
UTAGEで商品を売るには、決済代行会社のアカウントが必要です。UTAGE自体は決済を処理していません。
そして、ここで多くの人がつまずきます。手数料も、審査期間も、どの会社を選べばいいかも、UTAGEサポートは答えません。
これは対応が悪いのではなく、公式が明確に対象外だと公表しています。その一覧を見ておくと、無駄な往復をせずに済みます。
結論:窓口が2つあり、重なっていない
公式マニュアルの記載です。
UTAGEサポートでは、各決済代行会社の利用審査及びアカウント契約内容に関わるお問い合わせにつきましては回答する立場になくUTAGEサポート対象外となります
「回答する立場になく」と書かれています。知らないのではなく、答える立場にないということです。
公式は続けて、「申請される各決済代行会社のサポート窓口に直接お問い合わせ頂きますようお願い申し上げます」としています。
UTAGEが答えられない質問の一覧
公式が「UTAGEサポート対応不可なお問い合わせ例」として挙げているものを整理します。
審査に関するもの
- 申請内容・申請用サイトへの情報記入方法
- 審査費用、審査期間、審査の必要性
- 審査の進捗状況
- 取扱い商品追加に伴う追加審査
- アカウント発行後の利用開始時期の目途
- 再審査
- 審査用サイトの具体的な掲載内容
- 取扱い可能な商材ジャンル
- 「特定商取引法に基づく表記」の記載内容
「審査期間」も「進捗状況」も対象外です。いつ使えるようになるかをUTAGEに聞いても答えは出ません。
費用に関するもの
- 初期費用、月額費用、決済手数料
- トランザクション費用
- 入金サイクル
- キャンセル処理料、チャージバック処理料
- 分割決済、決済上限金額
- 早期入金オプションなどのオプション
手数料も入金サイクルも、決済代行会社との契約事項です。UTAGEの画面には出てきません。
アカウント契約内容に関するもの
- VISA/Masterなど各カードブランドの利用可否
- 売上金の入金日照会
- 契約プラン変更が可能か
- 決済代行会社側の管理画面の操作手順、仕様
最後の項目に注意してください。決済代行会社の管理画面の操作も対象外です。
これまでの記事で「決済代行会社の管理画面で確認してください」と書いてきた場面がいくつかあります。有料イベントの売上、解約後の継続課金の停止、テスト決済の確認。
その画面の使い方は、決済代行会社に聞くことになります。UTAGEの記事に「決済代行会社側で確認」と書かれていたら、そこから先は別の窓口だと考えてください。
そして選び方そのもの
一覧の中に、これが入っています。
- 「自社商品ジャンルと相性の良い決済代行会社」に関するお問い合わせ
- どの決済代行会社を選択すればよいか等に関するお問い合わせ
選び方そのものが対象外です。公式マニュアルには「推奨の決済連携先」という記事がありますが、個別の相談には応じないということになります。
公式は最後に「上記内容は一例です」と付け加えています。列挙されていないものでも答えられない場合がある、という意味です。
UTAGE大学の記事から分かる5社の違い
UTAGEが対応できるのは「UTAGE側の仕様」です。そして、その仕様には決済代行会社によって違いがあります。
これまでの記事で公式マニュアルから確認できた差を、1か所にまとめます。
| 項目 | 会社による違い |
|---|---|
| テストモード | UnivaPay/Stripe/FirstPaymentのみ使える |
| 分割払いの自動停止 | Stripeだけ解約後に自動停止しない |
| ワンクリック決済 | UnivaPayは分割払いオプション表示だと使えない |
| 最小決済金額 | Stripeは1回あたり50円から |
テストモードが使えるかどうか
UTAGEのテスト決済で扱ったとおり、テレコムクレジットとAQUAGATESはファネル共通設定のテストモードを使いません。本番モードのまま、各社発行のテストカードでテストします。
本番モードのままテストするため、カード番号を間違えると実決済になります。一方で、戻し忘れの事故は起きません。
解約後に分割払いが止まるかどうか
UTAGEの解約方法で扱った内容です。複数回払い・分割払いの支払回数が完了したあとの自動停止は、Stripeだけ効きません。
UnivaPay・テレコムクレジット・AQUAGATES・FirstPaymentは自動停止します。Stripeは手動で止める必要があります。
ワンクリック決済との相性
UTAGEのアップセル設定で扱ったとおり、UnivaPayで「分割払いオプション」を「表示する」にした通常商品は、購入ボタンによるワンクリック決済で使えません。
アップセルを組む予定があるなら、ここは設計に効いてきます。
具体的には、上位商品を分割払いで売りたい場合、UnivaPayではワンクリック決済をあきらめることになります。通常の決済フォームで売る形になり、購入者はカード情報を再入力します。
アップセルの成約率はカード再入力の有無で大きく変わるので、「分割払いを用意するか」と「ワンクリックで売るか」は、商品の価格設計そのものに関わる判断になります。
なお、Stripeにはこの制約についての記載が公式マニュアルに見当たりません。UnivaPay固有の注意として書かれています。
選ぶときの判断材料
UTAGEに聞けない以上、自分で判断することになります。UTAGE側の仕様から言えることだけを挙げます。
売り方から逆算する
- アップセルでワンクリック決済を使う:分割払いオプションを表示しない設計にする
- 分割払いを主軸にする:Stripe以外なら解約後も自動停止が効く
- テストを何度も回したい:テストモードが使える3社が扱いやすい
- 少額のフロントエンド商品を売る:Stripeは50円未満を設定できない
審査の有無で時期が変わる
公式マニュアルには、決済代行会社の性質についてこういう記載があります。
国内決済代行会社の場合は事前に商材の審査を行い審査に通った場合だけ決済を利用できるというケースが多いです。そのため、利用開始までに日数が必要になることがあります。海外決済代行会社の場合は事前の商材の審査がなく、すぐに決済を利用できるというケースが多いです
すぐ売りたいなら審査のない会社、安定して運用したいなら審査のある会社。この構図は公式も説明しています。
なお公式は、コンテンツビジネス(無形商材)を扱う場合について「事前審査制で運用中のアカウント停止リスクが少ないUnivaPayの利用を推奨しています」としています。審査があることが、逆に安定につながるという考え方です。
審査に時間がかかる前提で動く
公式マニュアルには、UnivaPayの審査について「お申し込みから約3〜4週間かかります」という記載があります。
UTAGEの無料お試し14日間で書いたとおり、14日間の試用期間内には終わりません。売る予定があるなら、UTAGEを申し込んだ日に決済代行会社にも申し込んでください。
2つのアカウントを使い分ける
同じ決済代行会社のアカウントを2つ以上つなぎたい場合、【決済アカウント多重化設定】を使います。
公式が挙げている例はこうです。
- UnivaPayの2つ目のアカウントを連携させたい
- Stripeで個人用、法人用の2つのアカウントがあり、両方を連携させたい
設定の手順
ファネル > 決済連携設定 > ページ下部【共通設定】 > 【決済アカウント多重化設定】で「利用する」を選んで保存します。
保存したあと、決済連携設定を開き直します。すると設定済みのアカウントが「デフォルト」として保存され、【+追加】から別アカウントを追加できるようになります。
管理名称の作成数に制限はありません。いくつでも追加できます。
商品ごとに選ぶ
複数アカウントを登録すると、商品詳細(価格ラインナップ)を作るときに決済連携設定を選べるようになります。
法人の商品は法人アカウント、個人の商品は個人アカウント、という振り分けができます。UTAGEの領収書と適格請求書で扱った事業者設定と組み合わせると、発行元も入金先も分けられます。
UTAGEの銀行振込で振込先口座を商品ごとに分けたい場合も、この多重化設定を使います。1つの決済連携設定には1口座しか登録できないためです。
多重化設定の注意点
価格ラインナップの中で混ぜない
すでに何度か触れていますが、あらためて公式の記載です。
価格ラインナップについては必ず同一の決済代行会社で全て揃えてください。(同一価格ラインナップ内に別々の決済代行会社を混同させると決済フォームが正常に動作しません)
複数アカウントを使えるようになっても、1つの商品の中では揃えます。分けるなら商品ごとです。
他人名義のアカウントは使えない
公式に、利用範囲の制限が明記されています。
本機能は、UTAGE契約者名義と同一の決済代行会社アカウントのみ利用頂けます。UTAGE未契約である第三者の決済連携設定を利用して設定代行を行う行為(権利の譲渡)は禁止です
クライアントのUTAGEに、自分の決済アカウントをつなぐことはできません。公式は「別途、UTAGEの新規契約を行う必要があります」とし、利用規約第10条(権利義務の譲渡の禁止)を根拠として挙げています。
構築を代行している場合、決済アカウントはクライアント名義で取得してもらう必要があります。権限を分けて作業する方法はUTAGEのオペレーター権限にまとめています。
まとめ
決済代行会社まわりで押さえる点です。
- 審査・手数料・入金サイクル・カードブランドは、すべてUTAGEサポート対象外
- 「どの会社を選べばいいか」も対象外。公式が一覧で公表している
- テストモードが使えるのはUnivaPay・Stripe・FirstPaymentの3社
- 解約後の分割払い自動停止は、Stripeだけ効かない
- UnivaPayは分割払いオプション表示だとワンクリック決済に使えない
- Stripeは1回50円から
- 同じ会社のアカウントを2つ以上使うなら【決済アカウント多重化設定】
- 他人名義の決済アカウントは連携できない
この記事の主旨は「UTAGEに聞くな」ではありません。聞く先を間違えると、待っているあいだに時間だけが過ぎる、ということです。
審査の進捗も、手数料も、決済代行会社に直接聞けばその場で答えが出ます。切り分けができていれば、余計な往復が発生しません。
ここで扱った決済連携設定と多重化設定の画面は、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に確認できます。
よくある質問(FAQ)
決済手数料はいくらですか?
UTAGEサポートの対象外です。公式は「初期費用、月額費用、決済手数料、トランザクション費用、入金サイクル、キャンセル処理料、チャージバック処理料」などを対応不可の例として挙げています。各決済代行会社に直接お問い合わせください。
審査はどれくらいかかりますか?
審査期間もUTAGEサポートの対象外です。ただし公式マニュアルには、UnivaPayについて「お申し込みから約3〜4週間かかります」という記載があります。14日間の無料お試し期間内には終わらない前提で計画してください。
どの決済代行会社を選べばいいですか?
「どの決済代行会社を選択すればよいか」はUTAGEサポートの対応不可の例に含まれています。UTAGE側の仕様から言えるのは、テストモードが使えるのは3社であること、解約後の分割払い自動停止はStripeだけ効かないこと、UnivaPayは分割払いオプション表示だとワンクリック決済に使えないことなどです。
同じ決済代行会社のアカウントを2つ使えますか?
使えます。ファネル > 決済連携設定 > ページ下部【共通設定】 > 【決済アカウント多重化設定】で「利用する」を選んで保存し、決済連携設定を開き直すと【+追加】が出ます。管理名称の作成数に制限はありません。
クライアントのUTAGEに自分の決済アカウントをつなげますか?
できません。公式は「UTAGE契約者名義と同一の決済代行会社アカウントのみ利用頂けます」とし、第三者の決済連携設定を利用した設定代行を権利の譲渡として禁止しています。
1つの商品で複数の決済代行会社を使えますか?
使えません。公式は「価格ラインナップについては必ず同一の決済代行会社で全て揃えてください」とし、混在させると決済フォームが正常に動作しないとしています。分けるなら商品ごとです。
審査のない決済代行会社のほうがいいですか?
一概には言えません。公式は海外決済代行会社について事前審査がなくすぐ使える一方、国内決済代行会社は事前審査があるため日数がかかると説明しています。そのうえで、コンテンツビジネスでは「事前審査制で運用中のアカウント停止リスクが少ないUnivaPayの利用を推奨」としています。
決済アカウントを商品ごとに分ける意味はありますか?
法人用と個人用で入金先を分ける、銀行振込の振込先口座を商品ごとに変える、といった使い分けができます。1つの決済連携設定には1つの振込先口座しか登録できないため、口座を分けたい場合は多重化設定が必要になります。
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