
結論から言うと、ChatGPTの無料版でも英語の音声会話は毎日練習できます。
ただし無料版は24時間ごとに使える量に制限があり、具体的な上限時間はOpenAIから公開されていません。
月1,400円のGo、月3,000円のPlusにすると、高性能な音声モデルを最大1時間、簡易版のモデルを最大2時間まで使えるという、公開された上限がはっきりします。
一方、オンライン英会話はDMM英会話が月6,980円〜、レアジョブ英会話が月7,980円〜。
ChatGPTのほうが圧倒的に安く始められますが、発音の細かい癖の矯正や試験対策、雑談の間合いでは人間講師に分があります。
この記事では、無料版で実際どこまでできるかの制限、費用の比較、そして「そろそろオンライン英会話に切り替えたほうがいいかも」と感じる20代なりの見極め方までまとめました。
ChatGPTの音声モードで英会話練習ができる仕組み

ChatGPTには、文字を打たずに声だけで会話できる「音声モード(Voice Mode)」があります。
スマホアプリでチャット画面の音声アイコンをタップすると、その場で英語の会話が始まる仕組みです。
自分が英語で話しかけると、ChatGPTが英語で返答し、そのまま会話のキャッチボールが続きます。
この音声のやり取りには、OpenAI公式ヘルプセンター「ChatGPT 音声モード」によると、「GPT-Live-1」「GPT-Live-1 mini」という専用の音声モデルが使われています。
文字で入力してAIが読み上げる旧来の音声読み上げとは違い、間の取り方や抑揚も含めてリアルタイムに応答が生成されるのが特徴です。
英語の聞き取り・発話をどちらも一人で練習できるため、「人前で英語を話すのが恥ずかしい」という20代にとって、最初のハードルを下げる手段になります。
無料版でどこまで話せる?音声モードの具体的な制限

気になる無料版の制限ですが、OpenAI公式ヘルプセンターによると、ChatGPT無料版は「ローリング方式の各24時間内で、GPT-Live-1 miniへの限定アクセス」が与えられます。
「ローリング方式」というのは、毎日0時にリセットされるのではなく、直近24時間の利用量を常に計算し直す方式のことです。
つまり「今日は何分使った」ではなく「直近24時間でどれだけ使ったか」で判定されるため、使うタイミングによって残り時間の感覚が変わってきます。
具体的に何分・何時間まで使えるかという数値は、OpenAI側から公開されていません。
無理な数字を書くよりも、実際に使いながら「今日はもう上限かも」というタイミングを自分の体感でつかんでいくのが現実的です。
上限に達した後、実際の画面上でどのような表示・挙動になるかはOpenAIから個別に説明されていないため、まずは自分で試して感覚をつかむのが確実です。
無料版だけでも「毎日少しずつ英語を声に出す」という習慣づくりには十分使える一方、1回にまとまった時間を確保して練習したい人にはやや心もとない設計です。
Go・Plusに上げると何が変わるか
有料プランにすると、この制限がどう変わるのか。
OpenAI公式ChatGPT料金ページと音声モードのヘルプページをもとに整理すると、下の表のようになります。
| プラン | 月額(日本向け) | 音声モードの利用目安 |
|---|---|---|
| 無料版 | ¥0 | ローリング方式の24時間ごとにGPT-Live-1 miniへ制限付きアクセス(具体的な時間数は非公開) |
| Go | ¥1,400 | GPT-Live-1を最大1時間、GPT-Live-1 miniを最大2時間まで利用可能 |
| Plus | ¥3,000 | Goと同じ音声モードの利用枠(Plusはメッセージ数の上限などGo以外の面で優位) |
| Pro | ¥16,800〜 | 上位モデルへのアクセスが拡大(音声モード単体の上限は—) |
ここでのポイントは、GoとPlusで音声モードの利用時間そのものは同じという点です。
「英会話練習だけが目的」なら、月3,000円のPlusではなく月1,400円のGoで十分まかなえる可能性が高いということになります。
なお、1回のLive会話は最大2時間までという上限も設けられています(同ヘルプページより)。
実際に使ってみる。英会話練習用プロンプトとロールプレイ設定例

音声モードは、最初にどんな役割を与えるかで練習の質が大きく変わります。
テキストチャットの画面で先にプロンプトを入力し、そのまま音声モードに切り替えると、ChatGPTがその設定を引き継いだまま会話を続けてくれます。
20代が実際に使いやすい設定例を3つ紹介します。
①日常会話・雑談パートナー役
「あなたは私の友人役です。英語で日常会話をしてください。私が文法を間違えたら、会話を止めずに、最後にまとめて指摘してください。難しい単語は使わず、日常会話レベルの英語でお願いします」
②カフェ・空港などのロールプレイ
「あなたはカフェの店員です。私はお客としてあなたに英語で注文します。実際の店員のように振る舞い、聞き取れなかったふりをして聞き返すこともしてください」
このように場面を具体的に指定すると、旅行や海外出張で実際に使う言い回しをそのまま練習できます。
③TOEICスピーキング・面接練習向け
「TOEICスピーキングテストのPart2(音読)とPart4(写真描写)を想定した質問を出してください。私が答えたら、発音ではなく文法と語彙の正確さを中心にフィードバックしてください」
発音の微妙な違いよりも、文法・語彙の正確さのフィードバックのほうがテキストベースのAIは得意です。
この点は、次の見出しで人間講師と比較しながら詳しく見ていきます。
ChatGPTと人間講師、発音矯正・試験対策・雑談の間で比べると
「ChatGPTだけで十分なのか、それともオンライン英会話に申し込むべきか」を考える上で、ここでは3つの観点で整理してみます。
まとめると、ChatGPTは「量をこなして口を慣らす」段階に強く、人間講師は「精度を上げる」段階に強いという役割分担になります。
最初から人間講師に頼るのではなく、ChatGPTで基礎的な瞬発力をつけてから、必要に応じて人間講師のフィードバックを取り入れる、という順番が無理のない進め方です。
オンライン英会話の費用は?DMM英会話・レアジョブ英会話と比較
ここまでの内容を踏まえて、実際の月額費用を並べてみます。
| サービス | 月額(税込) | 1回あたりの目安 |
|---|---|---|
| ChatGPT無料版 | ¥0 | ローリング24時間で制限あり |
| ChatGPT Go | ¥1,400 | 高性能モデル最大1時間・簡易版最大2時間の枠内 |
| DMM英会話(スタンダード・毎日1レッスン) | ¥6,980 | 1回25分・講師によるマンツーマン指導 |
| レアジョブ英会話(通常コース・毎日25分) | ¥7,980 | 1回25分(1レッスン257円)・講師によるマンツーマン指導 |
出典はDMM英会話公式サイト 料金プランページとレアジョブ英会話公式サイト 料金プランページ(同時点)です。
数字だけ見ると、ChatGPT Goとオンライン英会話の差額は月5,580円〜6,580円ほど。
年間に換算すると6万7千円〜7万9千円ほどの差になる計算です。
この差額を「高い」と見るか「講師とのマンツーマン指導なら妥当」と見るかは、次の見出しで紹介する自分の状況次第と言えます。
ちなみに、株式会社スピークバディが実施した調査では、英語学習経験・意向のある20〜59歳439人を対象に「2026年に取り組みたい英語学習方法」を複数回答で聞いたところ、最も多かった回答は「AI英会話アプリ(スピーキング中心)」で44.8%でした(PR TIMES、2025年12月5日〜8日実施・同月15日公開)。
この調査は20代に限定したデータではありませんが、年代を問わずAIを使った英会話学習への関心が高まっている傾向はうかがえます。
DMM英会話・レアジョブ英会話はどちらも無料の体験レッスンを用意しているので、料金表だけで判断せず、まずは1回試してから続けるかどうかを決めるのが失敗しにくい進め方です。
20代が「オンライン英会話に切り替える」タイミングの見極め方

ChatGPTとオンライン英会話、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
むしろ、次のような具体的なサインが出てきたタイミングで、ChatGPTからオンライン英会話へステップアップする、あるいは併用するのが現実的です。
- 「言いたいことは伝わるが発音の癖が直らない」と感じ始めた:ChatGPTのフィードバックだけでは伸び悩んでいるサインです。人間講師の耳によるチェックに切り替えるタイミングです
- TOEICスピーキングや英検の二次試験など、評価者がいる本番が近づいている:出題傾向を踏まえた専門コースがあるオンライン英会話のほうが対策の精度が上がります
- 一人で続けるモチベーションが続かない:予約した時間に講師が待っている、という「人との約束」の強制力がある方が続けやすい人もいます
具体的な進め方の一例として、「まず無料版かGoを1〜2か月試して、毎日10分でも音声モードで話す習慣をつくる」「その上で発音や試験対策の壁を感じたら、DMM英会話かレアジョブ英会話の無料体験レッスンを予約する」という2段階の進め方をおすすめします。
いきなり月7,000円前後の固定費を払うより、まず月1,400円以下で「自分が英会話を続けられるタイプかどうか」を見極めてからのほうが、無駄な出費になりにくいはずです。
なお、オンライン英会話も月額制のサブスクリプションである以上、サブスクの解約、見落としてない?で紹介したような「使わなくなったのに払い続けている」状態にならないよう、解約条件も入会前に確認しておくと安心です。
まとめ:まずは無料のChatGPTで試してみる
ChatGPTの音声モードは、無料版でも毎日の英会話練習に使える段階まで来ています。
無料版は24時間ごとの制限があるものの、Go(月1,400円)に上げれば公開されている上限(高性能モデル最大1時間・簡易版最大2時間)の範囲で使えるようになり、月6,980円〜のオンライン英会話に比べれば費用面のハードルはかなり低いと言えます。
一方で、発音の細かい癖の矯正、試験対策の専門性、雑談ならではの間合いは、まだ人間講師に分があります。
まずはChatGPTの無料版かGoで話す習慣をつくり、伸び悩みを感じたタイミングでオンライン英会話の無料体験を試す。
この順番なら、無駄な出費を増やさずに、自分に合った英語学習のかたちを見つけられます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ChatGPTの無料版だけで英会話練習は続けられますか?
はい、続けられます。無料版でもローリング方式の24時間ごとにGPT-Live-1 miniへのアクセスが与えられており、毎日短時間でも音声で英語を話す練習は可能です。ただし上限の具体的な時間数はOpenAIから公開されておらず、1回にまとまった時間を確保したい場合はGo・Plusへの切り替えも検討する価値があります。
Q2. ChatGPTの音声モードはどうやって始めますか?
スマホアプリでチャット画面の音声アイコンをタップすると、その場で音声会話が始まります。先にテキストで「あなたは英会話の練習相手です」のように役割を指定してから音声モードに切り替えると、その設定を引き継いだまま会話できます。
Q3. ChatGPTの音声は英語の発音として正確ですか?
聞き取りやすい発音で応答しますが、L・Rの違いなど日本人特有の発音の癖を細かく指摘する精度は、人間講師によるマンツーマン指導のほうが高いとされています。大まかな聞き取り練習・瞬発力を鍛える用途に向いていると考えてください。
Q4. DMM英会話とレアジョブ英会話はどちらが安いですか?
毎日25分のプランで比較すると、DMM英会話のスタンダードプランが月6,980円、レアジョブ英会話の通常コースが月7,980円(1レッスン257円)で、DMM英会話のほうが1,000円ほど安くなっています。
Q5. ChatGPTとオンライン英会話は併用してもいいですか?
はい、併用がおすすめです。ChatGPTで日常的に英語を話す習慣をつくりつつ、月に数回オンライン英会話で人間講師のフィードバックを受けるという組み合わせは、費用を抑えながら精度も高められる現実的な方法です。
Q6. ChatGPT以外にAIで英会話練習する方法はありますか?
GoogleのGeminiにも音声で会話できるLive機能があり、Googleトレンドでは「gemini 英会話」という関連検索の増加も確認できます。どちらか一方に絞らず、無料の範囲で両方試してみて、話しやすいと感じたほうを続けるのも一つの方法です。
Q7. 英語初心者でもChatGPTの音声モードは使えますか?
使えます。プロンプトで「簡単な単語だけを使ってください」「ゆっくり話してください」のように難易度を指定できるため、初心者でも自分のレベルに合わせて練習できます。まずは自己紹介など短いやり取りから始めるのがおすすめです。


