
UTAGEを使っていて、こんなことが起きたら要注意です。
- 読者の「お名前」が、別の読者の名前で上書きされている
- お客様の読者情報に、運営スタッフのLINEが紐づいている
- LINE登録なのに、運営スタッフのメールアドレスが入っている
不具合ではありません。配ってはいけないURLを配ったときに起きる、仕様どおりの動きです。
結論:ridの付いたURLを配ってはいけない
公式マニュアルの説明です。
UTAGEの配信(メール・LINE)を経由して届くURLは、計測やシナリオ読者の個人判定のため、読者個々にユニークなURLに変換されています
配信で届くURLは、読者1人ずつ別物です。見た目は同じようでも、中に「誰宛か」の情報が入っています。
見分け方は2つ
公式は形式を具体的に示しています。
URLの末尾に「?rid=xxxxx」というパラメータが付与されている/URLが「https://utlink.jp/~~~」という形式になっている
この2つのどちらかに当てはまったら、個人に紐づいたURLです。
そして公式の指示は明確です。
上記の形式のユニークなURLは、各配信での利用、SNSや外部サイト掲載、チャット等での共有をしないでください
何が起きるのか
公式は仕組みまで説明しています。
ユニークなURLを第三者が利用して登録・申込みが行われたり、第三者のユニークなURLを開くことでブラウザに異なる読者の情報が保存されてしまい、別個人が同一個人として判定され読者情報の紐付きが発生します
「別個人が同一個人として判定され」ます。
怖いのは「開くだけ」でも起きる点です。登録しなくても、そのURLを開いた時点でブラウザに他人の読者情報が保存されます。
上書きされる範囲
影響は名前だけではありません。
全シナリオ共通読者項目の「お名前」「ラベル」が上書きされるだけでなく、LINEの友だち情報(LINE名など)も上書きや紐付きが発生する可能性があります
メールとLINEの統合で扱った他シナリオ連携「する」の項目も対象です。全シナリオ共通で持っている情報ほど、広く影響します。
ラベルが上書きされるのも重い問題です。購入者ラベルが別人に付けば、購入者向けの配信が届きます。
どんな症状として現れるか
公式は発生事象を6つ挙げています。
| 症状 | 気づくきっかけ |
|---|---|
| お名前が別の読者の名前で上書きされる | 差し込みの名前が違うと指摘される |
| ラベル情報が上書きされる/他の読者と連動している | 配信対象がおかしい |
| 他シナリオ連携「する」の項目が最新の読者の情報で上書きされる | フリー項目の値が変わっている |
| 異なる読者のLINE友だち情報が紐づいている | LINE登録名が別人 |
| 運営スタッフのLINE友だち情報がお客様の読者情報に紐づいている | 自分のLINE名が並んでいる |
| LINE登録時に運営スタッフのメールアドレスが格納される | 同じアドレスが複数の読者に入っている |
5つ目と6つ目は運営側が原因
下の2つには「運営スタッフ」と書かれています。
これは偶然ではありません。運営側がテスト登録した自分のURLを流用したときに起きるからです。この記事でいちばん伝えたいのは、この事故です。
この2つは、症状としても見分けやすい特徴があります。
- 自分に見覚えのある名前が並ぶ。お客様の読者一覧に、自分やスタッフのLINE登録名が出てきます
- 同じメールアドレスが複数の読者に入る。LINE登録しかしていない読者に、運営のアドレスが格納されます
- 件数が多い。1つのURLを案内に使っているので、そこから入った全員が対象になります
3つ目が深刻です。1人の読者が混ざるのではなく、そのURLから登録した人が全員まとめて混ざります。
どこまで戻せるか
正直に書くと、事後の復旧はほぼできません。
上書きされた元の名前は残っていませんし、どの読者が本来どの情報を持っていたかを判定する材料もありません。読者一覧を見ても、混ざった結果しか見えません。
できるのは次のことだけです。
- 原因になったURLを差し替える。これ以上増やさないための処置です
- 該当期間に登録した読者を特定する。登録日で絞り込みます
- その読者に名前を聞き直す。アンケートや返信で取り直します
3つ目は現実的ではない場面が多いです。だからこの記事は、起きたあとの対処ではなく起こさないための確認手順に重きを置いています。
気づきにくい理由
この事故は、起きた直後には分かりません。
- エラーが出ない。登録も申込も正常に完了します
- 読者一覧の件数は増える。数字の上では問題ありません
- 影響が出るのは次の配信から。名前が違う、ラベルが違う、という形で後から現れます
気づいたときには、すでに複数の読者が混ざっています。そしてどこまで混ざったかを事後に切り分けるのは、ほぼ不可能です。
だから配る前に確認するしかありません。
やってしまいがちな3つの運用
公式は「NGな運用」として3つ挙げています。どれも自然にやってしまう動作です。
NG1:配信メールのURLをコピーして使う
シナリオから配信されたメールに記載されているURLをコピーして利用
自分宛に届いたテストメールから、URLをコピーする。いちばん自然な流れです。
しかし、そのURLには自分のridが付いています。それをSNSに載せれば、そこから登録した全員が自分と同一人物として判定されます。
NG2:LINEのutlink.jpをコピーして使う
シナリオから配信されたLINEに記載の「https://utlink.jp/~~~」をコピーして利用
LINEの本文に出てくるリンクも同じです。メール配信3種で扱ったとおり、UTAGEはURLを短縮URLに置き換えます。その短縮URLが、読者ごとに別物です。
公式はよくあるミスとして、この形を名指ししています。
運営側でテスト登録していたLINE上から「https://utlink.jp/~~~」をコピーして配信に利用、SNS等で利用、チャット等で第三者へ共有してお客様の申込情報や登録情報に運営スタッフのLINEが紐付いてしまう
テスト登録は必要な作業です。テスト送信で扱ったとおり、テスト用のアドレスをシナリオに登録するのは正しい運用です。
問題は、そのテスト環境から見えたURLを本番の案内に使うことです。
NG3:サンクスページのLINE登録URLを流用する
ファネルにてメールアドレス登録後のサンクスページとして表示されたLINE登録ページのURLを流用
自分でテスト登録して、サンクスページまで進む。そこに出ているLINE登録ページのURLをコピーする。これもridが付いています。
正しい取得元はシナリオ管理 > 該当シナリオ > 左メニュー【LINE登録ページ】です。メールとLINEの統合で扱った画面です。
読者に共有してもらいたいとき
公式は、読者側の共有についても書いています。
読者側で友人や知り合い等の第三者へ共有された場合にも本事象が発生します
紹介を促す運用では、読者がリンクを転送することが前提になります。そのままだと事故が起きます。
公式の対処です。
読者側でURLをシェアする可能性が考えられる/シェアして欲しいというケースでは、該当URLを短縮URLサービス等で短縮リンクに変換後、本来のURLとは別に「共有用のURL」として別途ご用意/ご案内してください
共有用のURLを別に用意します。ridの付いていない素のURLを短縮して、「お友達に送るのはこちら」として案内する形です。
QRコード画像は目で見ても分からない
2つ目の原因がQRコード画像です。こちらのほうが厄介です。
「?rid=xxxxx」が付与されたQRコード画像を利用していると別個人が同一個人として判定され読者情報の紐付きが発生します
ブラウザのURLを見ても判断できない
公式が重要な注意を書いています。
QRコードが表示されたブラウザのURLには「?rid=xxxxx」が含まれていなくても、QRコード画像をスマホで読み込んだ画面遷移先のURLに「?rid=xxxxx」が含まれている場合があります
画面のアドレスバーが安全に見えても、QRコードの中身は別です。
これが厄介な理由は、確認したつもりになれるからです。URLを見て「ridが無いから大丈夫」と判断すると、そのまま印刷物に載せることになります。
公式が挙げるNGな運用
- サンクスページに表示される「LINE友だち追加QRコード画像」をスクリーンショットやダウンロードして流用している
- 管理画面から「LINE登録ページ」をクリック後に表示されるQRコード画像を、Zoom等で画面共有した/ダウンロードして流用している
- ファネルの「画像」要素でQRコード画像を設置しているが、その画像内に「?rid=xxxxx」が含まれている
2つ目の「Zoom等で画面共有した」が見落とされがちです。セミナー中にQRコードを画面に映して、参加者に読み取ってもらう。よくある光景ですが、そのQRコードにridが入っていれば、参加者全員が同一人物になります。
確認する方法
公式は確認手段まで案内しています。
以下のサイトで、QRコードにridが含まれていないか確認できます
QRコードの中身を読み取って文字列として表示するサービスです。画像をアップロードすれば、埋め込まれたURLがそのまま見られます。
公式は「LINE登録用のQRコード画像をダウンロードして利用(冊子へ掲載、SNSや外部サイト掲載など)する場合には、必ずQRコードに『?rid=xxxxx』が含まれていないかを確認をしてください」としています。
印刷物は特に危険です。刷ってしまえば回収できません。
ファネル内では要素を使う
ファネルページにQRコードを置きたい場合、公式は方法を指定しています。
ファネル内でQRコードを利用したい場合には【LINE 友だち追加QRコード】要素をご利用ください
画像として貼らず、専用の要素を使います。
これはメールとLINEの統合で扱った注意と同じです。あちらでは「お手持ちのQRコードの画像は利用せず、必ず要素を設置して連携シナリオを選択してください」とされていました。
理由が2つあるということです。連携シナリオが正しく入ることと、ridが入らないこと。どちらも要素を使えば解決します。
代理登録で紐づくケース
3つ目の原因は、URLとは関係なく起きます。
読者がフォーム入力・送信をせずに、運営側が代理で読者登録/代理予約を行った場合はスタッフの端末情報やIPアドレスが参照されてしまうため、代理で登録した読者の情報同士、または、操作した運営スタッフの読者情報が紐づいてしまいます
同じ端末・同じIPアドレスから登録フォームを送信すると、紐づきます。
電話で申し込みを受けて、スタッフが代わりに登録フォームへ入力する。この運用は事故になります。
読者登録を代理で行う場合
公式の指示です。
必ず、該当シナリオ > 読者一覧 >「+追加」から手動登録にてご対応ください。登録フォームからの送信では、紐付きが発生してしまいます
読者一覧の「+追加」を使います。登録フォームは使いません。
この方法なら、端末情報やIPアドレスが読者情報に結び付きません。代理で登録するなら必ずこちらです。
イベントの代理予約は非推奨
イベントについて、公式ははっきり書いています。
代理予約はUTAGEでは非推奨としております
「非推奨」です。代替手段の案内ではなく、やらないでほしいという立場です。
電話で日程の希望を受けた場合は、申込フォームのURLを相手に送って、本人に操作してもらうのが原則になります。
どうしても本人が操作できない場合は、手動の日程調整で扱ったとおり、手作業での管理に切り替えるという選択肢もあります。連動はしませんが、紐付き事故は起きません。
スタッフの端末を分ける効果
複数のスタッフで運用している場合、同じ端末を使い回すと、そのぶん紐付きの範囲が広がります。
ただし、これは端末を分ければ解決する話ではありません。公式が挙げているのはIPアドレスも含みます。同じ事務所からアクセスしていれば、端末が違っても同じIPです。
「代理登録は読者一覧の+追加から」を徹底するのが、唯一の対策です。
配る前に確認する手順
事後に切り分けられない以上、配る前に止めるしかありません。
手順1:URLの取得元を決める
案内に使うURLは、必ず管理画面から取ります。配信された結果からコピーしません。
| 案内したいもの | 取得する場所 |
|---|---|
| 登録フォーム | ファネルのページ編集画面のURL |
| LINE登録ページ | シナリオ管理 > 該当シナリオ >【LINE登録ページ】 |
| イベント申込フォーム | 申込フォーム > 申込フォーム設定 > 登録フォームURL |
LINEのみでのイベント開催で扱ったとおり、申込フォームにはプレビュー用のURLもあります。こちらも案内には使いません。
手順2:文字列を目で確認する
コピーしたURLを、貼り付ける前に見てください。確認するのは2点だけです。
- 「?rid=」という文字列が入っていないか
- 「utlink.jp」という文字列が入っていないか
どちらか1つでも見つかったら、そのURLは使えません。管理画面から取り直してください。
手順3:QRコードは中身を読む
QRコード画像を使う場合は、画像の中身を読み取って確認します。見た目では判断できません。
ファネル内なら【LINE友だち追加QRコード】要素を使えば確認は不要です。要素を使えない場面(印刷物、外部サイト、スライド)でだけ、読み取って確認してください。
手順4:関係者に共有する
この事故は、1人が気をつけても防げません。
外注のデザイナーがチラシにQRコードを載せる。営業担当がチャットでリンクを送る。URLに触る人全員が知っている必要があります。
共有するルールは3行で足ります。
- 案内用のURLは管理画面から取る。配信された画面からコピーしない
- 「?rid=」と「utlink.jp」が入っていたら使わない
- QRコード画像は読み取って中身を確認する
手順5:定期的に読者一覧を見る
予防だけでは取りこぼしが出ます。月に1回、読者一覧を眺めてください。
見るのは次の点です。
- 同じメールアドレスが複数の読者に入っていないか
- 自分やスタッフのLINE登録名が、お客様の読者に混ざっていないか
- 同じ名前が不自然に並んでいないか
早く見つかれば、影響範囲は狭くて済みます。
まとめ
読者情報の紐付き事故について、要点です。
- 配信経由のURLは読者ごとにユニーク。「?rid=xxxxx」か「utlink.jp」が目印
- これを配信・SNS・チャットで共有しない。開くだけでも紐付きが起きる
- 上書きされるのは名前だけでなく、ラベルやLINE友だち情報も含む
- QRコード画像は見た目で判断できない。読み取って中身を確認する
- ファネル内では【LINE友だち追加QRコード】要素を使う
- 代理登録は読者一覧の「+追加」から。登録フォームからの送信は紐付く
- イベントの代理予約は公式が「非推奨」としている
この事故のいちばん多い入口は、運営側のテスト登録です。
テストは必要な作業です。問題は、テストで見えた画面からURLやQRコードを持ち出すことです。
案内に使うURLは、必ず管理画面から取り直してください。
ここで扱った登録フォームURLやLINE登録ページは、UTAGEの機能の14日間の無料お試し期間中に確認できます。
よくある質問(FAQ)
読者の名前が別の人の名前に変わっています。
ridの付いたURLが共有された可能性が高いです。公式は「別個人が同一個人として判定され読者情報の紐付きが発生します」としています。案内に使っているURLに「?rid=」や「utlink.jp」が含まれていないか確認してください。
どのURLが危険か見分けられますか?
2つの形式が目印です。URLの末尾に「?rid=xxxxx」が付いているもの、URLが「https://utlink.jp/~~~」という形式のもの。このどちらかなら、読者個人に紐づいたURLです。
登録しなければ大丈夫ですか?
いいえ。公式は「第三者のユニークなURLを開くことでブラウザに異なる読者の情報が保存されてしまい」としています。開いただけでも紐付きの原因になります。
お客様の情報に自分のLINEが紐づいています。
運営側でテスト登録したLINEから「https://utlink.jp/~~~」をコピーして配信やSNSに使った可能性があります。公式も「よくあるミス」として挙げているケースです。
QRコードは見ればridが入っているか分かりますか?
分かりません。公式は「QRコードが表示されたブラウザのURLには『?rid=xxxxx』が含まれていなくても、QRコード画像をスマホで読み込んだ画面遷移先のURLに『?rid=xxxxx』が含まれている場合があります」としています。読み取って中身を確認してください。
ファネルにQRコードを置きたいのですが。
公式は「ファネル内でQRコードを利用したい場合には【LINE 友だち追加QRコード】要素をご利用ください」としています。画像要素で貼らないでください。
スタッフが代わりに登録してもいいですか?
登録フォームからの送信はしないでください。公式は「必ず、該当シナリオ > 読者一覧 >『+追加』から手動登録にてご対応ください」としています。同じ端末・IPアドレスからの送信は紐付きの原因になります。
イベントの代理予約はできますか?
公式は「代理予約はUTAGEでは非推奨としております」としています。申込フォームのURLを相手に送り、本人に操作してもらうのが原則です。
UTAGEは14日間、無料で試せます
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