
UTAGEでは、同じ人のメールアドレスとLINEを1つの読者情報としてまとめられます。公式はこれを「統合」と呼んでいます。
設定そのものは難しくありません。ただし1つ条件を外すと、統合されないまま2人として登録されます。
しかもエラーは出ません。読者一覧を見て、はじめて気づくことになります。
結論:ドメインを合わせないと統合されない
公式マニュアルは、この注意を2つの別々のページで書いています。
メールアドレス登録時のファネルページドメインとLINE登録時のドメインは必ず一致させてください。ドメイン名がファネルページURLとLINE登録ページURLで一致しない場合は、シナリオ内でメールアドレスとLINE情報の統合がされませんのでご注意ください
登録フォームの作り方を説明するページでも、同じことを繰り返しています。
メールアドレス登録ページをご案内する際のドメインとLINE登録ページURLのドメインが異なる場合は正しく統合が行われないため、あらかじめご注意いただき、ドメインを一致させてください
2回書かれているということは、それだけ起きているということです。
なぜ起きるのか
UTAGEではファネルページのドメインとLINE登録ページのドメインを、別々に設定できます。
そのため、次のような組み合わせが簡単に作れてしまいます。
- ファネルページは独自ドメイン、LINE登録ページはUTAGEの初期ドメインのまま
- ファネルページはサブドメインA、LINE登録ページはサブドメインB
- 途中でファネルのドメインだけ変更した
どれも画面上は正常に動きます。読者はメールアドレスを入力でき、LINEの友だち追加もできます。統合だけが行われません。
確認するのは2か所
作る前に、次の2つのURLを並べて見てください。
| 確認するもの | どこで見るか |
|---|---|
| ファネルページのURL | ファネルのページ編集画面 |
| LINE登録ページのURL | シナリオ管理 > 該当シナリオ > 左メニュー【LINE登録ページ】 |
公式はLINE登録ページURLの取得手順をこう書いています。
左メニュー【シナリオ管理】>利用するシナリオを選択します。左メニュー【LINE登録ページ】>【LINE登録ページ】をクリックします。別ウィンドウにQRコード掲載画面が表示されます
メール配信やボタン要素にリンクを設定するときは、このQRコードが表示されたURLを使います。
2つのURLのドメイン部分が文字どおり同じかを見てください。サブドメインまで含めて一致している必要があります。
統合しないと何が起きるか
そもそも、なぜ統合するのか。公式が具体的な例を挙げています。
メールアドレスとLINEの登録日にズレが生じてしまうと、ステップ配信でデッドラインの日数がずれてしまうことがありますが(メールでは後2日で終了、LINEでは後3日で終了など)、オプトイン時からメールアドレスとLINEを統合しておくことで、日数のズレを生じずにオファーを案内することができます
「メールでは後2日で終了、LINEでは後3日で終了」。これが統合しなかった場合に起きることです。
同じ人に矛盾した案内が届く
メール配信3種で扱ったとおり、ステップ配信は読者が登録した時点を基準に送信日を決めます。
メールアドレスを月曜に登録し、LINEの友だち追加を火曜にした場合、統合されていなければ登録日が1日ずれた2人の読者ができます。
その結果、期限つきのオファーでメールには「あと2日」、LINEには「あと3日」と書かれた案内が同じ人に届きます。
どちらが正しいのか、読者には分かりません。信用を落とすだけでなく、問い合わせの原因にもなります。
通数と配信数も二重になる
影響はそれだけではありません。
- 配信数が実際の人数より多くなる。開封率やクリック率の分母がずれます
- LINEの通数が増える。LINE通数で扱ったとおり、LINEはメッセージ数で課金されます
- ラベルが片方にしか付かない。メール側でクリックした人にラベルを付けても、LINE側の読者には付きません
3つ目が後から効いてきます。ラベルで絞り込んだ配信が、同じ人を含めたり外したりする状態になります。
あとから統合はできない前提で作る
公式は「オプトイン時からメールアドレスとLINEを統合しておくことで」と書いています。登録の時点で統合するのが前提の機能です。
すでにバラバラに溜まった読者をあとで1人にまとめる、という使い方は想定されていません。だから最初の設計が重要になります。
下ごしらえ:併用アカウントとLINEログイン認証
統合を使うには、先に2つ整えておく必要があります。
配信アカウントを【メール・LINE併用】にする
公式の手順です。
メール・LINE配信 >「+追加」より、種類【メール・LINE併用】の配信アカウントを作成します
すでにアカウントがある場合は、種類が【メール・LINE併用】になっているかを確認します。
メール配信3種で扱ったとおり、アカウントの種類がLINEのみだと、メール系のメニューがそもそも出ません。統合以前の問題になります。
認証方式は必ず「LINEログイン認証」
ここが見落とされやすい項目です。公式の注記です。
【ステップ4:経路分析設定】では、認証方式を必ず「LINEログイン認証」で設定してください
「必ず」と書かれています。LINE公式アカウントの連携の手順の中にある設定です。
連携作業は項目が多く、経路分析設定は後半に出てきます。手順を追っているうちに、ここだけ初期値のまま進んでしまうことがあります。
統合がうまくいかないとき、ドメインの次に確認するのがこの項目です。
シナリオは1つにする
3つ目の条件です。公式が登録フォームの手順の中で強調しています。
メールアドレス登録と異なるシナリオを選択すると、メールアドレスとLINEの統合ができません。必ずメールアドレスとLINEは同じシナリオを設定してください
登録フォームの【連携シナリオ】と、LINE友だち追加ボタンの【連携シナリオ】を同じにする。ここがずれていると統合されません。
メール用とLINE用でシナリオを分けたくなる場面はありますが、統合したいなら分けられません。
メールを送るならDKIM・DMARCが先
公式はステップ配信の作成手順に警告を添えています。
メール配信を行う場合は、事前にDKIM/DMARC認証設定が完了している必要があります。未設定のままメールを配信すると、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が非常に高くなります
「可能性が非常に高くなります」。DKIM・DMARCの設定を先に済ませてください。
登録フォームの作り方3パターン
公式は作り方をA・B・Cの3つに分けています。どれを選んでも統合の結果は同じです。違うのは読者から見た流れです。
A:サンクスページでLINE登録を促す
最も基本的な形です。手順は次のとおりです。
- ファネルでメールアドレス登録用ページを開く
- ページ要素【登録フォーム】を追加
- 登録フォームの【連携シナリオ】を対象のシナリオに設定
- ファネル内にサンクスページを追加
- サンクスページにページ要素【LINE友だち追加ボタン】を追加
- そのボタンの【連携シナリオ】を、3と同じシナリオに設定
公式はサンクスページのテンプレートも用意しているとしています。ゼロから作る必要はありません。
QRコードを置きたい場合の注意もあります。
この場合もお手持ちのQRコードの画像は利用せず、必ず要素を設置して連携シナリオを選択してください
自分で用意したQRコードの画像を貼ってはいけません。画像には連携シナリオの情報が入らないので、統合されません。ページ要素【LINE友だち追加QRコード】を使います。
B:登録後すぐLINE登録ページへ飛ばす
サンクスページを挟まない形です。Aの手順の途中で、「登録後のリダイレクト先」を「指定したURL」にして、LINE登録ページのURLを入れます。
手数が1つ減るので、LINE登録率は上がります。ただし公式が注意を添えています。
LINE登録のサンクスページなしのご運用となるため、ボタンテキストやメールアドレス登録ページ内で、押下後LINE登録ページに遷移することがわかる文言を予め入れておくと良いです
いきなりLINEの画面に飛ぶので、読者が驚きます。ボタンのテキストを「LINEで受け取る」のようにして、次に何が起きるかを分かるようにしておきます。
C:カスタムフォームで他の項目も一緒に取る
メールアドレス以外の項目も取りたい場合です。ページ要素【カスタムフォーム】を使います。
設定のポイントは送信ボタンです。
| 設定項目 | 値 |
|---|---|
| 動作 | 登録フォームを送信 |
| 連携シナリオ | 該当シナリオ |
| 登録後のリダイレクト先 | 指定したURL |
| リダイレクト先URL | 同じシナリオのLINE登録ページURL |
入力欄は左メニューの項目で「メールアドレス」を選びます。他に取りたい項目があれば、入力欄を複数設置します。
公式の説明です。「送信ボタン押下後にLINEへ自動遷移(リダイレクト)します。遷移先でLINE登録が行われると、メールアドレスとLINE情報の統合が完了します」。
番外:メール本文にLINE登録URLを書く
公式はもう1つ、登録ページ以外の方法も挙げています。
登録直後に送るメールの本文に、LINE登録ページURLを書く方法です。
サンクスページでLINE登録しなかった人に、あとから案内できます。手順は3つです。
- メールアドレス登録先シナリオのLINE登録ページURLを取得する
- 登録直後のメールステップ配信の本文にそのURLを書く
- 読者がそのURLからLINE登録すると統合が完了する
ここにも注意があります。
必ずメール配信を行っているシナリオと同じシナリオのLINE登録URLをご設定ください。別シナリオのLINE登録URLを設定すると、LINE登録時に意図しないシナリオへ登録されます
「意図しないシナリオへ登録されます」。統合されないだけでなく、別のシナリオのステップ配信が動き出します。
シナリオを複数運用していると、LINE登録ページURLの見た目はどれも似ています。コピーする前に、どのシナリオの画面を開いているか確認してください。
LINEが先のときだけ触る設定
ここまではメールアドレスが先、LINEが後の流れでした。
逆の順番、つまりLINE友だち追加が先で、あとからメールアドレスを取る場合は、別の設定が必要です。
「LINE友だち追加後フォーム経由のメール情報の統合」
場所はメール・LINE配信 > アカウント名 > シナリオ > シナリオ設定の中です。
公式の説明です。
先にLINE友だち登録が行われたシナリオにおいて後から登録フォーム等よりメールアドレス登録させた場合に、読者情報を1つに統合するか、統合せずに別登録扱いとするかというオプション機能です
設定は2択です。
| 登録の順番 | 選ぶ設定 |
|---|---|
| LINE登録 → メール登録 | 利用する |
| メール登録 → LINE登録 | 利用しない |
| メール登録のみ/LINE登録のみ | 利用しない |
逆にすると事故になる
公式は明確に警告しています。
登録順番が逆の「メール登録」→「LINE登録」の場合は「利用しない」に設定する必要があります。「利用する」設定とした場合、読者データ統合で意図しない動作となる可能性があります
「意図しない動作」です。統合の機能なので「利用する」にしておけば安全に思えますが、逆です。
そして公式はメールが先の場合について、こう補足しています。
メールが先の場合、「利用しない」にしていてもメールアドレスとLINEは統合可能です
メールが先なら、この設定は「利用しない」のままで統合されます。触る必要がありません。
イベントのリマインダは「利用しない」
もう1つ、具体的な指定があります。
イベントのリマインダ配信シナリオはメールアドレスが先に登録されますので、「利用しない」でご利用いただく必要があります
イベント連携のシナリオは、メールアドレスが先に登録される仕組みです。だから「利用しない」にします。
LINEのみでのイベント開催を使う場合でも、リマインダ配信シナリオ側の設定はここを見ておいてください。
この機能ができる前はどうしていたか
公式は導入の経緯も書いています。
先にLINE登録し、その後メールアドレスを取得してLINE情報とメールアドレスを統合する場合、以前はシナリオ内アンケート機能を使う必要がありました
現在は、この設定を「利用する」にしておけば、LINE登録 → LINEステップ配信でLPを送る → LPの登録フォームからメールアドレス登録、という流れでも統合されます。
LINE経由で集めた友だちに、あとからメールアドレスを聞く設計が取りやすくなっています。
テスト登録のやり方
設定が終わったら、必ず自分で登録してみます。公式もSTEP6として手順を置いています。
端末によって挙動が違う
公式の記載です。
| 端末 | 挙動 |
|---|---|
| PC | QRコードが表示される。スマートフォンで読み取ると友だち追加画面へ |
| スマートフォン | LINE友だち追加画面に遷移する |
どちらの場合も、すでに友だちであればLINEトーク画面に遷移します。
この点はLINEのみでのイベント開催と同じです。すでに友だちの自分でテストすると、初めての人の画面は確認できません。
確認する場所は読者一覧
公式の説明です。
LINE友だち追加まで完了すると、登録フォームから登録したメールアドレスと友だち追加を行なったLINEアカウント情報がシナリオの読者一覧で統合されます
読者一覧を開いて、1件になっているかを見ます。
2件に分かれていたら、原因は次のどれかです。
- ドメインが一致していない。いちばん多い原因です
- 連携シナリオが違う。登録フォームとLINE友だち追加ボタンで別のシナリオを指している
- 認証方式が「LINEログイン認証」になっていない
- 手持ちのQRコード画像を貼っている。要素を使っていない
上から順に確認してください。ドメインの不一致がほとんどです。
テストの読者は消しておく
確認が終わったら、テストで作った読者を読者一覧から削除します。
残しておくと、開封率の分母に入りますし、LINEの通数も消費します。
ただし自分を残しておくと、本番のステップ配信を自分でも受け取れます。文面の最終確認ができるので、1件だけ意図的に残す運用もあります。その場合は、テスト用と分かる名前を付けてください。
まとめ
メールとLINEの統合で押さえる点です。
- ファネルページとLINE登録ページのドメインを一致させる。違うと統合されない
- 統合しないと、ステップ配信の日数がずれる。公式は「メールでは後2日、LINEでは後3日」と例示している
- 配信アカウントの種類は【メール・LINE併用】
- 経路分析設定の認証方式は必ず「LINEログイン認証」
- 登録フォームとLINE友だち追加ボタンの連携シナリオを同じにする
- QRコードは手持ちの画像を使わず、ページ要素を設置する
- 「LINE友だち追加後フォーム経由のメール情報の統合」は、LINEが先のときだけ「利用する」
統合されていなくても、画面上はすべて正常に動きます。エラーも出ません。
だからテスト登録を必ず行い、読者一覧で1件になっていることを目で確認してください。本番のリストが溜まってから気づくと、作り直しになります。
ここで扱った【メール・LINE併用】の配信アカウントやシナリオ設定は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に確認できます。
よくある質問(FAQ)
メールアドレスとLINEが別々の読者になります。
いちばん多い原因はドメインの不一致です。公式は「ドメイン名がファネルページURLとLINE登録ページURLで一致しない場合は、シナリオ内でメールアドレスとLINE情報の統合がされません」としています。次に多いのが、登録フォームとLINE友だち追加ボタンで異なるシナリオを指定しているケースです。
統合しないと何が困りますか?
登録日がずれるため、ステップ配信の日数が合わなくなります。公式は「メールでは後2日で終了、LINEでは後3日で終了など」と例示しています。期限つきのオファーで、同じ人に矛盾した案内が届くことになります。
自分で作ったQRコードを貼ってもいいですか?
いけません。公式は「お手持ちのQRコードの画像は利用せず、必ず要素を設置して連携シナリオを選択してください」としています。ページ要素【LINE友だち追加QRコード】を使ってください。
認証方式はどれを選べばいいですか?
LINE公式アカウント連携の【ステップ4:経路分析設定】で、公式は「認証方式を必ず『LINEログイン認証』で設定してください」としています。統合がうまくいかないとき、ドメインの次に確認する項目です。
「LINE友だち追加後フォーム経由のメール情報の統合」は常に「利用する」にすべきですか?
いいえ。LINE登録が先のときだけ「利用する」にします。メール登録が先の場合は「利用しない」です。公式は「『利用する』設定とした場合、読者データ統合で意図しない動作となる可能性があります」としています。メールが先なら「利用しない」のままでも統合されます。
イベントのリマインダ配信シナリオではどう設定しますか?
「利用しない」です。公式は「イベントのリマインダ配信シナリオはメールアドレスが先に登録されますので、『利用しない』でご利用いただく必要があります」としています。
メール本文にLINE登録URLを書いても統合されますか?
されます。ただし公式は「必ずメール配信を行っているシナリオと同じシナリオのLINE登録URLをご設定ください。別シナリオのLINE登録URLを設定すると、LINE登録時に意図しないシナリオへ登録されます」としています。
統合できたかどうかはどこで分かりますか?
シナリオの読者一覧です。公式は「登録フォームから登録したメールアドレスと友だち追加を行なったLINEアカウント情報がシナリオの読者一覧で統合されます」としています。テスト登録のあと、1件になっているかを確認してください。
UTAGEは14日間、無料で試せます
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