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ネットショップのSEOで最初にやること|商品ページを直す前に、見つけてもらえているかを確かめる

木の机の上に、アルファベットのタイルでSEOと並べたところ

ネットショップを作ってSEOに手をつけるとき、たいてい商品ページの文章から直し始めます。タイトルを練り直して、説明文を書き足す。

ただ、その前に確かめることがあります。そもそもGoogleに入っているのかです。入っていないページは、どれだけ文章を直しても検索結果には出てきません。

この記事では、Google 検索セントラルの公式ドキュメントに書かれていることだけを使って、商品ページの中身を直す前にやることを並べます。公式に書かれていない数字は書きません。

まず、何ページ入っているかを見る

最初にやるのは、自分の店のページがGoogleに登録されているかの確認です。作業は10秒で終わります。

登録されていないページは、検索結果に出てきません。当たり前のようですが、ここを飛ばして文章の手直しから始めると、何をやっても数字が動かないという状態になります。動かない理由が分からないまま、直し続けることになります。

登録の有無は、専用のツールを入れなくても調べられます。Googleの検索窓だけで足ります。

Googleの検索窓に、次のように入れます。

site:自分のドメイン

例:site:example.com のように、スペースを入れずに続けて打ちます

これで、そのドメインで登録されているページが並びます。件数もおおよそ分かります。

見るのは3つだけ

1つ目、そもそも何か出てくるか。何も出てこないなら、まだ1ページも登録されていない状態です。作ったばかりのサイトでは普通に起きます。

2つ目、商品ページが出てくるか。トップページだけが出て商品ページが1つも出てこないなら、商品まで到達できていない可能性があります。

3つ目、出てくる件数が商品数と比べて極端に少なくないか。商品を100点登録しているのに10件しか出てこないなら、どこかで止まっています。

この確認をせずに文章を直し始めると、効果が出ているのか出ていないのかも分かりません。 まず現在地を知るところから始めます。

入っていない原因は、たいてい「たどれない」

ページが登録されない理由はいくつかありますが、ネットショップで多いのは構造の問題です。Googleの公式ドキュメントが、この点をはっきり書いています。

Googleでは、主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たにページを発見しています

出典:Google 検索セントラル「SEOスターターガイド」(日本語版)

リンクをたどる。つまり、どこからもリンクされていないページは見つけてもらえません。

Eコマース向けの公式ドキュメントには、もっと具体的な注意が書かれていました。カテゴリページから全商品にリンクが張られていない場合、商品を見つけられない可能性がある、という内容です。検索ボックスからは行けても、カテゴリをたどっては行けない。この状態を指しています。

実際に起きやすいのは、この2つ

ひとつは、商品一覧のページ送りです。1ページ目に20点並んでいて、2ページ目以降が「もっと見る」ボタンで読み込まれる作りだと、その先の商品にリンクがありません。

もうひとつは、カテゴリに入れ忘れた商品です。登録はしたけれど、どのカテゴリにも入っていない。トップからも一覧からもたどり着けないので、URLを直接知っている人しか見られません。

確かめ方は単純です。自分の店のトップページを開いて、リンクをたどるだけで全部の商品にたどり着けるかを試します。10点や20点なら、手でやれます。

サイトマップは、500ページ以下なら要らないことがある

SEOの話になると、まずサイトマップを作りましょう、という流れになりがちです。ただ、公式ドキュメントの書き方は違いました。

サイトマップは、サイト内の重要なURLを一覧にしたファイルです。これを送ると、リンクをたどらなくてもページの存在を伝えられます。便利なものではあります。

ただ、必ず作るものとしては案内されていませんでした。順番の話として、先にやることがあるという書き方です。

また、技術的な方法ですが、サイトマップを送信するという方法もあります…ただ、これは必須ではないので、まずはサイトの存在を知ってもらうことから始めてください。

出典:Google 検索セントラル「SEOスターターガイド」(日本語版。中略は筆者)

必須ではない、と書かれています。さらに、サイトマップの解説ページには要らない場合の条件まで示されていました。

サイトのサイズが「小さい」。サイトのページ数がおよそ500ページ以下の場合にサイズが小さいと考えます。検索結果に表示する必要のあるページのみをこの合計ページ数に加算します。

出典:Google 検索セントラル「サイトマップについて」(日本語版)

ただし、条件はもうひとつある

同じページには、サイトマップが要らない場合として「サイトのすべてのページを内部リンクが網羅している」ことも挙げられていました。つまり、500ページ以下であることと、たどれることの両方が揃って初めて省けます。

逆に言えば、たどれない商品があるなら、ページ数が少なくてもサイトマップが効きます。ただしそれは応急処置です。たどれない構造そのものを直すほうが先になります。

なお、カートを使っていればサイトマップは自動で作られていることが多いはずです。自分で作る作業が発生するかどうかは、管理画面で確かめてから判断してください。

色違い・サイズ違いは、別のURLにする

ネットショップに特有の悩みが、同じ商品の色違いとサイズ違いです。中身がほとんど同じページがたくさんできます。

これについては、Eコマース向けの公式ドキュメントに項目がありました。

商品属性の各組み合わせは、バリエーション商品と呼ばれます。Googleがバリエーション商品を把握できるように、それぞれのバリエーションを別のURLで識別できるようにします。

出典:Google 検索セントラル「eコマースサイトのURL構造の設計」(日本語版)

まとめるのではなく、分けて別のURLにするという案内です。推奨されている書き方も2つ示されていました。パスセグメント(例:/t-shirt/green)と、クエリパラメータ(例:/t-shirt?color=green)です。

クエリパラメータの書き方にも指定があった

同じページに、URLパラメータの書き方についての記述もありました。「可能な場合は、URLパラメータとして?valueではなく?key=valueを使用します」とあります。

推奨として /t-shirt?color=green が、非推奨として /t-shirt?green が挙げられていました。色の名前だけを置くのではなく、何の値なのかが分かる形にする、ということです。

それから、避けるべきものも書かれていました。セッションID、トラッキングコード、location=nearby や current-time=12:02 のような一時的な値です。時間が経つと意味が変わるパラメータは、内部リンクに使わない。 同じURLがずっと同じページを指すようにしておきます。

絞り込み検索が、クロールを食いつぶす

商品が増えてくると、価格や色で絞り込める機能を付けたくなります。買う側にとっては便利な機能なので、付けること自体は悪くありません。

ただ、検索に対しては別の影響がありました。ここについて、Googleが専用のドキュメントを出しています。

絞り込み検索はファセットナビゲーションと呼ばれていて、URLパラメータで実装すると無限のURLが生まれる、と説明されています。悪影響として2つ挙げられていました。

過剰クロール

「ファセットナビゲーション用に作成されたURLは新しいものに見えるため、クローラーはそのURLが有用かどうかを判断する前にまずクロールする必要があります」

クロールによる発見の遅れ

「無用なURLのクロールに時間が費やされると、クローラーが新しく有用なURLにかける時間が少なくなります」

出典:Google「ファセットナビゲーション」(日本語版)

新商品が見つかるのが遅くなる

ここが実際に効いてくるところです。絞り込みの組み合わせで生まれた大量のURLを見に行っている間、新しく登録した商品ページが後回しになります。

同じドキュメントには、対処の方法も書かれていました。サーバーの負荷を抑えたい場合や、絞り込みのURLを検索結果に出す必要がない場合は、robots.txtでクロールを禁止する。代わりに、絞り込みのないリスティングページと個々の商品ページだけクロールを許可する、という案内です。

もうひとつ、フィルタの組み合わせで結果が0件になる場合はHTTP 404を返す、という指示もありました。在庫に無い組み合わせのURLを、存在するページとして扱わないためです。

robots.txtでブロックすると、noindexが読まれない

ここは間違えやすいところです。検索結果に出したくないページがあるとき、robots.txtでブロックすれば消える、と考えがちですが、公式ドキュメントは違うことを書いています。

noindexディレクティブを有効にするためには、robots.txtファイルでページやリソースをブロックせず、クローラがページにアクセスできるようにする必要があります。robots.txtファイルでページがブロックされている場合、またはクローラがページにアクセスできない場合、クローラはnoindexルールを認識しません。

出典:Google 検索セントラル「noindexを使用してコンテンツをインデックスから除外する」(日本語版)

両方を同時にかけると、noindexのほうが読まれません。 結果として、他のページからリンクされていれば検索結果に残り続ける可能性があります。

使い分けの整理

クロールされたくないだけなら、robots.txt。絞り込みのURLがこれにあたります。検索結果から消したいなら、robots.txtでブロックせずにnoindexを置く。

この2つを同時に使わない。それだけ覚えておけば、上の事故は起きません。カートによってはこのあたりを自分で触れないこともあるので、その場合は気にしなくて構いません。

Googleが「重要ではない」と書いていること

SEOスターターガイドには「Googleが重要ではないと考えること」という章が置かれていました。よく言われている話が、名指しで否定されています。

時間をかけるべきでない箇所が分かるという意味で、ここはいちばん役に立つ章かもしれません。3つ引きます。

いずれも、あちこちで基準として語られているものです。出典が示されないまま数字だけが回っている話に、公式がはっきり答えている形になります。

上位に表示させるという目的に関しては、コンテンツの長さだけを調節しても無意味です(魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しませんが、おそらくゼロにすべきではないでしょう)。

出典:Google 検索セントラル「SEOスターターガイド」(日本語版)

また、ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。

出典:同上

サイトに重複コンテンツがあってもGoogleのスパムポリシー違反にはなりませんが、ユーザーエクスペリエンスを損ない、重要ではないURLに検索エンジンのクロールリソースを浪費させてしまう可能性があります。

出典:同上

重複は「ペナルティ」ではなく「もったいない」

3つ目の書き方が、この記事の考え方をよく表しています。重複していること自体は違反ではありません。ただ、クロールの時間を使ってしまうという理由で減らしたほうがいい、とされています。

絞り込み検索の話も、根っこは同じでした。罰があるわけではなく、限られた時間を無駄なURLに使わせてしまうのがもったいない。この見方で読むと、対処の優先順位が決めやすくなります。

なお、メタキーワードについては「Google検索はキーワードメタタグを利用しません」と書かれていました。ここに時間をかける必要はありません。

商品ページの中身は、この後の話

ここまで、商品ページの文章にはひとことも触れていません。順番として、そこは後だからです。

文章を直す作業は、やっている実感があります。手を動かした分だけ進んだ気になれるので、つい先にやりたくなります。ただ、見つけてもらえていない状態でそこに時間をかけても、結果は変わりません。

見つけてもらえていないページの文章を直しても、検索結果には反映されません。まずたどれる状態を作って、登録されたことを確かめてから、中身に手を入れる。この順番だと、直した効果も見えます。

今日できることを3つに絞ると

1つ目、site:で検索して、いま何ページ入っているかを見る。数字を1つメモしておくと、あとで比べられます。

2つ目、トップページからリンクだけをたどって、全部の商品に行けるか試す。行けない商品があれば、どこかのカテゴリか一覧に入れます。

3つ目、絞り込み機能を付けているなら、その組み合わせでURLが増えていないかを見る。増えているなら、robots.txtでの扱いを検討します。

この3つが終わってから、タイトルや説明文の話に進みます。そちらは別の記事にまとめています。

この記事で確認した公式の記述まとめ

Google 検索セントラルの日本語ドキュメントから、確認できた内容を並べ直します。どれも公式に書かれているものだけです。

数字が出てくるのは1か所だけでした。サイトマップの500ページです。それ以外に、文字数や件数の基準は見つかりませんでした。逆に、数字を求める考え方そのものが否定されている箇所があります。

見つけてもらう

「主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たにページを発見しています」

サイトマップは「必須ではない」。約500ページ以下かつ内部リンクが網羅していれば不要とされる

色違い・サイズ違い

「それぞれのバリエーションを別のURLで識別できるようにします」

推奨は /t-shirt/green または /t-shirt?color=green。?value より ?key=value

絞り込み検索

過剰クロールと、クロールによる発見の遅れを招く

結果が0件になる組み合わせはHTTP 404を返す

robots.txt と noindex

robots.txtでブロックするとnoindexルールが認識されない。同時に使わない

Googleが重要ではないとしていること

魔法の文字数、最小や最大の文字数は存在しない

魔法の見出し数や理想的な見出し数も存在しない

キーワードメタタグは利用されない。重複コンテンツはスパムポリシー違反ではない

※Google 検索セントラルの日本語ドキュメントを確認したものです。ドキュメントは更新されます。

よくある質問

商品ページが検索に出てきません。何から見ればいいですか

まずGoogleの検索窓で site:自分のドメイン と入れて、何ページ登録されているかを見てください。トップページだけで商品ページが出てこないなら、商品まで到達できていない可能性があります。Googleの公式ドキュメントには「主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たにページを発見しています」とあります。自分の店のトップから、リンクをたどるだけで全部の商品に行けるかを試してみてください。行けない商品があれば、そこが原因です。

サイトマップは作ったほうがいいですか

Googleの公式ドキュメントには「これは必須ではないので、まずはサイトの存在を知ってもらうことから始めてください」とあります。さらにサイトマップの解説ページでは、およそ500ページ以下で、内部リンクがすべてのページを網羅している場合は必要ない可能性がある、とされています。小規模なショップなら急ぎではありません。ただし、たどれない商品があるなら効きます。その場合も、たどれない構造を直すほうが先です。多くのカートでは自動で作られているので、まず管理画面を確かめてください。

色違いの商品ページは、まとめたほうがいいですか

Googleのeコマース向けドキュメントは、まとめるのではなく分ける方向で書かれています。「商品属性の各組み合わせは、バリエーション商品と呼ばれます。Googleがバリエーション商品を把握できるように、それぞれのバリエーションを別のURLで識別できるようにします」とあります。推奨されている形は /t-shirt/green のようなパスセグメントか、/t-shirt?color=green のようなクエリパラメータです。パラメータを使うなら ?green ではなく ?color=green のように、何の値なのかが分かる書き方にします。

検索結果に出したくないページは、robots.txtでブロックすればいいですか

その方法だと消えないことがあります。Googleの公式ドキュメントに「robots.txtファイルでページがブロックされている場合、またはクローラがページにアクセスできない場合、クローラはnoindexルールを認識しません」と書かれています。両方を同時にかけると、noindexのほうが読まれません。検索結果から消したいなら、robots.txtでブロックせずにnoindexを置きます。クロールされたくないだけなら、robots.txtを使います。同時には使わない、と覚えておいてください。

商品説明は何文字くらい書けばいいですか

Googleの公式ドキュメントには、基準となる文字数は書かれていません。それどころか「魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しませんが、おそらくゼロにすべきではないでしょう」と書かれています。見出しの数についても「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません」とあります。文字数を目標にするのではなく、買う前に知りたいことが全部書いてあるかで判断してください。書くことが無いのに字数を増やすと、読みにくくなるだけです。

今日の10秒でできること

Googleの検索窓に site:自分のドメイン と入れてみてください。何ページ入っているか。商品ページが出てくるか。ここが分かってから、文章を直す作業に進みます。

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