業ではなくなるからです。
見学者を入れないのも同じ理由です。観客がいると、相手役ではなく観客に向けて話し始めます。
時間を測る
毎回、通話の長さを測ってください。秒まで記録します。
切られた通話の長さと、通った通話の長さを並べると差が出ます。測っていないと、長くなったことに気づけません。
録音して聞き返すのも効きます。自分の話す速さは、話している最中には分かりません。
別の席から掛ける場合の準備
1 相手役の席と、掛ける側の席を離す(声が直接届かない距離) 2 相手役の手元に、台本の4行だけを置く 3 掛ける側はスクリプトを見てよい。ただし読み上げない 4 時間を測る人を決める(相手役が兼ねてよい) 5 録音する。あとで聞くのは掛けた本人 録音を全員で聞かない。 聞かれている前提だと、やり直しのときに硬くなる
5つとも準備に1分もかからない。省くと本番と違う練習になる。
3番目を迷う人がいます。スクリプトを見てよいのか、という点です。
見て構いません。本番でも手元に置いているからです。ただし読み上げると、読んでいることが相手に伝わります。
だから見るのは、次に何を言うかの順番だけ。言い回しは自分の言葉で出してください。
1人でやる場合
相手役がいない場合の話をします。1人でもできますが、できることは限られます。
1人でできることと、できないこと
| 1人でできる | 相手役が要る |
|---|---|
| 名乗りと用件の一言を、時間を測って言う | 断られたあとの切り返し |
| 録音して、速さと間を確かめる | 想定外の返答への対応 |
| 言いにくい言葉を見つけて書き換える | 2回目の断りまでの流れ |
| 台本を読まずに言えるかを確かめる | 合格の条件を満たしたかの判定 |
左の4つは、1人のほうが速く回せます。人を集める調整が要らないからです。
1人でやる手順
1 お題を1つ選ぶ(記録から) 2 時間を測って、声に出して通す 3 録音を聞く。速い、長い、言いにくいを探す 4 1か所だけ書き換える 5 もう一度通して、時間を比べる ここまでで5分。 相手役が要る練習は、週1回まとめてやる
1人の練習は毎日できる。切り返しだけ、人を借りる。
録音を聞くのが要点です。言えているつもりの部分が、聞くと言えていません。
自分で相手役もやる場合
断り文句を自分で言ってから、自分で返す形もできます。ただし効きにくい。
自分が返しやすい断り方をしてしまうからです。記録の言葉を紙に書いて、それを読む形にしてください。
声に出して読むだけでも、黙読より違いが出ます。
録音の聞き方
録音を聞くとき、漠然と聞かないでください。探すものを3つ決めます。
| 探すもの | 見つけたときにやること |
|---|---|
| 速くなっている場所 | そこに句点を1つ足して、間を作る |
| 言いにくそうな言葉 | 言いやすい語に書き換える。意味が変わってもよい |
| 説明が2文以上続いた場所 | 1文に削る。削れないなら、そこは質問に変える |
2つ目で、意味が変わってもよいと書いたのは、言えない言葉は本番でも言えないからです。
正確な表現にこだわって詰まるより、少し粗くても言い切れるほうが通ります。ただし事実を変えてはいけません。言い方を変えるだけです。
相手役を機械にやらせる場合
相手役を生成系のツールにやらせる方法も使われています。使いどころと、使えないところがあります。
向いていること
| 向いていること | 向いていないこと |
|---|---|
| 同じお題を何度でも繰り返せる | 合格の条件を満たしたかの判定 |
| 人の都合を押さえずに練習できる | 実際の断り文句の再現 |
| 断り文句のバリエーションを出させる | 間の取り方や速さの評価 |
| 言いにくい言い回しの書き換え | 自社の商材での妥当性の判断 |
繰り返せることが最大の利点です。同じお題を10回やるのは、人には頼みにくい。
実際の断り文句は入れてやらせる
機械が作る断り文句は、整っています。本番の雑な断りとは形が違う。
だから記録から取った言葉を渡して、その言葉を言わせてください。自由に断らせると、人に相手役を頼んだときと同じ失敗になります。
入れてはいけないもの
ここは注意が要ります。通話の録音や、文字起こしをそのまま入れないでください。
担当者名や会社名が入っていれば個人情報です。外部のサービスに渡す行為そのものが論点になります。この整理は営業電話の録音は同意なしでいいのかで書きました。
渡すのは断り文句だけにしてください。
外す 会社名/担当者名/部署名/電話番号/所在地 外す 通話した日と時刻 外す 自社の担当者の名前 残す 言われた言葉そのもの 残す 場面(受付か担当者か、話し始めて何秒か) 残すのは2つだけ。 これで練習に必要な情報は足りる
外す作業は1件あたり10秒。これを面倒がると、外部に渡す情報が増える。
残すのが2つだけで足りるのは、練習に必要なのは言葉と場面だけだからです。
どの会社が言ったかは、練習には関係ありません。関係ないものを渡さない、というのが判断の基準になります。
週に1回、15分で回す
最後に、続け方です。時間を短くしないと続きません。
話す時間は3分。直してもう一度やる時間を長く取る。
やり直しを必ず入れる
指摘を聞いて終わると、次の週には忘れています。
指摘のあと、同じお題でもう一度やってください。ここで直った感覚が残るので、本番でも出てきます。
やり直しは2回まで。3回目は、お題が難しすぎるか、指摘が抽象的です。
同じお題を、通るまで変えない
毎週お題を変えないでください。合格の条件を満たすまで、同じお題を続けます。
変えたくなるのは、同じことをやるのが退屈だからです。ただし退屈さと、できるようになったことは別です。
記録に残す3項目
お題 どの断り文句をやったか 出した指摘 1つだけ。測れる形で 合否 合格の条件を満たしたか 3つだけ。感想は書かない。 次回のお題を決めるために残す
書く場所は架電の記録と同じ表でよい。別の場所にすると読まれません。
この記録があると、同じ指摘を何週も出していることに気づけます。
3週続けて同じ指摘なら、原因はスクリプトの側です。練習で直すものではなく、書き方を変える場面です。
やらない週を作る
架電の件数が落ちている週は、ロープレを飛ばしてください。
練習は本番の量があって初めて効きます。記録が溜まっていない週は、お題が作れません。
複数人で回すときの役割
| 役割 | やること | 兼任できるか |
|---|---|---|
| 掛ける人 | お題を通す。終わったら自分で録音を聞く | — |
| 相手役 | 台本の4行を読む。時間も測る | 時間を測る役と兼任 |
| 指摘する人 | 1ブロックだけ見て、指摘を1つ出す | 相手役と兼任しない |
指摘する人と相手役を兼ねないでください。相手役をやりながら評価すると、台本から離れます。
2人しかいない場合は、指摘を省いて録音だけにします。指摘が無くても、録音を聞けば速さと長さは分かります。
そして役割を毎週交代してください。相手役をやると、どの断りが返しにくいかが分かります。これが次のお題になります。
まとめ
- 「意味ない」の原因は3つ。お題が想定/相手役が自分の言葉で断る/指摘が5つ出る
- 効くのは1つ目。お題が実際の通話から来ていれば、残りは後から直せる
- お題は出た回数と、通せなかった率の2軸で選ぶ。左上の1つだけ
- お題は1回に1つ。2つ以上やると、どちらも直らない
- お題は4行で書く。合格の条件を、相手の行動で書く
- 相手役は記録の言葉をそのまま読む。言い換えず、丁寧にしない
- 相手役は2回目の断りも用意する。1回で折れると1回目だけうまい人ができる
- 合格の条件を満たしたら止める。折れない相手役も練習にならない
- 評価は5ブロックのうち1つだけ見る。見ないと決めた場所は次回のお題へ
- 指摘は1つだけ。秒数・語数・順番。測れる形に落とす
- 架電のロープレは顔を見ないでやる。本番に視覚の情報は無い
- 恥ずかしさの多くは見られていることから来る。見学者を入れない
- 毎回、通話の長さを秒まで測る。測らないと長くなったことに気づけない
- 1人でできるのは名乗り・用件・速さ・言い換え。切り返しには相手役が要る
- 1人の練習は5分で回る。録音を聞く工程を省かない
- 機械に相手役をやらせるなら、記録から取った言葉を渡して言わせる
- 通話の録音や文字起こしをそのまま渡さない。渡すのは断り文句だけ
- 15分の内訳は本番3分・指摘3分・やり直し6分・記録3分
- 同じお題を、合格するまで変えない。退屈さと、できるようになったことは別
- 3週続けて同じ指摘なら、原因はスクリプトの側
ロープレが意味を持つかどうかは、やり方の巧拙ではありません。お題が実際の通話から来ているかどうかです。記録が無いままロープレを始めると、何を練習すべきかが決まらない。だから先に20件掛けて、言われた言葉を書き留めてください。
よくある質問
営業のロープレは意味ないのではないですか
形だけのロープレは意味がありません。原因は3つで、お題をその場の想定で作ること、相手役が自分の言葉で断ること、終わったあとに全員が思ったことを言うことです。このうち効くのは1つ目で、お題を通話の記録から取るだけで残りは後から直せます。記録に出た回数と、通せなかった率の2つで選び、1回に1つだけやってください。
ロープレは1人でもできますか
できます。ただしできることは限られます。1人でできるのは、名乗りと用件の一言を時間を測って言うこと、録音して速さと間を確かめること、言いにくい言葉を書き換えること、台本を読まずに言えるか確かめること。断られたあとの切り返しと、合格したかどうかの判定には相手役が要ります。1人の練習は5分で回るので、毎日やって、切り返しだけ週1回人を借りる形が現実的です。
ロープレの評価項目はどう決めますか
スクリプトを5つのブロックに分けて、そのうち1つだけを見てください。名乗り、用件を一言で言う、相手に話してもらう、切り返し、締めと次の約束。今日は用件の言い方だけ、という形にします。そして指摘は1つだけ出し、秒数・語数・順番のように測れる形に落としてください。「もっと自信を持って」では、受け取った側が何をすればよいか分かりません。
ロープレの相手役を生成系のツールにやらせてもいいですか
繰り返しの練習には向いています。同じお題を10回やるのは人には頼みにくいので、そこは利点です。ただし合格したかの判定、間の取り方の評価、実際の断り文句の再現には向きません。使うなら、記録から取った断り文句を渡して、その言葉を言わせてください。そして通話の録音や文字起こしをそのまま渡さないこと。会社名と担当者名を外して、断り文句だけにしてください。
ロープレのお題はどう作りますか
通話の記録から取ります。断り文句を数えて、出た回数と、通せなかった率の2つで並べ、よく出て通せていないものを1つ選んでください。書くのは4行です。お題になる言葉、場面、相手の状況、そして合格の条件。合格の条件は相手の行動で書きます。「相手が自社の現状を1つ話す」のような形です。「うまく返す」では、できたかどうかが決まりません。
テレアポのロープレとは何をするものですか
架電の一部を切り出して、断られたところから先を練習するものです。通話の全体を通すのではなく、記録に残っていた断り文句から始めます。架電では相手の顔が見えないので、向かい合ってやらないでください。椅子を背中合わせにするか、別の席から実際に電話を掛ける。後者は本番に近く、録音も残せます。
ロープレが恥ずかしい、苦手です
見られていることが混ざっているので、見学者を入れないでください。そして架電のロープレは顔を見ないでやるのが本来の形です。背中合わせか、別の席から電話を掛ける。これだけで人前で演じる作業ではなくなります。時間も15分で区切り、話す時間は3分だけにしてください。長く続けるほど、見られている時間が増えます。